【東京・鶯谷】何もかもが規格外東京最大級の銭湯『ひだまりの泉 萩の湯』 が凄すぎる理由!
奇跡的にも関東大震災や第二次世界大戦にて大きな罹災から逃れ、今も尚古き街並みが残る台東区根岸。そんな同地に突如現れた東京最大級の“銭湯”『ひだまりの泉 萩の湯』。一家に一つお風呂が無かった時代から、物価統制令によって銭湯の利用料金が定められています。地域によって利用料は異なりますが、東京都は大人460円です。これ以外の金額を提示している銭湯は“スーパー銭湯”と呼ばれ、法律による統制がありません。つまり、ここも古くからある“あの銭湯”の一つなのですが、グーグルで検索すると何故か“スーパー銭湯”という文字が…。
人間の頭脳を遥かに凌駕したコンピューターでさえも“スーパー銭湯に間違えてしまうほどの銭湯”とは一体どんな場所なのでしょうか。
街の銭湯とは思えないほどのバラエティ豊かな湯の数々
中にはいってみて思ったことは、「グーグルマップが勘違いしているように、何も言われなければスーパー銭湯と勘違いする利用者も多数いるだろう」ということ。その一番の理由は、何と言っても湯の種類です。普通、街の銭湯と言ったらせいぜい2、3種類の湯がある程度なのでしょうが、ここにはスーパー銭湯顔負けの様々な湯を楽しむことができます。これから、そのいくつかを紹介したいと思います。
見るからに効能の高そうな茶色く濁ったこの湯は人気の薬湯です。こちらは長沼さんのこだわりで高温風呂にしてあるそうです。その理由を聞くと「寒い日に暖かい薬湯に入ると体の芯からポッカポカになれるから」とのこと。確かに様々な薬草を調合した薬湯は血行が良くなり、尚且つ温度が高いのでこれからの時期は嬉しいですね。
露天スペースにある岩風呂もおすすめです。ここでは光マイクロバブル湯という技術を使っており、洗浄効果を高めたり様々な効能があります。勿論通常の銭湯で取り入れている場所は限りなく少なく、筆者も初めて拝見しました。また高級旅館の露天風呂を彷彿させる様な外観も、さらなる癒しを与えてくれそうです。
その他にも炭酸湯や、電気風呂など、利用者を飽きさせない様たくさんの湯が楽しめます。
こだわりは湯だけでは無い
銭湯に来たら必ずサウナに入る人という人も多いはず。しかしか、ここのサウナは一味違います。ドライサウナは、銭湯とは思えない程とにかく広い室内が特徴で、テレビを見ながらゆっくりと身体をあたためることができます。また女性には「塩サウナ」も人気です。美肌効果が高く、これを利用したくてわざわざ遠方から来る女性の方もいるそうです。
銭湯といえば壁にそびえる大きな富士山というイメージも薄れかけてきた昨今ですが、大正時代から続く伝統のペンキ絵を絶やさない為に、”タイル絵”ではなく、銭湯ペンキ絵師・田中みずきさんが描いた”ペンキ絵”を採用しているのだそう。古き良き日本の銭湯文化を大切に守る長沼さんのこだわりがひかりますね。脱衣所はアメニティも豊富に揃っており、リンスインシャンプーやボディソープ、化粧品、綿棒にいたるまで無料で備え付けてあります。更には携帯の充電もWiFiも無料なのだそう。湯以外にも徹底的にこだわるのが長沼さん流なのです。
今までに無かった銭湯を
ここまで読んでいただいた方には、長沼さんの銭湯にかける情熱とこだわりを感じていただけたと思います。これだけ充実した銭湯が460円で楽しめるなんて、取材の終わった今でも信じられない程です。しかし「まだ完成だとは思っていないんです」と長沼さんは言います。改善できるところはさらに改善し、飲食スペースやBarスペースもさらに拡充していくそうです。 (こだわりの飲食スペース『こもれび』の記事はこちら)
進化の止まない都内最大級の銭湯、いやエンターテイメント施設の今後の展望に目が離せません。
■文、写真・片岡力也
店舗名 | ひだまりの泉 萩の湯 |
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住所 | 東京都台東区根岸2-13-13 |
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電話番号 | 03-3872-7669 |
アクセス | JR鶯谷駅北口から徒歩3分 |
営業時間 | 第1部06:00-09:00 第2部11:00-25:00 |
定休日 | 第3火曜 |
ホームページ | http://haginoyu.jp |