飲食店におけるパーテーションの掃除方法とは?設置義務化への対策
新型コロナウイルス拡大後、飲食店をはじめとする、様々な場所でパーテーションを見る機会が増えてきました。
義務化も進んでおり、既に設置している飲食店経営者や従業員の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、パーテーションの基本的な部分から、掃除方法について解説します。設置後に、ぜひお役立てください。
飲食店におけるパーテーション設置の義務化
パーテーションとは?
パーテーションとは、「間仕切り」の意味で使われています。元々は、空間を仕切る壁や家具、カーテンを指していました。
しかし近年では、感染症拡大防止のための、飛沫感染や接触感染を防ぐ用途として様々な場面で使われているケースも少なくありません。
人と人を物理的に区切るパーテーションは、感染リスクの軽減が期待されており、食事をする飲食店では今や必要不可欠な存在でしょう。
パーテーション設置の義務化
2021年4月、「まん延防止等重点措置」が実施されたことにより、飲食店でのパーテーション設置の義務化が進んでいます。
会話を約20分続けることで、咳1回分に匹敵する飛沫の量になるといわれています。飲食店において、お客様同士の会話は必須でしょう。
(出典:朝日新聞社)
パーテーションを設置することで、飛沫拡散を防ぐことがでるため、飲食店でのパーテーション設置の義務化が進んでいるのです。
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パーテーション設置による感染拡大防止の効果は?
では、飲食店にパーテーションを設置することで、どのくらい感染拡大防止につながるのでしょうか。
メディアで話題になった朝日新聞の検証では、机から約140cmのパーテーション設置で、飛沫がほぼ周りの人に飛ばないというデータが出ました。
(出典:朝日新聞)
しかし、顔より低いパーテーションだと効果が薄れてしまうため注意が必要です。顔がしっかりと隠れるパーテーションを用意しましょう。
飲食店におすすめのパーテーション
対面の場合
対面形式は、グループでのお客様利用が多く、食事と会話の両方がメインの場合が多いことでしょう。
よって、パーテーションを選ぶ際は、透明なアクリルパーテーションを選択することをおすすめします。
透明なアクリルパーテーションは、お客様の会話をさえぎることがないでしょう。また比較的軽いため、設置や移動も簡単に行うことができます。
カウンターの場合
カウンター形式は、複数でのご利用はもちろんですが、一人でのご利用がメインとなる場合が多いはずです。
よって、パーテーションの素材は対面ほど気にする必要はありません。実際に、アクリルパーテーションや木材など様々な使用例があります。
しかし、木材などの透けていない素材だと圧迫感を感じる場合もあるので、透明なアクリルパーテーションの使用がおすすめです。
パーテーションの正しい掃除方法
掃除頻度はお客様の来店ごとに
飛沫拡散防止のために設置しているパーテーションの掃除頻度は、お客様の来店ごとなど、こまめな頻度で行う必要があります。
なぜなら、パーテーションに付着した飛沫や汚れは目に見えてしまうからです。そこから悪い噂が広がってしまっては、設置の意味がありません。
飲食店では、忙しい時間帯では忘れがちになってしまいますが、テーブルセッティング時にルーティン化することをおすすめします!
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水拭きをする
パーテーション、特にアクリルパーテーションは細かい傷が付きやすく、水拭きでやさしく掃除することがよいとされています。
厚生労働省のサイトで水拭きでも問題ない旨が記載されているため、感染症拡大防止において水拭きが不安な方もご安心ください!
簡単でお手軽な掃除方法ですので、飲食店において負荷がかかることなく実践できる掃除方法と言えるでしょう。
中性洗剤を使用する
より効果的な掃除方法は、中性洗剤を使用することとされており、人への害も少ないといわれています。
ぬるま湯に、少量の液体タイプの食器洗い中性洗剤を入れ、やわらかい布に含ませ、よく絞ってから拭き取ってください。
パーテーションを傷付けることなく、かつウイルス対策を行うことが可能です。特別な物を用意する必要がなく、実践しやすいでしょう。
パーテーションの掃除でしてはいけないこと
アルコールでの掃除
ウイルス対策にアルコールが効果的とされていますが、アルコールでのパーテーションの掃除はあまりおすすめしません。
なぜなら、火を使う飲食店において火事になる危険性が上がるからです。お客様の安全のためにも極力使用しないほうがよいでしょう。
また、パーテーションの種類によっては白濁したり表面に傷が付いたりするため、注意が必要です。
ガラスクリーナーでの掃除
特にアクリルパーテーションの場合、透明なため窓ガラスと同じように掃除をすればよいと思われがちです。
しかし、アクリルパーテーションをガラスクリーナーで掃除すると、アルコール同様表面に傷が付いてしまいます。
水拭きや中性洗剤であれば、どのような種類のパーテーションでも傷を付けることなく、かつしっかりと掃除をすることができるでしょう。
硬いぞうきんでの掃除
硬いぞうきんでの掃除も、ガラスクリーナーやアルコールと同じようにパーテーションを傷付けてしまうため、おすすめしません。
特に、アクリルパーテーションの場合やわらかい布でやさしく拭くことで傷が付くのを防ぐことができるでしょう。
正しい掃除方法を用いることで、設置したパーテーションを長く使えるだけでなく、感染症予防対策にも繋がります。
飲食店でパーテーションを設置することの大切さ
飲食店において、パーテーションを設置することは、しっかりと感染症予防対策を行っている、という意思表示になるでしょう。
感染症対策を常に行わなくてはならない飲食店にとって、パーテーションはお客様へ安心安全を提供することに繋がります。
また、安全にお客様にご利用いただくために、パーテーションをただ設置するのではなく、しっかりと掃除を行い清潔を保つことが大切です。
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義務化が進んでおり飲食店経営に欠かせないパーテーションについて紹介し、正しい掃除方法を解説してきました。
正しく掃除をすることで、しっかりと感染症予防対策を行うことが、とても大切ではないでしょうか。
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