【沖縄・那覇】安里駅から徒歩3分の『栄町ボトルネック』!昭和の情緒を味わいながら、おいしい沖縄料理で乾杯
那覇市安里の栄町市場は、細い路地が入り組んだディープなスポット。昔の沖縄の面影が残る、個性的な飲み屋街です。今回は、そんな市場の中にある『栄町ボトルネック』にお邪魔してきました。
同店では、沖縄そばをはじめ、やんばる地鶏のチキンカレー、ポークタマゴや豆腐ようといった沖縄料理など、ご主人こだわりの逸品が味わえます。泡盛は本島、離島を問わず、沖縄各地の銘柄を用意。お店で開かれるライブでは、音楽に耳を傾けながら沖縄の食とお酒を楽しむことができます。
栄町の飲み屋のパイオニア的存在!?
「ボトルネック」とは、ギターの特殊な弾き方の名前。音楽を愛するオーナー・知念さんならではの店名です。
「主人は昔、宜野湾で居酒屋をやってて、こっちにお店を移してきたんですよ。でも、そのころは栄町に飲み屋さんが全然なくて。うちは、栄町の飲み屋のパイオニアって言われてるんですよ。」
知念さんの奥さまは、自身の地元・栄町でご主人と出会って結ばれ、一緒にお店を切り盛りするようになりました。
「ここにお店を開いたとき、となりに八百屋があって。そこの娘だったのが妻なんですよ(笑)。」とご主人。思わずほほえんでしまう、素敵ななれそめですね。
昔の栄町市場には居酒屋はほとんどなく、青果店やお肉屋さん、魚屋さんばかりでした。そのため、オープン間もないころは思うようにお客さまに来てもらえず、悩んだ時期もあったといいます。
ところが、ランチ営業をはじめ、沖縄そばやチキンカレーを出すようになって知名度は急上昇。『栄町ボトルネック』を起爆剤に次々と居酒屋がオープンし、市場が賑やかになっていったそうです。
19年変わらない、昭和の情緒たっぷりの空間
2000年のオープン当時から変わらない店内には、昭和レトロなあたたかい空気が流れています。戦後から靴屋を営んでいた、築70年ほどの民家をお店にしているのだとか。
「屋根はトタン1枚だから、大雨の日はうるさくて会話にならないんです(笑)。いつ壊れてもおかしくないほど古いし、夏は暑いし…。でも、なかなかいい雰囲気でしょ。」
ご主人はお店を開くとき、アーケード内の物件を探していました。なぜなら、テーブルと椅子を出して、お天気を気にせず屋外で飲むことができるから。暖かい季節が長い沖縄では、外飲みもきっと楽しいですよね。
「最初は地元の若いお客さんが多かったですね。変わったお店が市場にできたぞ!って、注目されたみたい。」
いまでも平日は地元のお客さまが多いものの、観光客や外国人のお客さまも増えたのだとか。
月2回ほど開かれるライブの音楽ジャンルはバラバラで、県内外からやってくるミュージシャンの生演奏が楽しめます。開催は夜の20時~22時。仕事帰りの一杯を味わいながら、音楽に聴き入るのも乙ですよ。
ライブには、ブルースシンガーでもあるご主人自らが出演することもあるそうです。
おいしい沖縄料理と泡盛で今宵もカンパイ!
『栄町ボトルネック』のキャッチコピーは、「おいしい沖縄そばとチキンカレー。泡盛、ビールでちょっと一杯」。宴会コースや飲み放題プランはなく、料理は単品のみで用意しています。
カウンターには、沖縄各地からそろえた泡盛がズラリ。ロックや水割りのほか、さんぴん茶割り、うっちん(ウコン茶)割り、パインジュース割りなど、ご当地ならではの飲み方もおすすめです。
名物の“沖縄そば”(700円)は、これを抜きにお店を語れない名物です。さっそくオーダーすると、麺の入ったどんぶりと、謎のやかんが運ばれてきました。
「あれっ?汁なし沖縄そば?」と思いきや、「やかんに入ってるスープをかけて食べてください」と、笑顔の奥さま。
沖縄そばの具材といえば豚の三枚肉ですが、同店では豚肩ロースのチャーシューを使っています。あっさり味の透明スープは、添加物や化学調味料を使わない本物の味。優しいかつおだしの風味に、こころが休まります。
もうひとつの名物は、“やんばる地鶏のチキンカレー”(800円)。やんばる地鶏は、沖縄本島北部の自然豊かな地域で育てられたブランド鶏です。福神漬けとらっきょうを添えて、ルーには15種類以上のスパイスをオリジナルで調合し、辛口に仕上げています。
コリコリした食感の“豚マメ”は、飲みに来るお客さまがいつもオーダーするメニューです。豚スジ煮込みやだし巻きたまごなど、居酒屋の定番メニューも外しません。
紅麹の色がきれいな“豆腐よう”、梅酢、塩、ドレッシングから味が選べる“冷やしトマト”、鶏の手羽を使った“チューリップからあげ”など、沖縄の伝統と昭和の日本を感じるおつまみがいただけます。
「“こだわらないこと”が、うちのこだわりかな。定番はそのままに、ちょこちょこメニューを変えています。」
ポークタマゴは、ポークランチョンミートに卵焼きを添えた料理。沖縄の定食屋さんには必ずある、ウチナンチューのソウルフードです。料理だけでなく、赤貝、焼鳥、さんまの蒲焼きなどの缶詰もありますよ。
市場に来たら、ふらっと寄りたい『栄町ボトルネック』
外国人のお客さまも増え、メニューを3ヶ国語で表記したり、外国人向けのメニューを考えたりと、大忙しの知念さんご夫妻。お店では最近、電子マネー決済もできるようになりました。
「沖縄そばを出すお店はあちこちにあるけど、本当においしいお店って少ないと思うんです。うちの混じりっ気のない沖縄そばを、海外の人にも味わってもらえたらうれしいですね。」と、ご主人。
栄町に遊びに来たときは、市場の昔ながらのたたずまいを楽しんでほしいとのこと。そのときはぜひ『栄町ボトルネック』に寄って、お酒と食事でひと息ついていってください、と話してくださいました。
市場では5月から11月、毎月最終土曜日にお祭りが開かれます。市場の人たちが屋台を出したり、楽器を弾いたりして盛り上がるのだとか。地元民も観光客も一体となって楽しめるローカルイベントを、心待ちにしていてくださいね。
レトロであたたかい店内に、たくさんの人の笑顔が咲く『栄町ボトルネック』。泡盛を片手においしい沖縄料理を味わう時間は、忘れられない思い出になるはずです。
店舗名 | 栄町ボトルネック |
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住所 | 沖縄県那覇市安里385 栄町市場内 |
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電話番号 | 098-884-6640 |
アクセス | ゆいレール安里駅から徒歩3分 |
営業時間 | 17:00~24:00(フードL.O 23:00) |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://japanese-izakaya-restaurant-14288.business.site/ |
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