内装・インテリア 一覧
-
飲食店開業の基礎知識 業態別ターゲットを呼び込む店づくり自分のお店を持つという夢が今まさに叶おうとしているとき、どんな店舗にしようか、デザインはどうするか、看板は…次から次へと想像が膨らみますよね。 そんな時考えたいのは、“ターゲットのお客様を呼び込むための店づくり”です。自分が思い描く理想の店舗も大切ですが、それ以上にお客様にとっての理想の店舗を形にすることが、繁盛店への近道です。 今回は、お客様を呼び込むための店づくりについて業態別におさえていきましょう。 <基礎編> 1.コンセプトはしっかりと! 世界観を大切に 大前提として、“何のお店か”がよくわからないお店に、人は入ろうとしません。ファサード(外観)が顧客を呼び込むための最初の入り口です。何のお店かが分かりやすい外観で、お客様を迎え入れましょう。 そして、お店に足を踏み入れてくれたお客様が「この店、良いなあ。」と判断するのは、内装が決め手になります。コンセプトがはっきりしていて統一性があり、世界観が分かりやすく訴えかけてくる店舗に、人は惹きつけられるのです。まずは“何のお店か”、“どんな世界観を持っているのか”、コンセプトを固めることから始めましょう。 2.内装建材の メリットとデメリットを押さえておこう お洒落なカフェと言えば、コンクリート打ちっぱなしの武骨な内装…そんな安直な考えだけで、内装建材を決めていませんか?雰囲気やインパクトだけにこだわりすぎると掃除がしにくく不衛生になったり、壊れやすかったりと、維持が難しくなることも。確かにコンクリートは耐火性に優れていて、都会に佇む廃墟のような隠れ家的雰囲気を演出してくれます。しかし、空調代が割高になり、カビが生えやすく劣化しやすいなどのデメリットもあるのです。コンクリートのほかにも、建材には、木材、クロス、土、タイルなどさまざまな種類があります。それぞれのメリット、デメリットを押さえて、お店に合ったものを選びましょう。 <業態編> Case1. カフェ 近年さまざまなコンセプトのカフェが続々とオープンしていますが、お客様が通い続けるカフェというのはほんの一握りです。まず、“お客様の年齢層はどのあたりか”“どのような状況で利用されるのか”“誰と食事を楽しむのか”、ターゲットを明確にしていきましょう。コンセプトと世界観が明確なカフェであれば、細部にまでこだわった雰囲気づくりが必要です。クラシカル系のカフェであれば、重厚感のある色調の家具と、暗めの壁紙。ナチュラル系のカフェであれば、白く明るい色を基調とし、グリーンを効果的に配置しましょう。 “カフェとしてのニーズ”を考えると、すぐに席を立たなければならないような店づくりは客足を遠ざけてしまいます。長居をしても居心地の良いカフェというのは、椅子の高さ、テーブルの高さ、客席同士の距離感などの細かな設計が重要です。小さなお子様も来られるカフェなら、家具の耐久性についても考えたいところですね。 Case2. レストラン/ダイナー レストランは、カフェよりワンランク価格帯の高い食事をするところ。ここでもコンセプトと世界観づくりは、お客様の食欲に直接的にかかわってきます。 たとえば、外国食レストランや和食レストランならば、その国らしい世界観が表現できているか、見直してみましょう。そのお店ならではの付加価値を見出せなければ、お客様はわざわざ足を運んではくれません。 美味しい料理を提供することは大前提ですが、「南米の料理をレストランで食べた。」など、“体験”に価値が見出せるお店づくりも大切なのです。 Case3. バー/バル/居酒屋 バーやバル、居酒屋は大人の社交場です。そこで大事なのは、“非日常感を提供する”ということ。ワクワクするようなこだわりの店づくりで他店との差別化を図るのも良いですね。 また、お酒を楽しむお客様が集まる場所は、お客様同士の距離感、マスターとの距離感、椅子やテーブル、カウンターのサイズ感が最も難しいところです。スペースを開けすぎると孤独感がありますし、近すぎればトラブルの元となりかねません。日常を忘れられる特別感のある空間をつくりながらも、距離感などの細やかな気配りを設計時から取り入れていきましょう。 Case4. ショップ ショップは、売りたいものがお客様の目に入らなければ絶対に売れません。「買いたい気持ちが無くても様子を見たい。」というお客様の購買意欲を刺激する店舗づくりをすることがポイントです。お客様は、“目につきやすい物”しか見ようとしません。そのため、立体的な配置をしたり、視覚に訴えかけるディスプレイにしたり、什器の配置を工夫したりすることが重要になります。高級品を扱う場合はスペースを開ける。薄利多売の場合は物量で訴えかける。いずれにせよ、お客様の購買意欲を刺激することが重要になります。 またショップは商品の補充、お客様の欲しい商品を探すなど、店員がお店を移動することも多い場所です。店員の動線とお客様の動線がぶつからないよう、島の配置をよく見直してみましょう。島の配置次第でお客様の探しやすさ、買いやすさも変わってきますよ。 お客様に寄り添った店づくり どの業態にも言えることは、お客様ありきの店づくりが必要だということ。そのために、まずはお店のコンセプトを明確にしたうえで、お客様にとっての最適な空間、照明、デザインかどうかを考えていきましょう。 この“物が売れない時代”に物を売るためには、お店のファンになってもらうことが先決です。居心地のいい雰囲気や、また来たいと思ってもらえるような店づくりがカギとなります。2018/04/10
-
飲食店設計オープンキッチンのメリットとデメリットを調べてみたオープンキッチンは、その名のとおり開放されたキッチンのことをいいます。客席と同じフロアに調理場があることで、内装の一部としての演出効果や、お客さまに調理中のライブ感を楽しんでいただくこともできます。 キッチンのスタイルを決めるときには、お店のコンセプトに沿ったものかどうかをきちんと見極めることが大切です。本記事では、オープンキッチンのメリット・デメリットを見ていきましょう。 オープンキッチンとは? 写真のように、お客さまから調理中の様子が見えるように設計された調理場のことをオープンキッチンといいます。基本は、壁などの仕切りがなく、お客さまのいるフロアに設置されたキッチンを指します。 ひと昔前までは、お客さまからは見えない独立した調理場(クローズドキッチン)が主流でしたが、徐々にオープンキッチンが人気を集めるようになりました。日本では、カウンター越しに料理を提供するラーメン店や寿司店などが多いため、馴染みのあるスタイルともいえますね。 ★クローズドキッチンについてはこちら★ 飲食店設計クローズドキッチンのメリットとデメリットを調べてみた オープンキッチンのメリット オープンキッチンには、さまざまなメリットがあります。 ①お客さまの視覚・聴覚・嗅覚を刺激できる ②お客さまに安心感を与えられる ③料理人のモチベーションを高められる ④オペレーションの簡素化 ひとつずつ見ていきましょう。 ①お客さまの視覚・聴覚・嗅覚を刺激できる オープンキッチンは、お客さまに料理が出来上がっていく「ライブ感」を味わってもらうことができます。調理中の香りや音は食欲を刺激し、料理ができあがるまでの時間も楽しんでいただけるでしょう。中華料理や、鉄板焼きなどの豪快な調理スタイルのお店には特におすすめです。 ②お客さまに安心感を与えられる 調理場の様子や調理器具、料理人の手元も丸見えなので、衛生面に気をつけているかなどの確認ができます。これによってお客さまには安心感が生まれます。また料理人自身も、キッチン周りの整理整頓を常に心掛けることができるでしょう。 ③料理人のモチベーションを高められる 調理場から客席の様子が見渡せるのもメリットです。その日のお客さまの入り具合や、食べたときの反応も確認でき、料理人のモチベーションアップに繫がります。さらにお客さまとの距離も近く、気軽にコミュニケーションが取れる環境をつくることで、こだわりの料理についてなどの会話も盛り上がります。 ④オペレーションの簡素化 少人数経営のお店であれば、このメリットは大きいかもしれません。お客さまの様子が見えるので、料理を提供するタイミングも図りやすいです。カウンター越しに料理を提供するスタイルであれば、オペレーション人数も少なく済ませることができます。 オープンキッチンのデメリット つぎに、 オープンキッチンのデメリットです。 ①デザイン性を考慮する必要がある ②内装が傷みやすい ③料理人に調理以外の技量が求められる ④店内演出に制限が生まれる ひとつずつ見ていきましょう。 「厨房設備の一括見積をとりたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< ①デザイン性を考慮する必要がある 調理場のデザインや調理器具の配置など、すべてがお客さまに丸見えとなるオープンキッチン。調理場のデザイン性も考慮するとなると、料理人の使いやすいように設計できないというデメリットが生まれます。常に清潔感を維持するために、調理器具の配置や内装にも気をつけなければなりません。収納スペースも少なくなりがちなので、設計のさいにデザイナーとよく相談しましょう。 ②内装が傷みやすい 調理中の香りには、油煙が含まれているもの。この油煙が店内に充満することで、床が滑りやすくなったり内装が汚れたりと、内装が傷みやすい傾向にあります。定期的に業者をいれてのクリーニングを検討する必要があります。 ③料理人に調理以外の技量が求められる フロアの様子が見渡せる一方で、常にお客さまに見られているという緊張感は、料理人にとってのストレスになります。お客様と会話をしながら、店内を見渡し、調理にも集中する…というマルチタスクが要求されます。 ④店内演出に制限が生まれる 調理中は、安全面を考慮してある程度の明かりを確保しなくてはなりません。そのため、客席の照明を落とすなどの演出に制限が生まれます。 新規開業の悩みは、開店ポータルBizに無料相談しよう 傾向として、少人数経営でアットホームな飲食店にとってはオープンキッチンのメリットは大きいといえます。また、店内の演出に制限は出るものの、オープンキッチン自体が高い演出効果を発揮してくれるでしょう。 お客さまにとってはもちろん、料理人にとってのメリットやデメリットもしっかりおさえたうえで、自分が目指す飲食店のコンセプトに沿ったキッチンのデザインを選びましょう。 ★おすすめ記事はこちら★ オープン日から逆算して考えるカフェ開業までのおおまかな流れ【相談無料】 開店ポータルBizでは、お店のサイズや予算にあった業務用冷蔵庫、厨房機器のご提案のほか、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っております。お気軽にご連絡ください。2018/04/06
-
飲食店設計クローズドキッチンのメリットとデメリットを調べてみた壁や扉で仕切られて、お客さまからは見えないキッチンをクローズドキッチンといいます。「お客さまには静かな空間を楽しんでほしい」、「料理人が調理に集中できる環境を整えたい」と考えるオーナーに根強い人気があります。 キッチンのデザインを決めるさいには、お客さまと料理人、双方の観点から最適なものを選びたいところ。本記事では、クローズドキッチンのメリット・デメリットを見ていきましょう。 クローズドキッチンとは? お客さまから見えないようになっている調理場のことをクローズドキッチンといいます。 客席とは壁や扉などで区切られ、独立しているのが基本のスタイルです。反対に、客席から調理場の様子がうかがえるものをオープンキッチンといいます。 ★オープンキッチンについてはこちら★ オープンキッチンのメリットとデメリットについて調べてみた メリット クローズドキッチンには、さまざまなメリットがあります。 ■客席の演出の幅が広がる ■内装が傷みにくい ■料理人は調理に集中できる ■作業効率優先のデザインにできる ■教育の場として適している ひとつずつ見ていきましょう。 ■客席の演出の幅が広がる出 クローズドキッチンの場合、調理場と客席が分かれているので、店内のムード作りへの影響がありません。調理をする際には、安全面からもある程度の明かりが必要になりますが、クローズドキッチンであれば、客席の照明を落としてムードのある店内を演出できます。お客様には、落ち着いた空間で料理や会話を楽しんでいただくことができます。 ■内装が傷みにくい 調理中に発生する煙や油などが客席に流れ出ることもないので内装も傷みにくいです。また、お客様は自分の目の前に出てくる料理の香りだけを楽しむことができます。 ■料理人は調理に集中できる 調理場の中の喧騒もお客様には届きません。そのため、多人数で沢山の料理を捌くようなレストランでは、クローズドキッチンをおすすめします。他にも、お客様の目を気にせず、料理を作ることだけに集中できる点もメリットといえます。 ■作業効率優先のデザインにできる お客様の目に触れることはないので、料理人の仕事のしやすさを優先してデザインを考えることができます。収納の確保もしやすいうえ、見た目を気にせず調理器具を配置することができます。料理人の動線を意識した環境を作るならば、メリットは大きいでしょう。 ■教育の場として適している お客様の目が届かない分、新人の教育を行いやすい環境です。飲食業界は現場での実践を重視します。教育中の調理人が調理している姿を見せてしまうと、お客様に不安感を与えてしまう場合も。その点でもクローズドキッチンは教育の場として適していると言えるでしょう。 デメリット つぎに、クローズドキッチンの、デメリットです。 ■ホールスタッフ・お客さまは調理場の様子がわからない ■料理人は客席の様子がわからない ■オペレーションが難しい ■作業効率優先のデザインにできる ■調理人に気のゆるみが生まれやすい ひとつずつ見ていきましょう。 ■お客さまに調理場の様子が分からない お客様からは、どのような状況下で自分の料理が作られているのかが全く分からないので、衛生面などが気になる方にとってはマイナス要因となってしまいます。 ■料理人は客席の様子が分からない 料理人にとっても、お客様の反応が見られないというのは大きなデメリットです。お客様の喜ぶ顔を見られることは料理人にとっても活力になります。そういう点ではクローズドキッチンは逆にストレスになる場合もあります。 ■オペレーションが難しい ホールスタッフは、常に料理の進捗具合を気にして、出来立てを素早く運ぶために気を張っていなければなりません。また、厨房と客席に距離があるため、料理が冷めやすいことも挙げられます。 ■調理人に気のゆるみが生まれやすい お客様の視線を意識しないことで、調理場の整理整頓を怠ったり、衛生面への注意力が落ちてしまったりと、ちょっとした気のゆるみが生まれやすい環境とも言えます。料理人同士や、オーナーの心掛けが重要になってきます。 調理に集中できるクローズドキッチン 多人数で大量の料理を捌くお店であれば、クローズドキッチンがおすすめです。まずは、あなたの目指す飲食店の姿を明確にすることが重要です。お店が掲げているコンセプトに沿って、メリットとデメリットをよく考えたうえでキッチンのデザインを決めていきましょう。 開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!2018/04/06