【沖縄・那覇】『sobaダイニング 寿利庵 JURIAN』は出汁が決め手の信州そばと、遊び心満載の沖縄そばを楽しめるお店

　ゆいレール旭橋駅から徒歩3分ほどのところに、ふんわりと香るお出汁のにおいにつられて、つい足を向けてしまうお店があります。それが那覇市内に店舗を構えている蕎麦屋『sobaダイニング 寿利庵 JURIAN』です。
　今回は、同店の魅力とストーリーを、オーナーの外間さんにうかがいしました。
 

8年の修業の末に誕生した『sobaダイニング 寿利庵 JURIAN』

　外間オーナーは、お店をオープンする以前に、福岡のお蕎麦屋さんにて8年もの間、修業をしていました。沖縄に戻ったのは2000年ごろ。そのさい、ちょうど空きがあったこの場所で、蕎麦屋である『sobaダイニング 寿利庵 JURIAN』を開店されました。

　店名は、外間オーナーご自身の名前が由来となっています。“寿”という漢字を使っていて、ちょっと変わっている響きの“ジュリアン”を選んだそうです。
　「以前は手打ちの店が少なかったんですよね。とにかく手打ちの沖縄品を食べてもらいたい、という思いがありました。」と外間オーナーはおっしゃいます。
 

海外からのお客さまも多いお店

　昼間は働きざかりのサラリーマン、夜は観光で訪れたお客さまで賑わう店内。お客さまの層は、常連の方と一見さんが大体半分ずつぐらいの割合でやって来るとのこと。
　メニューはなんと、日本語だけでなく、韓国語・中国語・英語・ベトナム語のものまで用意されています。
　「ベトナム語は、以前居たバイトの子がベトナムの子だったので、たまたま用意したんです。沖縄には海外からの旅行客も多いので、困ることのないように複数用意しているんです。」

　海外からのお客さまも多い同店だからこそ感じた、外間オーナーがお店をやっていてうれしかったことを話してくださいました。
　「昔来た中国からのお客さんが、数年後にもう一度家族を連れて来てくれたときは、本当にうれしかったですね。“おいしかったから今度は家族も連れてきたよ！”と言っていただけて、何年たっても忘れられないですね。」
 

遊び心のあるそばを提供

▲アグーしゃぶしゃぶ肉そば

　『寿利庵』では、一般的な信州そばだけではなく、沖縄そばもメニューに並びます。
　開店当初と変わったこととして、「メニュー自体で“遊び”が出来るようになったこと」を外間オーナーは挙げていました。

　「沖縄そばの場合は、信州そばではできない遊びもできるんです。たとえば、鴨を使ってみたり、キツネを加えてみたり。新メニューも、遊びながら考えることができます。」

　そんな遊び心も交えながら完成した新メニューの1つが、しゃぶしゃぶ用のアグー豚肉を使用した沖縄そば。沖縄そばだけでなく、アグー豚肉を使用した冷たい信州そば、うどん等も用意されています。

　「手打ちの信州そばをやめたので、それに変わる新たな看板メニューを検討していました。よそではやっていないような、うちだけの看板メニューです。アグーのしゃぶしゃぶ肉を使っているお店を私は聞いたことなかったので、これからうちの看板メニューにしようと思っています。」

全商品が、平均点以上

　外間オーナーが意識している同店のコンセプトは、どんなお客さんにもおいしく味わってもらえるメニューを提供すること。
　「お店をやっている上では、何かがおいしいという一方で、何かがおいしくないということはよくあります。でも私は、全商品で平均以上に持っていきたいと思っています。」

　観光客も多く訪れる同店には、海外からやって来るお客さまも多くいらっしゃいます。そのため、日本人と違う食の好みを持っている方もいるのだとか。
　海外の方にはオーナー自らがおすすめのメニューを紹介することもあると、外間オーナーは語ってくれました。
　「やっぱりできるだけ完食していただきたいですしね。自分が分かる範囲で、お客さん一人ひとりに合ったおいしいものを出していきたいと思っています。」
 

いずれは糸満市にも店舗を

　外間オーナーは、沖縄県の糸満市のご出身。この店舗を長くやっていきたいという思いもありながら、いずれは糸満市にも店舗を構えたいと検討されているそうです。

　そんな外間オーナーからの、お客さまへのメッセージ。
　「一度食べていただきたいです。食べていただければ、当店の魅力が分かると思います！近くにお越しのさいは、ぜひお立ち寄りくださいね。」

　リーズナブルな値段設定。そして、お酒の提供もあります。
　夜に来店したさいには、お酒がすすむこと間違いなしですね。
　皆さんもぜひ、足を運んで『sobaダイニング 寿利庵 JURIAN』の味を実際に感じてみてください。