【愛知・名古屋】利き酒師のいる和の香り漂う大人の居酒屋『日本酒専門店 ゆとり』で日本酒と料理のマリアージュを楽しんで

　東山線・栄駅より徒歩5分のビル街の一角にお店を構える居酒屋『日本酒専門店 ゆとり』。代表の竹田さんが、「ここちよい環境で日本酒を飲めるお店をつくりたい」との想いから、2017年2月にオープンしました。
　こちらでいただけるのは、利き酒師として豊富な知識を持つ竹田さんが厳選した日本酒の数々。日本酒の美味しさを引き立たせる料理とともに、心にゆとりをもってのんびりとくつろげるお店です。
　

豊富な日本酒を少量から楽しめるお店

　愛知県は日本酒の生産量が全国のなかでも指折りの地域。ですが、さまざまな日本酒を豊富に揃えているお店はありませんでした。そこで竹田さんが思いついたのは、少ない量でより多くの銘柄を楽しめる日本酒専門店をつくること。この思いつきが『日本酒専門店 ゆとり』誕生の原点です。
　『日本酒専門店 ゆとり』では、お客さまの好みの一杯や、ほかでは出会えない銘柄を利き酒師である竹田さんが見つけてくれます。数多ある日本酒のなかから、ここにしかない楽しみ方を提案する、目新しいお店です。

　竹田さんが開店場所を決めるさいにこだわったのは飲食店としてはめずらしい「目立たない場所に開店すること」。
　お店を構えた場所は繁華街の裏側で、地元民であれば誰もが知っている場所。喧騒を忘れてリラックスしていただけるようにと、人通りの少ない奥まった場所に出店を決めたのだそう。
　店内は広々としていて、落ち着いた大人の和空間が広がります。カウンター席、座敷席ともに広々としていて居心地も良く、のんびりと過ごせます。

ワイングラスでいただく格別の日本酒

　お店に並ぶ日本酒の数はなんと90種以上。イチオシは“日本酒飲み比べ放題”。こちらは30種類前後の銘柄のなかから、好きなものを選べる飲み放題のコースです。各県の有名な日本酒から隠れた名酒まで、厳選した多くの銘柄が名を連ねます。料金は1時間で1,800円、2時間で2,400円、3時間で3,000円とのこと。1分10円で延長することもできるそうです。

　日本酒をいただくさいの器といえば、おちょこ。日本酒は使用する器によって味が変わることをご存知でしょうか？同店ではそんな日本酒をおちょこではなく、なんとワイングラスで提供しています。
　日本酒とワイングラスの組み合わせに違和感を感じる方もいるかもしれませんが、実はこの組み合わせ、日本酒協会にも推奨されるほどのお墨付きです。

　ワイングラスはおちょこと比べて高さがあり、グラスの内側に香りをこもらせます。それにより、おちょこでは感じとることのできない香りが楽しめるのです。また、その口径によって舌の上でしっかりと日本酒特有の甘みや酸味を感じることもできるのだとか。

　竹田さんいわく、グラスによっても味が柔らかくなったり、辛みが増したりと個性が生まれるのだそう。同店ではそれを踏まえて、銘柄の特徴に合わせたワイングラスで提供しています。普段から飲んでいる銘柄でも、竹田さんおすすめのグラスでいただくとより一層おいしく感じることができそうですね。

日本酒に合わせた絶品料理の数々

　日本酒とマッチする魚料理にも注目です。
　提供する魚は、毎朝市場へ足を運び、目利きして仕入れたもの。そのため、毎日新鮮な海の幸を味わうことができます。
　お店の自慢の一品は鮮魚を使用する“刺盛”。辛口タイプのすっきりな日本酒との相性は抜群なのだそう。つぎにおすすめなのは“あじのなめろう”です。和風の濃い味で食べ応えもあります。
　このほか、焼き魚や焼き鳥といった焼き料理も豊富にラインナップ。またサメの心臓、クジラ料理などほかではなかなか食べられないメニューも目白しです。日本酒に合う料理を竹田さんにたずねて、おすすめを用意してもらうのもいいですね。どこまでも広がる日本酒と料理の組み合わせを、心行くまで楽しめます。

『日本酒専門店 ゆとり』の更なる挑戦

　「日本酒は飲みにくいだとか、おちょこで飲むものだとか、そういう固定概念にとらわれることなく、色々な一杯を試してほしいですね。」と竹田さん。
　今後は、酒販免許をとり、酒屋兼飲食店として営業していくことも検討しているのだとか。ゆくゆくはお酒を卸していきたいとも話してくださいました。日本酒の良さを伝えるために奮闘を続ける『日本酒専門店 ゆとり』に、ますます期待が高まります。

　利き酒師ならではの視点で特別な一杯と料理を提供する独自の方法で運営している『日本酒専門店 ゆとり』で、無限に広がる日本酒と料理のマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか。