【沖縄・壺屋】沖縄の伝統工芸品を日々の生活に… 『craft house Sprout』はセンスのいい“やちむん”の揃う人気店
沖縄の伝統的な焼物やちむんで有名な“壺屋”が今、県内外から注目を集めています!そんな壺屋の中でも、観光スポットとして定番になっている“やちむん通り”でお店を構えて10年あまりの人気店『craft house Sprout』をご紹介します。
こちらのお店では、県内の作家さんの焼物をはじめ、雑貨や洋服といった様々な商品を取り揃えています。日々の暮らしに彩りを添えてくれるセンスのいいアイテムが買えると評判の同店、人気の秘訣を取材しました。
やちむん通りの人気焼物店
ここ数年で多くの観光客が集まる注目のエリアとなっている、壺屋。1682年に琉球王府によってこの地域に窯場が集めて以来、焼物の文化が発展してきた“やちむんのふるさと”です。
特に、窯場の直営店や焼物のセレクトショップ、飲食店などが軒を連ねる“やちむん通り”は、町歩きに最適と話題になっています。
今回紹介する『craft house Sprout』は、やちむん通りのちょうど中央あたりにお店を構えています。幼い頃から民藝に興味があったというオーナーの宜保さんが2009年にオープンし、2019年4月には10周年を迎えました。店名のsproutとは“新芽”の意味。伝統的なこの壺屋の街で古典を学びながら新しい文化を育てていきたいとの宜保オーナーの想いが込められています。
「とにかく工芸品が好きで、この場所とめぐりあってからオープンすると気持ちは決まっていました。“古き良き”を新しい形で提案したい、他にない新しい物と出会ってほしいと10年続けてきて、“新芽”もそろそろ根をはって“木”に変りつつありますね。」
暮らしに寄り添ったお皿が人気
▲一部 県外作家さんの作品も
木目を基調としたナチュラルな雰囲気の店内には、焼物をはじめガラスの器や雑貨、洋服などバリエーション豊かな商品が並んでいます。やはり焼物は人気が高く、デイリーに使えるお皿が売れ筋です。
宜保オーナーのおすすめは、取り分けにも便利な八寸皿や、ご飯もおかずもワンプレートにできるパスタ皿。いずれの焼物も県内の作家さんが手作りしており、しっかりした厚みと奥深い色合いからは、手作り独特の“温かさ”が感じられますよ。
作品の良さを伝えるために
仕入れの際には“作り手さんがどんな方なのか”と大事にしているという宜保オーナー。作品に込めた想いや志、人間性といった作家さんの内面に目を向けて、作品を選んでいるそうです。
「自分が納得できるものしか店頭に並べていません。ただ売れればいいのではなく、その物の良さを伝えたいんです。だからこそ、作家さんとの関係性はとても大切。時には、作家さんから“目が厳しい”と言われることもありますけど、やっぱりお客様のためにも魅力を感じる作品を選びたいと思っています。」
工芸品の魅力にハマる人が続出
開店当初は、20〜50代までの女性をターゲットに商品をセレクトしていたそうですが、現在ではリピーターのほぼ半数が男性だといいます。特に、工芸品を集めている方や実際に焼物を作っている、いわゆる“玄人”のお客様が多いのが特徴なのだとか。その一方で、それまで焼物には全く興味がなかった方が同店の商品を機に工芸品の良さにどんどん惹かれていくといったエピソードも教えていただきました。
店内はベビーカーや車椅子でも入店できるのもうれしいポイント!小さなお子さま連れのご家族にも喜ばれています。
“やちむん通りを守りたい”
今後同店では、やちむん通りの魅力を守っていく活動にも力を注ぎたいとしています。壺屋の地域内には、アガリヌカーと呼ばれる古い井戸や、焼物の神様を祀った祠など、昔ながらの生活を今に伝える歴史的な建造物も現存しています。これらの重要性を訴えて、景観を守る活動にも一役買いたいと宜保オーナーは意気込みます。
「壺屋の良さを知っていただきたいです。焼き物をつくる体験もできますし、プロの作業を間近で見ることもできます。地元の文化を感じられる場所ですので、是非実際に足を運んで欲しいですね。」
センスのいい“やちむん”の揃う『craft house Sprout』をきっかけに、皆さんも沖縄の工芸品を日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
店舗名 | craft house Sprout |
---|---|
住所 | 〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1丁目17-3 ジョトール壺屋102 |
|
|
電話番号 | 098-863-6646 |
アクセス | ゆいレール牧志駅から徒歩8分 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://chsprout.ti-da.net/ |
SNS | |
店舗詳細はこちら |