IT・ネット環境

飲食店集客におけるWi-Fiルーターの選び方!ネット環境改善で売上UP

開店ポータル編集部
2022/09/30
この記事の目次 [表示する]

お客さまから「お店のフリーWi-Fiを使うとインターネットがつながりにくい!」と相談されたことはありませんか?いまや飲食店において、Wi-Fiサービスは必要不可欠。つながりにくい原因は、Wi-Fiルーターにあるかもしれません。来店客も従業員も店内で快適にインターネットを使用するために必要なWi-Fiルーターの選び方を紹介します。

飲食店集客におけるWi-Fiルーターとは?

Wi-Fiルーターとは、複数の端末にインターネットを繋ぐルーター機能と、有線通信を無線通信に変換するアクセスポイント機能が、一つにまとまった機器のことです。無線LANルーターとも呼ばれ、主に一般家庭や規模の小さな店舗で利用されます。

Wi-Fiルーターを使うことでWi-Fiを飛ばすことができ、パソコンやスマートフォンなど複数の端末で同時にインターネットを利用できるようになります。

飲食店集客で使われるWi-Fiルーターはどれも同じ?

「Wi-Fiルーターのことはよくわからないし、どれも同じ」と考えていませんか?プロバイダ契約のさいに、業者に勧められたWi-Fiルーターをそのまま使っているケースも多いでしょう。

飲食店用Wi-Fiルーターは、飲食店従業員が仕事で使用するという目的に加えて、来店客にフリーWi-Fiを提供するという2つの目的で使用します。ですから、家庭用Wi-Fiルーターとは違い、PCやスマートフォンなど同時に多くの機器から接続しても、安定して使える専用のWi-Fiルーターが必要です。Wi-Fiルーターのスペックが低かった場合、通信速度が低下し、快適なネット環境が維持できなくなるという事態になりかねません。

では、どのような基準でWi-Fiルーターを選ぶとよいのでしょうか。

【飲食店集客】店内で使用するWi-Fiルーターの選び方

飲食店で使用するWi-Fiルーターを選ぶポイントはつぎの4つです。

  • Wi-Fiルーターの規格
  • ストリーム数
  • 同時に接続できる台数
  • 安全性

Wi-Fiルーターの規格

Wi-Fiルーターは、規格によって通信速度や周波数帯が変わります。規格とは、ルーターの商品説明の枠に記載されている「IEEE」からはじまる記号のこと。

IEEE802.11」は、無線Wi-Fiの国際的な規格基準です。記号をよく見ると、その後に、「a」「b」といったアルファベットが記載されています。このアルファベットによって、通信速度周波数帯に違いがあります。

以下は規格の種類と通信速度をまとめたものです。

規格 通信速度 周波数
IEEE802.11ad 6.7Gbps 60GHz
IEEE802.11ac 6.7Gbps 5GHz
IEEE802.11a 54Mbp 5GHz
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz
IEEE802.11n 600Mbps 2.4GHz/ 5GHz
規格の通信速度を確認すると、「IEEE802.11ad」または「IEEE802.11ac」が速いことがわかります。ただ、この規格に対応しているPCやスマートフォンでないと使えないこともあるので注意してください。 「IEEE802.11ad」と「IEEE802.11ac」は、通信速度はほぼ同じですが、周波数は違います。60GHzは、狭い範囲での高速通信に適しています。一方、5GHzは、障害物に弱いものの電波干渉が少ないなどの特徴があります。店舗で使用する場合、通信速度なども考えると、規格は「IEEE802.11ad」または、「IEEE802.11ac」がベストです

②ストリーム数

ストリーム数とは、Wi-Fiルーターに設置されているアンテナの数のこと。
パッケージなどに記載されている4×4や3×3の表示です。4×4と書かれていた場合、送信用アンテナが4本、受信用アンテナが4本あるという意味です。アンテナ数が多いほど、通信速度が向上し、複数の機器を同時に接続しても通信環境が安定します。なお、アンテナ数が多いほど、ルーターの価格は高くなります。

③同時に何台利用できるか

同時に複数の機器を接続することが想定される飲食店では、同時に何台利用できるかが重要です。
複数の機器を同時に接続しても通信速度が落ちないように、客席数など店舗の規模に合わせて選びましょう。複数の機器を同時に接続し、通信速度が落ちない基準は、Wi-Fiによって異なります。50台同時接続が可能なものから、200台以上同時接続が可能なものまでありますが、初期費用や月額使用料は同じではありません。店舗の席数が30席だった場合、200台以上同時に接続する必要はありません。
以下は参考までに、飲食店向けに一般的に利用されているWi-Fiと同時接続可能な席数をまとめたものです。
名称 初期費用/月額費用 同時接続台数
ギガらくWi-Fi 無料/3,300円 50台
Wi2 300 29,800円/500円 50台
FREESPOT 端末代23,800円/ 200台~

④安全性

通信内容の盗聴が問題となっている今、店内で安全にインターネットを利用していただくためにも、最新のセキュリティ機能を搭載しているWi-Fiルーターが安心です。
以下は、Wi-Fiルーターに搭載されているセキュリティ規格についてまとめたものです。
名称 特徴
WPA3 2018年に設計。パスワード類推攻撃に関する防御力が高く、最も安全性が高い。
WPA2 WPAと同じ仕様だが、通信内容を暗号化(AES)し、より安全性を高めている。
WPA 2002年に設計。WEP暗号化方式の脆弱性をカバーし、通信中に暗号化したデータ等が盗まれない仕様となっている。
 安全性に関しては、2018年現在、WPA3が最も高いと言われていますが、販売されているWi-Fiは、WPA2規格が主流です。

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【飲食店集客】あると便利な店舗向けWi-Fiルーター機能

 Wi-Fiルーターは、メーカーや機種ごとにさまざまな機能がそなわっています。前項でご説明したポイントとあわせてチェックしておきたい、あると便利な機能をご説明します。

ビームフォーミング

 Wi-Fiルーターを設置している場所によって、店舗内で、電波が届きにくい席が出てきます。ビームフォーミング対応のルーターであれば、広い範囲に電波を安定して届けることが可能です。

省エネ設計

 ルーター使用時の消費電力を低減するため、電気代の節約になります。

災害時の通信環境提供

 災害が発生した場合、回線が混雑し、つながりにくくなるというトラブルが発生する恐れがあります、災害時でも通信環境を提供できる機能が搭載されているタイプもあります。

干渉波自動回避機能

 Wi-Fi以外の機器から発せられている電波を自動で避けて、Wi-Fi通信する機能です。速度が遅くなったり通信が切れてしまうのを防ぎ、快適にインターネットを利用できます。 メッシュWi-Fi
 メッシュWi-Fiとは、網目状に広がったネットワークのことです。メッシュWi-Fiに対応した、同一メーカーのルーターとサテライト機を接続することでネットワークが広がり、従来よりも快適にWi-Fiを利用できます。サテライト機を増やせば、さらにエリアを広げられます。

AOSS

 ボタン一つで簡単に接続設定がおこなえるものです。Wi-Fiルーターを初めて利用する方や機械が苦手な方に特におすすめです。

【人気記事】飲食店におすすめのインターネット回線・光シリーズ3選!


【飲食店集客】おすすめのWi-Fiサービス8選


 オフィスや大規模な飲食店の場合は、もともとのインターネット環境や、一度に接続する台数の多さから、ルーターとは別々やアクセスポイントのみで導入するケースも多いです。

 ここでは、飲食店が導入するのにおすすめのWi-Fiルーターやアクセスポイントを7つご紹介します。
①ギガらくWi-Fi
②BizAir
③プラットWi-Fi
④TP-Link
⑤NECプラットフォームズ
⑥BUFFALO
⑦ASUS
⑧NETGEAR


 価格は2020年1月現在のものです。「〇円~」のものは、調査時点での最安値となっているため変動の可能性があります。
 では、一つずつ順に見ていきましょう。

①ギガらくWi-Fi


NTTが提供する、オフィスや店舗向けのアクセスポイントです。機器にLANケーブルを挿すだけで簡単に使えて、初期設定は不要。機会が苦手な方でも簡単にはじめられます。
 最大50台まで接続可能で、お客さま向けと従業員向けのWi-Fiを分けたり、接続可能な端末を制限できます。
 
 セキュリティ対策も整っているから、安心です。万が一故障や接続不良などのトラブルが起きたときでも、365日遠隔で対応してくれます。
 

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②BizAir

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BizAirは、コンセントに挿すだけで回線が使用できる5Gホームルーターです。開通工事が不要で、場所を選ばずどこにでも設置することが可能!

別途インターネット回線やプロバイダーを契約する必要もないため、手軽に高速Wi-Fiを導入できるほか、WiMAX回線とau回線の併用で安定した高速通信を無制限で使えるのも魅力の一つ。

 

▼料金について▼

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料金
③プラットWi-Fi


 快適にインターネットを利用できるだけでなく、集客アップにも効果的です。Wi-FiアプリのタウンWi-Fiと連携したり、Wi-Fiチラシを出したり。そのほかにも、Wi-Fiにアクセスした端末にHPなど指定のWebページを表示できる「リダイレクト機能」など、サービスが充実しています。

 5つのプランがあり、お店のスタイルや規模、利用用途にあわせて選択可能。月額料金100円の気軽に導入できるものから、高性能のものまで揃っています。

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④TP-Link(ティーピーリンク)


 多くの企業やホテルなどで導入されており、世界でトップシェアを誇ります。セキュリティ対策の整った高速回線を広い範囲に届けるため、安定した快適な環境のもとで安全に利用可能です。
 
 最大で通常の3倍ものデータ送信が可能なもの、データロスを回避してくれるものなど、お店の環境や用途にあわせて選べます。
 

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⑤NECプラットフォームズ


NECプラットフォームズ株式会社 HP:https://www.necplatforms.co.jp/

 ビジネス向けに、高速回線で利用できるのが「UNIVERGE IXシリーズ」。暗号機能や認証機能でセキュリティ面も安心なため、安全に利用できます。ほかにも「UNIVERGE WAシリーズ」やアクセスポイントを提供しています。

 消費電力をおさえた省エネ設計のものや、機械に詳しくない方でも機器の管理を簡単におこなえる「かんたん操作ボタン」がついたもの、最高50℃までなら問題なく動くと動作保証がついたものなど、さまざまなタイプがあります。
 

▼料金について▼

料金は税抜きです。

⑥BUFFALO(バッファロー)


株式会社BUFFALO  HP:https://www.buffalo.jp/

 BUFFALOでは、主に7種類の法人向けのアクセスポイントを提供しています。シリーズによって特徴や搭載されている機能や少しずつ異なります。

 「WAPS-1266」シリーズは機器が文庫本程度のサイズでとてもコンパクト。特に規模の小さなお店におすすめです。
「WAPM-2133TR」シリーズや「WAPM-1750D」シリーズは、通信環境を整える公平通信制御を搭載しています。もし一度に複数台のタブレットで同時に動画を再生したとしても、安定した環境で利用できます。

▼料金について▼

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⑦ASUS(エイスース)


 
ASUS  HP:https://www.asus.com/jp/

 WANポートを2つ搭載しているため、より広いエリアに対応可能。また、2つのポートをそれぞれ別のネットワークに接続しておくことで、片方にトラブルがあってももう片方で利用できるメリットがあります。

 同時接続は80台まで可能です。高速回線のため、多くの人が集まる飲食店でも安定した環境でWi-Fiを利用できます。
 

▼料金について▼

料金は税抜きです。

⑧NETGEAR(ネットギア)


 
ネットギアジャパン合同会社 HP:https://www.jp.netgear.com/

 NETGEARでは、ビジネス向けに高速回線かつ対応エリアの広いアクセスポイントを提供しています。比較的リーズナブルな価格となっていながら高性能でコストパフォーマンスが良く、飲食店での利用にもぴったりです。

 お客さま用、スタッフ用、管理者用と、それぞれ別のネットワークを利用できるのもポイント。導入時の設定はかんたんにおこなえるため、手間をかけずに利用開始できます。

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店舗の広さやピークタイムの客数などから、必要なWi-Fiルーターの機能を考え、現在使用しているWi-Fiルーターが適切であるかどうか確認しましょう。

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