【京都・北山】体調に合わせて選べるブレンド漢方茶と無農薬野菜で健康に！『かんぽう茶カフェcha-cafe Wa』

　京都市北区紫竹下芝本町に、絶対見逃せないカフェがあります。昔から日本人に馴染みのある薬用植物をブレンドした“漢方茶”がいただけるカフェ『かんぽう茶カフェcha-cafe Wa』です。今回はオーナーさんのご主人・大島さんにお話を伺ってきました。

全てのタイミングが合致してオープン

　今から約2年前のこと。大島さんは、知人から「無農薬の畑があるからやらないか？」と畑を譲り受けました。そのころご夫婦は別の施設でお互い介護の仕事をされていましたが、体調を崩されたことをきっかけに、奥さまは介護の仕事を辞めようかと考えていたそうです。そんな折、京都の商工会議所がカフェ経営の講習会を開催しているのをご主人が発見し奥さまに紹介。元々カフェ経営に興味があったこともありすぐに問い合わてみたところ、ちょうど定員が1名分空いていたのだそうです。そこではグループに分かれてカフェ開業に必要なことを学んだのですが、これを一人でやるとなると大変な仕事量でした。「迷っている暇はない。始めるなら体力のあるうちに始めなくちゃ！」と思った奥さま。さらに女性の起業者への優遇制度を見つけたり、起業セミナーに参加したりとさまざまな機会に恵まれて、2017年7月1日『かんぽう茶カフェcha-cafe Wa』をオープンされました。

人生を変えた漢方茶との出会い

　奥さまの治療には漢方薬が処方されていたのですが、一向に回復の兆しが見えませんでした。そこで自ら漢方について調べることにしました。すると、自分の症状とは真逆の漢方薬を服用していたことが分かりました。それから漢方の勉強を続ける過程で漢方茶と出会い、学び、自分の症状に合ったお茶をブレンドするようになったそうです。漢方茶は西洋医学の薬からすれば即効性はないものの、体に優しく少しずつ体調が改善してきたのだとか。そこで奥さまは“漢方茶ブレンダー”の資格を取得し、漢方茶の良さを広めることにしたのです。

いいものにこだわりたいから妥協したくない

　こちらの店舗は駅から少し離れているうえに、ご夫婦の自宅からも距離があるそうです。それでもここに決めた理由は「価格の安さより質の高さを売っていきたいからこの土地にしました。」とのこと。自家栽培の無農薬野菜をメインに素材にこだわった料理を提供し、漢方茶という特殊な飲み物を扱うとどうしても価格が上がってしまうといいます。だから繁華街ではなくあえて郊外に出店し、妥協したくなかったとのこと。こちらの店舗は居抜きで、内装はほとんどそのまま使用しているのだそうです。また2階は“貸スペース”として利用でき、毎月第2土曜日にはタイ式マッサージが受けられるとのこと。健康意識の高い方には嬉しいサービスが充実しています。

スパイスから調合したカレーがおススメ

▲薬膳カレー

　同店おすすめのメニューは、ルーを使用せずにスパイスをオリジナルでブレンドした薬膳カレーです。 コリアンダーパウダー・クミン・ターメリックなどのスパイスを調合し、桂枝やクコなどの和漢食材を使ったオリジナルカレーとなっています。ちょっと辛めでパンチのある本格カレーで、元気をチャージしてみてはいかがでしょうか。パスタは旬の自家栽培の野菜を使った季節限定メニュー。季節の移り変わりを感じられる一品となっています。

▲チーズケーキ

▲シフォンケーキ

　スイーツももちろん手作りで、シンプルながらしっかりした味わいです。チーズケーキは濃厚で本格的。シフォンケーキは、和漢食材のなつめやハーブが入ったフワフワしっとりの優しい味わいです。
　肝心の漢方茶ですが、漢方薬は独特の苦みや臭みがあるイメージですが、こちらのお茶は飲みやすく苦みもありません。特に女性は何かと不安定になりやすいもの。薬を飲むほどではないけれど疲れを感じている時、漢方茶が体にじんわり効いて体が軽くなったように感じるそうです。ここで注意したいのは、医師から処方を受けている方。飲み合わせによっては体に吸収されなかったり、副作用が出たりする場合があるので、処方薬との飲み合わせが悪くないかスタッフからアドバイスを受けるようにしてください。

　「最近疲れやすい。」「体が重い。」など何となく元気が出ないことはありませんか？そんな時こそ漢方茶がおすすめです。無農薬の新鮮野菜と漢方茶で、体の内側から健康になりましょう。駅からはちょっと歩きますが、この機会に漢方の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

▲取材者とオーナーご夫妻