【北海道・札幌】北の大地で異彩を放つ煮干しらーめん!濃厚なのにさらりと飲める『井さい』のスープに魅せられて
札幌市電・西線6条駅の近くに、濃厚な味や香りが楽しめる煮干しラーメンのお店『井さい』があります。印象的な店名は、オーナーの井上さんのお名前と、“札幌で異彩を放つラーメン店になってほしい”との願いから名づけられました。
こちらのお店のラーメンの特徴は、えぐみの出ないギリギリのラインまで煮干しの旨味を抽出した、職人技が光るスープ。力強い濃厚なスープなのに、さらりとした飲み口がしつこさを感じさせません。ラーメンにも接客にも、居心地のよい空間づくりにも妥協せず、進化し続ける同店の魅力を取材してきました。
両親のふるさとに見つけた再出発の場所
東京の有名ラーメン店で十数年の修業に明け暮れる中、井上オーナーは、“自分のラーメンで誰かを心から喜ばせたい”と独立を志すようになりました。ご両親の故郷である北海道に戻り、再出発の場所を探しはじめたのは、『井さい』のオープンの約2年前のことでした。
「お店を探しながら、北海道の有名なラーメン店を食べ歩きました。東京でいろいろなラーメンを見てきたから、他店の影響はあまり受けなかったんですが…。人気店の人気の理由を解き明かしていく過程は勉強になりましたね。」
モットーは“誰でも気兼ねなく入れること”
「どんなにおいしいラーメンを作っても、お客様が来てくれなければ意味がありません。本当は店舗をもう少しおしゃれにしたかったけど、やりすぎは一部のお客様を遠ざけてしまうのでグッとこらえました。」そう井上オーナーが話す店内は、飾り気がなく清潔感のある雰囲気。女性のおひとり様でも気兼ねなく過ごせそうです。“どんな方にも、気軽に食べに来てほしい”。そんな想いで、入りやすさにとことんこだわってお店づくりをしたのだとか。
平日のお昼は、近くにお勤めのサラリーマンやOLで賑わいます。土日になると、会社の昼休みに来る常連さんが、奥様や子どもを連れて来てくれるそうですよ。
2018年7月2日のオープンから間もないにもかかわらず、着々とリピーターを増やしている『井さい』。老若男女を魅了してやまない、究極の一杯に迫っていきましょう。
濃厚なのにさらりと軽い、煮干し香る魂の一杯
『井さい』のラーメンに欠かせないのは、煮干しの風味を押し出した濃厚なスープ。札幌のさがみ屋製麺から仕入れるオリジナル麺は、スープとの絡みが抜群です。
一番のおすすめは“煮干しつけ麺”(850円)とのこと。柔らかいバラチャーシューや角切り玉ねぎが入った、濃い目のつけ汁でいただきましょう。玉ねぎの辛味とシャキシャキの食感が、コクのあるつけ汁に爽やかなアクセントを加えています。
ニクイのは、つけ汁は熱々、麺は冷水でキチっとしめられた状態で提供されること。もっちりとした歯ごたえが自慢の中太麺は、噛むたびに小麦の甘みが広がります。
ここで、つけ麺がさらにおいしくなる食べ方を教えていただきました。
「少し食べ進めたら、特製の八味とレモン酢をたらしてみてください。煮干しの味がキリッと引き締まって、爽やかになりますよ。これ、皆さんにかなり好評なんです。」
つけ麺を食べると、どうしてもつけ汁が余ってしまいますよね。最後まで楽しみつくすには、味付きの替え玉“和えめん”(200円)を追加するのがおすすめです。
「麺の下にアブラが入ってて、チャーシューとネギ、玉ねぎが乗ってます。よく混ぜてそのまま食べるのもいいし、残ったつけ汁につけて食べても、ダイレクトに投入してもおいしいです。もちろん、レモン酢やブラックペッパーを振ってもイケますよ!」
つけ麺に並ぶ人気メニューが、“特製煮干しらーめん”(950円)です。スープとよく絡む中細ストレート麺は、するすると喉ごしのよい食感。コシがたまらない硬めのゆで具合と、分厚いバラチャーシューがうれしいですね。
こちらのスープは醤油ベースに煮干しが加わり、和のおいしさが凝縮されています。濃厚なのにさらりと飲めるので、一口、あと一口と後をひきますよ。玉ねぎやヤングコーンのシャキシャキ感が箸休めになります。
新メニューの“煮干し中華そば”は、ファンを増やし続ける注目のメニュー。中細ストレート麺が使われており、チャーシュー、ヤングコーン、ほうれん草、ネギ、海苔など具だくさんです。味は、煮干しらーめんや煮干しつけ麺よりも“あっさり”とのこと。ぜひ味わってみてくださいね。
濃厚な煮干しつけ麺、煮干しらーめん、あっさりした淡麗煮干し中華そば。『井さい』はこの3つを柱に据え、少数精鋭のメニューで勝負しています。
同店の信念は、“おいしいのは当たり前。味、雰囲気、接客が合わさって、お店は完成する”ということ。何度も試作をして完成したラーメンだけれど、オープン後も改良を重ね、お客様を喜ばせるための研究を怠りません。
汁はね防止のエプロンを用意したり、コインパーキングの利用者にトッピングをサービスしたり。他店では見られない小さな心遣いもまた、ファンの心を掴んでいるのです。
「僕は、最初からラーメン屋になりたかったわけじゃないんです。ご縁があって修業を始めたら、なんだか自分にしっくりくるなあ…と思って(笑)。いずれは店舗展開もして、煮干し以外のラーメンも手がけてみたいですね。」と井上オーナー。『井さい』の味を愛してくれるお客様を裏切らないために、新しいラーメンへの挑戦の場は別にとっておくそうです。今の目標は、お店を開けながら催事にも出張できるよう、一緒に働く仲間を集めることなのだとか。
“おいしいラーメンを食べてほしい”。『井さい』のラーメンには、訪れる人へのまっすぐな想いが込められています。オーナーの心意気が光る煮干しスープのおいしさを、あなたの舌で確かめてみてください。
店舗名 | 井さい |
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住所 | 北海道札幌市中央区南6条西13丁目4-33 ホワイトレジデンス1F |
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電話番号 | 011-200-9395 |
アクセス | 札幌市電西線6条駅から徒歩3分、すすきの駅から徒歩19分 |
営業時間 | 【火~金】11:00~15:00 / 18:00~22:00 【土日祝】11:00~19:00 |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010104/1059034/ |
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