【福岡・大名】南ぬ（ぱいぬ）豚との出会いからはじまった鉄板しゃぶしゃぶ屋『瑞祥（ずいしょう）』

　西鉄福岡（天神）駅から、きらめき通りをぬけて、突き当たりのドラックイレブンの角の路地をすすんだところにある鉄板・しゃぶしゃぶのお店『瑞祥（ずいしょう）』。早速店長の山下さんにお話を伺いました。

南ぬ（ぱいぬ）豚の感動をもっと多くの人に広げたい想い

　お店を始められたきっかけの一つとして、南ぬ（ぱいぬ）豚との出会いがあったのだそう。もともと18歳のころから飲食業界に飛び込んで、大名で働かれていた山下代表はあるとき、この南ぬ（ぱいぬ）豚の生産者と出会われたそうです。

　「もともと、しゃぶしゃぶ好きだったのもあって、南ぬ（ぱいぬ）豚のしゃぶしゃぶを食べる機会にめぐまれて食べてみたんです。そしたらめちゃくちゃ美味しくて感動したんです。こんなに美味しい豚があるのかって(笑)しかも通常のアグー豚とは違ってこだわりぬいて育てている豚なんですよ。

　通常アグー豚とは、沖縄JAが定める一定基準の飼料や飼育期間をクリアすればアグー豚として認定されるそうですが、この南ぬ（ぱいぬ）豚はそれ以上にこだわりぬいた豚なんです。

　南ぬ（ぱいぬ）豚は、沖縄の八重山ファームといって地域活性化事業の一つでもあるファームが大学との共同研究の末、育て方から飼料にまでこだわりぬいて育てたアグー豚の品種の一つで、八重山ファームで育てているパイナップルを原料としている発酵飼料を食べて育てているんです。

　通常のしゃぶしゃぶって、お鍋のお湯にモツ鍋みたいにシメの料理をすることは無いと思いますが、南ぬ（ぱいぬ）豚からは出汁がでるのでシメの料理も雑炊や麺で楽しんでいただくことができるんですよ。」

しゃぶしゃぶだけでなく鉄板焼きもリーズナブルでいいものが食べられる！

　南ぬ（ぱいぬ）豚への情熱を語ってくれた山下代表ですが、しゃぶしゃぶだけではなく、美味しい鉄板焼きもリーズナブルに食べられると地元ではすでに有名になりつつあります。こんなにも美味しい鉄板焼きをリーズナブルに食べられる秘訣も聞いてきました。

　「いいものをリーズナブルに届けるために、スタッフ一丸となって知恵を絞って毎日メニューを考えているんです。それ以外にも仕入れに対しても極力コストを抑えて入荷するために肉の“枝”買いを行っています。肉の“枝”といってもあまり聞きなれないかもしれませんが、通常ブロックでお肉を購入するかとおもいますが私たちは大量にお肉を利用するので、通常のお肉屋さんが購入する単位で購入してるんです。だから肉の単価も下げられるんです。」

　「お肉の枝も、自分たちで捌いて余すところ無く料理に利用するんです。例えば、お肉の柔らかいところはステーキとして、硬いところはミンチにしてメンチカツに、そして油はガーリックライスと混ぜてといった具合に工夫することで無駄をなくしコストパフォーマンスをあげています。お肉料理のおススメは、やはりコースメニューが一番ではありますが、中でもローストビーフがおススメです。うちのお肉は1日しっかりと塩に漬け込んでじっくりと低温で焼き上げていますのでお肉の甘みがしっかりしていて肉本来の味を味わっていただけます。」

最高のおもてなしは細部のこだわりからはじまる

　『瑞祥（ずいしょう）』の食材への情熱や、コストパフォーマンスの追及は、来店された全てのお客さまを最高の形でもてなしたいという代表の重いが伝わってきます。それ以外にも山下代表のこだわりはお肉の焼き方から、店内の配置まで徹底しています。

　「私たちの鉄板焼きの焼き方のこだわりとして、強火で肉を外はパリッと中はフワッと焼き上げるようにしています。最近の鉄板焼きはじっくりとゆっくり焼き上げるところが多いようですが、やはり中華料理でもあるように家庭ではできない火力でバッと焼き上げることで肉の旨みを閉じ込められるんですよ。一口お肉を咬んで、パリッとした表面の食感のあとからジュワーっと口の中に広がる肉汁の旨みを堪能してみてください。」

　「内装としては、いろんなシーンでお店を使っていただけるように2名から使える個室から最大で25名～27名利用できる個室まで用意しております。もともと居抜きで入った店舗だったので少し鉄板が小さめなので、今後は鉄板も大きくしてランチでも夜やっているようなコースメニューを出していきたいですね。」

まとめ

　山下代表、今回はお忙しい中取材に対応していただきありがとうございました。福岡大名で、ここまでこだわった鉄板焼き・しゃぶしゃぶを味わえるお店はココだけです。代表の細部のこだわりを感じながら、そして美味しい本物のお肉の味わいを素敵な人との時間に使ってみてはいかがでしょうか。