【東京・池尻大橋】美味しい食事とアートに触れて。眠らないバー『BUZZ OFF』で今宵も人の縁が繋がる
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今回紹介するお店は、三宿・池尻交差点の近く、ビルの4階にたたずむダイニングバー『BUZZ OFF(バズ オフ)』です。2003年8月のオープン以来、音楽や映画、アートを愛でる人々の憩いの場として、14年間ここにあり続けています。店長の中島さんに、他のバーにはない同店ならではの魅力を教えていただきました。
クリエイティブな人々と繋がりたい
「昔から、音楽やアート、映画といった色々な文化に触れてきたのですが、何かを0から創って発信している人たちって、すごいな…と思っていました。当時僕の周りにも、企業家、デザイナーやアーティストなど、クリエイティブな人たちがたくさんいました。だから、そんな人たちが集まれる場所を作って、そこからまた何かが生まれたら面白いのではないか、と思ったんです。」
バーテンダーの修業を積み、独立を叶えた中島さんですが、オープン間もない頃は、お店が軌道に乗らず辛い時期を過ごしたそうです。しかし、次第に様々な業界のお客様の目に留まるようになり、常連様を増やし続けてはや14年。『BUZZ OFF』は今や、クリエイターたちの交流の場として無くてはならないお店になったのです。
アートでいっぱいのくつろぎの空間
洋楽の流れる店内に一歩足を踏み入れると、そこにはセピア色に染まった大人の空間が広がります。昔のアメリカを感じさせる、どこか懐かしくレトロな雰囲気です。内装はオープン当時のままで、家具の一つひとつも、使い込まれて風合いを増しています。
「椅子やテーブルもあえてバラバラに揃えて、誰かの家のような、お店っぽくない雰囲気を作りました。常連さんにはそれぞれお気に入りの席があるのですが、なぜか好みがかぶらないところが不思議で、面白いですね。」
マフィアのアジトに迷い込んだような、アーティストの部屋に遊びに来たような…何ともいえない高揚感がこみ上げ、心が躍ります。CDや雑誌もたくさん並んでおり、一人で来店しても十分に楽しめます。眺めているだけで、あっという間に時間が経ってしまいそうですね。
営業時間中は、プロジェクターで洋画を上映しています。飾られている絵も、アーティストのお客様が持ってきてくれたものだそうです。音楽、映画、絵画…様々なアートに触れながら、時間を忘れて過ごすことができるのは、同店ならではの魅力ですね。
深夜、日付をまたぐ頃には、業界で活躍するお客様でいっぱいになるのだといいます。一杯楽しむだけではなく、仕事帰りの情報交換、交流の場としても利用されているそうです。
“1LBK”でおもてなしします
『BUZZ OFF』には、ずっと大切にしているコンセプトがあります。それは、リビング(L)、バー(B)、キッチン(K)、そして“1=もう一つの何か”を意味する、“1LBK”でおもてなしすることです。1とはお客様の存在そのもの、人と人の出会い、音楽や映画などのアートに触れた時の感動などを意味しています。
家のようにくつろげる雰囲気、お気に入りのカクテル、お腹を満たせる食事。自分の好きな使い方ができ、様々なカルチャーに触れられる特別な空間。それを提供できることが、同店が長く愛され続ける理由なのかもしれませんね。
星の数ほど用意された自慢のカクテル
全てのカクテルには生のフルーツが使われており、そのラインナップはなんと100種類以上というから驚きです。さらに、いちご、桃、巨峰など、その時期に最も美味しいフルーツを使ったカクテルがメニューに加わります。旬の果実の瑞々しさをダイレクトに味わいたい方には、季節のフルーツの盛り合わせ(1,200円)もおすすめですよ。
ウイスキー、蒸留酒、ワインなど取り扱う種類も多く、お酒ごとの銘柄も星の数ほど用意しています。
「おすすめを語り出したらきりがありませんよ!」と笑顔の中島さん。お店に通い詰めて、あなただけのお気に入りを探してみて下さいね。
バーの常識を変える!本格的な食事メニュー
力を入れているのは、カクテルだけではありません。“1LBK”のKの通り、本格的な料理を提供しているのも、『BUZZ OFF』の自慢です。ラストオーダーは午前4時半なので、早朝までしっかり食事ができるのが嬉しいですね。
中島さんの一押しは、今まで多くの雑誌に取り上げられたというカツサンド。特製ソースにくぐらせた厚切りロースカツは、ジューシーで食べ応えも満点です。他にも、生地からお店で手作りするピザ、バターチキンカレー、殻付きのカニが豪華なトマトクリームパスタなど、他のバーではなかなか食べられないボリューム満点のメニューが揃っています。
人と人が出会い、縁が生まれる場所
店内には仕切りや個室はなく、お客様同士が互いにふれあいを持てるようになっています。実際に、ここで出会った2人が結ばれて子供が生まれたり、スタッフがお客様の紹介で別な会社に入ったりと、不思議な縁がたくさん生まれているそうです。
「仕事、恋愛、友人関係、色々な形でお客様同士を繋ぐ場所になれているので、それがとても幸せですね。現役のクリエイターさんと、その道を目指す方がここで出会って、道が開ける。そんな場面もたくさん見てきました。僕自身も、感性の鋭いクリエイティブな方や、同じ趣味を持った人と知り合えて、色々な話ができるのがとても嬉しいです。」
これからも続く新しい出会い
中島さんは現在、『BUZZ OFF』とは少しテイストの違う、和食店の出店も視野に入れているのだとか。そこでもまた、日本の文化を創る職人たち、そしてその道を志す未来ある若者との出会いがあることでしょう。お店を通して様々な形で広がる人の輪に、これからも期待が高まりますね。
あなたも、人やアートとの未知なる出会いに心を躍らせ、『BUZZ OFF』で夜更かしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗名 | BUZZ OFF(バズ オフ) |
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住所 | 東京都世田谷区三宿1-6-3 マイルストーンビルディング4F |
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電話番号 | 03-3795-6557 |
定休日 | なし |
ホームページ | http://1lbkbuzzoff.com/ |