【沖縄・北谷町】毎日食べたい『焼菓子工房 ひよまめ』のスコーン!からだ想いの手づくりお菓子で幸せティータイム♪

 沖縄本島中部の西海岸にある北谷(ちゃたん)町は、高台からうつくしい夕日が見える街。そんな北谷町で2012年から愛されている、小さなお菓子屋さんをご紹介します。

 北谷高校の近くにある『焼菓子工房 ひよまめ』では、トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングを使わない、からだ想いの焼菓子を販売しています。ミネラル豊富なきび砂糖、平飼いの鶏から生まれるコクのある卵など、素材選びには妥協がありません。
 オーナーの宇良さんが、笑顔で取材に応じてくださいました。

昔からの夢だったお菓子屋さんをオープン

 学生のころからお菓子づくりが趣味だった宇良さんは、“いつか自分のお菓子屋さんを開きたい”と夢見ていました。
 でも、夢を叶えるきっかけをつかめずに月日は流れ、一般企業に就職。事務や経理の仕事をしながら、パソコンの画面を見つめる毎日でした。

 しかしながら、チャンスは思いがけずめぐってきました。さまざまな事情が重なり、転職することになったのです。
 “ずっとやりたかったお菓子屋さんをはじめてみよう”。宇良さんはその想いに突き動かされ、自分の“好き”を次の仕事にすることを決めました。

 「自分のお店だから、好きなモノの名前を付けようと思って。私はひよこ豆が大好きなので、そこから『ひよまめ』にしました。」
 小さくて可愛いひよこ豆が、お店の小ぢんまりした雰囲気にぴったり。とってもチャーミングな名前ですね。

地元の高校生にも愛される手づくりお菓子

 『焼菓子工房 ひよまめ』は2012年1月、北谷の夜景スポット・謝苅公園のそばにオープンしました。2015年にいまの場所に移転したのは、車で来店するお客さまの利便性を考えてのことだそうです。

 「近くに高校があるから、学生さんも多いです。若い子たちって、見てるだけで元気をもらえますよね。ソフトクリームも売ってるので、それを目当てに来る子もいるんですよ。」

 一番の喜びは、お客さまがリピーターになってくれることなのだとか。窓からこぼれる光、レトロな木製のドア…味のある店がまえに惹かれて、通い詰める常連さんがいるのもうなずけます。

 店内には、スコーンやシフォンケーキ、クッキー、タルトなどの焼菓子や自家製パンが並びます。きらびやかさはないけれど、手づくりのあたたかみが感じられるお菓子ばかり。食べる人の笑顔を思い浮かべて、ひとつひとつ丁寧に作っているのですね。

 「本当はメニューをスコーンだけに絞りたいけど、なかなか厳しくて。パンも出してみたり、タルトの味を気まぐれで変えてみたり、楽しんでいただけるように工夫しています。」

 店内の雑貨は、宇良さんが集めたもの。可愛いものを見かけるとすぐに買ってしまうため、どんどん増えているのだとか。

 「内装は、特に“こうしよう”とこだわった部分はないですね。自分の好きなものを集めてたら、いつの間にかこんな感じになりました。窓のイラストは、私が自分で描いたんですよ!内側から描いたから大変でしたけどね(笑)。」

素材選びは、からだをいたわる気持ちから

 『ひよまめ』がお菓子づくりで大切にしているのは、毎日食べても安心な素材で、からだに優しいお菓子を作ることです。

 最大のこだわりは、トランス脂肪酸の怖さを意識すること。トランス脂肪酸は心筋梗塞のリスクを高めたり、妊娠期には赤ちゃんの体重減少を引き起こしたりします。
 同店のお菓子には、トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングは、一切使われていません。国産の無塩バターが使われているので、小さな子どもからお年寄りまで、安心して食べることができますよ。

 「お菓子づくりには砂糖が欠かせませんよね。でも白いお砂糖って、摂りすぎるとからだが冷えたり、イライラしやすくなったりするんです。当店は白砂糖ではなく、ミネラルたっぷりのきび砂糖にこだわっています。」

 また、市販のお菓子に使われているベーキングパウダーには、内臓への影響が心配なアルミニウムが含まれているものがあります。そこも見逃さないのが、『ひよまめ』の鋭いところ。すべてのお菓子に、アルミニウムフリーの安心なベーキングパウダーを使っています。

 お店のイチオシは、外はさっくり、中はしっとりふわふわのスコーンです。プレーンをはじめ、チョコチップ、アップルシナモン、ミックスベリーなど、いろいろなフレーバーが揃います。
 オーブントースターや電子レンジで温めたり、ジャムやホイップクリームを添えたりと、アレンジを楽しんでみてくださいね。

 卵の優しい味が口いっぱいに広がるシフォンケーキは、スコーンに並ぶ人気商品です。おいしさの秘密は、甘みとコクが自慢のEM地養卵。卵が変わると、お菓子の味は劇的に変わります。

 EM地養卵は、読谷村にある平飼いの農場でのびのび育つ鶏たちから生まれます。
 「お砂糖とか卵とか、素材は全部自分で調べて、いいと思ったものを使っています。EM地養卵は、卵屋さんが“ひよまめさんに使ってほしいんだ!”って紹介してくれたものなんですよ。」

愛がいっぱいのお菓子を買いに『ひよまめ』へ!

 「お店を開いてから、ご自身の中で変化したことはありますか?」そんなインタビュアーの問いに、宇良さんはこう答えてくださいました。
 「今までは、子どもとか家族のためにお菓子を作っていました。でも、お客さまに自分のお菓子を食べてもらえるようになって、“もっとたくさんの人のために作りたい”って思うようになりましたね。」

 宇良さんは、製菓専門学校に通っていたわけではありません。お菓子と健康の関わりを意識するようになったのは、独学での勉強を通してなのだとか。今後は、地元の方・遠くの方を問わず、より多くの人に『ひよまめ』の想いを知ってもらいたいと話します。
 「素材にこだわりながら、愛を込めてお菓子づくりをしています。食べて“おいしいな”って思っていただけたら、またお店にいらしてくださいね。」

 一口食べれば笑顔になる、『焼菓子工房 ひよまめ』のスコーンやシフォンケーキ。小さな子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族で食べたい焼菓子が買えるお店です。

店舗名 焼菓子工房 ひよまめ
住所 沖縄県中頭郡北谷町桑江334-5
電話番号 098-926-2523
アクセス 沖縄県路線バス 北谷高校前バス停留所から徒歩2分
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
ホームページ https://hiyomame.ti-da.net/
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