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フリーペーパーでの求人募集は効果あり!? フリーペーパーで求人すべき地域とは?

開店ポータル編集部
2018/10/30
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 新聞折込、Webサイト、フリーペーパーなど求人を掲載する媒体が増えています。その一方で、飲食業界で働く人材は減少傾向にあります。「なかなか応募がこない…」という悩みは尽きません。どれを選ぶと効率がよいのか、求人の方法に迷う飲食店経営者も多いようです。Webサイトを利用した求人募集が主流となりつつある今、フリーペーパーでの求人募集は効果があるのでしょうか。また、フリーペーパー求人が向いている地域はあるのか調べてみました。

飲食店はフリーペーパーで求人すべき?

 フリーペーパーは、駅やコンビニ、スーパーなど人が集まる場所に設置されます。ですから、その地域で仕事を希望している人に情報が届きやすいという特徴があります。さらに、10代からシニアまで幅広い層へ向けたアプローチができるのもこの媒体ならでは。特に、10代から30代は、新聞折込広告と比べるとフリーペーパーを利用する人が多い世代です。また、フリーペーパーは、検索から希望職種を選ぶ求人サイトとは異なり、さまざまな仕事が掲載されているため、どんな仕事をしたいか決まっていない人へのアプローチが可能です。求めている人材の年齢層が該当する場合や、営業が深夜に及ぶなどで店舗周辺に住んでいる人を雇用したい場合、フリーペーパーは有効な手段と言えるでしょう。

フリーペーパーで求人すべき地域とは?

 「仕事探しはWebサイトやアプリから。フリーペーパーはもう使われていない」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。実際、求職者はどのような方法で求人情報を探しているのでしょうか。求職者が仕事を探す手段やフリーベーパーの特徴から、フリーペーパーで求人すべき地域を考えてみました。

 主婦層が多く住む団地周辺

株式会社アイデム HP 平成28年度版パートタイマー白書 第二章 2-2:
https://apj.aidem.co.jp/cgi/index.cgi?c=data_examine_pdf&pk=236

 平成28年度版パートタイマー白書では、個人が仕事を探すさいに利用する情報媒体や方法についてアンケートを実施しています。上の表によれば、インターネットの求人サイトが59.2%で最も多く、ついでフリーペーパーが40.8%となっています。求人サイトと並行して、フリーペーパーでも仕事探しをしていることが伺えます。特に主婦層は、求人サイトとフリーペーパーの利用割合があまり変わりません。このことから、フリーペーパーを利用する主婦層が多く住む団地周辺地域は、フリーペーパーを使った求人募集が効果的だと言えます。
 

九州・沖縄地方

 ジョブズリサーチセンター「求職者の動向・意識調査2017基本報告書」では、求職者が利用した求人情報源を地域別にみることができます。このグラフから、フリーペーパーの利用は、九州・沖縄が29.1%と最も多く、関東は21.5%と最も少なくなっています。また、応募、内定につながった地域も九州・沖縄が最も多い結果となっています。もちろん、このデータだけで断定することはできません。それでも選択肢の一つとして、九州、沖縄地方はフリーペーパーでの求人を検討してみる価値があると考えられます。


フリーペーパー求人がリーズナブルな地域

 フリーペーパーの求人掲載料金は全国一律ではありません。たとえばタウンワークの場合、関東は1週間19,000円、関西・東海は1週間18,000円、北海道・東北・甲信越・北陸・中国・四国・九州は1週間10,000円です(2018年10月現在)。このように、求人広告の掲載料は、フリーペーパーによって差があります。求人サイトや新聞折込などの掲載料と比較して、フリーペーパーが安い地域は、フリーペーパーでの求人を検討してみるとよいでしょう。

フリーペーパー求人が向いていない地域はある?

 フリーペーパーならではの魅力があるものの、求人サイトの利用増加に伴い、以前のような効果は期待できなくなっています。このような背景から、フリーペーパーの発行社数は減少しています。幅広い地域で展開しているフリーペーパー「ワーキンフリー」は、東北・北陸地方と広島、大阪、和歌山のみで、関東地方にはありません。全国幅広く展開している「タウンワーク」でもフリーペーパーをすべての県と地域に設置しているわけではありません。そもそも、フリーペーパーがない地域では、求人を出すことはできません。フリーペーパーでの求人は、向いていない(できない)といえるでしょう。もちろん、フリーペーパーを発行しているのは、全国展開している求人広告会社だけではありません。各都道府県にはその地域に特化した情報を扱う求人広告会社があり、フリーペーパーを発行しています。これらのフリーペーパーは、地域密着型の求人量が多いことから、地元の人に利用されています。たとえば、北海道には「エスタニュース」や「経済の伝書鳩」など民間主体のフリーペーパーがいくつかあります。その地域にフリーペーパー求人を発行している会社がどのくらいあり、どのくらいの求人数があるのか検討する必要があるでしょう。

求人募集は「フリーペーパー」も視野に入れて検討すべき

 フリーペーパー発行社数は減り、求人サイトが主流になりつつあります。だからといって、フリーペーパーでの求人募集の効果がないわけではありません。人材不足が深刻な問題となっている飲食業界、その現状を肌で感じている飲食店オーナーも多いでしょう。求人媒体のなかでは、比較的安価に掲載できるフリーペーパー。掲載を決めたら、できるかぎり魅力的な求人記事を作成して、求職者の目に留まるよう工夫をすることが大切です。

 

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開店ポータル編集部
2018/10/30