開店情報

【東京・吉祥寺】酒蔵と人を繋ぐ日本酒バー『CHILL LABO TOKYO』で自分好みの一本との出会いを楽しんで

 東京・吉祥寺に、飲み放題日本酒バーがオープンしました。それが『CHILL LABO TOKYO(チルラボトーキョー)』です。
 2019年3月1日にオープンしたばかりのこちらは、オーナーの麻生ご夫妻が経営するお店。フードメニューは簡単なおつまみと駄菓子のみ。ひたすら日本酒を堪能できるお店です。

 斬新なコンセプトの裏に隠された熱い想いを麻生さんに語っていただきました。

夫婦で営む日本酒バー スピード開店

 オーナーの麻生さんは2018年の暮れまでごく普通の会社員でした。ところが2019年1月に突然会社を辞め、脱サラ。なんと2月の頭には物件を契約し、そこから2週間ほどの2月15日にはプレオープンを迎えたのだそう。思わず耳を疑うようなスピード開店のお話です。

 実は同店、オープン前からTwitterではすでに話題のお店として注目をあびていました。それは、奥さまがこぼしたこんなつぶやきがはじまりです。
 《旦那が突然会社を辞め、明日から夫婦で日本酒バーを始めます》
 それまで飲食店の経験はゼロだった麻生さんご夫妻ですが、なぜかこのつぶやきがバズり、プレオープン初日からお店は大盛況。早くもお店に訪れたお客さまのリピート率は6~7割と、好調なスタートを切っています。

フランクな雰囲気のお店

 居ぬきで契約した物件ですが、デザインは全て自分たちで決め、カウンター以外を撤去し、食器棚・看板含む全ての什器も自分たちで手配したのだそう。なんと10日ほどで完成させたというから驚きです。
 「日本酒バーと聞くと、敷居が高いイメージを持たれる方も多いので、完全な和の空間にはしたくなかったんですよ。二人とも海外が好きで、オーストラリアで出会ったから、フランクな雰囲気にしたくて。」と麻生さん。

 席数は20~24席。客層は20代から60代までと幅広く、若い層のお客さまがお父さんやお爺ちゃんを連れてきてくれることもあるのだとか。

 カウンターのほかにゴロゴロしながらお酒を楽しめる小上がりもあります。昼の時間帯は小上がりにおもちゃを置いて子どもを遊ばせることもできるので、ママ会の場として利用されることが多いのだそうです。
 こちらの小上がりは置いていない場合もあるそうなので、必要な場合は要予約とのこと。

日本酒飲み比べ放題!心ゆくまで楽しんで

 『CHILL LABO TOKYO』のメニューシステムは、飲み比べ放題が基本のスタイルです。お酒には値段が書かれておらず、有名なお酒でも無名のレア日本酒でも、飲み放題で自由にいただけます。※一部のプレミア酒は別料金になります。

 日本酒バーではありますが、焼酎やカクテルなどもメニューに含まれます。なんと取り揃えているリキュールは、酒蔵でつくられた日本産のもの。ロックでもハイボールでも水割りでも、好きなように楽しめます。

 料金は60分2,300円、120分は3,300円。さらに時間無制限の飲み放題は4,000円です。さらにソフトドリンクの飲み放題もあり、こちらは60分1,200円、120分1,700円。時間無制限は2,000円です。※2019年6月時点の料金となります。

駄菓子食べ放題!好きな食べ物持ち込み放題!?

 お店に並ぶ駄菓子も食べ放題でいただけます。料金は500円。棚いっぱいの駄菓子をどれでも好きなだけ食べることができます。そんなに量を食べないという方は、100円でお好きな駄菓子を3つセットで購入することもできますよ。

 フードメニューは3種のおつまみセットのみ。そのため、他店で買ったお弁当などの持ち込みが可能です。出前を呼んで取り寄せる方もいるのだとか。お弁当を作って持ち寄るのも楽しそうですね。

 「料理のことを考えるとお酒の目利きが出来なくなるので、食事は周りのプロ(ほかのお店)に任せようと思いました。自分のお気に入りのお食事を持ってきていただき、そこに日本酒を合わせて提案するという新しいスタイルを確立したいと考えたんです。」

とことん日本酒を楽しむために

 なぜ飲み比べ放題のシステムを取り入れているのか、尋ねてみました。

 「お酒に値段がついているとどうしても、“高い酒はいいお酒、安い酒は悪いお酒”というイメージがついてしまいます。有名なお酒はだれもが飲みたがるものですが、無名でもおいしいお酒はたくさんあります。その垣根を取り払って、すべての中から自分に合うお酒を探してもらいたくて、この飲み比べ放題という方法を取っています。日本酒を飲んでおいしくないと感じたことがある方は、単に自分に合う銘柄に出会えなかっただけかもしれません。」

酒蔵と人を繋ぐ場所

 平成が始まった頃は2,500蔵あった蔵元の数ですが、現在1,400ほどにまで減少しています。
 その理由は後継者不足のほか、日本酒消費量が年ごとに減少しているために酒蔵の経営にも打撃を与え、廃業を余儀なくされるのだとか。昨今巻き起こった日本酒ブームはプレミア酒に集中したもの。その傍らでマイナーな銘柄は売れず、製造する蔵元は閉鎖するしかないのだといいます。

 マイナーなお酒にもおいしいお酒があることを知ってもらいたい。そして、実際にその酒蔵や地元に出かけて地元の酒を買ってほしい。そのきっかけを作りたいと麻生さんは考えています。

『CHILL LABO TOKYO』でお気に入りを探して

 最後に、麻生さんから開店ポータルをご覧の方に向けてメッセージをいただきました。
 「日本酒がわからない方にこそ来てほしいですね。ぜひ楽しんでいってください。」

 吉祥寺でおいしいお酒を楽しみたいときには、『CHILL LABO TOKYO』に足を運んでみてください。おいしいお酒が揃うここで、自分好みの一本との出会いを楽しんでくださいね。

店舗名 CHILL LABO TOKYO
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-14 2F
電話番号 080-8700-8528
アクセス JR中央線吉祥寺駅から徒歩6分
営業時間 平日 17:00〜24:00 ※平日のお昼は予約制 / 土日祝日 12:00〜16:00、17:00〜24:00
定休日 火曜日
ホームページ https://chilllabo.tokyo/
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