【東京・下北沢】200種類以上のお酒がズラリ！『cafe&bar TEN』は豊富な知識と卓越した技術を持つ若きバーテンダーのお店

お酒を提供するお店も最近では多種多様ですが、中でも、高い技術と豊富な知識を持ち合わせたバーテンダーがいる本格的なバーを“オーセンティックバー”と呼びます。
2017年９月にオープンした『cafe&bar TEN』は、“日本一リーズナブルでフレンドリーなオーセンティックバー”を謳っています。提供しているお酒は本格的ですが、雰囲気はとてもカジュアルです。お酒は200種類以上と豊富で、特に目を引くのは“ウイスキー”です。製造数が限られている貴重な銘柄も飲むことができますよ。若干20歳にして凄腕のバーテンダーでもあるオーナーに、開店までのエピソードや店づくりへのこだわりを伺ってきました。

天職に出会った若きバーテンダー

『cafe&bar TEN』は、小田急小田原線、京王井の頭線・下北沢駅から徒歩４分ほどの場所にあります。お店を経営している岡村オーナーは、岡山出身で、映画監督を目指して上京し映像制作会社で働いていました。しかし、多忙すぎる日々に体調を崩してしまい、転職することに。偶然見つけた求人募集をきっかけに働き始めた飲食店で“バーテンダー”という職業に出会いました。もともと人と話をするのが好きだったため、バーテンダーの仕事が自分の肌にあうと感じたそうです。

「20歳になったら自分のバーを開店すると決めていました。覚悟を決めるまでには迷いもありましたが、今では“岡村さんのお酒が美味しいから”と来てくださるお客様もいて、オープンして本当によかったと思っています。」

年齢を感じさせない知識と技術

若さゆえに“お酒についてあまり詳しくないのでは？”とお客様に心配されてしまわないようにと人一倍努力を惜しまなかった、岡村オーナー。年齢を補うため、お酒に関する勉強とシェイカーの使い方や氷の削り方などの技術の向上に、寝る間も惜しんで取り組んだといいます。その成果が実り、氷を球体に削る技術では、通常２〜３分かかるところを１分で綺麗な形に仕上げられるほどに。
知識の面でも、お酒の種類やそれぞれの製造方法・風味・どんな組み合わせがいいのか…的確なアドバイスで常連さんから確かな信頼を勝ち得ているのが、その証です。

自分にぴったりのお酒で乾杯

『cafe&bar TEN』では、200種類ものお酒を提供しています。看板にしているのは“ウイスキー”で、王道の銘柄から甘くて女性でも飲みやすいものまで、個性的なウイスキーを堪能できますよ。毎月入れ替わりで仕入れているウイスキーは、その時にしか飲めない種類が多く、大注目です。世界中で生産量が186本限定の“レスト＆ビー サンクフル ブルイックラディ13年 シェリーホグスヘッド57.00%”もその一つ。13年もの間、上質な木の樽の中で熟成されたこちらの銘柄は、岡村オーナーも太鼓判を押す絶対におすすめの一杯です。ただし、限定ボトルだけあって無くなり次第、提供も終了となりますのでご注意くださいね。

　特徴的なのが、お酒のメニューにボトル名が書いていないこと。わかりにくい表示はあえて控え、お客様のその日の気分や好みの味わいに合わせてお酒を提供しています。

フードメニューも抜かりなし

　フードメニューも充実している同店。本日のパスタやソーセージの盛り合わせ、ナチョスなど、ガッツリ系の一皿やお酒と合わせたい料理が並びます。

　中でも、こだわりが強いのが“自家製生チョコ（400円）”。２年間の研究の末にたどり着いた現在の味わいは、カカオや生クリームの配分率にまで気を配った究極の生チョコです。毎回違うリキュールを隠し味にしているので、訪れるたびに一味違う風味を楽しめるのも嬉しいですね。生チョコとウイスキーはもとより相性がいいからこそ、情熱を注いで完成させた“お酒に合わせるための生チョコ”は試してみる価値のある一品です。

“ウイスキーの魅力知ってほしい”

　カジュアルな中にも上品な雰囲気が漂う店内には、幅広い年代のお客様が訪れます。どのお酒も、通常価格の７〜８割ほどの値段で提供しているのも人気の秘訣です。お客様の中には、以前はカクテル派でしたが同店をきっかけにウイスキー派に変わった方もいらっしゃるそうです。
　「自分の好きなウイスキーをお客様にも共感していただけた時はとても嬉しいです。ウイスキーと言っても甘いものから渋めの味わいまで様々なので、その魅力を知っていただきたいですね。」

　今後は、２店舗目の出店も予定中とのこと。豊富な知識と確かな技術で美酒を提供してくれるバーテンダーの岡村オーナーが営む『cafe&bar TEN』で、皆さんもウイスキーの魅力にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか？