【大阪・なんば】文化・アートと寄り添うホテル『ホテルWBFアートステイなんば』

　2017年5月23日に南海本線と地下鉄のなんば駅から徒歩7分、地下鉄恵美須町駅から徒歩2分のよころに『ホテルWBFアートステイなんば』が誕生しました。「文化・アートと寄り添うホテル」というコンセプトのもとに、タイにある孤児院の生活施設“バーンロムサイ”の子どもたちが描いた絵と、国内外で活躍する写真家や美術作家の作品で、壁や天井を装飾しています。ARTの中に身を委ね、他にはない特別なご滞在をお楽しみください。

大阪の「おもしろい」が集まるエリア

　『ホテルWBFアートステイなんば』があるのは、昔から「日本橋でんでんタウン」と呼ばれて地元から親しまれてきたエリアです。今では「ヲタロード」と呼ばれる場所もあるほどオタクの聖地としてもちょっとした有名スポットです。ホテルから南へ10分ほど歩けば通天閣のある「新世界」。こちらではコテコテの大阪文化も楽しめます。また、北へ10分ほど歩けば大阪の台所とも言われている「黒門市場」も。多様な楽しみ方のできる好立地に建つホテルで大阪の魅力を再発見してください。

▲画像提供：ホテルWBFアートステイなんば

　ホテルは堺筋に面していて、大きなガラス張りの不思議な空間が通行人の目を惹きます。外から見えているのは朝食会場になるレストラン。街にアートが直接語りかけるイメージで淺井裕介氏の「飛行する物語」が壁面を飾ります。ぜひ壁の質感にご注目ください。さまざまな土地の土を採取し生成し、泥絵具として用いた作品です。壁際のカウンター席にはコンセントの口がたくさん配置。お部屋で充電する時間がなかった人も、朝食をいただいている間に充電できるのでとても便利です。

あたたかみのあるフロントでチェックイン

　『ホテルWBFアートステイなんば』では、フロントや廊下に子どもたちの絵の原画が飾られていて、柔らかい印象を受けます。フロントスタッフは全員２ヶ国語以上対応できるそうです。旅行サイトの口コミが高評価で、海外からの宿泊客も多く、国際色豊かな空間も同ホテルの魅力です。フロントでは近隣の観光スポットの案内もされていますので、地元ならではの情報も聞いてみてくださいね。

アートの中で眠る非日常

▲画像提供：ホテルWBFアートステイなんば

　100室の客室のうち92室は、タイのチェンマイ郊外にある孤児のための生活施設“バーンロムサイ”の子どもたちが描いた絵で、8室は国内外で活躍する美術作家たちのアートで彩られています。こちらは松本力氏の「ななしのながめの部屋/Unknown the View」。アートの中で眠るという、“非日常”が楽しめる部屋になっています。

　子どもたちの絵はそれぞれの個性が感じられるおもしろい作品ばかりなので、複数人で泊まって違う部屋を見られる機会があればぜひ他の部屋も見学してみてください。廊下もフロアごとに違う色が楽しめますよ。

　1階フロント横では子どもたちの絵がデザインされたグッズが販売されていますので、ぜひこちらもご覧ください。売上金の一部が施設の運営費として子どもたちのために使われています。

アートの中でいただく朝食

画像提供：ホテルWBFアートステイなんば

　和洋バイキングの朝食は最初にご紹介した洞窟のようなアートが印象的な1階のレストランで。朝食は6時半からですので朝早くから観光したい人には有難い開始時間です。沢山の具材とトッピング、ドレッシングをチョイスして作る「まぜまぜパワーサラダ」が人気なのだそうです。WBFオリジナル牛スジカレーもぜひお試しを。朝食付きプランを予約しなかった人も、当日1,080円（税込）で楽しめますよ。

国際色豊かな、魅力溢れるホテル

　「ホテルでの経験が無いスタッフとともに約１ヶ月で開業準備を行わなければならず、精神的にもきつかった。」と開業を振り返って当時の支配人の前川さん。客室内の壁紙一面にアートを取り入れたホテルがどのような評価を受けるのか期待と不安の中、「開業初日のお客さまに部屋もスタッフサービスもお褒めの言葉をいただき非常に嬉しかったですね。」と話します。
　絵の他にもう一つ特徴的なのが、ホテルスタッフの出身国が、ベトナム、中国、韓国など国際色豊かだということ。「ここでさまざまな国の人が仲良く働いている楽しい雰囲気がお客さまにも伝われば嬉しい。まさに“ボーダーレスを絵に描いたようなホテル”をお楽しみいただきたいです。」と語るのは現支配人の倉田さんです。国内旅行でも、国を超えた文化やアート、支援を感じることができる特別な空間。“ここだけ”にしかない特別な滞在を、文化・アートと寄り添うホテル『ホテルWBFアートステイなんば』でお楽しみください。

■文、写真・みぃ