【沖縄・那覇】7代にわたり受け継がれる沖縄の伝統工芸・壺屋焼は『育陶園 本店』で手に取って
沖縄を代表する焼き物“壺屋焼”(つぼややき)をご存知でしょうか?伝統工芸品として人気が高く、陶器やシーサーなどが作られています。その壺屋焼を普及し、多くの人の生活を豊かにするための取り組みをおこなっているのが有限会社育陶園(いくとうえん)です。
コンセプトの異なる3店舗と体験工房を展開する同社。今回は、陶主であり伝統工芸士でもある6代目・高江洲 忠さんの作品を中心に、壺屋焼の伝統技法をふんだんに取り入れた陶器やシーサーを販売している『育陶園 本店』をご紹介します。
沖縄の伝統を7代に渡って受け継ぐ
壺屋焼のルーツは17世紀まで遡ります。そんな歴史ある伝統工芸を受け継いでいた高江洲家では、5代目の育夫さんが1963年に高江洲製陶所を創業しました。1997年に育夫さんが亡くなってからは忠さんが陶主となり、2006年に有限会社育陶園を設立。現在は忠さんのほか、7代目である尚平さんと弟の光さんを中心に営業しています。
「全く違う業界で仕事をしていたのですが、2年前に入社しました。生まれた頃から壺屋焼に囲まれていたので、ここで働いていることはとても自然な感じがします。会社だけでなく、壺屋という地域も良くしていきたいという想いでやっています!」と光さんは言います。
伝統を守りつつ進化する
壺屋焼は基準が厳しく定められています。その基準の一つに“赤土を使う”という項目があるのですが、赤土が減ってきているために、基準を満たすことが大変になってきているそうです。
「それでも、当店の陶器を手にして喜んでくれる人がいる限り、続けていきたいと思っています。」と、光さん。
「毎年沖縄に旅行に来るたびに当店に立ち寄って購入してくれるお客さまや、以前使ってみて気に入ったからまた買いに来たというお客さまも多くいらっしゃいます。そのようなうれしいお言葉をいただくために、厳しい状況であっても頑張れるんです!」
そして、お客さまに喜んでいただくために、こだわっているポイントがあるのだとか。それは、伝統を守りつつも進化すること。壺屋焼の伝統製法を守りながらも、現代に合ったデザインやシリーズを展開していくことで、末永く愛されるお店になれると感じているそうです。
おすすめの商品は?
『育陶園 本店』は5代目が1988年に開店しました。同店では、壺屋焼の代表的な技法である線彫を使った商品が多く並んでおり、下絵なしで柄を彫っていくため、職人の巧みな技術を感じられます。
特に人気なのが唐草模様の商品。現代にマッチしたモダンな唐草柄は、若い女性にも好評だそうです。光さんのおすすめは唐草柄のティー椀です。お茶を飲んだり小鉢として使ったりと、いろいろな用途で活用しやすいうえに、5色展開のため色違いで揃えたり好みで選ぶこともできます。
また、大胆な絵柄が特徴の壺屋焼ですが、あえてシンプルに土の質感を感じられるように仕上げた“アッシュシリーズ”も人気。ベージュ、グレー、ホワイトの3色展開で、和洋中の料理を選ばずに使えます。一式を揃える方もいるそうですよ。
このほか、石膏の型を使った伝統的なシーサーも人気商品です。5名の職人が作っているため、それぞれの表情が異なります。お気に入りの一体を見つけることができますよ。
沖縄の歴史と伝統を感じて
5年以内に建て替えを予定しているという『育陶園 本店』。
「陶器やシーサーだけでなく、コーヒーや軽食も提供できる空間を検討しています。実際に当店の陶器を使って食べていただくことで、自宅で使うイメージも膨らむと思うんです。そこで気に入ったものを購入できるような、そんなお店づくりをしていきたいですね。」と光さん。
定番商品以外にも季節に合わせた商品も販売しているとのこと。自宅で使う食器を全て揃えたくなってしまいそうです。
沖縄の伝統に現代のテイストをプラスした『育陶園 本店』独自の壺屋焼を、ぜひ手に取ってみてくださいね。
系列店も掲載中!ぜひチェックしてみてくださいね。
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店舗名 | 壺屋焼窯元育陶園 本店 |
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住所 | 沖縄県那覇市壺屋1-22-33 |
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電話番号 | 098-866-1635 |
アクセス | 安里駅・牧志駅からそれぞれ徒歩8分 |
営業時間 | 9:30~18:30 |
定休日 | 年中無休(元旦休み) |
ホームページ | http://ikutouen.com/ |