【愛知・名古屋】うつくしい日本の古民家を再生!『庄九郎』で過ごす、癒しのひと時。

 有松の古い町並みの旧街道沿いに2017年2月にオープンした趣ある古民家カフェ&バー『庄九郎』。
 趣と歴史を感じる同店のあふれる魅力を、女将さんの中村さんにうかがってきました。

歴史が魅せる古民家カフェ

 『庄九郎』は、築約170年の歴史ある古民家。隣には市指定有形文化財である竹田邸が建っています。
 ここ有松は、歴史ある町並みをもっと観光客に親しんでもらいたいという思いから、地域活性化にむけた取り組みを町全体で行っています。そんな中で、ゆっくりとコーヒーを飲めるようなカフェがほしいという声を受けた中村さん。たまたま良いタイミングで竹田邸に隣接する古民家を借りることができたため、同店のオープンにいたったのだそう。

 ここで驚きなのが、女将の中村さんが竹田庄九郎家の分家の子孫だということ。長い歴史のある竹田邸のお話をうかがいながら料理をいただくのも楽しそうですね。

伝統工芸 有松絞り

 江戸時代、有松の町は絞り業が盛んでした。そして有松絞りの開祖となった人物が竹田庄九郎氏です。有松絞りは、東海道を往来する旅客の土産品として親しまれてきたそう。現在でも絞り技法を生かした商品が呉服店で販売されているほど匠の技が光る伝統工芸です。そんな絞りの町屋建築が江戸時代のまま多く残されているというのが驚きですね。

 「絞りの開祖となった竹田庄九郎という人物を知っていただき、再度思い出してもらえたらいいなという思いから『庄九郎』と名付けました。」と中村さん。
 お店の店名には、歴史ある人物の偉業を現代に伝えていきたいという思いが込められているのです。

 店内は、広々と開放的な雰囲気へとリノベーションされたもの。有松絞を暖簾やタペストリーとして飾るなど趣ある落ち着いた空間です。伝統ある和の文化と現代のモダンな雰囲気が調和した店内。うつくしい日本の家屋を間近に贅沢な時間が流れます。

 茶室をリノベーションした一組限定の個室もあります。完全個室のためお祝い事や会食などの際にもゆったりとプライベートな時間を過ごすことができますよ。
   

彩り豊かな創作料理の数々

 こちらでいただけるのは、こだわりの新鮮な食材をふんだんに使った創作料理です。
 ランチのおすすめメニューは限定15食の庄九郎ランチ(1,500円税抜)。イクラとホタテ、ネギトロ、マグロの創作寿司。見た目も華やかな飾り寿司は見ているだけでも満足してしまいそうなほどの一品です。このほかにもスープやデザート、ドリンクが付きます。

 ディナーでは、同店自慢の“牛タンシチューのコース(3,500円税抜)”がおすすめです。牛タンは口の中でホロっととろけてしまうほど柔らかく煮込まれていて、世代を問わずリピーターの多いメニューとのこと。訪れた際はぜひ一度は食べてみてくださいね。
 ディナーメニューはその日の仕入れ状況によってかわるため、その時々の旬な食材を楽しむことができるのもうれしいポイント。「和風のものが食べたい」「洋風の気分!」そんなリクエストがある場合にはぜひそちらを伝えてみてください。その日の気分に合わせたメニューを提供してくれますよ。

地酒九平次三種飲み比べ

 さらに同店では、なかなか手に入れることのできない貴重な銘柄3種を飲み比べることができます。それが名古屋市緑区の酒蔵のお酒、九平次・神の井・鷹の夢です。
 知る人ぞ知るこちらの日本酒は、米の品種や精米の具合で味の違いを感じることができます。女性にも飲みやすいお酒とのことなので、おいしい料理とともに味わってみてはいかがでしょうか。

有松の活性化のためにこれからも…

 「観光地といっても古い町並みが残る有松の旧街道です。文化的な雰囲気が好きな方が多く訪れるエリアですので、観光した後にはそのままの風情を残した『庄九郎』でぜひゆったりとくつろいでいただけるとうれしいです。」と中村さん。
 
 日本の家屋のうつくしさと有松絞りの伝統工芸が光る『庄九郎』にはのんびりとした贅沢な癒しの時間が流れています。名古屋をおとずれた際にはぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗名 カフェ&バル 庄九郎
住所 愛知県名古屋市緑区有松1804
電話番号 052-627-2055
アクセス 名鉄名古屋本線・有松駅から徒歩6分
営業時間 【ランチ 】11:00~14:00(L.O.13:30)【カフェ 】14:00~16:00【ディナー】17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 月曜日
ホームページ https://showkuro.gorp.jp/
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