【北海道・札幌】スイーツコンテストグランプリ受賞商品を一度ご賞味あれ！『sweet hearts NAMPO』で小さな幸せをいただく

　さわやかな気候と豊かな大地によってさまざまな果実が生み出されることから“スイーツ王国”として名を馳せている札幌。“さっぽろスイーツコンペティショングランプリ2014”でグランプリを受賞した南保圭佐さんが手掛ける洋菓子店が、2018年5月12日にオープンしました。そこには、『sweet hearts NAMPO』（スイートハーツ ナンポ）という店名の通り、見て・食べて心が動かされるスイーツばかりが並びます。もちろん、グランプリを受賞した商品も提供。今回は南保さんに、スイーツにかける熱い想いを伺いました。

あるケーキとの衝撃的な出会い

　南保さんは、友人に誘われて始めた洋菓子製造工場でのアルバイトがきっかけとなり、洋菓子職人になることを決意したそうです。
　「当時、生地を焼き上げる工程を担当していたのですが、どろどろの液体をオーブンに入れると見る見るうちにムクムクと大きく膨らんでいくのが、とても不思議でおもしろかったんです。そこから、お菓子作りをもっと追求したいという気持ちが芽生えました！」
　しかし、製造工場では自分が担当している工程以外は作業ができませんでした。次第に“生地を焼き上げるだけでなく、自分で仕上げてみたい！”そんな想いがどんどん強くなっていったそうです。
　「もっと洋菓子作りについて学びたいと思い、友人が働いている洋菓子店を手伝わせてもらうことにしたんです。そんなある日、洋菓子協会の会報誌“ガトー”をふと手に取って眺めていると、衝撃的な出会いをしたんです。それが、日本でも有数のパティシエ安食雄二シェフの作るケーキでした。」
“自分もあんなケーキが作りたい！”という想いが日に日に強まり、ついに横浜へ引っ越し。安食シェフのお店に通い、正式に社員として安食シェフのもとで修業を積んで10年ほど経った頃、名店の技と味を地元・札幌に持ち帰ってきたと言います。

スイーツのコンテストにてグランプリを受賞！

　帰札後は、京王プラザホテルのベーカリー部門にて勤務しながらも洋菓子作りについても日夜勉強を続けていた南保さん。そんな折、“さっぽろスイーツコンペティショングランプリ2014”が行われることを聞きつけ、自分の腕試しとして出品。そして、見事グランプリを受賞したのです！
　グランプリ受賞商品である“さっぽろチーズワイナリー”は、十勝産の赤ワインと北海道産のクリームチーズを使ったレアチーズタルトです。ぶどうの房をイメージしたデザインが可愛らしく、現在『sweet hearts NAMPO』でも提供されていて、看板メニューとして人気だそうです。

北海道産の食材にこだわったスイーツ

　小麦粉、卵、砂糖、クリーム、牛乳など、お菓子作りに関わる食材のほぼすべてが北海道産です。ご自身が生まれ育った地で作られた食材をふんだんに使っています。
　「自分の足で生産地に行き、自分の舌で味を確かめて、納得したものだけを使用しています。とことん時間をかけてこだわりぬいて作り出したものを、たくさんの人に食べていただきたいです！」と南保さん。
　そんなこだわりの食材で作られたメニューの中でも、“南保ロール”は抜群の人気商品！ふんわりとしたスポンジに濃厚なクリームがみっちりと詰まっていて、食べたら笑顔になること間違いなし。プレゼントや手土産にも好評です。

洋菓子店なのに、パン！？

　京王プラザホテルにてベーカリーを担当していたため、パンについての知識・経験も深くなったのだとか。そのため、バゲットやクロワッサン、食パンなども店内で焼き上げ、提供しています。
　「洋菓子店でこんなに多くのパンを提供しているお店は、ほかにはなかなかないと思いますよ！」と言うほど、パンの種類と味には自信あり。スイーツと一緒にパンも購入していくお客様が多いそうですよ。

スイーツを食べて小さな幸せを感じてほしい

　南保さんの信念は“誰かの小さな幸せのために、自分は全力を尽くす”こと。
　「日々のストレスや疲れの中でも、当店のスイーツを食べてちょっとでも気持ちが晴れたり幸せな気持ちになったりしてほしいと思っています！自分の作ったもので、一人でも多くの方が楽しい気持ちや嬉しい気持ちになってくれたら、それは私の大きな喜びになるんです。」と笑顔で語ってくれました。“食べた人のちょっとした幸せ”のために、南保さんは今日もたくさんのスイーツを作り続けています。みなさんもぜひ、幸せのおすそわけをいただきに『sweet hearts NAMPO』を訪れてみてください！