飲食店におけるテイクアウトならではの接客ポイントを徹底解説
近年増加傾向にあるテイクアウトですが、軽減税率や感染症対策の影響を受けて検討している飲食店も多いのではないでしょうか。
しかし、テイクアウトの導入は簡単なことではなく、準備や注意をしなければいけない点が多くあります。
今回は、そんなテイクアウト導入についてメリットや注意点に触れながら、テイクアウトならではの接客ポイントについて解説します。
飲食店がテイクアウトを導入するメリット
客席スペースが必要ない
テイクアウトは、「客席」を用意する必要はありません。これは一番のメリットではないでしょうか。
イートインの場合、満席時は入店をお断りするケースもあります。しかし、テイクアウトであれば席の回転を気にする必要はありません。
テイクアウトは、狭い店舗でも売上を上げたい方や、席の回転率が悪く効率的な営業を行いたい方におすすめです。
新規層のお客様獲得に繋がる
テイクアウトを導入することで、イートインを利用しない新規層のお客様獲得に繋がる可能性があります。
というのも、テイクアウトを導入することでイートインを利用する時間がないお客様へも、アプローチをかけることができるからです。
今までイートインしか行っていない店舗は、新たな層への獲得に繋がり、売上アップも期待できるでしょう。
お土産としての購入が可能に
テイクアウトは、お客様にお土産として購入してもらうこともできます。お客様自身に合った様々なお土産のシーンで利用可能です。
例えば、イートインと同じメニューを用意することで、お店の味を家でも楽しんでいただけるでしょう。
イートイン利用後にお土産としてテイクアウトをしてもらうことで、より高い売上に繋がることが期待できます。
テイクアウトとイートインの違い
イートインでお客様に求められること
イートインでお客様に求められることは、「店内でゆっくり食事をして過ごせること」と言っても過言ではありません。
店舗形態にもよりますが、各テーブルで食事はゆっくり採りたい方が多くいらっしゃることでしょう。
イートインでは、店内でいかにゆっくり過ごしてもらうかに着手し、BGMやインテリアなどを工夫する必要があります。
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テイクアウトでお客様に求められること
テイクアウトは、持ち帰った後、すぐに食べるわけではない場合もあるので、「時間が経ってもおいしいもの」を求められます。
例えば、ステイホームの風潮から、テイクアウト食品を自宅で食べる方が増えており、この場合帰宅までにある程度の時間がかかるでしょう。
より満足度の高い商品を提供することで、リピート率の向上にもつながる可能性があるので、イートインにはない工夫が必要です。
飲食店のテイクアウト導入に必要なこと
テイクアウト用メニューの考察
テイクアウトを導入するにあたり、イートインとは別のテイクアウト用メニューを考察する必要があります。
ただ、メニューによってはイートインと変える必要がない場合もあるものの、持ち運びが不可能な場合は別メニューを用意しなければなりません
考察のポイントとしては、
- 持ち運びが可能
- 時間が経ってもおいしい
の2点が挙げられます。
備品の購入
また、テイクアウト用の備品を購入する必要もあります。メニューによって違いはありますが、容器や持ち運び袋は必需品といえるでしょう。
テイクアウトに必要な備品は、ほとんどの場合100円ショップで手軽に揃えることができ、コストはあまりかからないはずです。
テイクアウトメニュー考察後は、想定される必要な備品をリストアップしてみることをおすすめします。
レジをキャッシュレス対応に
レジをキャッシュレス対応にすることで、テイクアウト時によりスピーディなお会計を行うことができます。
テイクアウトは購入商品を手に持っている場合が多く、キャッシュレス対応をしていないとお客様にお会計時の負担を与えるかもしれません。
開店ポータルBizでは、キャッシュレス決済やPOSレジの導入サポートを行っています。無料相談が可能ですので、ぜひお問い合わせください。
衛生管理のチェック
食べるまでに時間がかかることが想定されるテイクアウトは、衛生管理をさらに気を付けることも重要です。
ちょっとした油断や慢心が食中毒や食あたりを招いてしまう危険があります。テイクアウトを導入したせいで事故が起きては元も子もありません。
ルールやマニュアルを作成し、スタッフ内でしっかり周知をしておきましょう。定期的にスタッフの意識チェックを行うことも大切です。
必要な手続きを進める
テイクアウトを導入するには、営業許可を受ける必要があります。しかし、必ずしも必要なわけではないため事前にチェックしておきましょう。
すでに飲食店を営業している場合、テイクアウト用にイートインとは別に新しいメニューを開発した際は、手続きをしなければなりません。
自治体によって細かいルールが異なるため、管轄の保健所に直接確認しておくことをおすすめします。
テイクアウトアプリを使用する
テイクアウトアプリは、アプリによって月間約28万人のユーザーが利用しているものもあるほど、注目を集めています。
(出典:コロナ禍中の4月にユーザー数が伸びたアプリとは?1位は食のテイクアウト「menu」、Zoomなども上位に)
位置情報などから、店舗を見つけてもらうことができるため、アプリによっては広告感覚で利用することができるかもしれません。
ただ、場合によって機能やコスト面が変わるため店舗に合ったアプリを利用できるよう、事前に専門コンシェルジュへの相談をおすすめします。
飲食店のテイクアウト時の接客ポイント
待ち時間にも気配りを
テイクアウトを導入するうえでネックになりがちなことが、お客様にお料理を提供するまでの待ち時間です。
天候や季節によっては、待ち時間が長くなってしまうことで、お客様に負担をかけてしまうことがあるかもしれません。
なるべく待ち時間を少なくするよう対策を取ったり、待ち時間専用のスペースを設けたりすることも重要です。
感染症対策の徹底
お客様の中には、感染症対策のためにテイクアウトを利用した、という方も多くいらっしゃるはずです。
店頭にアルコール消毒を置くのはもちろんですが、スタッフがマスクや手袋の着用をするなど、感染対策を怠らないようにしなければなりません。
感染症対策の必要性はテイクアウトに限ったことではありませんが、短い接触にもしっかりと気遣うことが大切です。
商品お渡し時に注意点を伝える
消費期限や保管方法、また食べ方を間違ってしまうと、食中毒を起こしてしまう可能性があります。
そのため、注意点や食べ方のコツをきちんと伝えることも、テイクアウトの接客において重要なことです。
一番おいしい状態で食べていただくことで、顧客満足度の向上や、リピート率の向上にも繋がるでしょう。
容器を気遣う
よりおいしい状態で食べていただくために、容器に気を遣うことも間接的に重要となるポイントです。
- 電子レンジ利用可能
- 持ち運びやすさ
- こぼれない密閉容器
以上の3点に着手し、容器を選ぶことをおすすめします。
お客様が退店後、目的地で実際に食べるまでを想定し、最適な容器を選びましょう。そうすることで、顧客満足度向上にも繋がるはずです。
テイクアウトの導入やサポートは開店ポータルBizへ
テイクアウトならではの接客方法を解説するにあたり、テイクアウト導入メリットや注意点も合わせて解説してきました。
近年、テイクアウトを導入する飲食店が増えていますが、なにから始めたらよいか分からない方も多くいらっしゃるでしょう。
開店ポータルBizでは、テイクアウトの導入をサポートします。店舗に合った方法をご提案しますので、ぜひお問い合わせください。