【沖縄・浦添】『手造りの店 山家』こだわりのサーターアンダギーとわらび餅でひとやすみ
沖縄の宮城通りで、ご夫婦でお店を出している『手造りの店 山家』。飲食店をご夫婦ではじめてから、なんと約25年もの歳月が経つそうです。
そんなお二人が現在営んでいる『山家』は、こだわりのサーターアンダギーやわらび餅が並ぶ甘味処。今回は同店の魅力を山本オーナーと奥さまに伺ってきました。
観光客に揚げたてのサーターアンダギーを
山本さんご夫婦は、同店の開店前にもさまざまな飲食店の経営を経験されてきました。沖縄県外での店舗経営やラーメン店の出店など、その経験は多岐にわたります。
中でも沖縄の平和通りでは、20年間サーターアンダギーの販売をおこなってきたのだそう。
「平和通りでは、サーターアンダギーだけでなく、魚を扱っていたこともありました。色々と挑戦した結果、サーターアンダギーに落ち着いたという流れでしたね。観光でこられる方が多いエリアなので、“揚げたてのサーターアンダギー”が食べられるというのがお客さまのニーズにも合っていました。それに、1個100円という低価格での提供でしたからね。」
お客さまのニーズにあった商品の提供を模索された結果、揚げたてのサーターアンダギーの販売に注力するようになった同店。当時はちょうどテレビドラマ・ちゅらさんの影響もあり、とても忙しい日々を過ごされていたとのことでした。
店内から外観まで手造りの店舗
店名『手造りの店 山家』は、ご夫婦の名字“山本”から取ったもの。そして、“手造りの店”にも意味があります。
「店内、店の外観、使用している椅子などの備品は、すべて自分たちの手で作り上げているので、“手造り”という言葉を入れました。これまで改装工事をおこなう職についた経験があったわけでもなく、ただ趣味でやっていたのを自分たちの店にも活かしたんです。自分たちの手でつくったからこそのあたたかみを感じてもらえればと思っています。」
同店は、もともと首里にお店を構えていたのだそう。そして立ち退きせざるを得なくなったため、現在の場所に移転し、リニューアルオープンを果たしました。
移転してからは休みを取らずに、ご自身の手で少しずつ、お店をつくっていったそうです。
お店をはじめてから25年の間で一番苦労したことは、客足の変動によって売上が左右されること。観光地ということもあり、沖縄がブレイクすると急激に忙しくなるし、その反対に客足が遠のく時期もあったそうです。
そんな時に支えてくれたのは、いつも来てくれる常連さんの存在でした。
「長年やっていると、継続して来てくれる方が居るので、そういうお客さんに支えられてここまでやってこれました。人と人が直接会うからこそ、繋がりが出来る。これはネットでは得られないものです。何度も何度も足を運んでくださるお客さんには、少なからずうちの商品も、私たち夫婦の雰囲気も、気に入っていただいてます。」
サーターアンダギーとわらび餅
同店のイチ押しメニューは、サーターアンダギーとわらび餅。
実は、わらび餅は沖縄の方々が珍しがる商品だそうです。
「観光客も多い場所ですから、以前台湾からのお客さんも来ましたよ。片言の会話でどこで知ったのか伺ったら、ネットで知って来て下さったとおっしゃっていました。ネットで知っていただくのももちろんうれしいですし、実際にお越しいただいてうちの味を確かめてもらえたのもうれしかったです。」
サーターアンダギーのこだわりは、油っこくない、昔ながらの製法を貫いているところ。現在もなお、亡くなったおばあさんから教わった方法を貫いて商品を作っています。甘さも控えめで、ついつい食べてしまうさっぱりとした味です。
幅広い世代に愛されつづける味
同店には、幅広い世代のお客さまが多く足を運びます。
「若いご夫婦が小さいお子さん連れでお越しになって、わらび餅を買っていったり。食べていかれたり。お祭りがある時だったら、ご年配のおばあちゃんも買っていったり。ターゲットにしたいお客さんは、幅広い世代のみなさん。全員です。ぜひ気軽に足を運んでいただけたらうれしいです。」
そう明るくお話してくれた山本ご夫婦のお人柄と、クセになってしまうサーターアンダギーこそ、同店の魅力だと感じました。
商品も店舗自体も手づくり。ぬくもりあふれる同店に、ひとやすみを兼ねて足を運んでみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 手造りの店 山家 |
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住所 | 沖縄県浦添市宮城2-38-3 |
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電話番号 | 098-879-7855 |
アクセス | 沖縄県路線バス 仲西バス停留所から徒歩3分 |
営業時間 | 10:30~20:00 |
定休日 | 不定休 |