【福岡・舞鶴】隠しておきたい“もうひとつの家” 朗らかな笑顔の女将と優しい味わいの料理に癒される『小料理家せいこ』

　忙しい日々の中でも“自分のための時間”を大切にしている方って、なんだか魅力的ですよね。そんな皆さんがこぞって集う『小料理家せいこ』をご存知ですか？旬の魚介や野菜を使った料理はどれも、家庭的でありながら繊細な味わいを堪能できます。カウンター越しに女将との会話を楽しむもよし、美味しい料理とお酒でお一人の時間を満喫するもよし…空間全てに癒される同店の人気の秘訣に迫ります。

“もうひとつの家”を目指して

　福岡市内屈指の繁華街・天神からほど近い場所にありながら、落ち着いた雰囲気の漂う舞鶴にある“隠れ家”のようなお店が『小料理家せいこ』です。天神駅と赤坂駅のちょうど中間あたり、どちらの駅からも徒歩７分ほどの場所にあります。女将の松岡 勢子さんは、これまでホテルや和食店、小料理屋などで10年ほど働いてきた接客業の経験が豊富なお方です。“自分でいつかは小料理屋を開きたい”と考えていた松岡さん、当時勤めていた飲食店の大将に「このお店は心配しなくていいから、自分の夢を叶えて」と背中を押され、2018年9月に同店をオープンさせました。

　店名の小料理家を敢えて“家”の文字にしているのは、お客さまにとってもうひとつの家のような存在になりたいとの想いから。女性お一人でも安心して入れるような温かみのある店づくりを目指しています。

旬の食材で作る日替わりメニュー

　店内へ足を踏み入れると、朗らかな笑顔の着物姿の女将が迎えてくれます。カウンターに並んだその日のお惣菜の香りがなんとも食欲をそそります。店内は、黒と赤を基調とした“大正ロマン”な雰囲気で、ゆったりと落ち着いて過ごせますよ。

　メニューは、そのほとんどが仕入れる食材によって毎日変わります。大きく分けて、お刺身、野菜、お魚、お肉、一品料理、ご飯もののカテゴリーがあり、日によって煮たり焼いたりと素材の美味しさを活かした調理法で料理を仕上げています。人気が高い定番メニューはポテトサラダ、南蛮漬け、じゃこと大葉の焼きおにぎりの３つなのだとか。

　じゃがいもときゅうりの食感が良いポテトサラダは、じゃがいもの風味を生かすために、あえてシンプルな味付けにしています。お酒のおつまみはもちろんついついご飯がすすむホッとする一品です。

　また、南蛮漬けはアジやキビナゴなどの旬のお魚を揚げてから甘酢に浸けたメニューです。酸味を抑えているので酸っぱいのが苦手は方でも美味しく召し上がっていただけます。日本酒や焼酎のおつまみにピッタリです。

お食事だけでも、おひとりさまも

　女将ご自身も、おひとりで居酒屋を訪れるのが好きで、休みの日にはさまざまなお店に向かうのだといいます。その中で「こんなサービスや料理があったらいいな。」と思ったものはすぐに取り入れて、お店づくりに活かしています。たとえば、一つひとつの料理がおひとりさまサイズである点や、ご飯と味噌汁のセットを注文できるのも、女将のアイデアの一つ。「魚の塩焼きや手羽先揚げなど、お好きな料理にご飯と味噌汁のセットを付けていただければ、それだけで定食の出来上がりです。お食事だけを楽しみたい方にも喜んでいただけるように考えました。」と松岡さんは微笑みます。

　これから益々寒くなると恋しくなる“お鍋”も１人前から注文が可能です。前日までに予約をすれば、本格的な水炊きを締めの雑炊までしっかり満喫できますよ。

女将セレクトの美酒で乾杯

　お酒のメニューも充実しています。ビール、ハイボール、サワー、日本酒、焼酎、ワインなど一通りが揃います。実はメニュー表にあるオーソドックスなお酒のほかにも、女将の好みで仕入れる隠れた銘柄もあるんです。女将の出身地佐賀県の酒蔵・天吹酒造の銘酒にも注目です。リンゴやいちご、ヒマワリといった一風変わった酵母で仕立てた個性的な日本酒も季節によって登場するそうです。このほか、同じく佐賀県にある基山商店の“基峰鶴”や東北の地酒など、常時５種類ほどを嗜めます。日本産のワインやシングルモルトのウイスキーも置いているとのこと。

“料理のご要望も気軽にどうぞ”

　最後に女将の松岡さんからメッセージをいただきました。「家にいるようにくつろげる空間を心がけています。料理やお酒のご要望にもできる限りお応えしますので、気軽に話しかけていただければ嬉しいです。」

　一度訪れたら、隠しておきたくなるほどのお気に入りのお店になること間違いなしの『小料理家せいこ』。ぜひ皆さんも、女将の笑顔と心温まる料理に癒されに同店を訪れてみてくださいね。