【東京・目黒】日本とイタリアをつなぐ、お洒落なイタリアン大衆食堂『Trattoria Quattro Ragazzi』

　中目黒駅より徒歩7分。東急東横線の高架下に新しいトラットリアが誕生しました。2017年12月13日オープンの『Torattoria Quattro Ragazzi(トラットリア クアトロ ラガッツィ)』です。トラットリアとは、イタリアの大衆食堂のことで、その名の通り、良心的な価格で本格イタリアンがいただけます。今回は、オーナーシェフの小泉さんにお話を伺ってきました。

すべてのタイミングが整い独立

　小泉さんはイタリアンの道で10年ほど腕を振るってこられたベテラン料理人。その中で協力者が現れ、このたび晴れて独立となりました。お店のオープンは年末の12月。駆け込みで忘新年会やクリスマスの予約を期待していた小泉さんでしたが、ほとんどお客様が入らず、経営は苦しかったといいます。その中でも続けてこられたのは、通ってくれるリピーターの方たちの支えがあったからとのこと。今でも、一度食べたら虜になるほどの美味しさに、確実にリピーターは増えているようです。

大きな世界地図で気分は大航海時代

　この物件を探すのには、半年の時間を要したそうです。鉄道沿線で探していたところ、高架下のこの場所を見つけ路面店を出すことに。実は飲食店の激戦区だったいうことは、オープンしてから分かった事でした。しかし、土地柄にそういう需要があるのは幸運だったと、小泉さんは考えているそう。スケルトンの状態から作り込むことができたので、木をふんだんに使用した温かみのあるお店ができました。香木も随所に使用しているので、ウッディーな癒しの香りに包まれます。

　壁には大きな世界地図が描かれていて、気分は大航海時代にタイムスリップしたかのよう。ワインセラーもあるので、いつでも美味しいワインがいただけます。広すぎず、狭すぎず、お客様との距離感の近い、小さなトラットリア。まさに隠れ家ともいうべき特別な場所です。

“天正遣欧少年使節”が由来

　店名の『Quattro Ragazzi(クアトロ ラガッツィ)』の意味は、“四人の少年”。1582年に長崎からヨーロッパに渡った、“天正遣欧少年使節”の四人の少年たちのことなのだとか。日本は、彼らの活躍によってイタリアと初めて繋がりができました。同店もイタリアと日本の架け橋になりたいと、この名を看板に掲げたのだそうですよ。

ロイヤルポークのポルケッタが美味

　ピザやパスタのような王道イタリアンにとどまらず、踏み込んだイタリア料理が目玉の同店。その自慢の料理をご紹介しましょう。

▲沖縄産ロイヤルポークのポルケッタ

　まず味わっていただきたいのは“沖縄産ロイヤルポークのポルケッタ”。沖縄産ロイヤルポークのバラ肉を、香草と一緒にロール状にして、皮がパリパリになるまで焼いたローストポークです。外はカリカリで、中はしっとり。香草がふんわり香るジューシーなお肉料理で、是非食べていただきたい一品です。
　また、6種類の手打ちパスタが自慢です。手打ちならではのもっちりとした歯ごたえと、ソースとの絡み具合で乾麺とは一線を画す美味しさを味わえでますよ。

▲トリッパのトマト煮込みグラタン

　トリッパ（牛の二番目の胃袋・ハチノスのこと）を豪快に煮込んだ“トリッパのトマト煮込みグラタン”は、メジャーなイタリア料理。同店でも大人気のメニューです。トロトロにとろけるハチノスを存分に味わってください。
　おつまみメニューとしては、“ハムやサラミの盛り合わせ”がおすすめ。モルタデッラ、サンダニエーレ、サラミ、コッパの四種類の燻製をつまみながら、美味しいワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

▲ハムやサラミの盛り合わせ

今後の展開は…

　今後は多店舗展開も視野に入れているという小泉さんですが、まずは開店間もないこの店舗を軌道に乗せるのが目標だと語ってくれました。
　「目黒のなかでは、リーズナブルな価格でイタリアンを提供しているので、ぜひファミリーで、食べにいらしてくださいね。」とのこと。本格的なイタリアンを、良心的な価格で気軽にいただけるお店です。
　中目黒に訪れた際は、高架下の小さな隠れ家『Trattoria Quattro Ragazzi』を探してみてくださいね。