調理機器・器具

飲食店開業前に揃えるべき厨房機器・調理器具について調べてみた

開店ポータル編集部
2020/01/06
 飲食店を開業するときに揃える厨房機器。いざお店を開いてから「必要な機器がない」、「使わない機器を購入してしまった」…なんてトラブルとの直面は避けたいところです。
 
 居抜き物件であれば、シンクやガステーブルなどが備えつけられている場合もありますが、スケルトンの状態からお店をつくる場合にはあたらしく購入する必要があります。厨房機器といっても、冷蔵庫やシンクなどの大きなものから、鍋やフライパン、食器などのこまごまとしたものまで、挙げればきりがありません。
 そのなかでも最低限そろえておきたい7つの厨房機器についてまとめました。

最初に揃える7つの厨房機器


 業態にかかわらずそろえておきたい、7つの厨房機器をピックアップしました。

①冷凍冷蔵庫
②シンク
③ガステーブル、ガスレンジ
④作業台
⑤コールドテーブル
⑥製氷機
⑦食器棚


 一つずつみていきましょう。

①冷凍冷蔵庫

 食材を保存するための冷凍冷蔵庫は、飲食店には欠かせないアイテムです。どれくらいの量の食材をストックするかを考え、それらをすべて収納できる容量のものを選びましょう。冷蔵品が多いのか、冷凍品が多いのかによっても、選ぶタイプは変わります。

 冷凍冷蔵庫は、厨房機器のなかでもサイズのバリエーションが豊富です。設置スペースの寸法をはかり、そこに収まるサイズのものを選ばなければなりません。厨房のレイアウトに合わないものを買ってしまうと、開け閉めするたびに物にぶつかったり、扉が通路をふさいだりしてストレスになります。

 飲食店の営業許可を受けるためには、冷凍冷蔵庫の外に温度計がついていなければなりません。業務用のものであれば基本的に温度計はついていますが、家庭用の冷蔵庫を使う場合には注意が必要です。隔測温度計がネットで1,000円前後で手に入るので、外部から見やすい位置に設置しておきましょう。
「お店にあった業務用冷蔵庫が知りたい!✨」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

 
★業務用冷蔵庫の選び方に関する記事はこちら★
飲食店の必需品「業務用冷蔵庫」のかしこい選び方

②シンク


 シンクは、調理前の手洗いや、食器や調理器具の洗浄のために欠かせません。業務用シンクは、1槽、2槽、3槽と水槽の数でタイプが分かれています。

 営業許可を受けるためには、基本的に2槽以上のシンクを設置しなければなりません。しかし、食洗機が別にあればそれで1槽とみなされるため、1槽タイプのシンクでも認められる場合があります。槽ひとつあたりの大きさは、幅45cm、奥行き36cm、深さ18cm以上という決まりになっています。
「お店にあったシンク選びに悩んでる…💦」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

③ガステーブル、ガスレンジ


 ガステーブルは、コンロが2口以上ある据え置き型のガス台です。一方ガスレンジは、ガステーブルとコンベクションオーブンをひとつにしたもので、ガスコンロで煮込み料理をつくりながら、下のオーブンでお肉を焼くといった同時調理が可能です。

 両者とも、「外管式」と「内管式」があります。違いを頭にいれておきましょう。お店で使うガスの種類に対応し、かつ安全装置がついているものを選びましょう。

外管式
 ヘッダーにノズル付きのガス栓がついているタイプです。ガス栓を手動で開けて、着火棒などを使って点火します。コックを回すことで火加減の微調整ができます。
内管式
 ヘッダーのないタイプで、つまみを回すと自動で火がつく圧電点火式です。外管式のような火加減の微調整はできません。
「予算にあったガステーブルを教えてほしい!」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

④作業台


 作業台(調理台)は、盛り付けをしたり、お盆へ料理をセットするときに必要です。素材はステンレス製が一般的で、サビにくく手入れがしやすい素材でつくられています。

 引き出しや引き戸がついているもの、すのこ板がついているものなど、バリエーションも豊富。作業台の下に何を置くか(収納するか)を決め、使いやすさを考えて選ぶとよいでしょう。
 
 作業台は、一般的に「身長÷2+5cm」の高さが使いやすいとされています。作業台を主に使う人の身長も考慮に入れましょう。
「お店の広さにあった作業台はどれ?」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

⑤コールドテーブル


 横長タイプの冷凍冷蔵庫を「コールドテーブル」といいますが、こちらを作業台と兼用するのもいいでしょう。厨房が狭いお店でも、スペースを有効活用できます。当日使う食材は取り出しやすいコールドテーブルに、明日以降のストック分は冷凍冷蔵庫に…と使い分けてもいいですね。

 コールドテーブルのサイズはメーカー各社でほぼ統一されていて、高さは80㎜が一般的です。別売りの足のほか、レンガなどを入れて高さを調節できるので自由がききます。
 横幅は600㎜、1200㎜、1500㎜、奥行きは薄型の450㎜、厚型の600㎜が一般的。出し入れ頻度の高い食材がどれくらいあるかを考えて、容量を選びましょう。
「厨房機器の揃え方を詳しく教えてほしい!」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

⑥製氷機


 冷たいドリンクの提供や食材の保存には、氷が必要です。製氷機を選ぶときの製氷能力の目安は、「席数×1.9kg」といわれています。30席のお店なら、1日あたり30×1.9kg=57kg以上の氷が必要になります。ドリンクメニューの多い居酒屋やバーなどでは、この数値に上乗せして考えましょう。

 また、冷たいドリンクがよく売れる夏場と、そうでない冬場とでは、必要な氷の量が違います。居酒屋やバーでなくとも、氷の使用量がもっとも多くなる夏場を基準にし、製氷能力と氷の保存容量に余裕のあるタイプを選びましょう。

 製氷機のタイプは、縦長の「バーチカルタイプ」、コールドテーブルのように作業台として使える「アンダーカウンタータイプ」、コンパクトな「卓上タイプ」などバリエーションがあります。
「お店にあった製氷機はどれだろう?」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

 

★製氷機に関する記事はこちら★
飲食店の必需品 製氷機はお店の「席数」で決めよう!

⑦食器棚


 食器やグラスを清潔に保管するには、食器棚が必要です。
 飲食店をはじめるときは、食品衛生法にもとづき、「扉付き」の食器棚を1台以上設置しなければなりません。すぐに使えるよう、営業中は食器を外に出しておいてもかまいませんが、営業が終わったらきちんと食器棚にしまうことが義務づけられています。

 省スペースのために吊戸棚を利用しても問題ありませんが、「目線より低い位置に棚があること」、「天井と棚の間にすきまがないこと」といった許可基準があります。

開店ポータルBizで業務用厨房機器を安く手に入れよう!

 通販サイトを開くと、さまざまなメーカーの製品が混じりあっていて、わかりにくいかもしれません。厨房機器を選ぶときは、価格や仕様を考慮するのはもちろん、信頼できるメーカーから選ぶことも大切です。なぜなら、メンテナンスや修理などのアフターフォローが充実しているからです。
 迷ったときは、以下でご紹介する2社の製品を選ぶと安心です。

1.ホシザキ


 ペンギンマークでおなじみのホシザキは、日本で初めて全自動製氷機を開発した会社。飲食業界で働く人なら、一度は聞いたことのあるメーカーではないでしょうか。
 製氷機や業務用冷凍・冷蔵庫をメインに、食洗機、スチームコンベクションオーブン、IHテーブル、ティーサーバーなどさまざまなアイテムを製造・販売しています。

 同社は全国440ヶ所に営業所を置き、修理の即日対応を心がけています。万一、購入した厨房機器にトラブルがあったさいは、サービススタッフが直ちに駆けつけてくれます。

 製品には設置後1年間の保証がついており、年に2回の定期点検もおこなってくれます。補修用の部品は製造を終えてから最低9年は保管してあるため、「古い機種だから修理できない」というトラブルもありません。

2.福島工業



 福島工業は、国内で初めて、冷凍機一体型の業務用冷蔵庫を開発した会社です。高いシェアを誇る業務用冷凍冷蔵庫のほかにも、医療機器や保冷ロッカーなども製造しています。

 同社のサポート拠点は、西日本と東日本に1ヶ所ずつ置かれたコールセンター。電話、メール、FAXで修理依頼を受け付けています。「長期使用安全点検」の制度を独自に設けており、設置から10年を目安に点検をしてくれます。

 特設サイト『フクラボ』では、厨房機器の疑問に答えるコラム記事を読むことができます。「業務用冷蔵庫の選び方は?」「食材を安全においしく冷凍するコツ」「冷蔵庫が冷えないトラブルの原因と対策」など、飲食店オーナーにとって役に立つものばかりですよ。

 開店ポータルBizでは、お店にあった業務用厨房機器のご提案をおこなっています。メーカーとの繋がりがあるため、メーカー小売希望価格よりも特別にお安くご提案可能!導入をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください!



★業務用冷蔵庫に関する記事はこちら★
飲食店「業務用冷蔵庫」の選び方・おすすめのメーカー2社【ホシザキ・Fukushima】

調理器具・キッチン用品


 冷凍冷蔵庫やシンクといった大きな厨房機器をそろえたら、次の表を参考に、調理器具やキッチン用品も徐々にそろえていきましょう。


 このように、調理器具やキッチン用品といってもかなりの種類があります。お店の規模や提供するメニューによって、必要なものは変わります。

 本当は、厨房用品専門店に足を運んで、じっくり選びたいところ。しかし、忙しいオープン準備のさなかに時間を取るのは、なかなか難しいかもしれません。そんなときにおすすめなのが、時間をかけずにまとめて注文できるニトリです。

 インテリアショップ大手・ニトリでは、ガステーブルや電子レンジ、炊飯器といった家電から、調理器具、キッチン用品、食器やグラス、カトラリーまで、あらゆるアイテムがそろいます。
 一般家庭向けの商品が多いですが、すっきりとしたおしゃれなデザインは、お店の風景にもしっくりなじみます。

 こちらもメーカーとの繋がりがあるため、メーカー小売希望価格よりも特別にお安くご提案可能!調理機器やキッチン用品の購入をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください!

新規開業のサポートは、開店ポータルBizにお任せください!

 アイスクリームショップにオーブンは要りませんし、居酒屋にコーヒーメーカーは要りません。必要な厨房機器は業態によって違うため、自分のお店で提供するメニューと、その調理工程を考慮して選びましょう。
 料理やドリンクをつくる厨房は、飲食店の心臓といえる部分。安心してお店をオープンできるよう、必要な厨房機器をなるべく早めにそろえておきましょう。

 開店ポータルBizでは、厨房機器・キッチン用品に関するご相談を無料で承っています。飲食業界に強い税理士探し、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談も無料受付中です。ぜひお気軽に、下記のフォームからご連絡ください。
 
開店ポータル編集部
2020/01/06