【福岡・小郡】豚＆鶏で匂いを抑えた新感覚の豚骨ラーメン『ラーメン キラメキ。』に行ってきた

※現在は店名を変更しています（2020年3月）

　“福岡の食と言えば、”で、まず名前が挙がるのが”豚骨ラーメン”。濃厚で旨味はあるもののクセ（臭い）のある豚骨スープ、意外と苦手な方も多いのではないでしょうか。そんな豚骨ラーメンの常識を乗り越えたのが、福岡県・小郡市に2017年6月にオープンした『ラーメン キラメキ。』です。豚＆鶏の組み合わせで独特のクセを抑えた豚骨ラーメンは、女性や子どもにも食べやすい一品となっています。今回は、代表の中津留さんにお話をうかがいました。

木を基調とした温かみのある店内

　丼に豚＆鶏の入った可愛らしいマークが印象的な店内に入ると、木を基調とした温かみのある空間が出迎えてくれます。中津留さん曰く「昔ながらのラーメン屋に適度なおしゃれさを融合させた」とのことで、懐かしさはあるものの随所におしゃれさが滲み出ているのがポイントです。また、店内では中津留さんの選んだ洋楽が流れ、これまでのラーメン屋とは一味違った雰囲気を醸し出しています。

豚骨ラーメンの独特な臭みを抑えた

　『ラーメン キラメキ。』のイチオシは”豚キラメキラーメン”。豚骨ベースに鶏の深みをプラスしたスープには、豚骨ラーメンに付きもののクセ（臭み）がほとんどありません。さっぱりとしつつも豚骨ラーメンの濃厚な旨味はしっかりと感じられます。女性や子どもなど「臭いがきついのはちょっと…」という方でも美味しくいただけます。

　また、『ラーメン キラメキ。』には豚骨ラーメンが完全に苦手という方向けに”とり醤油ラーメン”も提供されています。鶏ベースに醤油の旨味をプラスしたスープには、さっぱりとしつつも深みが感じられます。まずはイチオシの”豚キラメキラーメン”を、2度目の来店時には”とり醤油ラーメン”というのもおすすめです。

100％”独学”で作り上げた

　実は、中津留さんはこれまでにどこかのラーメン屋で修行したことが一切ないそうです。前職で働きながら週末は各地のラーメン屋を巡り、”豚キラメキラーメン”を作りあげるのに3〜4年の歳月を掛けたのだとか。100％”独学”だからこそ、他の店舗では決して作り出せなかった新感覚の豚骨ラーメンを作り出せたのでしょう。

　現在はラーメン一筋な中津留さんですが、今後のビジョンをお聞きすると「自家製麺でうどん屋にも挑戦したい」「地元の発展に貢献したい」とのこと。その為に、今は福岡・小郡の地で”地元に密着”した活動をしていきたいのだそうです。ラーメン・地元への強い愛を感じる中津留さんの作り出す”暖かい料理”にホッコリした気持ちになります。

「美味しいものを届けたい。」との思い

　今回、中津留さんにお話を伺う中で自身の作り出すものに”強いプライド”を感じました。誰にも師事することなく”豚キラメキラーメン”を作り上げたのも「ラーメンの自由度を自分なりに表現したかった」とのこと。”自分なりの美味しいもの”を届けたいという強い思いからなのでしょう。

　最後に、中津留さんは「美味しいものを作るので宜しくお願いします。」とおっしゃっていました。中津留さんの作り出すクセ（臭み）はないものの旨味はしっかり感じられる新感覚の”豚キラメキラーメン”。豚骨ラーメンに対して「クセがちょっと…。」という方はもちろん、「濃厚なのが好き！」という方も1度足を運んでみてはいかがでしょうか？

■文、写真・堀本 一徳