【東京・荻窪】ママの笑顔にファン多し!『キーマオキッチン』の個性派タイ料理に夢中の呑ん兵衛さん急増中♪

 荻窪にある『キーマオキッチン』では、がっつり食べたいときにも軽く飲みたいときにもうれしい、個性豊かなタイ料理がいただけます。
 お店で提供しているのは、ガパオライスなどのメジャーなタイ料理だけではありません。他国の料理とコラボした“華僑系タイ料理”、“フュージョンタイ料理”など、食べ逃したくないお店ならではのひと皿も。
 同店を切り盛りするキーマオママこと、オーナーの尾関さんにお話をうかがいました。

店長からオーナーへ!今だから笑えるお店の歴史

 『キーマオキッチン』があるのは、荻窪駅の南口にあるビルの2階。南口仲通りを進み、左に折れると、可愛らしい看板が見えてきます。

 2008年にオープンして以来、長く愛されてきた同店ですが、しばらくお店を閉めていた時期もあります。2014年12月に再オープンするまでのいきさつを、尾関オーナーは明るく話してくださいました。
 「ここはもともと、ある会社が経営していたお店で、私は店長だったんです。ところが社長が夜逃げしてしまって、私がオーナーをやることになって(笑)。今だからおもしろおかしく話せるけど、当時は大変でしたね。」
 やらざるを得ない状況の中でも、“やる”と決めたのは自分。そんな気持ちで、以前の何倍も素敵な『キーマオキッチン』をつくろうと、尽力してきたのだといいます。

 「お店をやってると、経営の成り立ちとか、ハプニングが起きたときに何が苦手なのかとか、いろいろ見えてきておもしろいです。“できないことはプロに頼んじゃおう!”って、スパッと切り替えられるようにもなりましたね。」
 そんな尾関オーナーは、20代のころからタイが大好き。タイには、これまで30回以上も旅行に訪れたことがあるそうです。紆余曲折はありつつも、以前と変わらないお店で、変わらないスタッフと働ける幸せを噛みしめています。

生まれ変わった『キーマオキッチン』にはファンクラブも!

 シーリングファンが回る店内は、まるでアジアのリゾート地のカフェのよう。木やレンガを使ったナチュラルな雰囲気が、女性に人気です。小物やテーブルクロスは、タイから仕入れたものだそうですよ。
 「シェフがタイに帰るときに、おつかいを頼むこともありますよ。前に一緒に働いてたタイ人スタッフが、うちで働きたい留学生を紹介してくれたりして、仲間にも恵まれてます。」


 タイから仕入れるのは、備品だけではありません。なんと、お子さん3人を連れて現地に赴き、200kg以上の食材を手分けして持ち帰ってくるのだとか。このパワフルな仕入れが、『キーマオキッチン』の厨房を支えているのですね。
 「お客さんも“今度タイに行くんだけど、買ってくるものある?”なんて聞いてくれて。私も昔はなじみのタイ料理屋さんにおつかいを頼まれていたから、懐かしいですね。」

 「いろんな仕事をしているお客さんたちに、あらゆる面で助けていただいて感謝してます。今では“キーマオクラブ”っていって、お店のファンクラブまであるんですよ。入会金も何もない、ただの呑ん兵衛の集まりなんですけどね(笑)。」
 諸々の手続きを終えて再オープンした日、再開を待ち望んでいたお客さまが変わらず来店してくれたことが、とてもうれしかったのだとか。

王道から変わり種まで、タイを味わい尽くせるメニューがズラリ

 同店のいちばんの魅力は、まさに“キーマオ(呑ん兵衛)の台所“!というべきメニューの充実ぶり。メジャーなタイ料理だけでなく、他国料理とコラボした華僑系タイ料理、フュージョンタイ料理も提供しています。月替わりのおすすめメニューも見逃せませんね。


▲オリジナル鍋キーマオスタイル(1,580円)

 11月~3月限定のオリジナル鍋は、タイらしさ満点のトムヤムクン鍋、具だくさんがうれしいタイスキ鍋など、3種類から選べます。
 注目は、ココナッツミルクスープのトムカーガイ鍋。ちょっぴり洋を感じるまろやかな味わいが、一度食べたらやめられません。どの鍋も栄養満点で、身体が温まりますよ。


▲バイガパオ餃子(980円)

 メジャーなタイ料理といえば、鶏ひき肉やピーマンを炒めてご飯に乗せたガパオライスが思い浮かびますよね。『キーマオキッチン』では、ガパオ炒めを皮に包んだ揚げ餃子を提供しています。きつね色に揚がったカリカリの皮と、程よい辛さのガパオ炒めが相性抜群!箸もお酒も進む、やみつき必至の逸品です。


▲元祖!トムヤムクンつけ麺(980円)

 真っ赤なつけ汁がインパクト抜群のトムヤムクンつけ麺は、一人前1.5玉の大ボリューム。豚肉やたけのこを太麺ビーフンと炒めた“キーマオ焼きそば”(900円)と並んで、腹ペコさん大喜びのメニューです。
 「春雨やガパオだけじゃない、いろいろなタイ料理を知ってほしくて。イタリア×タイでタイ風パスタとか、現地で流行ってる料理をいち早く取り入れています。」と尾関オーナー。


▲パイガパオご飯目玉焼き添え(880円)

 平日のランチタイムはデイリーランチに加え、カレーや定食、麺などの日替わりメニューもあるので迷ってしまいます。ランチに付くスープや小鉢、デザートももちろん日替わり。オール880円というリーズナブルなお値段にも注目です。

おいしい料理を通して、タイと日本の架け橋に

 お客さまにいろいろなタイ料理を味わってもらうこと、そして、タイ人留学生をスタッフに迎えること。そんな尾関オーナーのアクションの源は、“タイと日本の架け橋になりたい”という願いです。今後は路面店に移るという目標があるそうですが、もうひとつ、ワクワクしていることを教えてくださいました。


▲ティラピアのレモン蒸し(1,480円)

 「お店の前にね、トゥクトゥク(タイの三輪自動車)を置きたいんです。座席の背もたれにお店のロゴを入れて、両サイドに旗を立てたりして、仕入れに行くのが夢です。現地みたいにビニールをぶら下げて、公道をバルルルって走って…っていうの、やりたーい(笑)。20年、30年と続くお店にしたいので、これからもご愛顧よろしくお願いしますね!」

 キーマオママのタイ愛と創意工夫が詰まったひと皿に出会える『キーマオキッチン』。一度訪れればきっと、タイに行きたくなるはずですよ。

店舗名 キーマオキッチン
住所 東京都杉並区荻窪5-29-9 本橋第二ビル2F
電話番号 03-6276-9436
アクセス JR中央線・東京メトロ丸の内線荻窪駅(南口)から徒歩1分
営業時間 ランチ 11:30~15:00(L.O14:30)、ディナー 17:30~23:00(L.O22:30)
定休日 不定休
ホームページ https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131906/13178906/
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