【愛知・津島】きらきら光る琥珀糖は宝石のよう!『萬望工房』の和菓子で四季を感じて
日本ならではのおもてなしの心を伝えられるお菓子と言えば、和菓子です。洋菓子人気が台頭している現代ですが、日本の四季を表現したデザインと食材の素朴な味わいで、いまだ根強い和菓子ファンがいます。しかしながら、現代の子どもたちは和菓子を見たことも食べたこともないという子も多いのだとか。そんな薄れかけている日本の和菓子文化を継承していこうと活動しているのが、今回ご紹介する『萬望工房(まんぼうこうぼう)』です。同店は、店頭販売のほか、イベントへの出店などで和菓子のおいしさを広めています。今回は、店主の小田さんに取材させていただきました。
和菓子文化をもう一度
同店のある場所は、小田さんが生まれ育った土地。幼い頃は和菓子店が多いエリアでしたが、後継者がいないことと、店主の高齢化に伴って、徐々にその数を減らしていったそうです。しかし、幼い頃から和菓子に触れてきた小田さんは、その現状を目の当たりにしたことで和菓子職人になる道を選びました。そこで、京都の和菓子店で5年ほど修業したのち、2016年7月15日に『萬望工房』の開店を迎えました。最初はイベント出店と受注生産のみでしたが、お客さまから店頭販売を希望する声が増え、店舗を増設して店頭販売を開始したそうです。小田さんは「和菓子文化が消えかけている地域でしたが、当店がその灯を燃やし続けたいです。」と話します。
季節を感じるシンプルな和菓子
小田さんがいつも意識しているのが、シンプルで素材の味を感じられる和菓子作り。添加物を使わず、なるべく材料の数を減らしたシンプルな製法にすることで、素材の味を引き出し、素材そのものの風味や甘味を楽しめる和菓子にしているのだとか。食材は、愛知県や岐阜県の農家から新鮮な状態のものを直接仕入れています。
そんなシンプルな製法にしていることで、もう一つメリットがあります。それは、食物アレルギーを持つお子さまも安心して食べられるということ。洋菓子や市販のお菓子ではアレルギー反応が出てしまう子でも、同店のお菓子は安心して食べることができるのだそうです。
季節ごとの旬の食材を使った和菓子も同店の魅力。「食べ物は、旬の時期が一番おいしいですよね。その一番おいしい時期に、その食材が持つおいしさを充分に引き出してあげるのが私の仕事。」と小田さんは言います。
カラフルな琥珀糖がかわいい!
『萬望工房』の人気メニューのひとつが琥珀糖(こはくとう)。かんてんと砂糖が原材料のお菓子です。最初の一口目はシャリっとした食感ですが、中はゼリー状になっていてとろりと溶けるような感覚です。琥珀糖も季節に合わせて味を変えており、四季の味わいを楽しめるお菓子にしているそうです。フレーバーごとに色も違うので、並んでいるとカラフルでとてもきれい!まるで宝石のようです。そのかわいさから、思わず何種類も買いたくなってしまいますね。
小さな幸せを噛みしめる
今後について、「これからは、今よりも和菓子ファンを増やしたいと思っています。店頭販売やイベント出店など今やっていることはもちろんなのですが、和菓子作りのお教室なども開催して、和菓子をもっと身近に感じてほしい。“和菓子は改まった場所で食べるもの”というイメージが強いかもしれませんが、もっと気軽に食べてもらいたいです。当店の和菓子は一個から購入可能で、200~300円なのでおやつ感覚で食べていただけますよ。」と語ってくださいました。
あの小さな形の中に、おもてなしの気持ちや、季節の移り変わりや、店主の想いなど、さまざまなものが詰まっている和菓子。一口噛みしめるごとに、ほっこりと幸せな気持ちになれますよ。お友だちへの手土産にも、自分へのご褒美にも、『萬望工房』の和菓子はおすすめです。小さな幸せを噛みしめて、温かな気持ちになってくださいね。
店舗名 | 萬望工房 (まんぼうこうぼう) |
---|---|
住所 | 愛知県津島市杁前町4-107-3 |
|
|
電話番号 | 0567-28-8792 |
アクセス | 名鉄バス 唐臼住宅前バス停留所から徒歩1分 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月・火・水 ほか不定休あり |
ホームページ | https://blog.goo.ne.jp/manbow-k0-b0 |
SNS |