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  • 飲食店の補助金・助成金の仕組みと受給までの流れ
     飲食店を経営するにあたり、お金に関する悩みは付いてまわるもの。開業から今後の事業拡大のためと、資金調達に頭を悩ませているオーナーも多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、補助金や助成金といった支援金。どちらも国や地方自治体などから貰える返済不要のお金ですが、それぞれ、目的やもらえる条件が異なります。本記事では資金繰りでお悩みのオーナーのために、補助金や助成金の仕組みについて説明します。今後の経営及び事業拡大を上手く進めるために、是非お役立てください。 そもそも 補助金・助成金とは?  補助金と助成金は、どちらも国や地方公共団体から支給される支援金です。補助金は設備投資など事業活性化、助成金は労働環境の改善などを行った際に貰えるお金となっています。 補助金と助成金の共通点  ・後払いでお金がもらえる、返す必要がない ・国や地方自治体が支給してくれる  気をつけたいのは、これらは、全て後払いだということ。すぐにもらえるものではありません。  続いて、この2つの相違点はどこにあるのか確認していきましょう。 補助金と助成金の相違点 ・補助金…条件を満たしていても、審査を通過しなければ受給できない ・助成金…資格要件さえ満たしていれば誰でも受給できる  このように、助成金は資格要件さえ満たしていれば原則誰でも受給可能な一方、補助金は、受給できる会社の数に限りがあるため、資格要件とは別に審査があります。この審査に通過するためには、自分の会社が地域社会にどれほど貢献できるのかをアピールし、示さなければなりません。 1.補助金~受給の流れ~  続いて、補助金を受給するまでの流れを確認してみましょう。 補助金受給の流れ (1) 知る  インターネットで、自分のお店に合った補助金の情報を調べましょう。「ミラサポ」、「中小企業庁‐補助金など公募案内のページ」を参考にするのがおすすめです。 ミラサポHP:https://www.mirasapo.jp/index.html 補助金等公募案内-中小企業庁HP:http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/index.html (2) 申請する  申請したい補助金を見つけたら、補助金を管理する事務局に必要書類を提出します。 (3) 報告する  事務局への報告として、必要書類を提出します。 (4) 受給決定  無事補助金の受給が決定したら、いよいよ事業開始です。実施されている事業内容やかかった経費の報告を行い、適正と認められると補助金の支給が始まります。なお交付時の計画は原則変更不可なのでお気を付けください。 (5) 補助事業終了後  補助事業終了後は最低5年間、領収書を始めとした証拠書類を保管しておく必要があります。またこの間に一定の収益が認められた場合には、補助金の額を上限とした一定額を国におさめなければいけません。 飲食店で使える補助金は?  実際に飲食店で使える補助金にはどのようなものがあるのでしょうか。過去に設けられた補助金をご紹介します。 地域創造的起業補助金  ”地域創造的起業補助金”は、新たな需要や雇用を作り、国を活性化させるために作られた補助金です。対象の地域で創業することで、経費の一部を補助してもらえます。 平成30年度の公募期間は既に終了(平成30年4月27日(金)~平成30年5月22日(火)/電子メールによる応募は平成30年5月26日(土)17時締切)  支給要件としては、 ・事業実施完了日までに、計画した補助事業の遂行のために新たに従業員を1名以上雇い入れる ・産業競争力強化法に基づく認定市区町村又は認定連携創業支援事業者による認定特定創業支援事業の支援を受ける これらを満たすことで最大200万円を受け取ることが可能です。平成30年度の結果は、応募総数358件、採択総数 120件でした。倍率は約2.9倍となっています。 地域創造的起業補助金事務局HP:http://www.cs-kigyou.jp/ 小規模事業者持続化補助金  ”小規模事業者持続化補助金”は、小規模事業者を対象に、経営計画に基づいた販路開拓の取り組みに対して上限50万円を補助してもらえます。  申請にあたっては地域の商工会議所へ事業支援計画書、事業承継診断票の作成・交付を依頼する必要があります。 平成30年度の公募期間は既に終了(平成30年3月9日~平成30年5月18日) 小規模事業者持続化補助金HP:http://h29.jizokukahojokin.info/ 2.助成金~受給の流れ~  続いて、助成金を受給するまでの流れをみていきましょう。  助成金の受給にあたっては、実施計画申請および支給申請が必要になります。 助成金受給の流れ (1) 知る  インターネットで、自分のお店に合った助成金の情報を調べましょう。「ミラサポ」、「J-Net21」を参考にするのがおすすめです。 ミラサポHP:https://www.mirasapo.jp/index.html J-Net21HP:http://j-net21.smrj.go.jp/snavi/support (2) 実施計画の申請  助成金の支給要件に沿った実施計画を立て、提出します。 (3) 実施  実施計画を実行します。 (4) 支給申請  助成金受給の申請をします。 (5) 支給  支給要件を満たし、実際に事業が行われていることが確認できると支給決定となり、助成金が支給されます。また支給申請の為に添付したタイムカード、労働者名簿を始めとした書類の写しなどは、補助金同様最低5年間は保管しておく必要があります。確実に受給するためにも、1つひとつの作業を丁寧に行っていきましょう。 飲食店で使える助成金は?  次に飲食店で使える助成金についてご紹介します。助成金は全国的なものもありますが、地域ごとに行っているものも沢山ありますよ。 業務改善助成金  ”業務改善助成金”とは、生産性を上げることによって事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を引き上げるために作られた助成金です。対象は事業場内最低賃金が 1,000 円未満の中小企業・小規模事業者です。 細かな要件としては下記が挙げられます。 ・賃金引上げ計画 ・業務改善計画 ・引き上げ後の賃金額 ・生産性向上するための機器や設備を導入して業務改善を行う ・解雇・賃金引上げ等の不交付事由がないこと  助成金の額も条件ごとに異なりますが、最大100万円を受け取ることが可能です。 ポイントとしては、 ・POSレジシステムの導入 ・リフト付き特殊車両の導入 ・人材教育・教育訓練による業務の効率化 など、実務レベルで役に立つシステムを導入することで受給ができる場合もあります。飲食店で「POSレジを導入したいけど高いなあ。」とお悩みの方にもピッタリですね。  申請書は各都道府県にある労働局に提出します。全国的に公募される助成金です。 厚生労働省 業務改善助成金HP:https://www.mhlw.go.jp/gyomukaizen/ 特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)  2018年時点、日本は”一億総活躍社会の実現”を目指し、高齢者から障がい者まで能力を発揮し、生きがいを感じることができる社会の実現を目指しています。  それを実現するため、国は”特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)”という助成金を支給しています。 高年齢者、母子家庭の母、身体・知的・精神障がい者を対象に ・ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により雇い入れること ・雇用保険一般被保険者として雇い入れ、継続雇用が確実であると認められること を条件に、1~3年に渡って最大240万円が支給されます。   厚生労働省 特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)HP:https://www.mhlw.go.jp/ 助成金・補助金の利用で悩んだら、開店ポータルBizに無料相談!  補助金、助成金ともにメリットは多いですが、金融機関等の融資などに比べて受給まで長い期間を要したり、要件が厳しく設定されていたりと注意すべき点がいくつもあります。申請をする前に懸念点にたいする対策をしっかりと講じたうえで、自分のお店にとって適切な選択をしていきましょう。  お店が多忙な時期は、申請書類を作成すること自体が手間になってしまうことも。そんな時は、書類作成を公認会計士や行政書士といった認定支援機関に依頼してみるのも一つの方法です。資金繰りにお悩みの方は、是非参考にしてくださいね。  開店ポータルでは、補助金・助成金無料診断サービスのほか、店舗運営にかかるコスト削減、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください! 
    開店ポータル編集部
    2019/05/17
  • 飲食店閉店時の基礎知識 事前に知っておくべき手続きや届出とは
     どんなに繁盛していた飲食店でも、さまざまな理由から終わりの時はやってきます。開業するからには、いつかやってくる「店じまい」についても、しっかり頭に入れておきたいところです。  お店を閉める時には、開業時と同様に、多くの手続きが必要になります。本記事では、閉店時におこなわなければならない基本的な手続きや、行政機関への届出についてまとめました。 赤字だけが閉店の理由ではない!?  飲食店が閉店する理由のなかで最も多いのは、赤字経営が続くことによる経営不振です。  そして、そのほかにも閉店せざるを得ないさまざまな理由があります。  人材不足、弟子への暖簾分け、業務好調ゆえの好立地への移転、体力的・年齢的な理由での引退、家庭の事情による経営困難、都市計画による立ち退きなど、経営自体は好調であっても閉店という選択をしなければならないことがあるのです。 閉店時にするべき6つのこと  閉店を決めてから実際に立ち退くまでに、期間のあるなしに関わらず、必ずおこなわなければならない手続きや行政機関への届出があります。  知らなかったからといって放置してしまうと、後々になって大変な思いをすることになります。しっかりと手順を踏んで、大切なお店の看板をおろしましょう。   ①店舗物件の契約内容を確認する  まずは店舗が、「どのような契約を結んでいたのか」を確認をしましょう。  退去予告は何ヶ月前にすべきか、居抜き譲渡について、原状回復義務の有無など、どのような退去条件を結んでいたのかが重要です。 ②物件解約の届出をする  閉店を決意したからといって、すぐに物件が解約できるわけではありません。  解約の届出を提出してから短くても3ヶ月程度、長い場合は半年以上も家賃を支払い続けなければなりません。これを“解約予告期間”といいます。次の借り手が見つかった場合、支払期間が短くなるケースもあります。  契約で原状回復義務がある場合は工事をして、借りる前の状態、またはスケルトンの状態にしなければなりません。金銭面でも相当の負担になるので、あらかじめ、契約内容の確認をしておきましょう。 ③従業員への解雇通告をおこなう  従業員への解雇通告は閉店の30日以前におこないましょう。  これは労働基準法で定められており、万が一、30日を切ってから通告することになってしまった場合は、“解雇予告手当”を支払うことになります。即日解雇の場合、30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)を支払わなくてはなりません。20日前に予告した場合、10日分だけを支払うということもできます。    従業員が厚生年金・健康保険に加入している場合は、各関係機関に閉店した旨を届出る必要があります。苦楽を共にしてきた従業員には、なるべく早く閉店する旨を伝え、誠意を持った対応を心掛けましょう。 ④リース品の精算をする  什器や機器などのリース契約をしていた場合、解約手続きをして残高を支払う義務があります。  リース品は、リース会社に返却すればいいと勘違いをしている方も多くいますが、それは間違いです。一定期間料金を支払いながら使用し、不要になれば返却するというのは「レンタル」であって、リースではありません。リースとは、リース会社を通して希望の品を購入してもらい、長期にわたって分割払いをする契約のことを言います。したがって、閉店時に支払いが終わっていない場合、残高を支払うのは当たり前のこと。一括で払えない場合は、分割で満額まで支払い続けることになります。  リース品の所有権は、支払いが終わった時点で借り手に移るケースもありますが、基本はリース会社にあります。勝手に第三者に売り、その資金を返済に充てるなどしないよう注意してください。自身がどのような契約を結んでいるか、きちんと把握しておきましましょう。 ⑤レンタル品の返却をする  レンタル品を使用している場合は、お店の営業最終日に返却する旨をレンタル会社に伝えましょう。  毎日使用していると、レンタル品であることを忘れがちなので気を付けたいところです。放置してしまうと後になって多額の請求が来ることになります。お店の営業を終えるその日に返却し、無駄な出費が出ないよう注意しましょう。 「事業譲渡、事業委託について知りたい」 「損をしない閉店の方法を教えて!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<<   各行政機関への届出  期限の決められている手続きは、届出が遅れると罰金が発生する場合があります。速やかに各関係機関へ届出をしましょう。  電気、ガス、水道などのライフラインの解約も忘れずにおこないましょう。 ■保健所  開業時には、保健所の許可を取らないことには営業ができないため最初に手続きをします。閉店時にも、届出をしっかりおこないましょう。 ・“廃業届”を提出 ・“食品営業許可証”の返還 ⇒閉店日から10日以内に届出 ■警察署  深夜0時以降~日の出の時間帯に酒類、食事を提供する飲食店(深夜酒類提供飲食店)は、開業時に警察署へ“酒類提供飲食店営業開始届出書”を提出しなければなりません。深夜酒類提供飲食店は、閉店時にも届けを出す必要があります。 ・“廃止届出書”を提出 ・“届出認定書”の返還 ⇒閉店日から10日以内に届出 (届出を怠った場合、30万円以下の罰金を科せられたり、行政処罰の対象になる場合もあるので注意しましょう)   ■消防署  開業時に“防火管理者選任届”を提出しています。防火管理者の解任日が閉店日とされているため、閉店時には届出が必要になります。 ・閉店日を届出 ⇒特に期限はない ■税務署  下記届出が必要な各書類は、国税庁のホームページよりダウンロードでき、全国共通のものになります。 ・“個人事業の開業・廃業等届出書” ・“給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書” ⇒閉店日から1ヶ月以内に届出 ・“消費税の事業廃止届出書”(課税事業者の場合)  ※課税事業者とは、基準期間の売上げが消費税を除いて1,000万円以上の事業者のこと ⇒速やかに届出 ・“所得税の青色申告の取りやめ届出書”(青色申告をおこなっている場合) ⇒青色申告を取りやめた、翌年の3月15日までに届出   ■公共職業安定所  従業員を雇い、雇用保険に加入している場合は、店舗所在地を管轄する公共職業安定所に届け出る必要があります。 ・“雇用保険適用事業所廃止届”(事業主控えのコピーを日本年金機構に提出) ・“雇用保険被保険者資格喪失届” ・“雇用保険被保険者離職証明書” ⇒閉店日の翌日から10日以内に届出   ■日本年金機構  従業員を雇い、健康保険・厚生年金保険・雇用保険のいずれかに加入している場合は、日本年金機構の事務所に書類を届け出る必要があります。 ・“健康保険・厚生年金保険適用事業所全喪届” ・“雇用保険適用事業所廃止届”の事業主控のコピーを添付 ⇒閉店日から5日以内に届出   ■労働基準監督署  閉店した場合、保険関係も消滅することとなるので、「確定保険料申告書」を提出して、年度当初に見込みで申告・納付してあった“概算保険料”を精算する必要があります。もし確定保険料の額が概算保険料の額より大きい場合には、その差額を納付しなければなりません。  また、既に納付している概算保険料の額が確定保険料の額より大きい場合には、労働保険料還付請求書を提出することになります。 ・“労働保険確定保険料申告書” ・“労働保険料還付請求書”(還付金がある場合) ⇒閉店日から50日以内に届出 「閉店」で悩んだら、開店ポータルBizに無料相談しよう  これまでに挙げた手続きのほかにも、卸業者への連絡や、売掛金(ツケ)の回収なども忘れてはいけません。  そして何より、お客さまへの告知は、感謝の気持ちを込めてしっかりおこないましょう。 【記事】飲食店閉店のお知らせ方法は?告知のタイミングは?  大切なお店をたたむ時は、気力も体力も必要になります。それでもやってくる「その時」に備えて、どのような届出が必要なのかをしっかりと確認し、計画的な手続きがおこなえるように手順を把握しておきましょう。  開店ポータルBizでは、「店舗売却・事業譲渡・業態転換・業務委託」に関するご相談を無料で承っています。閉店費用にお悩みの方、大切なお店を任せられる後継者が見つからなくてお困りの方は、下記のフォームからお気軽にご連絡ください。  
    開店ポータル編集部
    2019/04/09
  • 求人応募がこない!ハローワーク・求人媒体でスタッフを確保をするコツとは?
     「求人を出しているのに人が集まらない」、「希望している人材がこない」。そんな問題を抱えている飲食店オーナーは多いでしょう。  そんなときは、求人の出し方を見直してみましょう。ただ待っているだけでは、事態は好転しません。求人にはさまざまな方法があります。本記事では、ハローワークや求人媒体などを活用して応募数UPを狙った「採用活動術」をご紹介します。 応募数を集める求人方法とは?  従業員を募集するさいに、いま主流となっている方法が公共職業安定所の利用や、求人情報サイト・求人情報誌への掲載です。「公共職業安定所」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、この公共職業安定所は、通称ハローワークと呼ばれています。  ハローワークは、国によって運営されている、求人者や事業主と求職者を結びつけてくれる機関です。求職者には履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策、職業訓練などのサポートをおこない、求人者や事業主に対しては、適した人材の紹介のほか、助成金や給付金を支給するなどの経営支援をおこなっています。  このほかにも求人には、人材紹介サービスやFacebookなどのSNSを利用する方法、大学・専門学校の就職課を活用する方法などがあります。いずれも「採用基準に合う人材を集める」という点に関しては効果的ですが、多くの求職者の注目を集める手段としては適していません。  株式会社リクルートジョブズが2017年10月に実施した調査によれば、求職者が仕事を探すさいに、もっとも利用している求人媒体が、前述したハローワークと求人媒体だという調べがあります。多くの求職者が注目しているとなれば、求人情報次第で、より多くの応募を獲得することができるはず。  では、どのようにすれば、求職者の目を惹くことができるのでしょうか。 「人件費を割く余裕がない…」 「店舗運営の悩みがある」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< ハローワークで求人を成功させるコツ ●ニーズに合ったハローワークを選択し、求職者の動向に焦点を合わせる  ハローワークの魅力は、なんといっても、求人広告費用がかからないことにあります。しかし、「費用がかからないから、とりあえず求人を出そう」という考えでは、人は集まりません。  一言でハローワークといっても、通常のハローワークのほか、29歳以下向けの「ヤングハローワーク」や、ママ向けの「マザーズハローワーク」など、対象者を限定したものに分かれています。希望する人材に合わせてどのタイプを利用するのか検討し、ニーズに合ったハローワークを選択しましょう。  また、求人費用のかからないハローワークですが、求人できる期間は2ヶ月間。そのため求人を出すタイミングは、採用予定日を念頭に置く必要があります。  さらに、「就職・転職希望者が求職活動を行うタイミングは概ね決まっている」ということも心に留めておかなければなりません。2016年12月に求人情報・転職サイトのDODAが行った「転職求人倍率レポート」調査では、10月~11月、7月に就職・転職を希望者が増える傾向にあるようです。  応募数を増やし、優秀な人材を確保するためには、ただやみくもに求人を出すのではなく、採用予定日や求職者の動向に焦点を合わせて求人を出しましょう。 求人媒体(紙/Web)で求人を成功させるコツ ●採用条件とそれぞれの媒体の特色を照らし合わせる  求人媒体には、新聞の折込チラシや求人誌などの「紙媒体」と、インターネットのサイトを利用した「Web媒体」があります。  タウンワークなどの紙媒体の求人は、地域別での募集が中心となっています。紙媒体に求人広告を出す際のポイントは、数回に分けて度々掲載をすることです。1回の掲載ではタイミングによって、求職者が見ないということもあり得ます。また、文字だけでなく写真やロゴを効果的に使用し、目に留まりやすくする工夫をしましょう。  一方、Web媒体の場合、「女性の求人サイト」や、「飲食業界特化型求人サイト」など、それぞれの媒体には特徴があります。採用条件と照らし合わせて、どのような特色を持ったサイトが合っているのかをしっかりと検討して利用しましょう。  Webや紙にかぎらず、多くの求人媒体にはコストがかかります。それぞれの媒体の特色を上手に利用して、求人を掲載しましょう。 「店にあった求人掲載媒体が知りたい」 「人材不足で困ってる」 「店舗運営の悩みがある」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 応募数UPを狙った求人情報作成のコツ ①求職者の動向を調査する    求職者が仕事を探すさいに重視することは、業種のほか、勤務日数、勤務地、勤務時間帯、勤務時間数などです。  給料に関しては、パート、アルバイトの場合は、時給900円から1,000円くらいまでを検討している人が多く、正社員の場合の年収は、200万円~600万円の間を目安に探す人が多いことがわかっています。これらの調査を踏まえて採用条件や基準を考えましょう。 ②募集先の所在地や連絡先を記載する  求人募集が集まらない会社には、ある共通点があります。それは、会社概要が曖昧になっていること。求職者が通勤をイメージできるように、会社やお店の所在地は、必ず明記しましょう。  このほか、問い合わせ先の番号が携帯電話番号になっている求人も応募が集まりにくい傾向にあります。外出が多く、固定電話に出られない場合でも、固定電話の番号を記載し、携帯に転送できるようにしておくなどの対策をすべきです。 ③求人表記の仕方を工夫する  同業種で同様の条件の求人が多数あるなかで、仕事内容が曖昧なものや、勤務時間などの記載がわかりにくいものは敬遠されてしまいます。求職者にとって、勤務時間は何時から何時までか、土・日・祝日の対応、シフト制の場合、どの程度融通がきくのかといった条件は気になるところ。求める人物像や実際の仕事内容が具体的にイメージできるように記載する工夫が必要です。  たとえば、飲食店のアルバイト求人の場合、「時給1,000円~ カフェスタッフ募集」と記載するのではなく、  「研修時・時給1ヶ月1,000円(研修後・時給1,200円)カフェ(ホール・レジ・調理)スタッフ募集!」と記載することでその職場で勤務したさいの様子をイメージしやすくなります。 ★関連記事★ 従業員が辞めないカフェが実践しているスタッフ・アルバイトの育成方法 店舗運営の悩みは開店ポータルBizに無料相談  ハローワークでは求人者に対し、労働市場の情報や求職者の希望情報の動向を提供するなどのサポートもおこなっています。また、求人媒体を利用する際に、情報の詰まった求人原稿を作成することは求人にかけるコストの削減にも繋がるのです。  求職者の目を惹く求人情報を作成し応募数をUPさせることは、求めている人材と出会う近道となります。「求人を出しているのに人が集まらない」「希望している人材がこない」。そんな時は、一度、求人の出し方を見直してみましょう。 ★関連記事★ 飲食店の人手不足問題「負のスパイラル」解消する方法とは    開店ポータルでは、お店にあった集客方法のご提案、インフラ周りのコスト削減など店舗運営にまつわるご相談を無料で承っています。お気軽に下記フォームからお問い合わせください。
    開店ポータル編集部
    2019/04/02
  • 家族経営の節税!青色事業専従者給与に関する届出書を提出しよう【税務署】
     青色申告を申請している場合、家族や親族の従業員に支払った給与を経費とすることができます。毎月支払う給与を経費とできるのなら、大きな節税となるわけですから、夫婦や親子でお店を運営しているのなら利用しない手はありませんよね。    本記事では、この制度を利用するための要件と、届出書の書き方についてみていきましょう。 青色事業の「専従者給与」って?  青色事業の専従者給与、少しむずかしく感じてしまいますが、簡単に言えば家族や親族の従業員=専従者のこと。これが認められると専従者の給与を経費で落とすことができます。専従者として認められる要件は次の3つです。   ①青色申告者と生計を同一にする親族であること   ②当該年度の12月31日に15歳以上であること   ③青色申告者の事業に、6カ月を超える期間専従していること  生計を同一とありますが、これは事業主と同居している、もしくは生活費が事業主の仕送り等の場合をさします。また、基本的に15歳以上であったとしても、本業が学生の場合は対象外となります。  例外として通信制や夜間制の学校に通っている場合は、専従として認められることを頭に入れておきましょう。   ■専従者給与の決め方  青色申告の専従者給与には上限がありません。ですが、常識の範囲内で記入する必要があります。あまりにも高すぎる場合は認められないこともあります。周りの従業員と業務内容や勤務時間が変わらないのであれば、そこに合わせて設定するのがよいでしょう。 「開業をサポートしてほしい!」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 青色事業専従者給与に関する届出書の書き方  家族従業員や専従者に支払った給料を経費として計上するためには、必ずこの書類を提出しなければなりません。  書類の申請書は国税庁のホームページからダウンロードすることができます。  書き方は次の通りです。 「月5,000円で税理士とやりとりできるって本当?」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< ①青色専従者給与の関する“届出”書にチェックをつける  一番上、青色専従者給与の関する届出・変更届出書とありますが、届出にチェックを入れましょう。 ②税務署名と提出日  管轄の税務署名と提出する日付を記入します。 ③納税地の住所・電話番号  飲食店の場合は、まず、事業所等にチェックを入れます。つづいて、お店の住所と電話番号を記入しましょう。  上記以外の住所等には、自宅の住所を記入します。 ④氏名・生年月日  氏名、生年月日を記入します。   ⑤職業と屋号  職業の欄には、“飲食業”と記入しましょう。屋号には、お店の名前を記入します。 ⑥日付  給与の支払いを開始する日付を記入しましょう。 ⑦“定めた”  届出として提出するので、定めたにチェックを入れましょう。 ⑧青色事業専従者給与  書き方は以下のとおりです。専従者一人ひとりの情報を正確に記入していきましょう。 引用元:国税庁 HP:https://www.nta.go.jp/ ⑨その他参考事項  専従者が他に職業を有している場合、または、就学している場合に記入する必要があります。 【例】「●●(株)取締役」「●●大学夜間部」 ⑩使用人の給与  従業員が専従者のみの場合は、空欄で問題ありませんが、そのほかにも従業員がいる場合に記入します。その場合は使用人のうち、専従者と類似する仕事をしている人や、給与の水準を示す代表的な例を記入してください。 提出期限はあるの?  青色事業専従者給与に関する届出書には、提出期限が定められています。はやめの提出を心掛けて、前項②で記入した管轄の税務署に届出をしましょう。 ①1月15日までに、事業を開始した・専従者となった場合 →その年の3月15日迄 ② 1月16日以降に、事業を開始した・専従者となった場合 →その日から2か月以内 【人気記事】はじめての飲食店開業 お店を開くために必要な7つのステップ 開業・店舗運営のお悩みは、開店ポータルBizに無料相談!  開店時に提出するさいは、さまざまな機関に提出しなければならない書類も多く、一つひとつの書類が複雑に感じてしまうこともあるでしょう。不明点がある場合は、提出先の税務署に相談をしてみてくださいね。 【記事】飲食店開業のために必要な手続き【消防署編】 【記事】飲食店の「開業届」の書き方を知ろう  開店ポータルBizでは、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/04/01
  • CMで話題!デザインも機能もスマートな決済端末「Square(スクエア)」について調べてみた
     数あるキャッシュレス決済のなかでも、一番身近なクレジットカード。現在では学生にも利用されています。所有者の増加にともない、クレジットカード決済ができるお店は多いですが、個人経営店や露店などでは未導入のケースも珍しくありません。  現金での支払いしかできないために、せっかっくのお客様を逃してしまうのは、もったいないですよね。今回は簡単に、すばやく導入可能なクレジットカート決済サービス「Square(スクエア)」をご紹介します。 Square(スクエア)とは 出典:https://squareup.com/jp  スマホやタブレットでカード決済ができるPOSレジです。ポケットサイズで、イヤホンジャックに挿すだけで使用可能なので、接続設定などの手間は不要です。またiPhone、iPad、Android端末、ICチップ、磁気テープにも対応しています。 ■導入メリット■ 最短、翌日入金  三井住友銀行、みずほ銀行は翌営業日に入金可能。そのほか金融機関は毎週金曜日に自動で振り込まれます。 決済手数料のみ  月額料金などの費用はかかりません。決済手数料は、JCBで3.95%、そのほか5つのブランドは3.25%です。 最短、申し込み当日から利用可能  カード決済のお申し込みは、オンラインからおこなうことができ、数分程度で可能です。イベント時や営業開始直前のお申し込みでも間に合う可能性があります。 カード情報を手入力でも決済可能  電話やメールでの注文にも支払い対応できます。決済手数料は3.75%かかりますが、別途申し込みは必要ありません。また、磁気テープやICチップの破損時にも手入力で対応できます。 >>Squareの導入について無料相談する<< Squareの決済方法 出典:https://squareup.com/jp ①アプリを起動して、「ICカードリーダー」を端末のイヤホンジャックに挿す ②画面上に表示されるオレンジ色のバーが黒色に変わるまで待つ ③金額を入力する ④クレジットカードを挿し込む、もしくはスライドして読み取る ⑤お客さまにサインをもらう ⑥電子レシートの有無を選択する 導入までの流れ Step①無料アカウントを作成 「メールアドレス」、「登録者情報」、「事業内容」、「入金先口座情報」を入力後に審査が開始されます。 Step②カード決済の有効化 通常は3~5営業日で、登録したメールアドレスに審査結果が届きます。 Step③アプリをダウンロード  「App Store」、「Google Play」から「Square POSレジ」をダウンロードしてください。 Step④ICカードリーダーのお届け  約1週間ほどでお届けします。 ※リーダー端末無料は、開店ポータルBizでの申込限定特典となります。通常は購入が必要です。 ✨Point✨  複数のキャッシュレス決済サービスの導入を検討している場合、一つひとつのキャリアに申請・手続き・申し込みをするのは、とても面倒ですよね。開店ポータルBizは、複数のキャッシュレス決済サービスの販売代理店です!店舗オーナーさまにとってご面倒なお手続きを無料でサポートしています。キャッシュレス決済サービスの導入をご検討中の方、より手軽にはじめたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!   >>Squareの導入について無料相談する<<   そのほかの機能 出典:https://squareup.com/jp ■POSレジ  現金受付、売上分析、在庫管理、複数店舗の管理などができます ■請求書、継続課金  Square請求書を使えば毎月の自動請求も、遠方からのお支払いにも対応可能です ■連携サービス  会計や在庫管理など、様々なサービスと連携ができます まとめ  Squareはデザインもスマート。通常のクレジットカード決済端末を置きたくないとお考えの店舗にもおすすめです。また接続の線も必要ないので、野外でも利用できます。イベントなどの野外出店やデリバリーの際にも最適です。 ★キャッシュレス決済導入のメリットに関する記事はこちら★ 飲食店経営 決済方法の種類・キャッシュレス決済を充実させるメリットについて考えよう  開店ポータルBizでは、Squareのほか、複数のキャッシュレス決済サービスの販売代理店です!店舗オーナーさまにとってご面倒なお手続きを無料でサポートしています。キャッシュレス決済サービスの導入をご検討中の方、より手軽にはじめたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/03/26
  • 飲食店集客UP!販促DM(はがき・チラシ)の基本と種類を知ろう【相談無料】
     みなさんは、DM(Direct Message=ダイレクトメッセージ)にたいして、どのようなイメージをお持ちでしょうか。TwitterやInstagramのメッセージ機能も同じ「DM」と呼ばれますが、今回みていきたいのは、はがきやチラシです。  なかには、「いまどきはがき?」なんて、思っている方もいるかもしれませんね。ですが、はがきやチラシは訴求したいターゲットに直接アプローチできる優秀な販促ツールのひとつです。本記事では、DMの特徴や種類についてみていきましょう。 DMにはどんな特徴があるの?  新聞広告や雑誌広告、テレビCMなどのマス広告は、多くの人にメッセージを伝えられるという点で非常に優れています。しかし一方で、ターゲットが不特定多数となってしまうため、全く興味が無い人など、本来アピールする必要が無い人にまでメッセージを発信してしまいます。  これに対して、DMにはメッセージを伝えたいターゲットへ向けて、アプローチができるという利点があります。DMは、年代や性別、地域などの条件を指定してメッセージを発信できるので、特定のターゲットにピンポイントでアピールできるのです。 DMの種類  一口にDMと言っても、その種類はさまざまです。ここでは、よく利用されているDM手法を5つご紹介します。 ①郵送DM ②ポスティングDM ③FAXDM ④メールDM ⑤ポケットティッシュDM  一つずつ見ていきましょう。  ①郵送DM  最もポピュラーなDMの手法です。通常の郵便はがきだけでなく、圧着はがきや透明の封筒など、さまざまな種類のDMが利用されています。  多くの情報を載せることができるほか、デザインを工夫することで送り主の個性を発揮しやすいのが特徴です。 ②ポスティングDM  郵便受けに直接チラシなどのDMを投函する方法です。大きな特徴として、新聞折り込み広告とは異なり、配布エリアを町丁目単位で細かく設定できることが挙げられます。  また、DMを受け取った人が手に取り、内容を見てもらいやすいのも強みです。 ③FAXDM  FAXを使ってDMを発送する方法です。郵送DMやポスティングDMと比べ、低コストで実施することができます。  発送までに必要な時間が短く、またFAXは直接紙で出てくるので、見てもらえる確率が高いというメリットがあります。 ④メールDM  Eメールを使って情報を届ける方法です。Webサイトと連動した販促が行いやすいうえ、1通あたりの費用が安いため、低コストで実施することができます。  送信リストがあれば、手間やコストを抑えながら多くの人にアプローチでき、ターゲットからのレスポンスが早いのも特徴です。 ⑤ポケットティッシュDM  ポケットティッシュにDMを入れ込む方法です。一度DMを見たら捨てられてしまうというようなことがほとんどありません。  受け取った当時は興味が無くてもティッシュを手元に残しておく人が多く、時間が経ってから問い合わせが入ることもあるため、持続性が高い手法であるとされています。 「お店にあった集客方法が知りたい」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< DMのメリットとデメリットを知ろう  先述したように、DMの一番のメリットは狙ったターゲットに直接アプローチできることです。  「店舗の近くに住んでいる人だけにアプローチしたい。」、「特定の年代・性別の人にだけ情報を発信したい。」といった希望を叶えることが可能です。また、受け取り手が実際にDMを手に取ることで、詳しい情報まで見てもらえる可能性があるのも大きなメリットです。  デメリットとしては、ハガキやチラシ等を作成する手間がかかること。また、印刷費や通信費などのコストが発生することです。DMを送ってもレスポンスが得られなかった場合、制作費用をカバーできないというケースもあり得ます。    納得できる費用対効果を得るためには、ターゲット設定やDMの内容、デザインなどについて慎重に吟味する必要があります。 店舗運営の悩みは開店ポータルBizに無料相談!  情報の収集・発信方法の主流がインターネットになった現代においても、DMは根強い人気を保っています。地域密着型や特定の人をターゲットとした店舗やサービスの情報発信手段としては、やはり有効だと言えるでしょう。  DMによる集客を成功させるためには、効果的なターゲットの選定や効果の分析、検証が必要です。自分自身では難しいという方は、実績や経験が豊富な企業にサポートの依頼を行うのがベストでしょう。  開店ポータルBizでは、あなたのお店に最適なDMをご提案しています。お気軽にご相談ください!
    開店ポータル編集部
    2019/03/26
  • 開業資金調達は日本政策金融公庫・信用保証協会の創業融資がおすすめ!確実に受けるにはどうすればいい?
     独立開業を夢見る人が、実現に向けて本格的に動き出すとき、避けては通れないのが創業に必要な資金をどのようにして集めるかという問題です。  方法はいくつかありますが、今回は「創業融資」について調べてみました。 【独立開業】創業融資とは?  当然ですが、お店をオープンするには資金が必要です。自分で全てを準備できれば良いのですが、数百万~数千万円を用意するのは至難の技。そのような場合、他者からお金を借りて資金を用意する必要があります。  このように、他者からお金を借りて起業や開業をおこなうことを創業融資といいます。 【関連】開業資金を抑えたいオーナーの為の資金調達方法8選 【独立開業】融資はどこから受けられるの?  銀行などの民間の金融機関、または政府系の金融機関から融資を受けることができます。  ただし、創業したばかりの状態では売上の実績がないため、リスクや安全性を重視する銀行からそのまま融資を受けることは困難です。そこで活用したいのが、国が携わっている公的機関です。  公的機関はいくつかありますが、ここでは日本政策金融公庫と信用保証協会をみていきましょう。 ▼日本政策金融公庫  政府が出資もととなる政府系の金融機関です。民間の金融機関では難しい会社設立時の融資に対し、積極的に支援をおこなっています。民間の金融機関に比べて金利が低く、返済期間が長いのが特徴です。 ▼信用保証協会  『信用保証協会法』に基づき設置された認可法人で、企業が民間の金融機関から融資を受ける際、連帯保証人となってくれます。融資先の企業が倒産等で返済できなくなるリスクを信用保証協会が背負うことにより、実績のない創業前の企業でも融資を受けやすくなります。 【独立開業】1.日本政策金融公庫について  民間の金融機関が創業時の融資に消極的なのに対し、政府系金融機関である日本政策金融公庫は企業の成長性を重視するため、創業時の融資を積極的におこなっています。  特に利用しやすいのが『新創業融資制度』です。最大3,000万円(内運転資金1,500万円)までの融資が可能です。低金利・無担保・保証人不要という点から、創業者にとって有利な制度だと言われています。また、申し込みから融資が実行されるまでの期間が比較的短く、事業展開をスピーディーにおこなえます。  新創業融資制度で融資を受ける際に必要な自己資金割合は、1/10以上。多くの自治体の制度融資では1/2以上の自己資金割合を求めるので、新創業融資制度は少ない自己資金でも融資を受けられるということが分かります。 ▼融資開始までの流れ ①申し込み ②公庫との面談 ③融資に関する契約手続き ④融資開始 【独立開業】2.信用保証協会について  銀行や信用金庫などの民間の金融機関にとって、融資したお金が返ってこないという事態はなんとしても避けたいもの。そのため「事業を継続できるか」、「土地や建物等の担保できるものを持っているか」、「万が一のときに保証人となってくれる人はいるか」を厳しくチェックします。担保や保証人が用意できなければ、融資を受けるのは非常に困難と言えるでしょう。  担保や保証人が用意できなくても、良いアイデアや事業計画、熱意をもった人を助けるためにできたのが信用保証協会です。融資を受けるために必要な担保や保証人を用意できない場合、信用保証協会に保証料を支払うことで連帯保証人になってもらうことが可能です。銀行や信用金庫などの金融機関は、連帯保証人である信用保証協会を信用して融資をおこなうのです。 ▼融資開始までの流れ ①申し込み ②協会による保証審査 ③協会から金融機関へ「信用保証書」を発行 ④金融機関経由で「信用保証料」を支払う ⑤融資開始 【独立開業】融資を受けるには準備が必要  日本政策金融公庫や信用保証協会を活用することで、融資を受けるハードルを下げることは可能です。ですが、こうした公的機関を活用したからといって、必ず融資が受けられるのかというと、そういうわけでもありません。  融資を受けるためには、書類審査や面談を通過する必要があります。金融機関に提出する書類一式を不備なく準備し、融資をする価値のある事業だと納得させるだけの創業計画書を作成しなくてはなりません。また、融資が受けられたとしても、希望額より少ない額しか認められない場合もあります。 【独立開業】プロのサポートに頼るのが開業への近道        必要書類の準備や計画書の作成、機関とのやり取りや面談など、融資を受けるまでには多くの手順を踏まなくてはなりません。これら全てを一人でおこなうのは、時間的にも精神的にも大きな負担となるでしょう。だからこそ、こうした手間を省くためにプロのサポートを活用するのがおすすめです。書類や計画書の作成サポートや金融機関とのやり取り代行などのサービスを提供しているので、手間が減るだけでなく、審査の通過率も高まります。また、プロによるサポートが入ることで、融資額も希望通りになる可能性も上がります。 【独立開業】創業融資サポートサービスの例  創業融資のサポートは、税理士事務所や会計事務所、またはそれらを母体とした企業がおこなっています。こちらで紹介しているサイト以外にも、業界特化型や地域密着型のサービスなどがあります。サービスを受ける際は、複数の事務所や企業を比較し、相性の良いところを選ぶようにしましょう。   ■創業融資ガイド サイトはこちら:創業融資ガイド ▼特徴 ・日本政策金融公庫での融資実績400件以上 ・経済産業省認定支援機関に登録されている税理士事務所が対応 ・提出書類の作成サポート、日本政策金融公庫とのやり取り代行、面談時の同行サービスあり ・完全成功報酬型 ■株式会社KIK 創業融資サポートサービス サイトはこちら:㈱KIK ▼特徴 ・公認会計士が全て対応 ・提出書類の作成サポート、金融機関とのやり取り代行サービスあり ・徹底した事業レビューで事業成功をサポート ・完全成功報酬型 ■創業融資&補助金サポートセンター サイトはこちら:創業融資&補助金サポートセンター ▼特徴 ・創業融資と補助金をWでサポート ・書類作成サポート、面談練習サポートあり ・メール、スカイプによる全国対応が可能 ・完全成功報酬型 【独立開業】創業資金の調達方法は融資だけじゃない!  ここまで創業融資について紹介してきましたが、創業資金を集める方法は他にもあります。 ■助成金を活用  正社員を一人以上雇用する場合は、助成金を受給できることがあります。助成金とは、厚生労働省からでる支援金のこと。さまざまな種類があり、労働時間の削減で受け取れるものから創業時に受け取れるものまで、3,000種類以上が存在します。また、融資とは異なり、助成金には返済義務がありません。これから事業を始めようと考えている人とって、見逃すことができない制度です。  ただし、助成金は改廃が激しく、タイミングを逃すと受給することができません。開店ポータルBizでは、「どんな助成金があり、どれくらいの金額がもらえるか」をご案内しております。興味がある方は、ぜひお問い合わせ下さい。 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 新規開業・店舗経営のお悩みは、開店ポータルBizにご相談ください  書類作成や各種申請など、創業融資を受けるには多くの知識や手間が必要です。リスクを減らしてスムーズに開業するためにも、専門家によるサポートを上手く活用しましょう。 【関連】飲食店経営に税理士は必須?資金調達、会計、財務の悩みを解決する方法とは?  開店ポータルBizでは、飲食業界に強い税理士探し、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!  
    開店ポータル編集部
    2019/03/23
  • 集客に役立つグルメ情報サイトを徹底比較!それぞれの特徴まとめ
     飲食店にとって非常に重要な集客。その集客方法のひとつとして主流なのがグルメサイトの登録ですが、どのサイトに登録したらいいのか、自分のお店に合っているグルメサイトはどれなのか悩んでいるオーナー様も多いのではないでしょうか。  現在主要なグルメサイトといえば、食べログ、Retty、ホットぺッパーグルメ、ぐるなびの4サイトです。  サイトそれぞれの特徴をまとめ、比較してみました。 食べログ 食べログ HP:https://tabelog.com/help/beginner/  まずは、食べログの登録店舗数や利用者数などの概要、サービス、特徴についてまとめました。 【概要】 ■登録店舗数:約87万件(有料店舗約2.6万) ■利用者数  月間閲覧数:7,800万人/月  有料会員:55万人  アプリアクティブ率:約60% ■費用:無料~ 有料:10,000円~100,000円(4プラン) 【サービス】 ≪掲載情報≫ ・メニュー、コース ・写真 ・口コミ ・地図(Googleマップと連携) ≪有料版(プランによりサービスは異なる)≫ ①アクセスアップ  ・標準検索における露出アップ  ・バナー ②表現力アップ  ・メイン写真枠追加  ・お店のこだわり ③来店促進  ・ネット予約  ・ポイント付与  その他サポートサービスがあります。 食べログ[店舗会員]: https://owner.tabelog.com/owner_info/top 【特徴】 ・口コミ数約2,000万(2017年8月現在) ・”地名×カフェ”、”地名×居酒屋”などの検索で人気ランキングが上位表示される ・シーン別の検索が充実している  (”一人で入りやすい”、”デート”、”個室”、”カップルシート”など)  幅広い層をターゲットにしたいオーナー様におすすめです。  口コミとシンプルな5段階評価で、幅広い層に支持されているのが食べログです。Googleの検索で食べログの記事が上位に出てくる点もポイントが高いですね。   Retty(レッティ) Retty:https://retty.me/  次は、Rettyの登録店舗数や利用者数などの概要、掲載可能な情報、特徴について見ていきましょう。 【概要】 ■登録店舗数:約4万件 ■利用者数  月間閲覧数:1,900万人/月  アプリアクティブ率:78% ■費用:要問合せ 【サービス】 ≪掲載情報≫ ・店舗情報 ・口コミ ・画像、写真 ・メニュー・プラン ・地図、アクセス(Googleと連携) ・クーポン(ホットペッパーグルメのクーポンです) ・ネット予約(ホットペッパーグルメと連携) 【特徴】 ・口コミ機能が特徴 ・実名SNSの要素により信頼度の高い口コミを収集できる ・アクティブ率が最も高く、頻繁に利用されている ・30代男性層の利用が多い ・”地名×カフェ”、”地名×居酒屋”などの検索で人気ランキングが上位表示される  30代男性を獲得したい、来店満足度をアピールしたいオーナー様におすすめです。  Rettyも、食べログと同じく口コミが多いサイトです。アプリをダウンロードしている人のアクティブ率が高く、利用頻度が高いのが特徴。口コミも実名SNSと連動していることから、ネガティブな書き込みをされにくく、信憑性が高いという点も魅力です。   ホットペッパーグルメ ホットペッパーグルメ HP:https://www.hotpepper.jp/  続いて、ホットペッパーグルメの登録店舗数や利用者数などの概要、掲載可能な情報、特徴を見てみましょう。 【概要】 ■登録店舗数:約9万件 ■利用者数  ネット予約数:2,200万人/年  アプリアクティブ率:48% ■費用:要問合せ(5プラン) 【サービス】 ≪掲載情報≫ ・店舗情報 ・メニュー ・写真 ・口コミ ・クーポン ・地図 ・店長のおすすめ料理 ・アラカルト料理 ・こだわりの空間(席、設備) ・心をこめたおもてなし ホットペッパーグルメ[掲載店舗募集]: https://www.hotpepper.jp/doc/keisai/pc/ 【特徴】 ・割引クーポンが豊富 ・ネット予約が可能な店舗数、利用者数No.1 ・チェーン店の掲載が多い ・若い女性層の利用が多。  若い女性層を獲得したいオーナー様におすすめ。  割引クーポンが豊富に掲載されているサイトとしての認知度が高く、ネット予約も充実しています。お得に食事をしたい若い女性層の利用が多いのも特徴です。 ぐるなび ぐるなび:https://www.gnavi.co.jp/  最後は、ぐるなびの登録店舗数や利用者数などの概要、掲載可能な情報、特徴のまとめです。 【概要】 ■登録店舗数:約14万件 (有料店舗数5万店) ■利用者数  月間閲覧数:5,200万人/月  会員数 :1,397万人 ※2016年4月1日現在  アプリアクティブ率:25% ■料金   販促正会員プラン  :50,000円~   ビギナー会員プラン :10,000円   エントリー会員プラン:無料 【サービス】 ≪掲載情報≫ ・店舗情報 ・メニュー ・貸切情報 ・写真 ・こだわり情報 ・地図(Googleマップと連携) ・クーポン ・口コミ ・ネット予約 ≪有料版≫ 販促正会員プラン  年間販促計画をコンサルティング ・ネット予約の活用 ・e-DM配信 ・特集への掲載 ・近隣でお店を探すお客様へのアプローチ(スーパーらくらく幹事さん) ・レストランメール配信 ・シェフイベントの開催 ・お店のページのアクセス分析 ・顧客情報の管理と活用 など ビギナー会員プラン  ぐるなびの基本機能が全て使える ・店舗ページ ・お店の最新情報、手書きお得掲示板 ・今夜の空席情報 ・ぐるなび外国語版 ・レストランメール配信システム(ネット予約したお客様にメッセージを配信) ・感想メール(来店したお客様の声を聞くことができます) ・ぐるなびネット予約 ・ぐるなび全国共通お食事券 ・店舗ページのアクセス分析 ・ぐるなびコール(TELお問い合わせの効果検証ができます) ・ぐるなびレシピ(お店のレシピを公開、PRができます) エントリー会員プラン  簡易的なお店のページを開設できます。 ぐるなび[掲載のご案内]: https://pro.gnavi.co.jp/kamei/ 【特徴】 ・1990年代からサービスを開始している老舗グルメサイト ・お店の情報詳細度、情報量が多い ・加盟店舗に大型店舗が多いため、宴会幹事さんの利用率が高い ・40代男性の利用率が高い  宴会のお客様を集客したいオーナー様におすすめ。主要グルメサイトの中でも老舗のグルメサイトなので、高い知名度を誇ります。特に、40代男性の利用率が高くなっています。  また、大手チェーン店などの掲載が多いため、宴会幹事さんが多く利用します。宴会客を集客したいオーナー様にもおすすめです。   まとめ  主要なグルメサイト4つ”食べログ”、”Retty”、”ホットぺッパーグルメ”、”ぐるなび”を順にご紹介しました。  登録店舗数、利用者数ともに一番多いのが食べログ、次いで2番目に多いのがぐるなび、次いでホットぺッパーグルメ、Rettyとなっています。  ただし、アクティブ率(アプリを登録している人の中で実際に利用している人数の割合)はRettyが78%と高く、使っている人の多くが頻繁に利用しているということが分かります。また、これらの中で掲載情報が充実しているのはホットペッパーグルメ、ぐるなびでしょう。店長のおすすめ料理や、こだわりの空間など、お店でアピールしたいポイントを多く掲載できます。対して、食べログやRettyは口コミが多いほど情報が増えていくのも魅力です。お店が打ち出す情報だけでなく、口コミを調べてお店選びをする方も多いので、口コミが増えていくとかなり有益なコンテンツになっていきますね。  どのグルメサイトも似ているのではないか、と思いがちですが、使っている層や特徴など少しずつ違うことが分かったのではないでしょうか。  集客したいターゲット層や、打ち出せるポイントなど、お店の特徴に合わせて、グルメサイト選びをするとよいでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。  
    開店ポータル編集部
    2019/03/15
  • 水道料金が高い?!「光熱費」は下げて当たり前!@飲食店
     事業の経営において「売上向上」と「コストの削減」は基本中の基本です。毎日多くの水を使う飲食店では、水道代を削減するために「我慢の節水」をしている方も多いのではないでしょうか。しかし、節水をスタッフ全員が実行に移すのはなかなか難しいうえ、こまごまとした努力では、大きな期待が持てないのも事実でしょう。  そこで開発されたのが、水量を削減できるよう設計された優れモノ、節水コマです。利用することでどんな効果があるのか、今回は、その特徴についてご紹介します! 節水コマって何?  節水コマとは、節水の為に開発された、蛇口に取り付けると水量を抑えられる「ノズル」のこと。取り付けといっても、蛇口に当てこむだけなので工事の必要はありません。導入が非常に簡単で、価格も手が届きやすいのが特長です。全国の飲食、理美容、医療、介護施設、ホテルなどでの利用が急増しています。 節水コマが利用される理由  節水コマが利用される理由。それは、確実に水道代を削減するからです。  コスト削減例として、電気料金の削減であれば「新電力」や「LED」への切り替え。LPガス料金の削減であれば適正化の相談をすることで基本料金の見直しが可能になっています。しかし水道代には、前述したような具体的なコストの見直し方法がありませんでした。そのため、いままで水道代を削減するためには、「とにかく一人ひとりができるだけ無駄遣いをしないで節水をする」という抽象的な方法がとられており、効果を得るのも不確実でした。  その問題をクリアにし、”確実に”水量が抑えられるよう開発されたのが節水コマ。節水コマで、直接蛇口の幅を狭めることによって、自動的に節水が可能になりました。  節水で問題だった水圧低下による使い勝手のわるさも、特殊なノズル構造で洗浄力を上げることによって、従来と変わらない使用感で使えるようになっています。 節水コマを使う3つのメリット ①水道代を削減できる  一番のメリットは、「コスト削減」です。水量を調節できる仕組みとなっているので、通常通り使っているだけでも水量を減らすことができます。故障しない限り、ほぼ永続的に削減し続けるのもポイントです。 ②使用感が変わらない  少ない水量でも水圧が低下することはありません。使用感が変わらないのもポイントです。種類によっては流水の強さを変えられるものもあります。 ③洗浄力がアップする  皿洗いの場面では、節水コマ独自の特殊構造により、洗浄力が今までよりアップします。「節水コマを設置して、汚れが落ちにくくなった」ということもありません。 おすすめ節水コマのご紹介  節水コマは聞いたことあるけど、実際にはどんな種類があるかわからない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、現在注目されている節水コマをご紹介いたします。 次世代節水装置 JET(ジェット) 出典:https://www.jet-sw.com/ 特徴 ■世界6カ国で特許を取得  日本、米国、韓国、シンガポール、中国、台湾の世界6カ国で特許を取得しています。   ■節水最大平均30%カット  1ヶ所の蛇口であれば最大50%も削減することができます。   ■国内での節水コマのシェアはNo.1  取付実績は250,000個を突破しています。 ■外気を取り込む特殊構造  外気を取り込むことで中の圧力を高め、吐水速度が2倍以上まで上がります。水の中に生じる気泡によって洗浄力がアップし、使用感はそのままに利用できます。 料金 利用形態:レンタル 契約期間:無料期間終了後36ヶ月(自動更新)  「どれくらい削減されるか知りたい!」 「電気、ガス、水道、ネット…全部見直したい!」 「資料請求したい」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< まずは「削減シミュレーション」を受けよう!  節水コマは世界的に特許が認められ、その費用対効果から利用者・利用施設が増加しているアイテムです。水道代の削減をご検討されている方、お困りの方は、今までの「なるべく節水しよう」という意識に頼った節水から、節水コマを利用した具体的かつ効果的な節水に変えていきましょう。  開店ポータルBizでは、水道料金の削減シミュレーションを無料で承っております。お気軽に、下記のフォームよりご相談ください。  
    開店ポータル編集部
    2019/03/14
  • 300万円がもらえるかも!? 経営者なら知っておきたい「助成金」をチェック!
     事業の拡大や従業員のスキルアップを考えたとき、どのように資金調達を行うかは大きな悩みの種です。銀行などから融資を受けるのも一つの手ですが、もっともおすすめなのは、返済義務の無い助成金を利用することです。助成金とはどのようなお金なのか、詳しくご紹介します。 助成金とは?  助成金とは、一般的に厚生労働省が取り扱う支援金のことを指しています。  社員の正規雇用をおこなう、女性の活躍を推進するなど、年間で3,000種類以上もの助成金の交付が行われています。受給の条件を満たしていれば、中小企業はもちろん、個人事業主でも高確率で受給することが可能です。助成金は融資とは異なり、 「借りるお金」ではなく「貰うお金」なので、返済の義務はありません。  また、企業の健全な成長や労働者への還元に繋がるものであれば、助成金をどのように使うかは受給者が自由に決めることができます。事業拡大や借入金の返済などにあてるのも、助成金の活用方法のひとつです。 助成金と補助金の違いは何?  助成金とよく似た「補助金」という制度がありますが、こちらは一般的に厚生労働省以外の団体が取り扱うものを指します。  助成金とは違い公募制を採用しているものが多く、条件を満たしたうえで審査を通過しなければ受給することができません。厚生労働省が取り扱う助成金が高確率で受給できるのに対し、補助金は受給できる確率が低いことが多く、申し込んだうちの3割程度しか受給できないケースもあります。 「補助金について知りたい」 「資金繰りに悩んでいる」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 助成金の受給条件は?  厚生労働省が取り扱う助成金を受け取るには、最低でも下記の条件を満たす必要があります 1.雇用保険に加入している 2.半年以内に会社都合の解雇をしていない 3.正社員を1名以上雇用している 4.残業代未払いなどの労務違反を犯していない 5.数年以内に不正受給を行っていない 6.暴力団関係、性風俗関係、接待を伴う飲食店を営業していない  この他にも助成金ごとに支給条件が設けられており、それらをクリアしないと助成金を受け取ることはできません。活用したい助成金に関して、どのような条件を満たす必要があるのかを正確に把握する必要があります。 どれくらいの金額がもらえる?  どれくらいの金額を受け取ることができるのかは、申請する助成金の種類によって異なります。また、事業所数や社員数などの諸条件によっても変わってきます。 助成金の受給例 【Case①キャリアアップ助成金】 正社員化コースを活用した場合⇒最大1,080万円/年 <例> ※72万円/人×最大15人(事業所ごとに支給) ※生産性要件を満たす場合 【Case②東京都正規雇用転換促進助成金】 キャリアアップ助成金正社員化コースを受給した場合⇒最大750万円/年 <例> ※50万円/人×最大15人(事業所ごとに支給) ※生産性要件を満たす場合 (平成29年度分は申請受付終了) 【Case③人材開発支援助成金】 技能検定合格報奨金制度を活用⇒60万円/社 ※中小企業のみ受給可能 ※生産性要件を満たす場合 助成金を受け取るには?  助成金の申請方法や必要な書類は、助成金ごとに異なります。ここでは、先ほどの受給例にある「キャリアアップ助成金」を申請する場合の流れをご紹介します。 キャリアアップ助成金の申請フロー 1.キャリアアップ計画書を作成する 2.キャリアアップ計画書を作成し、労働局・ハローワークへ提出 3.訓練計画届を作成し、労働局・ハローワークへ提出 4.訓練計画を実行し、労働局・ハローワークへ訓練状況を報告する 5.助成金の支給申請を行い、審査を受ける 6.助成金の支給が決定後、労働局から支給が開始される  助成金を受け取るためには、計画書や書類の提出が求められます。  また、審査に必要な情報について確認されることがあるため、さまざまなやり取りが発生します。 ★関連記事はこちら★ 飲食店開業資金調達をクラウドファンディングで成功させる方法 助成金の申請は「申請期限」に注意!  助成金は有効期限が定められた時限立法であるため改廃が激しく、また、予算の都合により申請の受付を停止する場合もあります。  申請や書類提出の期限を1日でも過ぎてしまうと、助成金を受け取ることはできません。助成金を受け取るためには、スピード感と正確さがカギとなります。 「わからないから申請しない」は損!  先述にもあるように、助成金を受け取るにはさまざまな準備が必要で、そのうえスピーディーな対応が求められます。  該当しそうな助成金があればすぐに詳細を調べて申請を行う必要があるので、知識不足などを理由に申請をためらう人も多いようです。とは言え、申請しないというのは事業にとってデメリットでしかありません。  正社員を一人以上雇用している場合、平均で300万円がもらえる助成金もあるからです。返済義務がなく、使い方もある程度自由に決めることができ、申請すれば高確率で受給することができるお金というのは、非常に魅力的です。わからないからと言って諦めずに、できるだけ助成金を活用してみましょう。 「資金繰りに悩んでいる」 「資金調達したい!」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 開店ポータルBizに無料相談しよう!  返済義務の無い助成金は、非常に有効的な資金調達方法です。事業拡大や従業員のスキルアップなどを検討している場合、積極的に活用することをおすすめします。 ★関連記事はこちら★ 飲食店の資金調達・会計は税理士法人クロスポイントに任せよう  開店ポータルBizでも、助成金のご相談を承っています。「どのような助成金が受け取れるの?」「申請方法がわからない」という方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。  
    開店ポータル編集部
    2019/03/12