ノンアルコール飲料で集客?他店と差別化して集客につなげるには?
ノンアルコール飲料での集客に注目している飲食店がコロナ禍でが増えています。
現在は「ノンアル専門バー」が登場するなど、ノンアルコール市場は着実に伸びています。
そこで本記事では、ノンアルコール飲料で集客につなげる方法を解説いたします。導入を拡大させたいとお考えの飲食店は参考にしてください。
ノンアルコール需要増加の背景
ノンアルコール飲料とは
ノンアルコール飲料とは、アルコール分を含まないアルコールテイストの飲み物のことです。
ノンアル飲料は法律上は清涼飲料水ですが、酒類は酒税法で「アルコール分1度以上の飲料」と定義されています。
しかし、このコロナ禍による緊急事態宣言の再発令で、酒類販売を制限された飲食店がノンアル飲料を提供する動きが活発化し出しています。
9割近くの飲食店がアルコール需要の増加を実感
コロナ禍の現在、飲食店向けに行った市場調査では、9割近くの飲食店がノンアルコール需要の増加を実感しています。
そのうち7割以上の飲食店が自店舗でもノンアルコール需要の増加を認めているという結果が出ています。
さらに、全体の過半数にあたる飲食店がすでに何かしらのノンアルコールの取組みに乗り出していることもわかりました。
具体的には、店舗独自のノンアルコールドリンクの製作、ついでメニューの見直しに取り組んでいる飲食店が多いようです。
【参考:株式会社アルト・アルコ ノンアルコール市場実態調査 https://www.jiji.com/jc/article?k=000000018.000035890&g=prt】
昔より美味しくなった
ノンアルコール飲料に関する消費者向け意識調査で、コロナ以前に比べノンアルコールビールテイスト飲料の飲用量が増えた理由は、
- 美味しくなったから(50.6%)
- 在宅時間が増えたから(40.3%)
- 健康を気にするようになったから(38.0%)
- 気分転換、リフレッシュできるから(34.4%)
- 休肝日をつくろう、増やそうと思ったから(33.4%)
上記の結果となっており、ノンアルコールビールテイスト飲料でに重視する位は、「美味しさ」であることがわかりました。
【参考:サントリーホールディングス株式会社 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000287.000042435.html】
大手ビール会社も増産体制へ
アサヒビールでは、アルコール分0.5%の「ビアリー」を2021年3月31日から発売しています。100%ビール由来原料ならではの新しい提案をしています。
キリンビールでは今年に入って「キリングリーンズフリー」をリニューアルし、従来同様に素材のよさを引き出す製法を採用しています。
またキリンビールでは、主力拠点の工場を中心に、ノンアル飲料を増産する方針を発表しています。
ノンアル専門のバーも登場!
昨年2020年に、日本初となるノンアルコール専門のBARが京都にオープンし、それ以降、続々と全国で広まりをみせています。
お酒を飲みに来る人だけに提供するお店と全くお酒を提供しないお店という、すみ分けがはっきりと分かれた形になっています。
ノンアル専門のバーの特徴やコンセプトのひとつに、飲まなくても酔えるようなメニューや店内レイアウトの工夫が見られます。
ノンアル飲料はお酒が飲めないときの代用品では無くなりつつあり、新たビジネスモデルのひとつとなっていくでしょう。
ノンアルコール飲料を集客つなげるために
オリジナルドリンクの提供
オリジナルドリンクを開発してみるのもひとつのアイディアです。とくに女性客には旬のフルーツを使ったアレンジが好まれるでしょう。
具体的な例として、アルコールをとばしてカクテルに使用し、フルーツの香りを出して提供しているフランス料理店もあるようです。
他にも、シェーカーなどを使用することで、アルコール飲料と同額レベルに近づく工夫をしている店舗もあります。
飲み放題メニューとして提供する
一般的な居酒屋などでは、飲み放題プランにはノンアルコール商品を入れていないお店がほとんどでしょう。
実際に、飲み放題コースにノンアルコール飲料を増やすことで、注文率が上がったというお店もあるようです。
ノンアル商品の中でも飲み放題プランに組み込めるものだけを設定するというのも選択肢のひとつになるでしょう。
若年女性に人気の「サングリア」
ビールテイスト飲料が中心のノンアルコール飲料市場ですが、今、20~30代女性に支持されているのが「サングリア」です。
お酒は好きだけど、自分の時間を酔わずに楽しみたい女性に人気急上昇中ということで、サングリアを新発売する大手飲料メーカーも増えています。
贅沢感があって華やかなサングリアは、新たなユーザー層を獲得するためのアイテムになるかもしれません。
グラスや飾りつけを工夫する
ノンアルコールビールをワイングラスで提供したり、フルーツやミントなどで綺麗に盛り付けて見た目を華やかにするのも効果的です。
この場合は、メニュー表にきれいな画像を載せることを忘れずに行いましょう。
視覚的にアピールするためにも、ひと工夫ある商品ネームを付けるのも良いでしょう。
乾杯時に一言添える
乾杯時にお酒をオーダーしないお客様にノンアルコール飲料があることを一言添えるだけでも、お酒気分を仲間と共有することができます。
その際、ビール会社のロゴが入ったグラスに入れて、アルコールが入っているような提供の仕方を工夫をしているという店舗もあるようです。
まとめ
今回は、人気が高まっているノンアル需要をご紹介し、ノンアルコール飲料で集客につなげる方法を解説いたしました。
飲食店の集客対策には、限りない数の手法があるといえるでしょう。何が火付け役になるかは試してみないとわからないことも多いでしょう。
開店ポータルBizでは、飲食店の集客についてサポートを行っています。ご相談は無料で承っておりますので、お問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください。