【福岡・大手門】新感覚酒場 泊まれる立ち飲み『STAND BY ME』から元気を発信！

　福岡市中央区、大濠公園から徒歩6分のところに、新感覚のお店「泊まれる立ち飲み」が誕生しました！2017年6月にオープンした『STAND BY ME』は、1階が立ち飲み、2階・3階がホステルになっています。今回は女将の百田さんにお話をうかがいました。

気軽に泊まれるホステル

―――こちらの、1階から3階までを『STAND BY ME』として運営されているのですか？

　「はい。１階がホステルのフロント（受付）を兼ねた立ち飲み、２階と３階が宿泊施設になっています。」

―――ホステルって、まだ泊まったことのない方も多いかもしれません。どのようなスタイルになっているのでしょうか？

　「個室が1 室・ツインのお部屋。それ以外はドミトリーという相部屋でご用意しています。女性専用、ミックスドミトリーがあり、最大32 名様にご利用いただけます。こちらは、日によって異なりますが、ドミトリーは税込み3,780 円～です。」

―――とても安いですね！１階の立ち飲みは宿泊者の方しか利用できないのですか？

　「そんなことはないです。立ち飲みは、どなたでもご来店いただけるのでちょい飲みや、常連さん、会社の仲間の皆さんなどたくさんお越しいただいていますよ！なので、地元の方や近隣の方と旅人が一緒に時間を共有する場所、という感じで毎日みんなでわいわい楽しんでいます。終電を逃した！なんて時にも予約が空いていればご案内できるので、宿泊もどうぞ(笑)。」

―――素敵ですね！いつでも気軽に泊まれると思うとついつい飲みすぎちゃいますね(笑)。

コミュニケーションのツール”木札”で会話を楽しむ

―――お客さんがスタッフの皆さんと交換しているのは・・・木札ですか？

　「そうなんです。まずは、４枚で1,000円の木札を購入いただきます。オーダーして、フードやドリンクが運ばれたら、こちらの札で交換します。メニューの横にアイコンとして木札の絵が書いてありますのでその枚数をスタッフに渡してください。」

―――１枚250円！？しかもメニューはほとんどが木札１枚じゃないですか！かなりお得ですね(笑) 。あ、でも４枚セットなら木札が余る・・・となった時は、どうしたらいいですか？

　「余った木札は期限がありませんから、次回も使っていただけますよ。ですが、となりのテーブル同士や宿泊の方へ、帰りぎわに「おごっちゃーよ」と言って渡していらっしゃる方も多いですよ。250円ですから、あげる方も貰う方も気兼ねなく、それでいて気分もアガる、みたいな（笑）」

―――なんだか楽しそうですね！はじめましてのお客さま同士が、木札でコミュニケーションがとれるなんて、すばらしいです。

　「スタンドバイミーで世界中の人と友だちになる！旅人も近隣の方もみんなに楽しんでもらう、がモットーなのでスタッフもお客さまも木札を通じてみんなでわいわい楽しんでほしいですね。」

コースターが見せる意思表示～その日の気分で見せる表情～

―――でも、人見知しりの方からすると立ち飲みで仲良くなるのは難易度が高いかもです・・・(笑)。

　「そんなシャイな方のために登場したのがこちらのコースターです！このコースターで意思表示をするんです。」

―――コースター・・・？　一体どのように使うのでしょうか？

　「コースターは、表裏2枚にわかれています。他のお客さまとワイワイ飲みたい方は、“KANPAI!!”と書かれている青い面を上にして飲みます。お連れさまとしっぽり飲みたい方は“I LOVE SAKE!!”、ほっといてという面を上にして飲みます。ほとんどのお客さまは、青い面を上にして飲まれていて、みんなでわいわいとても賑やかな場になっていますよ！」

地元の有名店とコラボ？博多のうまいもん集結！

―――こちらのお店の、イチ押しメニューはなんでしょうか？

　「一番人気は・・・んー。難しいっ！（笑）ですが個人的にはランチにもお出ししている唐揚げかな。メニューは、福岡の人気店から大事にお預りしたレシピを再現したものや、福岡の名店の素材を使ったオリジナルなどで、どのお料理にも、福岡にゆかりのあるお店や人物にかかわっていただいた自慢のメニューです。なんと「二〇加屋長介」さんプロデュース！」

―――面白いですね！お店の名前が分かるので、ここでおいしいと思ったらお店の方にも行きたくなりますね！

　「そうですね。近隣のお客さまはもちろん、海外や県外から宿泊の旅のお客さまには、スタンドバイミーのファンというより、「福岡」を好きになっていただきたいんです。ですから、スタッフも地元のお客さまも全員が「福岡ガイド」。観光案内に載っていないところもここでお知らせできたらいいな、と。」

色々な方と交流して世界を広げてもらいたい

―――では最後に、今後のビジョンを教えてください！

　「もともと、日本人が近所で気軽に国際交流ができ、学生や若者を応援できる場所をつくりたい――という代表・貞末真吾氏の思いからスタートしてできた“おせっかいホステル”＝泊まれる立ち飲みなんです。ユニークな仕掛けや手間を惜しまずにできたメニューもそのひとつ。ですから、福岡の魅力を伝えたいっておせっかいを焼いて、ここからたくさんの交流や福岡ファンが広がったらうれしいですね！」