集客方法・HP制作

飲食店ネットショップ開設「ネット通販」をはじめるさいのポイントとは?

開店ポータル編集部
2020/04/21
この記事の目次 [表示する]
 お店をオープンしてしばらく経つと、「プラスアルファの売上が欲しい」と考えるオーナーも多いでしょう。プラスアルファの売上を考えたとき、巣ごもり消費やテレワークなど、これからの時流に適応した新たな販路の開拓も検討したいところです。

 そこでおすすめなのが、ネットショップの開設です。24時間注文を受けつけることができ、全国に販路を広げられるのがネットショップ(通販)のメリット。本記事では、飲食店のネット通販のはじめ方について、準備の流れや注意したいことをまとめました。

まずは販売する商品を決めよう

 まずはじめに、「何を売るのか」を決めましょう。飲食店がネットで販売する商品のカテゴリは、おもに次の2種類でしょう。

①お店でつくった商品を販売する


 お店のキッチンで製造したケーキや焼菓子、パンなどがこれにあたります。お菓子類を製造・販売するには、飲食店営業許可に加えて、「菓子製造業」の許可が必要になります。

 また、コロッケなどの総菜を販売する場合は「そうざい製造業」、おにぎりやお弁当などを販売する場合は「飲食店営業許可」(これは開業時に取得するものなので、問題ないでしょう)が必要です。

 このように、ネットで販売する商品やその製造工程によっては、新たに保健所の許可を取る必要が出てきます。

②お店で使っている食材や調味料を販売する


 自家農園の野菜が自慢のお店や、調味料にこだわりを持っているお店などは、食材そのものをネットショップで販売してもよいでしょう。
 このように、自家農園から野菜や果物を直送する場合や、他社から仕入れた加工食品をそのまま販売する場合は、新たな許可は必要ありません。

 ただし、野菜や果物は配送中に傷みやすいため、お客さまとのトラブルにつながることも。衛生面や安全面に関しては、管理を徹底しなければなりません。



 販売する商品によっては、「店舗用」と「ネット通販用」でキッチンを分けなければならないとする自治体もあります。キッチンが同じ店内にあればOKである場合も多いので、こちらも保健所に問い合わせて確認してください。

ネット通販をはじめるまでの準備の流れ

 販売する商品が決まって必要な許可を取得したら、いよいよネットショップの開設です。準備の流れをみていきましょう。

①特定商取引法について理解する


 「手元に届くまで商品を見ることができない」という特性上、ネット通販はトラブルの発生しやすい販売方法です。ネットショップを開設する前には、必ず「特定商取引法」について理解しておきましょう。

 特定商取引法とは、通信販売などのトラブルから消費者を守るため、事業者に対してさまざまな規制を定めている法律です。代表的な規制は、「広告の表示」。ネットショップには、次の事項を記載した「特定商取引法に基づく表記」というページを作成しなければなりません。

・販売事業者の名称(店名)
・代表者の氏名
・店舗所在地
・電話番号、FAX番号
・メールアドレス
・決済手数料など、商品代金以外の必要料金
・返品や不良品への対応
・商品の引き渡し時期
・支払い方法・支払い期限


 特定商取引法に違反した場合、業務停止命令などの行政処分を受けることがあります。この法律に関しては、ネット通販を考えた段階でしっかり調べておきましょう。

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②無料サービスでネットショップを開設


 ネットショップを開設するときは、『BASE』『STORES.jp』などの無料サービスを使うのがおすすめです。お店のホームページとネットショップを紐づけて、ホームページに訪れたお客さまが閲覧できるようにしてもいいでしょう。

 『楽天市場』のようなショッピングモールに出店する方法もありますが、売上に応じた月額出店料や、システム利用料などがかかります。
まずは無料サービスでネット通販をはじめてみて、ある程度の注文が入るようになってから、楽天市場のような有料サイトに出店すると安心です。

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③集客力の高いページを作る


 ネット通販をはじめると販路が全国に広がりますが、同時に全国のお店がライバルになります。たくさんの競合の中から選ばれ、商品を買ってもらうための工夫が必要なのは、実店舗と変わりません。

 その工夫のひとつが、商品の写真。ネット通販では商品を見て購入できないため、いかに写真で「おいしそう」「食べたい」と思わせるかがとても大切です。スマートフォンよりも、一眼レフやミラーレスカメラで撮影した写真のほうが、アピール力は高いでしょう。

ネット通販開始後の注意点

 ネットショップを開設し、注文が入ると、商品の手配から包装・梱包、送り状の記入などで忙しくなります。バタバタしがちですが、次のポイントに気をつけましょう。
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梱包・配送の適切な方法とは?

 商品をきれいな状態でお客さまのもとへ届けるために、商品の特性に応じた包装・梱包をおこないましょう。たとえばクッキーなどは、配送中に割れてしまうおそれがあります。適切なサイズの箱や袋を選んだり、商品を緩衝材で巻いたりといった工夫が必要です。

 冷蔵・冷凍商品であれば、保冷バッグや保冷剤も必要でしょう。スープなどの汁物や、生クリームを使ったケーキなどは冷凍配送となります。汁物を送るときは冷凍+真空パックですが、真空パックの機械は家庭用のものでも問題ありません。値段の幅は広いですが、あまり安いものより質のいいものを選んだほうが安心です。

 野菜類は外気温の影響で傷みやすいので、段ボールではなく、外気温の影響が少ない発泡スチロールでの配送となります(玉ねぎやじゃがいもなどは段ボールでも大丈夫です)。
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商品と同梱する3つのもの

①「温め方」「おいしい食べ方」などの説明書き

 ピザやグラタン、おにぎりなど冷凍で配送するものは、「600Wで3分」といった温め方や調理方法の説明書きを同梱しましょう。
 商品によっては、次のように「おいしい食べ方」の説明書きも入れてあげると親切です。
(例)半熟チーズタルト
・解凍してそのまま!
・半解凍してアイスクリーム感覚で!
・レンジで温めて焼きたてのとろとろ食感に!

②ショップカードや商品案内のチラシ

 ネット通販では直接的な接客ができないため、商品が届いたときだけが、お客さまとつながりを作るチャンスです。ショップカード、またはお店や商品の宣伝チラシを一緒に入れ、リピーターになってもらうためのきっかけをつくりましょう。

③納品書・送り状

 納品書は、お客さまが何をいくつ注文したのかを確認するための書類です。送り状は、宅配業者に電話して集荷に来てもらう前に、記入して貼るところまで終わらせておくとスムーズです。

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 中食需要の高まりから、店舗以外で売上を得るために、飲食店はさまざまな対策に乗り出しています。そのひとつとして、ネット通販を検討しているお店も多いのではないでしょうか。
 ネットショップではお客さまと顔を合わせての接客ができないため、トラブルを避けるための法律について理解することは必須。そして実店舗と同様に、数あるライバル店の中から選ばれるための工夫やリピーターづくりの努力も必要です。

【記事】UberEatsへの出店で赤字脱却!売上・集客力向上の仕組みと注意点

 ネット上に販路を広げるということは、既存の商圏の外にいるお客さまともつながれるということ。店舗でできることが限られている今こそ、ネット通販を活用して、全国にお店のファンを増やしてみてはいかがでしょうか。

 開店ポータルBizでは、店舗運営に関するご相談を無料で承っております。あわせて、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法をご提案いたします。お気軽に下記フォームよりお問い合わせください。

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