内装・インテリア
飲食店がメンテンナンスを徹底すべき箇所とチェックシートについて
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毎日営業していれば、内装が汚れたり傷ついたり、設備が劣化して不具合が起こることもあるでしょう。店舗をよい状態に保ち、今後も長く営業を続けていくためには、定期的にメンテナンスをおこなう必要があります。
とはいえ、初めての開業であればどこから手をつけてよいのかわからない方も多いはず。そこで、メンテナンスが必要な箇所やチェックするポイントなどについてご説明します。
店舗のメンテナンスとは、内装や設備などの状態に問題がないかどうかチェックをおこない、問題がある箇所に関しては修理や交換といった対応をとる一連の作業のことです。
これをおこなうことで、快適で安全な店舗環境を保つことができます。
もし設備の故障や異変があった場合もいち早く気づけるため、トラブルが発生するのを未然に防げます。万が一トラブルが発生した場合にも、日ごろからメンテナンスをおこなっている店舗は、大事にならずに済んでいることが多いです。
飲食店にとって料理と同じくらい重要とされているクリンネス。店内を清潔にする以外にも、重要な役割があります。
クリンネスをしっかりとおこなうことは、メンテナンスをすることに繋がります。クリンネスによって清潔な状態になれば、汚れによる不衛生な店内環境やホコリの蓄積による設備故障を防ぐことができます。
クリンネスのさいは、きれいにするとともに、異常がないか確認しながら作業をすすめていくとよいでしょう。
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では、実際にメンテナンスをおこなうときには、どのようなところに注意してチェックしたらよいのでしょうか。
客席や厨房、バックヤード、外観に内装、設備、備品など、メンテナンスすべきところはたくさんあります。
メンテナンスが必要となる8つの箇所と、それぞれのチェックすべきポイントを見ていきましょう。
①厨房
②エアコン
③照明器具
④家具
⑤内装
⑥扉や窓
⑦看板
⑧トイレ
以下で一つずつご説明していきます。
厨房は、飲食店のなかでも設備や機器の数が多いです。食べ物を扱う場所なので、お客さまに安全な料理を提供するためにも特に注意しておかなければなりません。
冷蔵庫や冷凍庫で重要なのが、温度。庫内の温度が規定の数値を保っているかチェックしましょう。もし規定以下の数値やエラー表示になっている場合は、原因の特定もおこなう必要があります。
熱交換機器のチェックも大切なポイントです。汚れていたり破損していないかチェックしましょう。これが正常に作動していないと十分に冷却できず、食材を傷ませてしまいます。あわせて、扉の密閉度やゴムパッキンが劣化していないかも要確認です。隙間があると、外気が入り込んで庫内の温度が下がってしまいます。
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製氷時間は適切かどうか、製氷機から水漏れはしていないか、冷却器は問題なく動いているか、フィルター詰まりは起きていないか。しっかりと確認しましょう。冷蔵庫や冷凍庫と同様に、ゴムパッキンの状態や扉の密閉度の確認もおこないます。
氷が直接入っている場所のため、製氷機内が汚れていないかも要チェックです。あわせて、製氷皿が破損していないかも見ておきましょう。万が一破片が混ざってしまうと、異物混入で大問題に発展してしまいます。
特にシンクは要チェックです。不具合とあわせて衛生面の確認もおこないましょう。
蛇口に水垢がついていないか、パッキンは摩耗していないか。パッキンの摩耗による蛇口周辺の水漏れや、給水管もしくは排水管の詰まりによる水漏れはないか。給水タンクがある場合は、水質の検査を忘れずにおこなってください。もしも菌が繁殖しているのに気づかずに使ってしまったら、場合によっては食中毒を引き起こすこともあります。
水道下にあるグリストラップが破損・汚損していないかもあわせて確認しておきましょう。排水ポンプがある場合は、専門の業者に点検してもらうとよいです。
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ガスホースが劣化していないか、点火装置や元栓付近の破損や不具合はないか、オーブンやコンロを使用している場合は五徳に破損箇所がないか、ガス管は破損していないかを重点的にチェックしましょう。特に飲食店の場合、調理時に使用する水分や塩分、酸などによって、一般家庭よりもガス管が腐食しやすいです。ガス漏れは大きな事故に繋がる危険性があるため、十分注意しましょう。
なお、ガス器具に関しては、基本的にガス会社に点検してもらうのが望ましいです。
快適な店内環境を保つために欠かせないエアコン。暑い時期や寒い時期には一日中稼働させることも多いため、しっかりとメンテナンスをおこないましょう。フィルターの確認も大切ですが、内部の汚れや冷却ガスの補充時期、室外機の破損やサビのチェックも重要です。
構造上、ふだんのクリンネスだけでは清掃できない部分や落としきれない汚れがあります。業者にオーバーホールを依頼して、まるごと洗浄してもらいましょう。
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調光器の不具合や破損、レールコンセントのがたつきなどをチェックしましょう。画像のようなペンダント照明であれば、吊り下げ器具のチェックも必要です。
また、電球周りの破損や熱による劣化などの見落としもないよう気をつけましょう。万が一営業中に割れてしまえば、お客さまに怪我をさせてしまう恐れがあります。数が多いぶん手間がかかりますが、怠ることのないようにしてください。
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イスやテーブル、カウンターなどの家具は、接合部のゆるみや脚のガタつきを確認しましょう。あわせて、木製の場合は木のささくれ、鉄製の場合はサビがないかをチェックします。怪我の原因になりうるものもあるため、特にお客さまが使用するものは要注意です。
安全面とあわせて、見た目のメンテナンスも大切です。生地が汚れ・破れていないか、塗装がはがれていないか。一つひとつ確認し、必要があれば買い替えを検討しましょう。
壁や床、天井で表面資材や塗装などがはがれている箇所がないかチェックしましょう。危険性がなかったとしても、ボロボロの内装ではお客さまに不快感を与えかねません。気持ちよく食事の時間を楽しんでもらえるよう徹底しましょう。
また、傷みで床が軋んだり沈む場所がないかのチェックも重要です。床が抜けてお客さまに怪我をさせてしまう…なんて事態も起こりかねないので、しっかりとおこなってください。劣化・破損がひどい場合には、業者に修繕の依頼をする必要があります。
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問題なく開閉がおこなえるか、ドアノブにゆるみやガタつきがないかを確認しましょう。自動ドアであれば、センサーがきちんと反応・作動するかをチェックします。
窓も同様です。開閉に問題がないか、窓ガラスと枠組みに隙間はできていないか、ガラスにヒビや汚れがないかを確認しておきましょう。
塗装の剥がれや色あせで、看板の文字が読みにくくなっていないでしょうか。
ネオン管などの照明器具を使用している場合は、電池切れや電源テーブルなどの破損、劣化による漏電の可能性はないかの確認も必ずおこないましょう。
突出し看板や壁面看板を設置しているのであれば、ネジのゆるみや接着具合も要チェックです。落下したり、強風で飛ばされたりすることがないよう、しっかりと固定されているか確認してください。
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破損している箇所はないか、水がちゃんと流れるかをチェックして、タンクや給水管、便器周り、便器内や排水管で水漏れや詰まりなどの不具合が起きていないかを確認しましょう。必要があれば業者に修繕を依頼しましょう。
トイレがきれいかどうかはお客さま満足度にも影響するため、常に清潔な状態を保てるよう意識しましょう。
既出のチェックポイントは、よく目に入る場所ばかりです。作業のついでに、異常がないか確認する癖をつけられるとよいでしょう。
それでも忙しいときには、つい忘れてしまうことがあります。そうならないように、チェックシートを作成して、癖づけるのがおすすめです。
▲チェックシート例
毎日チェックが必要なものもあれば、設備の使用頻度や営業時間などによっては2、3日に一度や週に一度で十分な箇所もあるでしょう。例を参考に、店舗の設備にあわせて作成してみてください。目につくところに貼っておけば、忘れずに定期チェックをおこなえるはずです。
もしチェック中に異常を発見した場合には業者に依頼するなど、できるだけ迅速な対応を心がけてください。営業時間や出張対応、可能な作業内容などは業者によって異なるため、事前にいくつか探しておきいざというときに困らないよう準備しておきましょう。
メンテナンスは、日々の営業に加えておこなわなければならないため、手間に感じるかもしれません。しかし、大切な自分のお店を守るためにはとても重要なことです。怠ることなくしっかりとおこなっていきましょう。
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とはいえ、初めての開業であればどこから手をつけてよいのかわからない方も多いはず。そこで、メンテナンスが必要な箇所やチェックするポイントなどについてご説明します。
店舗に必要な「メンテナンス」とは
これをおこなうことで、快適で安全な店舗環境を保つことができます。
もし設備の故障や異変があった場合もいち早く気づけるため、トラブルが発生するのを未然に防げます。万が一トラブルが発生した場合にも、日ごろからメンテナンスをおこなっている店舗は、大事にならずに済んでいることが多いです。
クリンネスとメンテナンスの関係
飲食店にとって料理と同じくらい重要とされているクリンネス。店内を清潔にする以外にも、重要な役割があります。
クリンネスをしっかりとおこなうことは、メンテナンスをすることに繋がります。クリンネスによって清潔な状態になれば、汚れによる不衛生な店内環境やホコリの蓄積による設備故障を防ぐことができます。
クリンネスのさいは、きれいにするとともに、異常がないか確認しながら作業をすすめていくとよいでしょう。
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チェックするポイント
では、実際にメンテナンスをおこなうときには、どのようなところに注意してチェックしたらよいのでしょうか。
客席や厨房、バックヤード、外観に内装、設備、備品など、メンテナンスすべきところはたくさんあります。
メンテナンスが必要となる8つの箇所と、それぞれのチェックすべきポイントを見ていきましょう。
①厨房
②エアコン
③照明器具
④家具
⑤内装
⑥扉や窓
⑦看板
⑧トイレ
以下で一つずつご説明していきます。
①厨房
厨房は、飲食店のなかでも設備や機器の数が多いです。食べ物を扱う場所なので、お客さまに安全な料理を提供するためにも特に注意しておかなければなりません。
冷蔵庫・冷凍庫
熱交換機器のチェックも大切なポイントです。汚れていたり破損していないかチェックしましょう。これが正常に作動していないと十分に冷却できず、食材を傷ませてしまいます。あわせて、扉の密閉度やゴムパッキンが劣化していないかも要確認です。隙間があると、外気が入り込んで庫内の温度が下がってしまいます。
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製氷機
氷が直接入っている場所のため、製氷機内が汚れていないかも要チェックです。あわせて、製氷皿が破損していないかも見ておきましょう。万が一破片が混ざってしまうと、異物混入で大問題に発展してしまいます。
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水回り
蛇口に水垢がついていないか、パッキンは摩耗していないか。パッキンの摩耗による蛇口周辺の水漏れや、給水管もしくは排水管の詰まりによる水漏れはないか。給水タンクがある場合は、水質の検査を忘れずにおこなってください。もしも菌が繁殖しているのに気づかずに使ってしまったら、場合によっては食中毒を引き起こすこともあります。
水道下にあるグリストラップが破損・汚損していないかもあわせて確認しておきましょう。排水ポンプがある場合は、専門の業者に点検してもらうとよいです。
★節水コマに関する記事はこちら★
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ガス器具
なお、ガス器具に関しては、基本的にガス会社に点検してもらうのが望ましいです。
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②エアコン
快適な店内環境を保つために欠かせないエアコン。暑い時期や寒い時期には一日中稼働させることも多いため、しっかりとメンテナンスをおこないましょう。フィルターの確認も大切ですが、内部の汚れや冷却ガスの補充時期、室外機の破損やサビのチェックも重要です。
構造上、ふだんのクリンネスだけでは清掃できない部分や落としきれない汚れがあります。業者にオーバーホールを依頼して、まるごと洗浄してもらいましょう。
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③照明器具
調光器の不具合や破損、レールコンセントのがたつきなどをチェックしましょう。画像のようなペンダント照明であれば、吊り下げ器具のチェックも必要です。
また、電球周りの破損や熱による劣化などの見落としもないよう気をつけましょう。万が一営業中に割れてしまえば、お客さまに怪我をさせてしまう恐れがあります。数が多いぶん手間がかかりますが、怠ることのないようにしてください。
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④家具
イスやテーブル、カウンターなどの家具は、接合部のゆるみや脚のガタつきを確認しましょう。あわせて、木製の場合は木のささくれ、鉄製の場合はサビがないかをチェックします。怪我の原因になりうるものもあるため、特にお客さまが使用するものは要注意です。
安全面とあわせて、見た目のメンテナンスも大切です。生地が汚れ・破れていないか、塗装がはがれていないか。一つひとつ確認し、必要があれば買い替えを検討しましょう。
⑤内装
壁や床、天井で表面資材や塗装などがはがれている箇所がないかチェックしましょう。危険性がなかったとしても、ボロボロの内装ではお客さまに不快感を与えかねません。気持ちよく食事の時間を楽しんでもらえるよう徹底しましょう。
また、傷みで床が軋んだり沈む場所がないかのチェックも重要です。床が抜けてお客さまに怪我をさせてしまう…なんて事態も起こりかねないので、しっかりとおこなってください。劣化・破損がひどい場合には、業者に修繕の依頼をする必要があります。
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⑥扉・窓
問題なく開閉がおこなえるか、ドアノブにゆるみやガタつきがないかを確認しましょう。自動ドアであれば、センサーがきちんと反応・作動するかをチェックします。
窓も同様です。開閉に問題がないか、窓ガラスと枠組みに隙間はできていないか、ガラスにヒビや汚れがないかを確認しておきましょう。
⑦看板
塗装の剥がれや色あせで、看板の文字が読みにくくなっていないでしょうか。
ネオン管などの照明器具を使用している場合は、電池切れや電源テーブルなどの破損、劣化による漏電の可能性はないかの確認も必ずおこないましょう。
突出し看板や壁面看板を設置しているのであれば、ネジのゆるみや接着具合も要チェックです。落下したり、強風で飛ばされたりすることがないよう、しっかりと固定されているか確認してください。
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破損している箇所はないか、水がちゃんと流れるかをチェックして、タンクや給水管、便器周り、便器内や排水管で水漏れや詰まりなどの不具合が起きていないかを確認しましょう。必要があれば業者に修繕を依頼しましょう。
トイレがきれいかどうかはお客さま満足度にも影響するため、常に清潔な状態を保てるよう意識しましょう。
チェックシートの作成で定期確認を
それでも忙しいときには、つい忘れてしまうことがあります。そうならないように、チェックシートを作成して、癖づけるのがおすすめです。
▲チェックシート例
毎日チェックが必要なものもあれば、設備の使用頻度や営業時間などによっては2、3日に一度や週に一度で十分な箇所もあるでしょう。例を参考に、店舗の設備にあわせて作成してみてください。目につくところに貼っておけば、忘れずに定期チェックをおこなえるはずです。
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もしチェック中に異常を発見した場合には業者に依頼するなど、できるだけ迅速な対応を心がけてください。営業時間や出張対応、可能な作業内容などは業者によって異なるため、事前にいくつか探しておきいざというときに困らないよう準備しておきましょう。
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メンテナンスは、日々の営業に加えておこなわなければならないため、手間に感じるかもしれません。しかし、大切な自分のお店を守るためにはとても重要なことです。怠ることなくしっかりとおこなっていきましょう。
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