【沖縄・那覇】伝統の紅型染めとオリジナルのサンゴ染めを体験できる『首里 琉染』で染め物のうつくしさに酔いしれる
数多くの伝統文化が残る沖縄。染め物の歴史も古く、特に“紅型(びんがた)”を呼ばれる染色技法は沖縄の伝統的な染め物です。
その紅型染めを現代に伝えながらも、サンゴ染めを考案し、新しい沖縄染め物文化を発展させているのが『首里 琉染(りゅうせん)』です。
丁寧な職人技によって生み出される『首里 琉染』の染め物のうつくしさに、きっと魅了されることでしょう。
今回は専務の大城さんにお話をうかがいました。
紅型の復興のために創業
『首里 琉染』は、日本を代表する染色作家・山岡古都により昭和48年(1973年)、沖縄県那覇市首里に創設されました。
山岡氏は京都で天然染料や草木染めの第一人者として活躍していましたが、紅型の衰退を危惧した日本染織名誉会長からの要請を受け、紅型の復興と染色技術の発展・伝承のために沖縄に渡り、沖縄で初めての草木染紅型研究所『首里 琉染』を創設。以来、『首里 琉染』は山岡氏を中心に、職人やスタッフ一丸となり、紅型の復興や染色技術の発展に精進しているようです。
全国唯一のサンゴ染め
『首里 琉染』を代表する独自の技法・サンゴ染めは、山岡氏が海岸で偶然出会ったサンゴの化石から考案されたもので、首里琉染オリジナルの技法として、商標・意匠登録され、独占権が保護されているもの。
現在はサンゴの化石を収集することは禁止されているため、同店でしかこのサンゴの模様を表現することができないのだそうです。独自で保有する貴重なサンゴからは、自然が織りなす美しさと表現力を感じることができます。
また、沖縄では古来よりサンゴに子孫繁栄・長寿・家庭円満という願いが込められており、サンゴ染めにより沖縄に新たな染め物が生まれました。サンゴ染めの作品は結婚祝いや出産祝いなどのギフトにもおすすめです。一点もののオリジナル絵皿、お部屋のインテリアに最適な壁掛け、女性が気軽に使えるスカーフなど、さまざまなギフトを展開しています。
琉球王国伝統の紅型
紅型(びんがた)とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つで、その起源は古く、13世紀~14世紀頃ともいわれています。琉球王国時代は主に王族や士族の衣装として染められていました。植物染料と顔料を併用した色あざやかな紅型は、南国沖縄らしい特色のある色合いで、今現在も国内外で大変高い評価を得ています。
お店では職人が心を込めて布地に丁寧に染料を色挿しする姿を工房で見ることもできます。
染め物体験で自分だけのオリジナルを作ろう!
『首里 琉染』では、沖縄の伝統工芸をより身近に感じてほしいという想いから、紅型染めとサンゴ染めを体験できます。 作品は当日持ち帰ることができるため、観光でも人気のコースなのだとか。
サンゴ染めはお子さんでも楽しめるので家族連れに人気。材料費込みで大人3,000円(税抜)、子ども2,500円(税抜)で30~40分ほどで自分だけのオリジナル作品を作ることができますよ。作品はTシャツ、風呂敷、手ぬぐい、トートバッグ、ハンカチなどから選べます。自分だけの作品は、使うたびに愛着が湧きそうですね。
紅型染め体験はサンゴ染めよりも細かい作業なので、集中した時間を過ごしたい方におすすめです。麻でできた布に、3種類のデザインの中から自分の好みの柄を色付けしていきます。好きな色にできるので、シックにもキュートにも仕上げることができますよ。
世界で一つだけの染め物作品を手に入れよう
最後に、大城さんからメッセージをいただきました。
「サンゴ染めは当店でしか体験することができない貴重なものです。沖縄旅行の際には、ぜひ当店の染め物の魅力を感じながらを、ご旅行の思い出にご体験ください。」
伝統工芸の紅型染めとオリジナルのサンゴ染めのうつくしさを楽しむことができる『首里 琉染』。染め物の奥深さとうつくしさを味わい、世界で一つだけのオリジナル作品を手に入れましょう。
店舗名 | 首里 琉染 |
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住所 | 沖縄県那覇市首里山川町1-54 |
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電話番号 | 098-886-1131 |
アクセス | 那覇バス 首里高校前バス停留所から徒歩約3分、首里駅から徒歩20分 |
営業時間 | 9:00~18:00(体験受付は9:30) |
定休日 | 年中無休 |
ホームページ | https://www.shuri-ryusen.com/ |
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