【宮城・仙台】“和洋折衷”を感じながら、季節に合った料理やお酒を楽しめる『十肴とみぞう』

　地下鉄南北線の勾当台公園駅から徒歩6分の場所に、2018年4月18日にオープンした和食居酒屋『十肴(とざかな)とみぞう』があります。店主の渡辺富蔵さんが、長年仙台で料理人として磨いてきた腕を生かし出店されました。同店では手の込んだ和食に合わせて、こだわりの日本酒やワインなどが楽しめます。そんな店内はモダンで洋風。和と洋の魅力がバランスよく詰まった、新感覚の和食居酒屋をご紹介します。

“和洋折衷”をコンセプトに店づくり

　渡辺さんは、仙台市内の飲食店で16年近く経験を積んできたベテラン料理人です。出店を仙台市内に決めたのも、ずっと慣れ親しんできた土地で自分のお店を持ちたかったからとのこと。『とみぞう』がコンセプトとして掲げているのは“和洋折衷”。白い暖簾と黒い引き戸のコントラストが目を引く入口は観葉植物で飾られており、お洒落なカフェのようです。渡辺さんの気さくな人柄もあって、肩ひじ張らずにリラックスしながら食事やお酒を楽しむことができますよ。

目にも楽しい料理の数々

　同店の一番の売りは、店名にもなっている“十肴盛り合わせ”です。その日仕入れた、野菜やお魚といった旬の食材を使ったさまざまな料理を味わえる贅沢な盛り合わせです。新鮮な海の幸や山麓で採れた天然水など、素材からこだわって作られた料理が小皿に丁寧に盛り付けられており、色鮮やかな料理の数々を楽しめます。

　渡辺さんが大切にしていることは、ちょっとずつ色々なものをつまみながらお酒を楽しんでもらうこと。一品の量を少なめにすることで、数種類のメニューを味わいながら、ゆっくり時間をかけてお酒を楽しむことができるように考えられています。これらメニューの量や配置は、イタリアン料理のコースをイメージしているそうです。「盛り合わせが付いてメインの焼き物が付いて、パスタの代わりに蕎麦でしめるという流れで料理とお酒を存分に楽しんでいただきたい。」とのこと。内外装だけでなく、こういった部分でも“和洋折衷”の精神が生きています。

　新鮮な魚介の中でも、夏季におすすめしたいのは“うに”です。クリーミーでコクのある味わいのウニを炙ると、香ばしい香りが加わって風味豊かになります。またこれからの季節は、秋の名物“松茸”が登場します。そのまま焼いてもよし、天ぷらにしてもよし。香り高い風味とジューシーな食感がたまりません。秋の夜長に最高なお酒のお供になってくれること間違いなしですよ。

　しっかり食事をしたい方には、ランチメニューもおすすめです。季節ごとに違う和食料理をご用意しています。しかも値段は税込で850円というお財布に優しいお手ごろ価格。ランチは予約制になっています。昼と夜で違うお店の表情を見に行くのも面白そうですね。

こだわりのお酒たち

　料理に続いて、厳選して仕入れているお酒も見ていきましょう。夏季のおすすめは“Il Cumulonembo 19”と“夏純吟 うすにごり”。どちらも爽やかな味わいの日本酒で、夏にピッタリです。前者は程よい渋み、後者はラムネのようなさっぱりした甘みが特徴です。好みに合わせてお選びください。
　“萩の鶴”は、“気の合う仲間と一緒に飲みたいお酒”を目指し、岩手県との県境にある金成町で作られた純米酒です。すっきりとした飽きのこない味が特徴です。仲間と心ゆくまで語り合いたいときや、上質な気分を味わってリラックスしたいときに選んでいただきたいお酒です。日本酒のほかにも、自然派ワインなど和食との相性が良いお酒も取り揃えている同店。季節に合わせたおすすめ料理やお酒は公式Instagram、Facebookでご紹介していますので是非一度ご覧くださいね。

地域に根差した、素敵なお店を目指して

　「これからも、新しいことをしながらお店を成長させていきたいです。日替わりで旬の素材をお出ししているので、その日その日を楽しみに来てもらえたらと思います。」と渡辺さん。現在も自分たちにしかできないことは何なのかを探し続けており、更に高いクオリティのサービスや料理を提供すべく、挑戦し続ける日々を送っているのだそう。“和洋折衷”を随所に感じながら、季節に合った料理やお酒を楽しめる『十肴とみぞう』。新感覚の和食居酒屋で、あなただけの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。