【飲食店向け連載④】IT導入補助金で導入可能なセルフオーダーシステムとは《2021年最新版》
新型コロナウイルスの影響から、感染症対策のため「セルフオーダーシステム」の導入を検討している飲食店は少なくありません。いかしセルフオーダーシステムの導入には、高額な導入費がかかります。
そこで少しでも費用負担を減らすに利用したいのが「IT導入補助金」です。ところがIT導入補助金に関する情報は、毎年更新されるため何度も補助金を利用している方でも情報を把握することが難しいと言われています。そこで本記事では、セルフオーダーシステムを検討している飲食店経営者向けに、IT導入補助金の使い方について解説していきます。
第1回~第3回までの連載記事はこちらです。
【飲食店向け連載①】IT導入補助金を利用して整えたい店舗環境《2021年最新版》
【飲食店向け連載②】IT導入補助金でデリバリーを始めよう《2021年最新版》
【飲食店向け連載③】IT導入補助金でPOSレジは導入できる?
2021年度IT導入補助金について
IT導入補助金は簡単に言えば、ITツールを使って業務効率化や生産性のアップ、従業員の待遇改善を行う企業に対して、ITツール導入にかかる費用の一部を補助するというものです。
毎年度実施されているIT導入補助金ですが、2021年度のIT補助金は、新型コロナウイルスによる影響を汲み、新特別枠が見直されます。
2021年度に予定されているIT導入補助金新特別枠は「新特別枠類型①(連携類型)」と「新特別枠類型②(テレワーク類型)」が予定されています。
セルフオーダーシステムが申請可能なのは「新特別枠類型①(連携類型)」の最大450万円の補助が受けられるものです。間違わないように注意しましょう。
特別枠類型①(連携類型)にの詳細については、第1回で詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
>>【飲食店向け連載①】IT導入補助金を利用して整えたい店舗環境《2021年最新版》
セルフオーダーシステムについておさらいしよう
セルフオーダーシステムは、新型コロナウイルスの影響で、飲食店からの人気が集まっているITツールです。お客様自身がタッチパネルを使い、お客様が頼みたいものを注文するシステムですから、接触なしの注文が行えます。
セルフオーダーシステムの導入メリット
飲食店がセルフオーダーシステムを導入するメリットは、非接触・非対面の注文が行えるだけではありません。セルフオーダーシステムの導入メリットは以下の通りです。
①ホールスタッフの人員削減
②注文履歴を分析し、マーケティングに利用できる
③多言語対応でインバウンド効果
④POSレジと連携することでレジ閉めが簡単になる
⑤会計管理と連携することで経費計算が簡単になる
⑥キャッシュレス決済と連携することでレジ業務が簡単になる
このようにセルフオーダーシステムは、経営を効率化を進めてくれる優秀なITツールといえます。メーカーによっては、セルフオーダーシステムを導入するだけで、注文・会計・経費計算が連動している「マルチ機能」を備えた端末もありますから、自店舗がどんな問題を解決したいのか優先順位をつけてメーカーを決めましょう。
IT導入補助金が使えるセルフオーダーシステム
こちらでは2020年度に採択された「セルフオーダーシステム」を紹介します。なお2021年度のIT導入支援事業者一覧が更新され次第、本記事でも紹介していきますので、あくまで参考程度としてご確認ください。
e-menu
「e-menu」は、タブレット端末から料理を注文できるセルフオー゙ダーシステムです。拡張性の高さが魅力で、POSレジとの連携はもちろん、キッチンレジとの連携、テイクアウトシステムとの連携にも対応しています。そのため飲食店のフロア問題をまるごと解決することができるでしょう。
またe-menuは、本当にオーダー回数を減らせる注文システムとして、飲食店に特化した管理画面操作が行えるのも魅力です。例えば「トッピングメニューの自動表示」や「苦手な材料抜くかどうか」など細かく操作できます。またタブレットを利用するお客様も、直感的に操作できる分かりやすさも飲食店から支持される理由のひとつです。
これまでセルフオーダーシステムの問題であった「結局有人対応が必要になる」というポイントを、見事にクリアした高機能なセルフオーダーシステムと言えるでしょう。
e-muneに関する詳細については、以下の記事でも解説しています。ぜひご確認ください。
飲食店の店舗運営を効率化!セルフオーダーシステム「e-menu」とは
IT導入補助金で、e-menuを導入する場合
基本情報 |
補助率 |
補助額 |
自己負担額 |
|
導入費用:総額175万円 |
2/3 |
116万円 |
59万円 |
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内訳 |
ソフトウェア価格:80万円 |
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システム設定費:35万円 |
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メニュー設定費:60万円 |
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月額システム利用料:980円/端末 |
最大補助率2/3が適応されれば、自己負担額は175万円から59万円となります。
最近では、個人店で導入できるセルフオーダーシステムが増えてきています。以下で気になるセルフオーダーシステムがある方は確認してみましょう。
https://www.it-hojo.jp/r01/doc/pdf/r1_shien_list.pdf
気になるIT補助金の申請期間は?
IT補助金の申請期間は、残念ながら公式情報はまだ発表されていません。ただ、2020年度は2020年5月~2021年1月まで申請可能でしたので、おそらく今年も同様の募集を行うのではないでしょうか。
IT導入補助金の申請まで用意しておきたいこと
2021年のIT導入補助金に向けて、gBizIDを発行することをおすすめします。そもそもgBizIDは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにログインできるサービスです。なぜこのIDが必要かといえば、2020年度のIT導入補助金から、申請にgBizIDを使うというように決められているからです。「gBizIDプライムアカウント」をお持ちでない方は「gBizID」ホームページよりアカウントを取得をしてください。
gBizIDの申請に必要なものは以下の通りです。
・メールアドレス ・操作端末 ・プリンター ・印鑑証明書(発行日より3ヶ月以内の原本) ・登録申請書(発行日より3ヶ月以内の原本) ・スマホもしくは携帯電話 |
申請からアカウントの発行まで2週間程度かかりますから、余裕も持ったアカウント申請をしましょう。
まとめ
本記事ではIT導入補助金を使って導入したい「セルフオーダーシステム」について解説しました。セルフオーダーシステムを導入することで、飲食店は非接触だけでなく、会計業務の効率化はコスト削減を期待できますから、飲食店のDXに関心のある方は、ぜひIT導入補助金をご活用しておとくにセルフオーダーシステムを導入してみてください。
開店ポータルBizでは、セルフオーダーシステム以外にも、各種ITツールの導入を支援させていただいています。飲食店経営者の方、は是非お気軽にお問い合わせください。