【東京・青山】若き三代目が握る旬の味が楽しめる!40年の歴史ある老舗寿司店『海味』

 外苑前駅から徒歩10分の場所に位置するこちらのお店は、長年愛され続けている老舗寿司店『海味(うみ)』です。シンプルな看板と赤い暖簾が目印です。暖簾をくぐり中へ入ると、とても威勢の良い掛け声が響き渡ります。そこには大人の和の雰囲気が漂い、ゆったりと落ち着いた空間が広がっています。若き三代目店長の中村さんにお話を伺いました。

先代から受け継いだ老舗の味

 先代から受け継いだという同店は、40年以上も続く老舗寿司店です。当初は、老舗を任される嬉しさと共に、複雑な気持ちがあったと言います。それは偉大すぎる先代の存在を、とてもプレッシャーに感じていたとのこと。中村さんがお店を切り盛りするようになってから、2018年8月で3年目になります。来てくださるお客さまに気持ち良く過ごしていただくことを一番に考え、“元気良く”をモットーにお客さまと向き合ってきました。現在は、日々の努力の甲斐もあり、そのプレッシャーに打ち勝てただけでなく、先代のころから通ってくれている常連さんはもちろん、新規のお客さまの心も掴んでいます。

熟成された旨味感じる“マグロの握り”

 同店のメニューは、旬のものを使った月ごとにメニューが変わるおつまみと握りのおまかせコースのみです。自慢の鮮度の高い素材は、人とのつながりも大切にしながら、その時々で最上のものを仕入れています。

 なかでも、中村さんのイチオシは“マグロの握り”です。特に大トロは脂がのっていて味がしっかり感じられるそうです。食材は鮮度を一番に考えて目利きした、その時季最上のもの。時季や産地、漁法にまでこだわり、それぞれのマグロによって熟成時間を変えているのだとか。お客さまの前にお出しするそのときこそ、最も美味しさを感じられる瞬間なのです。

 見た目も美しい“コハダ”も人気です。バランスを考えて酢でしめたコハダは弾力があり、酸味と魚本来の深い旨味が堪能できるそうです。先代から受け継いだ伝統の技が光ります。

今一番旬の寿司ネタを味わって

 夏におすすめは、フワフワの食感と香ばしさが口の中いっぱいに広がる“穴子の握り”です。通をも唸らせる美味しさとのこと。じっくり丁寧に煮込むことでジューシーさを逃さず、最後にタレを漬けて焼き上げます。このほかにも、アジやイワシの光ものが美味しい季節です。秋にはサンマ、冬はブリ、そして時季によって異なる産地から一番新鮮なものを仕入れているという“ウニ”も贅沢に味わっていただきたいネタのひとつです。旬のものを楽しみながら、季節の移り変わりを感じられるのも同店の魅力ですね。

お客さまの喜ぶ顔を見るために

 店内は落ち着いた雰囲気が漂っています。職人さんの元気な声が響き渡り、とても心地良く感じられます。立派なヒノキの一枚板でできたカウンター席で、杯を傾けながらお寿司をいただくのも大人の楽しみ方ですね。お皿一枚一枚に至るまで職人のこだわりが散りばめられた素敵な空間は、接待はもちろん特別な日の利用にもおすすめです。お客さまのなかには『海味』を気に入り、先代の時から毎月のように来店される方もいらっしゃるのだとか。

 「今の寿司ブームにかまけることなく、これからもお客さまに喜んで帰っていただけるように日々精進してまいります。」と中村さん。先代から受け継いだ老舗ならではの味や魅力はもちろん、若き三代目・中村さんが築き上げたお客さま第一の店づくりが長く愛される秘訣となっています。『海味』へ足を運び、旬の寿司を味わいながら季節を感じてみてはいかがでしょうか。

店舗名 海味(うみ)
住所 東京都港区南青山3丁目2−8
電話番号 03-3401-3368
アクセス 東京メトロ銀座線 外苑前駅から徒歩約10分
営業時間 18:00~23:45(L.O.)
定休日 日曜・祝日
ホームページ http://sushi-umi.co.jp/access/
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