【大阪・肥後橋】イタリアのおばあちゃんの味『trattoria della nonna』あたたかなマルケの郷土料理に心満たされて。
大阪メトロ・肥後橋駅の近くに、訪れるたびにあたたかい気持ちになれるイタリアン『trattoria della nonna(トラットリア デッラ ノンナ)』があります。
こちらでいただけるのは、イタリアのマルケ州で修業したオーナーが手がける、素朴なおいしさの郷土料理。手づくりのショートパスタや豚ばら肉のローストなど、nonna(=おばあちゃん)の味をコンセプトにしたメニューが揃います。
優しさとぬくもりを込めたひと皿でお客さまをもてなす、オーナーの七里さんにお話をうかがいました。
マルケの街に魅せられたオーナーが開いたトラットリア
専門学校を卒業後、東京のイタリアンで6年ほど働いてきた七里オーナー。
「一緒に働いてた先輩たちに、イタリアで修業した人が多かったんです。僕も影響を受けて、独学でイタリア語を勉強して本場に行くことを決めました。」
現地での約1年の修業を終えて帰国したあとは、大阪のイタリアンで引き続き腕を磨いてきました。
日本人観光客の多い都市を離れて、純粋にイタリア料理の奥深さを学びたい。そう考えて選んだのは、イタリア中部に位置するマルケ州でした。
そこで出会ったのは、山や海に囲まれた豊かな自然、あたたかい街の人たち、素朴で優しい味の郷土料理です。お店づくり、そしてお客さまへのおもてなしに関わるたくさんのことを、マルケの風土が教えてくれたのだといいます。
イタリアで培った腕と経験、「マルケの郷土料理を、気軽に楽しんでほしい」との想いを胸に、七里オーナーは2018年4月に『trattoria della nonna』をオープン。おばあちゃんの家に訪れたような、あたたかい料理や空間が魅力のトラットリアが誕生しました。
ナチュラルな空間で、大切な人と語らいを
ビルの2階にあるドアを開けると、木のぬくもりに包まれたナチュラルな空間が広がります。おすすめは、スタッフとのおしゃべりが楽しめるカウンター席。
「どの料理がおすすめなの?」「マルケって、どんなところなの?」気になることがあれば、何でもたずねてみてくださいね。
2名~8名のテーブル席は、デートや女子会、ちょっとしたパーティーにぴったり。小ぢんまりした大きさの店内には、「おもてなしの心が、お客さま一人ひとりに行き届くように」との想いが込められています。
「修業していたレストランは、自分で食べ歩きをして選んだお店なんです。当時ミシュランに登録されたばかりのお店だったから、目が回るほど忙しかったですね(笑)。」と、イタリアでの思い出を語る七里オーナー。働きはじめてからわずか2ヶ月でその腕を認められ、メイン料理を任せられるまでになったのだとか。
素朴なマルケのクラシックな郷土料理
『trattoria della nonna』でいただけるのは、自然豊かな風土に育まれた、マルケのクラシックな郷土料理。ローマやナポリなどの大都市で食べるイタリア料理とは、ひと味違います。
こちらは、前菜におすすめの“野菜のグリル 生ハム添え”(800円~)。イタリア産生ハムと、グリルして甘みを引き出した季節の野菜がよく合います。楽しい彩りに、これからはじまる食事への期待がふくらみますね。
“オリーブの肉詰めフリット アスコリ風”(600円)は、マルケ南部の街・アスコリピチェーノの郷土料理です。ふっくらした身の厚いオリーブにお肉のミンチを詰めて、オリーブオイルでカリッと揚げます。ワインが進む一皿です。
お店の名物“ポルケッタ”(1,600円)は、初めての方にぜひ味わってほしいひと品です。ハーブと塩こしょうでマリネした豚ばら肉をロール状にし、じっくりとローストしました。皮はパリッと香ばしく、中はしっとりジューシー。刻みにんにくの風味が効いた、大人のメインディッシュです。
〆のパスタには、お店で手作りする“ストロッツァ・プレーティ”を選んでみてください。小麦粉とお米、チーズを混ぜ合わせて作る、マルケの郷土料理を代表するショートパスタです。
手ごねにこだわったストロッツァ・プレーティはもちもちの食感で、ソースとの絡みも抜群。たっぷりのバジルやにんにく、パルミジャーノ、アーモンドで作るバジルソースを絡めて、あつあつを提供します。
初めてのお店で食事をするときは、誰でも緊張するもの。どんな料理を頼めばいいか分からず、オロオロしてしまった経験はありませんか?
そんなお客さまの気持ちを考えたメニューが、シェフの気まぐれコース。お店からの一品、前菜の盛り合わせ、肉料理、パスタ、デザートが楽しめる充実のコースです。
どんな料理が出てくるかは、テーブルに運ばれてくるまでのお楽しみ。わくわくしながら料理を待つ時間も、素敵なひとときですよね。
料理とワインのマリアージュを楽しんで
お店では、「この料理にはこのワインが合いますよ」とおすすめすることはしません。なぜなら、好きな料理に好きなワインを合わせて、お客さまに自由に楽しんでほしいから。
料理と最高のマリアージュを奏でる、マルケのワインも用意しています。グラスでオーダーして飲み比べをしたり、仲間と一緒にボトルを開けたり…。思い思いの楽しみ方ができますね。
「ガヤガヤした居酒屋じゃなくて、落ち着いたお店でゆっくり飲んだり、おいしいものを食べたい日ってありますよね。そんなときには、ぜひ当店を思い出してほしいです。」と七里オーナー。
ランチタイムだけでなく、ディナータイムにもより多くのお客さまに来ていただけるよう、宣伝を頑張っていきたい。そんな今後のビジョンを、笑顔で話してくださいました。
食べる人の笑顔を思い浮かべながら作る、イタリアのあたたかな郷土料理が自慢の『trattoria della nonna』。特別な日にも何でもない日にも訪れたい、とっておきのお店です。
店舗名 | trattoria della nonna(トラットリア デッラ ノンナ) |
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住所 | 大阪府大阪市中央区高麗橋4-8-6 木村ビル2F |
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電話番号 | 06-4708-3193 |
アクセス | 大阪メトロ四ツ橋線・肥後橋駅(6番出口)から徒歩3分 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00(L.O 14:00) / ディナー 18:00~23:00 |
定休日 | 日曜日・祝日(※土曜日はランチのみ営業します。) |
ホームページ | http://www.higobashi-nonna.jp/ |
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