飲食店向け情報 一覧

  • 飲食店経営|撤退、店舗を手放す前に「かしこい閉店」の3つの方法
     赤字がつづくことによる経営不振のほかにも、人材不足や家庭の事情による経営困難など、経営自体は好調であっても「閉店」という選択をしなければならないことがあります。  いざ閉店するとなるとリース品の清算や、閉店を決意してから退去までの家賃、原状回復工事などの費用が必要になります。お店を手放し、再スタートを切ろうという時、できるだけ資金は手元に残しておきたいところ。本記事ではお店を手放す前に知っておきたい「かしこい閉店」の方法を3つご紹介します。 【飲食店閉店方法】①居抜き物件として売却する ■居抜き売却とは?  内装設備などの造作物を、そのままの状態で次の店主へ売却する方法を居抜き売却と言います。「賃貸物件の場合、経営者自身が物件所有をしているわけではないから、居抜き売却はできないのでは?」と考えてしまう方もいますが、賃貸物件であったとしても、物件自体を売却するという訳ではないので、居抜き売却ができます。 ■居抜き売却のメリット 【現借り手】 ・原状回復義務の回避による、工事費のコストダウンができる ・売却金を獲得できる 【物件オーナー】 ・次の借り手が比較的早く見つかるため空白期間が無い 【次の借り手】 ・開店時の工事費や設備購入などのコストダウンができる  このように、三者にとってメリットが大きい居抜き売却ですが、気をつけなければならないポイントもあります。それは、物件オーナーの承諾が必須なこと。大抵の賃貸借契約書には、そもそも居抜きの状態で契約を終了させてもいいとは記載されていません。民法第616条 第598条でも定められていますが、借りたものは元の状態にして返すことが基本です。そのため居抜き売却をする際には、オーナーの承諾を得る必要があります。   ■居抜き売却の方法 Step①オーナーの許可を得る  まずは、オーナーから造作譲渡の許可をもらうことから始めます。前述の通り、契約内容次第では原状回復が必須の可能性もあるので、必ず確認をしましょう。 Step②売却相手を探す  その後“次の借り手”を探すわけですが、事前に何を譲渡するのか、それぞれいくらで売却したいかをしっかりまとめてから交渉に当たりましょう。開業時に居抜き物件からスタートする飲食店は、数多くあります。知人やスタッフなど、次の借り手が身近にいる場合は、スムーズに進められるでしょう。 Step③オーナーへの報告・契約  次の借り手が見つかった旨をオーナーに報告し、紹介します。そこで問題がなければ、現借り手と次の借り手の間で造作譲渡契約を交わします。譲渡後のトラブルを防ぐためにも、しっかりと契約書を作成しましょう。その後、オーナーと次の借り手の間で賃貸借契約が行われます。  ここで気を付けたいのは、現借り手が解約届を提出するタイミングです。提出してしまった後で居抜き売却がうまくいかなかった場合、売却ができないまま原状回復工事を行い、退去するということにもなりかねません。次の借り手が見つかってから提出した方が良いでしょう。  個人で居抜き売却を行う際は、細心の注意を払いながら進めていきましょう。後々、トラブルが起きてもすべて自分で対処しなくてはなりません。閉店に向けてさまざまな手続きを進めなければならない状況下で、自身で行うのが難しい場合は居抜き売買専門業者へ依頼し、仲介してもらうのも手です。その際には仲介手数料は発生しますが、プロの手を借りることは安心材料にもなりますので検討してみるといいでしょう。 >>閉店・店舗売却について開店ポータルBizに無料相談する<< 【飲食店閉店方法】②業務委託で営業を続ける ■業務委託とは  業務委託とは、現借り手が賃貸借契約を続けたまま、店舗運営をしてくれる別の方に店ごと引き継ぐこと。閉店の理由はさまざまです。店舗経営は好調であっても体力的な問題や、家庭の事情などがその理由にあたる場合もあります。そのような時は、別の方に店舗運営をまかせる“業務委託契約”を考えてみてはいかがでしょうか。業務委託もまた、契約上禁止されている場合があるので、よく確認しましょう。 ■メリット 【委託元】 ・営業が続く限り、毎月収入(委託料)が得られる ・運営の手間がかからない ・賃貸借契約は続いているので、業務委託契約の期間満了時にもう一度お店を運営することができる 【委託先】 ・飲食店運営の経験をつむことができる ・開業時の初期投資を抑えることができる   ■業務委託の進め方 Step①契約内容を決める  まずは、委託先を募集するための契約内容を決めなくてはなりません。その際に最も気を付けなければならないのは、賃貸借契約上できることとできないことを明確にしておくことです。物件によっては、営業時間の制限や、音を出す際の禁止事項、改装や機器の入れ替えなど、細かく禁止事項が決められている場合もあります。後々のトラブルを避けるため、あらかじめ契約内容に組み込むようにしましょう。 Step②委託先の募集をかける  適正な条件で募集をかけることがポイントです。長く営業を続けてもらうためにも、あまりにも厳しい契約内容を提示することは避けましょう。月々の支払いの負担が大きすぎては、開業資金のコストカットができるとしても、委託先は契約に踏みきれないでしょう。 Step③契約を結ぶ  お互いの条件をしっかりと確認できたところで、業務委託契約を交わします。  委託先は低コストで開業はできるものの、通常の賃料にプラスして委託料も支払わなければならないので、ランニングコストは多少かかってしまいます。適切な委託料を設定し、委託希望者が契約しやすくなるようにしましょう。また、突然の解約に備えて保証金や解約金に関しても契約時に設定しておく必要があります。 ▽事業譲渡について 飲食店事業譲渡の注意点 目的・条件・マイナス面・業者について >>閉店・店舗売却について開店ポータルBizに無料相談する<< 【飲食店閉店方法】③業務転換で再スタートをきる ■業務転換とは  思い切って業態を大きく転換し、収益増を目指す方法です。  ただし、業態転換時に工事をするなど新たな投資が必要になるため、慎重な判断が必要です。 ■業務転換の方法 ・客単価の高い業態に転換する ・近所にはない業態に転換し、新規顧客を獲得する ・昼と夜で業態を変える  業務転換をする際には、自店が置かれている状況を把握し、何を変えれば売り上げが伸びるのか慎重に調査を重ねましょう。  業務転換には、内装工事や機器の購入などの出費も考えられるので、タイミングと現状の見極めが重要です。 >>閉店・店舗売却について開店ポータルBizに無料相談する<< 「閉店」に悩んだら、開店ポータルBizにご相談ください  お店をたたむ場合、経営を続けることと同様の苦労と苦悩を経験することになります。しかし、お店を手放すことは、すべての終わりではありません。次のステップへのスタートにもなるのです。ただお店を閉めるのではなく、居抜き売却、業務委託、業態転換などを視野にいれてみてはいかがでしょうか。道はひとつだけではないということを忘れずに、最良の選択をしていきたいですね。 ▼関連記事▼ 【閉業ガイド】飲食店の閉店方法、やるべきこと、手続き、サポートについてまとめてみた  開店ポータルBizでは、閉業や経営の立て直しに悩む経営者さまに、適切なアドバイスをさせていただきます。ご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
    開店ポータル編集部
    2018/04/27
  • いま話題の集客ツール “LINE@” その機能と料金プランとは?
     飲食店を中心に、さまざまなお店で見かける「LINE@始めました。」の文字。LINEと言えば、今や日本人の2人に1人が使用している無料通話・メールアプリです。これからご紹介するLINE@は、普段使っているLINEの“企業版”。賢く使えばお金をかけずに、リピーターを獲得できる便利なツールです。LINE@のサービス詳細と、集客に繋げる方法をご説明します。 LINE@とは?   LINE@は、個人や企業が不特定多数の一般LINEユーザーに向けて、ビジネスや情報発信をする際に活用できる、いわばメルマガのようなもの。無料プランと有料プランにわかれているため、気軽に導入しやすい、いま話題のビジネス向けアプリです。友だち登録をしてくれたユーザーには、クーポンなどの発行ができるなど、さまざまな機能があります。飲食店にとってリピーター獲得の心強い味方となってくれる集客ツールなのです。 LINE@ HP:https://at.line.me/jp/ LINE@を使って集客アップ   LINE@は、情報発信ができたりお客様とコミュニケーションがとれるだけではなく、登録してくれたお客様の分析が可能となる、幅広い機能を備えています。これらを活用することで集客を強化することができます。 ■“現代版メルマガ”として活用 ~メッセージ一斉配信~  友だち登録をしてくれた方へ、一斉にメッセージを送信することができます。新商品や新企画の告知のほか、集客に繋がるクーポンやアンケートをダイレクトに発信することが可能となるのです。  これまで長きにわたり、集客ツールとして使用されてきた“メルマガ”。しかし、メルマガは、お客様がメルマガ会員登録をする際に、面倒な段階を踏まなければなりません。その点、LINE@は、普段から使用しているLINEアプリに友だち追加をするだけで簡単に登録することができます。 ■お客様と直接対話 ~1:1トーク~   LINE@では、お客様と直接コミュニケーションをとることができます。トーク内でのメッセージのやり取りは、回数無制限。お客様一人ひとりのお問い合わせに答えることができます。  ここで気を付けたいのは、“1:1のトークは、店頭でのお客様への対応と同じ意識が要求される”という点。対応次第では、お店のファンを獲得することもできますが、反対にお客様離れを招いてしまう可能性もあるので、注意しなければなりません。 ■お店のHPとして活用 ~アカウントページ~  LINE@を導入することで、LINE内にアカウントページを開設することができます。店舗情報やサービスの最新情報、写真リスト、予約ボタンなどを設置して、簡単にカスタマイズすることができるのでお店のHPとしても活用できます。 ■公式ブログとして活用 ~タイムライン・ホーム~  自動メッセージを送信する以外にも、タイムライン・ホーム機能として不特定多数に情報を発信することができます。タイムライン上の情報は、“いいね”や“コメント”をしてもらうことで、友だちだけでなく友だちの友だちのタイムライン上にも情報を発信することも。これは、新規顧客の開拓に有効な手段といえるでしょう。  また、管理者を複数設定できるため、スタッフ全員が公式ブログを更新する感覚で、新着情報や本日のおすすめなどの情報をタイムリーに発信できます。 ■発行&管理ができる ~クーポン機能~  管理画面では、クーポンの開封数や使用数を確認することができます。LINE内にはクーポン管理機能があり、認証アカウントのクーポンがそこに反映されるので、使用率を上げることも可能です。クーポンは、リピーター確保の心強い味方なので、この機能はうれしいですね。 ■お客様の声を活かせる ~リサーチページ~  人気投票やアンケートなどの、“ユーザー参加型コンテンツ”を設置することができます。これにより、お店のサービスやメニューなどの人気調査や、ユーザー属性などを把握することが可能となります。アンケートは、“投票(リスト形式)”“投票(VS形式)”“アンケート”の3種類から選択でき、PC版の管理画面から利用できます。  ここで得た結果を踏まえて、お客様はどのような料理を求めているのか、お店が一番混む時間帯は何時かなどを分析し、メニュー開発や人員管理に役立てることができます。 ■コスト削減にも効果大 ~LINEショップカード~  LINE内にショップカードやポイントカードが発行できる機能です。従来の紙のショップカードやポイントカードとは異なり、カードを探す手間が省けるなど、お客様にとってのメリットも多く、リピート強化に繋がります。カードのデザイン代や印刷代をかけずに済む点も、LINE@の大きな魅力と言えます。 ■お客様の動向チェック ~統計情報~  日々の友だち追加数、ブロック数、タイムラインへの反応が統計として表示されます。期間を指定して数値データをダウンロードすることも可能です。クーポンやメッセージへの反応などを把握することで、今後の配信への参考にもなります。 LINE@の料金プラン  LINE@には、月額無料のフリープラン、ベーシックプラン、全機能が使用できるプロプランがあります。それぞれのプランには、使用できる機能に違いがあります。 ■フリープラン 月額費用:0円 月間配信通数:ターゲットリーチ数× 吹き出し数 1,000通まで 月間タイムライン投稿数:4回まで ■ベーシックプラン 月額費用:5,400円(税込) 月間配信通数:ターゲットリーチ数5,000人以内は無制限で配信可能 月間タイムライン投稿数:無制限 動画・音声メッセージ、リッチメッセージ、リッチメニューが利用可能 ■プロプラン 月額費用:21,600円(税込) 月間配信通数:ターゲットリーチ数100,000人以内は無制限で配信可能 月間タイムライン投稿数:無制限 動画・音声メッセージ、リッチメッセージ、リッチメニュー、リッチビデオメッセージが利用可能 友だちの属性表示、ターゲティングメッセージが可能   ※リッチメッセージとは、外部サイトへの誘導が可能なリンク付き画像を配信できる機能 ※リッチメニューとは、トーク内下部に、外部サイトへの誘導が可能となる分割画像を固定設定できる機能  プロプランで利用できる、友だちの属性表示、ターゲティングメッセージ機能では、お客様へ情報を届けるのに非常に効果的です。友だちの属性表示機能では、性別や年代、居住地、OS、友だち期間などが分かります。ターゲティングメッセージ機能では、その性別や年代に応じたメッセージを配信することが可能です。これにより、ターゲットを絞った集客に繋げることができます。  このほか、プロプランでは、トーク画面を開いたときに自動で再生されるリッチビデオメッセージ機能を利用することも。ベーシックプランでも利用できる動画メッセージには、リッチビデオメッセージ機能にはない動画のシェア機能がついています。それぞれの特徴を活かした配信をしましょう。 ブロックに気を付けて!    LINE@の使い方を誤ると、お客様は簡単にお店のアカウントをブロックしてしまいます。お店の告知はやりすぎると煩わしく感じられてしまい、ブロックされかねません。週に1回、1ヵ月に数回など、間を空けてメッセージを配信をすると良いでしょう。お客様目線で好感が持てる内容なのか、言葉遣いなどにも気を付けて配信をすることも大切です。また、お客様から寄せられた問い合わせは、迅速に対処し、誠意をもってコミュニケーションを取るように心がけましょう。 LINE@を利用して、集客アップを目指そう    飲食店にとって嬉しい機能が盛り沢山のLINE@。賢く使えばお金をかけずに、集客アップが期待できる便利なツールです。いまや日本では、2人に1人がLINEを利用しています。これを利用しない手はありませんよね。  ダイレクトにお客様へ情報をお届けするだけではなく、クーポン配信やアンケートによる市場調査、ユーザー分析などが可能となるLINE@を導入して、より良いお店づくりに活かしましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/04/25
  • 個人経営飲食店に会計ソフトFreee(フリー)を勧める5つの理由
     飲食店を経営するさい、避けては通れない会計帳簿の作成。お金の出入りをしっかりと管理して資金繰りを考えなければ、経営は成り立ちません。しかしながら、一つひとつ仕訳をしたり、金額を計算する作業は面倒なもの。  本記事では、煩雑な会計業務の悩みを解決するオンライン会計ソフト「Freee(フリー)」を導入するメリットを5つご紹介します。 【業務効率化】会計ソフト Freee(フリー)とは?  Freeeは、クラウドサービスの開発・運営を行うFreee株式会社が提供する、オンライン会計ソフトです。  従来は手で記入していた会計帳簿が、PCやスマートフォン、タブレットから簡単な操作で作成できるようになります。日々の帳簿の記入のほか、決算書や、青色申告用の書類も作成することができます。 【業務効率化】Freee導入のメリットとは? ① 会計の知識がなくても簡単に使える  Freeeを利用すれば、経理業務の経験や会計の知識がなくても、画面に従って操作するだけで簡単に帳簿の作成ができます。お店に会計の知識を持つ人がいなかったり、忙しくて会計業務に手間をかけられない場合に重宝します。  アカウント登録も簡単で、経営者の氏名、屋号、開業年、従業員数など、簡単な情報を入力するだけで完了します。 ② 入出金の情報が自動で登録される  銀行口座やクレジットカードを登録しておくと、入出金の情報が自動で同期されるようになります。つまり、帳簿作成の際に、何十件にものぼるお金の出入りを入力する作業を省けるということ。  入出金のデータを見ながら、出てくる項目を「利益」「売上」「費用」…と選択しながら、サクサクと仕訳ができます。 ③空いた時間に手軽に使える  Freeeを利用する際は、PCやスマートフォン、タブレットにアプリをインストールする必要はありません。インターネットを通じてどこからでもログインできるので、外出先や移動中のちょっとした時間に記帳や経費の確認を行うことができます。Freeeを利用することで、会計業務にかける時間を大きく削減することができます。 ④領収書や請求書の管理ができる  飲食店は、仕入れ先やインフラ周りなど、多くの業者と取引しています。毎日溜まっていく請求書やレシートは、煩雑で整理が大変ですよね。そこで便利なのが、Freeeの“ファイルボックス機能”です。請求書やレシートをスマートフォンのカメラやスキャナで取り込み、Web上で一括管理ができるのです。画像から取引内容を自動で認識してくれるため、入力の手間も省けます。画像を見ながら記帳することで、入力ミスを減らせるのも魅力です。 ⑤レポートでお金の動きを追えること  Freeeでは、日々の記帳によって、自動でレポートが作成されます。レポートにはいくつか種類があり、以下のようなことを確認することができます。 収益レポート …売れ筋商品、売り上げの多い月など 費用レポート …どこに多くのコストがかかっているのか 売掛・買掛レポート …取引先別の支払い予定や入金予定  このように、断片的に見ると分かりにくいお金の動きを表やグラフで追うことができ、来期の資金繰りをじっくり検討することができます。 会計ソフトのお悩みは、開店ポータルBizにご相談ください  Freeeを利用する際は、スターター、スタンダード、プレミアムの3つのプランから選ぶことができます。有料プランに登録する前には、1か月の無料お試し期間があるので、初めての方でも安心です。  「やっぱり難しい」と感じた時は、無料期間の途中で退会することも可能です。開店ポータルBizでは、業界最安値で質のよい税理士のご紹介もしております。お気軽にご相談ください。 ▼関連記事▼ 個人飲食店の「節税対策」といきすぎた節税が招くリスク  開店ポータルBizでは、資金調達や会計業務、コスト削減、地域やお店にあった集客方法に関するご相談を無料で承っています。下記のフォームからお気軽にご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2018/04/20
  • 飲食店開業|店作り・店舗デザインの基本「内装建材」の種類を知ろう!
      これから飲食店を開業しようというオーナーが、店舗デザインを考える際に悩むポイントのひとつ内装建材。  内装建材とは、平たく言えば、壁や床などのこと。内装建材によって、店全体の雰囲気や見栄えも大きく変わるので、賢い選択をしたいものです。また、材質によって手入れのしやすさ、持ちの良さ、さらには空調のコストなども変わってきます。  それでは、内装建材にはどのようなものがあるか、メリットやデメリットもあわせて見ていきましょう。 【内装建材の種類】1.クロス(壁紙)  最も一般的な内装建材と言えばクロスです。いわゆる壁紙のことです。上から貼るだけで、表面を化粧することができ、比較的安く、施工しやすいことが特徴です。一口にクロスと言っても、さまざまな種類があるので、お店の雰囲気づくりのアイテムのひとつと捉えて、慎重に選びましょう。  飲食店にとってはありがたい、汚れ防止加工や抗菌・防カビ加工、耐水性のある特殊加工など機能性に優れたメリットが多いのもクロスの特徴です。居抜き物件などで壁があまり加工できない場合や、オープンまでの期間があまりない場合は、施工期間も短く済むクロスで風合いを変えるとよいでしょう。 ■ビニールクロス  素材に塩化ビニール樹脂などを用いたシートに、紙などを裏打ちしたものです。比較的安価で、施工しやすいのが大きな特徴です。手入れもしやすく、消臭や抗菌など、機能的に優れた材質のものもあります。デザインが豊富で手入れもしやすいとあって、飲食店にとっては強い味方になりそうですね。  また、ビニールクロスは、原材料のビニールが外気温の影響を受けやすいため、壁が夏は熱く冬は冷たくなってしまい、空調が効きにくいデメリットがあります。 ■紙クロス  パルプを原料にした壁紙で、プリント加工やエンボス加工が施されているものです。コウゾなどを原料とした和紙や、エコなパルプとして注目を集めているケナフを使用した紙クロスなどもあります。特徴は、優しい風合いが出せるということ。和紙のクロスは、和の雰囲気を大切にしたい飲食店にはもってこいです。年月が経つと味が出るのも魅力のひとつです。  ビニールクロスと比べると、施工に手間と時間がかかり、値段も上がります。また膨張や収縮によって、目地が目立つこともあるので注意しましょう。 ■織物クロス  織物クロスは、布でできた壁紙です。温かみのある内装に仕上がるものの、価格は高めです。ホコリがつきやすいので、お手入れはこまめにしましょう。清潔感が第一の飲食店には扱いにくい壁紙かもしれません。ただし、高級感や重厚感ある空間を作り出せるのも、織物クロスならでは。全体ではなく、個室の雰囲気づくりなどに取り入れるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。 ■コルク風クロス  粉末状の木材や、薄く切ったコルクを貼り合わせたクロスです。掲示板など、壁の一部のアクセントに用いられることが多いです。経年劣化でコルクの粉末が散らばることがあるので、お手入れはやや難しいです。木のぬくもりが気軽に演出できるという点では、プラスになるでしょう。 ■聚楽(じゅらく)壁紙/珪藻土(けいそうど)壁紙  塗り壁風の壁紙です。古い日本家屋の風合いや、ナチュラルな内装に仕上がります。塗り壁と比べて、職人の技量に左右されることなく、施工期間も短縮できるため費用を抑えられます。ただし、ホコリなどの汚れが付くと取れにくいというデメリットがあります。 【内装建材の種類】2.塗り壁  塗り壁は、土などを壁に塗ってつくりあげる内装建材です。漆喰壁、珪藻土壁、聚楽壁などが代表的です。高温多湿な日本の気候に合っていて、調湿性、断熱性、防火性、防音性に優れています。 ■漆喰壁  石灰石を熱してできた消石灰に、石灰石の粉末や水、糊を混ぜ合わせたものです。あえて凹凸をつけて塗ることによって味のあるテクスチャを創り出すことができます。耐久性、調湿性、断熱性、防火性に優れています。漆喰は外気温の影響をほとんど受けないので、季節に左右されることなく空調の効きが良く、コストを抑えられるというのも大きなメリットです。ただし、固さがあるため、地震などでひび割れをしやすいのがデメリットと言えるでしょう。 ■珪藻土壁  珪藻土壁は、珪藻という藻の仲間が長い年月をかけて堆積した土に、凝固剤を混ぜたものです。メリットとして、調湿性が高いことが挙げられます。珪藻土には目に見えない無数の小さな穴が開いており、湿気を吸収したり放出したりしてくれます。そのため、“呼吸する壁”とも呼ばれています。デメリットとしては、カビが生えやすく、耐久性に優れていない点が挙げられます。 ■土壁・砂壁・聚楽など  日本古来より壁材として使われてきた内装建材です。古い日本家屋は土壁や砂壁が一般的でした。中でも聚楽(じゅらく)壁は伝統的な土壁で、京都の西陣で産出される本聚楽土を使用したものを言います。料亭や割烹などの飲食店で使用すると、高級感あふれる和の雰囲気を出すことができますね。日本の風土に合っていて年月が経つにつれ味のある壁に変化していきます。 【内装建材の種類】3. 木質系壁材  内装に用いられる木質系壁材は、大きく分けて無垢材と複合壁材の2種類があります。無垢材は、切り出した自然な状態の木材のことですが、その分、価格も高くなります。そこで、コストを抑えるために使用されるのが、複合壁材となるわけです。複合壁材は、合板に木材の薄い板を貼りあわせたもの(天然木化粧合板)や、樹脂や紙などのシートに木目などのデザインを印刷して、基材に貼ったもの(化粧シート)などがあります。無垢材よりは低価格で、木の温もりを演出することができます。  断熱性が高く見栄えも良いのが特徴ですが、水に濡れたり手入れを怠ったりするとカビが生えやすく劣化が早いのが難点です。 【関連記事】オープン日から逆算して考えるカフェ開業日までのおおまかな流れ【相談無料】 【内装建材の種類】4 .タイル  さまざまな色と形で、好みのデザインを演出できるのが魅力のタイル張りの壁。耐久性が高く、耐火性もあるタイルは、キッチンやトイレまわりに取り入れられることが多いです。タイルをアクセントにして、ポップで個性的な内装を作れるのも魅力です。デメリットとしては、カビが生えた時の手入れが大変な点が挙げられます。また地震などの影響で、ひび割れや剥落の可能性がある点は覚悟しておかなければならないでしょう。 【内装建材の種類】5.コンクリート  スタイリッシュな雰囲気が人気のコンクリート。コンクリートは防火性に優れ、火災保険料が安くなるのも魅力です。広々とした雰囲気のある世界観が作れる一方で、デメリットもあります。まずは吸水性が無く、カビが生えやすい点です。これは、飲食店にとって見過ごせないポイントではないでしょうか。また、夏は暑く冬は寒いので、空調のコストが高くなるのも懸念材料といえるでしょう。コンクリートを取り入れる際は、こまめな手入れが必要となります。 >>新規開業の相談がしたい!<< 店作りで大切なのは、雰囲気づくりと機能性の両立  自宅の内装とは違い、飲食店では雰囲気づくりと機能性の両立に重きを置きましょう。雰囲気づくりを優先して高級な内装建材を使用しても、気候や風土に合わず、補修工事が必要となる場合もあります。また、機能性だけを重視して内装建材を選択しても、お店のコンセプトに合っていなければ、お客さまの心を掴むのは困難です。  お店のコンセプトやに沿った、機能性ある内装建材を選び、お客さまにとって居心地の良い空間を作り上げていきましょう。  開店ポータルBizでは、お店のサイズや予算にあった厨房機器のご提案のほか、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っています。お気軽にご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2018/04/12
  • SNS運用者必見|ブランディングに効果的な写真撮影テクニックとは?
     コストや時間をかけずにスマートフォンから簡単に投稿できるSNS。いまやSNSを通じた情報発信や集客は当たり前になっています。しかし、「写真をいっぱい投稿しているのに集客に繋がらない!」、「どんな写真を載せたらいいのか分からない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。  本記事では、お店をしっかりブランディングする写真撮影テクニックをご紹介します! 写真や文章にこだわることでお店は繁盛する?  今では生活の一部と言っても過言ではない、SNS。SNSには、Facebook、Twitter、LINE、Instagramなどその種類はさまざまです。中でも、写真をメインとしたInstagramからは「インスタ映え」という言葉も生まれ、社会現象となりました。  こうしたSNSの多様化により、一般ユーザーが、視覚的な印象からお気に入りのお店や商品を探すことができるようになりました。つまり、お店が繁盛するカギは投稿する写真や文章が握っているのです。コストや時間を掛けずにスマートフォンから簡単に投稿ができるSNSで、お店のブランディングをしない手はありません。  いますぐはじめられる「ブランディングする写真撮影テクニック」について見ていきましょう。 1.料理写真は、暖色系で  色彩は、心理学において人間の感情や行動に影響を与えるとの研究結果が出されています。たとえば赤やオレンジといった暖色系は食欲を増進させる効果があります。あたたかみも感じられて、写真全体の雰囲気も良くなりますよね。  反対に、青や黒の寒色系には食欲を減退させる効果があるようです。ダイエットに効果的な色であると言われていますが、飲食店のブランディングには、不向きな色合いと言えます。これらを上手く活用して、料理の写真は暖色系のものを中心に、寒色系の料理を投稿する際にはあたたかみのある小物などを添えてみてはいかがでしょうか。 2.白色のシンプルな食器を使おう  料理写真を撮影する際は、見栄え良く盛り付けるのが基本となりますが、これがなかなか難しいところでもありますよね。そこで、ちょっとしたことを意識するだけで、格段に見た目が変わるテクニックがあります。  それは、白色のお皿を使うこと。たったこれだけでガラリと印象が変わります。白色の平皿はジャンルを問わず、あらゆる場面で活躍する万能皿。縁に鮮やかなソースやスパイスを散らせば一気に豪華になりますよ。無地のシンプルな食器は、グッと料理に視線を集めることができます。また余白部分に小花を添えるだけで、上品な雰囲気を演出することもできますね。 3.季節感を大切に   リアルタイムな情報に触れられることが、SNSの醍醐味でもあります。季節感のある写真はユーザーの注目度が高いようです。ここで四季の食材を用いて、一気にファンを獲得しましょう。例えば、春が旬の苺。そのフォルムも色彩も、写真にはもってこいの食材です。旬の食材を投稿し、お客さまの胃袋も掴みましょう。    さらに、季節のイベントも忘れてはいけません。クリスマスやバレンタイン、ハロウィンなどの行事をお店でも取り入れてみましょう。テーブルクロスをイベント用に変えるだけでも、視覚的アピールに繋がります。是非お試しください。 4.スタッフネタでお店の好感度アップをねらおう  作業風景やミーティングの様子など、スタッフ達が真剣な表情で仕事に取り組む姿は、お客さまへ誠実な印象を与えます。普段笑顔で接客をしているスタッフの真剣なまなざしに、お店のファンも増えるのではないでしょうか。  また、思わずくすっと笑ってしまうような、小さなハプニングも投稿のネタになります。きちんとポジティブな言葉を添えることで、さらに好感度がグッと上がりますよ。 【関連】「繁盛」する看板としない看板。客を呼び込む一枚とは? 5.内装やインテリアなどのこだわりを紹介する!  店内の「椅子を自分でリメイクしてみました!」「絵の位置を変えてみました。」など、店内のインテリアや雑貨を撮るも良し、キッチングッズを撮るも良し。お店の情報を発信しつつ見る側に親しみを与えてくれる小技が、内装やインテリアの紹介です。  開店時にこだわったポイントやお客さまにおすすめしたいキッチングッズ、SNSに投稿すると映える店内スポットなどを紹介してみるのも良いですね。 【関連】こだわりの内装がコストでしかなかった4つの事例と解決策 SNS運用のお悩みは、開店ポータルBizにご相談ください  撮影方法にこだわり、SNSを盛り上げていけば、お店の印象が一気に変わるはず。ファンを獲得するために、できるだけ定期的な更新を目指していきたいものですよね。せっかくSNSを始めても、投稿のネタに困り2、3ヶ月で更新が滞ってしまうお店も多いのではないでしょうか。これではかえってお客様への印象も良くありません。ご紹介したテクニックは、どれも簡単にできるものばかりです。まずは長く続けられるように、できることから始めてみましょう。  開店ポータルBizでは、集客に効果的なSNS運用をサポートしております。お気軽に下記のフォームよりご相談ください。お店の情報を上手に発信して、効果的なプロモーションに繋げましょう!
    開店ポータル編集部
    2018/04/11
  • 飲食店開業の基礎知識 業態別ターゲットを呼び込む店づくり
     自分のお店を持つという夢が今まさに叶おうとしているとき、どんな店舗にしようか、デザインはどうするか、看板は…次から次へと想像が膨らみますよね。  そんな時考えたいのは、“ターゲットのお客様を呼び込むための店づくり”です。自分が思い描く理想の店舗も大切ですが、それ以上にお客様にとっての理想の店舗を形にすることが、繁盛店への近道です。  今回は、お客様を呼び込むための店づくりについて業態別におさえていきましょう。 <基礎編> 1.コンセプトはしっかりと! 世界観を大切に  大前提として、“何のお店か”がよくわからないお店に、人は入ろうとしません。ファサード(外観)が顧客を呼び込むための最初の入り口です。何のお店かが分かりやすい外観で、お客様を迎え入れましょう。  そして、お店に足を踏み入れてくれたお客様が「この店、良いなあ。」と判断するのは、内装が決め手になります。コンセプトがはっきりしていて統一性があり、世界観が分かりやすく訴えかけてくる店舗に、人は惹きつけられるのです。まずは“何のお店か”、“どんな世界観を持っているのか”、コンセプトを固めることから始めましょう。 2.内装建材の メリットとデメリットを押さえておこう  お洒落なカフェと言えば、コンクリート打ちっぱなしの武骨な内装…そんな安直な考えだけで、内装建材を決めていませんか?雰囲気やインパクトだけにこだわりすぎると掃除がしにくく不衛生になったり、壊れやすかったりと、維持が難しくなることも。確かにコンクリートは耐火性に優れていて、都会に佇む廃墟のような隠れ家的雰囲気を演出してくれます。しかし、空調代が割高になり、カビが生えやすく劣化しやすいなどのデメリットもあるのです。コンクリートのほかにも、建材には、木材、クロス、土、タイルなどさまざまな種類があります。それぞれのメリット、デメリットを押さえて、お店に合ったものを選びましょう。 ​​​​​ <業態編> Case1. カフェ  近年さまざまなコンセプトのカフェが続々とオープンしていますが、お客様が通い続けるカフェというのはほんの一握りです。まず、“お客様の年齢層はどのあたりか”“どのような状況で利用されるのか”“誰と食事を楽しむのか”、ターゲットを明確にしていきましょう。コンセプトと世界観が明確なカフェであれば、細部にまでこだわった雰囲気づくりが必要です。クラシカル系のカフェであれば、重厚感のある色調の家具と、暗めの壁紙。ナチュラル系のカフェであれば、白く明るい色を基調とし、グリーンを効果的に配置しましょう。  “カフェとしてのニーズ”を考えると、すぐに席を立たなければならないような店づくりは客足を遠ざけてしまいます。長居をしても居心地の良いカフェというのは、椅子の高さ、テーブルの高さ、客席同士の距離感などの細かな設計が重要です。小さなお子様も来られるカフェなら、家具の耐久性についても考えたいところですね。   Case2. レストラン/ダイナー  レストランは、カフェよりワンランク価格帯の高い食事をするところ。ここでもコンセプトと世界観づくりは、お客様の食欲に直接的にかかわってきます。  たとえば、外国食レストランや和食レストランならば、その国らしい世界観が表現できているか、見直してみましょう。そのお店ならではの付加価値を見出せなければ、お客様はわざわざ足を運んではくれません。  美味しい料理を提供することは大前提ですが、「南米の料理をレストランで食べた。」など、“体験”に価値が見出せるお店づくりも大切なのです。   Case3. バー/バル/居酒屋  バーやバル、居酒屋は大人の社交場です。そこで大事なのは、“非日常感を提供する”ということ。ワクワクするようなこだわりの店づくりで他店との差別化を図るのも良いですね。  また、お酒を楽しむお客様が集まる場所は、お客様同士の距離感、マスターとの距離感、椅子やテーブル、カウンターのサイズ感が最も難しいところです。スペースを開けすぎると孤独感がありますし、近すぎればトラブルの元となりかねません。日常を忘れられる特別感のある空間をつくりながらも、距離感などの細やかな気配りを設計時から取り入れていきましょう。   Case4. ショップ  ショップは、売りたいものがお客様の目に入らなければ絶対に売れません。「買いたい気持ちが無くても様子を見たい。」というお客様の購買意欲を刺激する店舗づくりをすることがポイントです。お客様は、“目につきやすい物”しか見ようとしません。そのため、立体的な配置をしたり、視覚に訴えかけるディスプレイにしたり、什器の配置を工夫したりすることが重要になります。高級品を扱う場合はスペースを開ける。薄利多売の場合は物量で訴えかける。いずれにせよ、お客様の購買意欲を刺激することが重要になります。  またショップは商品の補充、お客様の欲しい商品を探すなど、店員がお店を移動することも多い場所です。店員の動線とお客様の動線がぶつからないよう、島の配置をよく見直してみましょう。島の配置次第でお客様の探しやすさ、買いやすさも変わってきますよ。   お客様に寄り添った店づくり  どの業態にも言えることは、お客様ありきの店づくりが必要だということ。そのために、まずはお店のコンセプトを明確にしたうえで、お客様にとっての最適な空間、照明、デザインかどうかを考えていきましょう。  この“物が売れない時代”に物を売るためには、お店のファンになってもらうことが先決です。居心地のいい雰囲気や、また来たいと思ってもらえるような店づくりがカギとなります。  
    開店ポータル編集部
    2018/04/10
  • サービスの質を高めて業務効率をUPさせる IoTサービス4選!
     飲食店にとって、訪れたお客さまを満足させるために充実したサービスを提供することは、おいしい料理を提供することと同じくらい大切なこと。飲食店の業務は調理、接客、在庫管理、メニュー開発、掃除など多岐に渡ります。どれだけ多忙になったとしても、これらの業務は一つも欠かすことはできません。  あらゆるモノとインターネットが繋がる“IoT(Internet of Things)”の技術は、多くの業務を担う飲食店において、業務の効率化に役立つ重要な存在となっています。本記事では、そんなIoTの技術を駆使した商材をご紹介します。 IoTの導入で変わる、飲食業界  飲食店にとって、お客様が多いことは、大変うれしいことですよね。しかし、お客様の数に対して、従業員数が少ない場合は、お客様に十分なサービスの提供が難しくなります。また、飲食店の人手不足は、多くの飲食店が抱える悩みの一つです。  IoTの技術は、そんな飲食店の悩みを解決できる商材を数多く生み出しています。 1.要望を客席から厨房へ!“noodoe(ヌードー)” 株式会社エスキュービズム HP:https://tech.s-cubism.jp/noodoe/detail.html#1  “noodoe(ヌードー)”は、IoT技術を用いたコールシステムです。飲食店ではオーダーをとる際、厨房と客席の間をホールスタッフが行き来するオペレーションコストがかかります。  noodoeは、これらの悩みを解決してくれるIoT商材です。使い方は、客席に置かれたブロックを“オーダー”“メニュー”“お会計”といった要件毎に異なる方向へ倒すだけ。厨房にいるスタッフがリストバンドに表示されたその要件を確認することで、迅速なサービス提供や業務量の削減ができるのです。  また、従業員同士の業務連絡を簡略化させる際に使用することもできます。たとえば、“料理”“会計応援”“お客様ご案内”の面を作成することで、人手の足りていない業務を、即座に知らせることができます。 2.普段使用しているスマートフォンが内線電話に!“IoTでんわ”  “IoTでんわ”とは、お店のビジネスフォンとスマートフォンを繋げるシステムです。電話交換機をインターネット上に配置することによって、普段使用しているスマートフォンで外線電話、内線電話、転送などの対応を可能にします。また、自動音声応答サービスを組み込むことで「ご予約は1番、お問い合わせは2番を押してください。」といった音声アナウンスを流しコール誘導することも可能です。この機能によって、わずらわしい営業電話を抑止することができます。  このほか、従来のスマートフォンにはない通話録音機能も搭載されているため、予約電話などの大切な要件の聞きもらしをふせぎ、お客様とのトラブル防止にも繋がります。また、飲食店のオーナーにとって、営業時間外の予約電話も逃さず出たいもの。IoTでんわの転送サービスを利用すれば、自宅でも予約を受けることができますよ。 3.監視カメラ録画システム“アロバビュー”を飲食店業務の為に! アロハビュー HP:https://www.arobaview.com/  “アロバビュー”は、要件に合わせたあらゆるカメラに導入できる、統合・管理ソフトです。国内外問わず、400機種以上のネットワークカメラに対応しています。  アロハビューを導入することでスマートフォンやパソコンなどの端末から、場所を選らばずにカメラの映像を確認できます。複数店舗を経営している飲食店オーナーは、常にお店にいられるわけではありません。そんなとき、厨房やレジまわり、ホールなどに備えつけたカメラの映像を自身のスマートフォンに繋ぐことで従業員やお客様の状況をリアルタイムで把握し、タイムリーな対応を可能にします。 4.パンをまとめてお会計!“ベーカリースキャン” GOOD DESIGN AWARD HP:http://www.g-mark.org/award/describe/42788  パン屋を経営しているオーナーにおすすめなのが“ベーカリースキャン”です。一度にたくさんの商品を購入されるお客様が多いパン屋では、会計に時間をかけてしまい、ほかのお客様を待たせてしまうことも。また、パンには直接値段シールやバーコードを貼ることができないため、従業員は全てのパンの見た目と価格を覚えなければなりません。そんなパン屋さん特有の悩みを解決してくれるのがベーカリースキャンなのです。パンを乗せたトレイをレジに置き、取り付けたカメラで撮影することで、形状や焼き具合からパンの種類を瞬時に識別してくれます。セールなどの期間限定情報を認識させることができるのもうれしいポイントです。 IoTが繋いでいく、新たな未来  今回ご紹介したもののほかにも、まだまだ多くのIoT商材があります。IoTの技術には、飲食業界の未来を変えうる多くの可能性が秘められています。サービスの質を高めつつ業務効率を上げることは、お客様の満足度を高めることにも繋がります。あらゆるモノとインターネットを繋げたIoTのサービスは、多くの業務を担う飲食店において、導入を検討すべきツールと言えるでしょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/04/10
  • 店舗の内外装工事費を上手に抑える方法とは?
     新規開店時は、物件、設備、人材、販売促進、内外装工事など、実に多くの費用がかかります。余裕のある経営をスタートさせるためには、できるだけ開店準備にかかる費用を抑えることがポイントです。  本記事では、工夫次第で大幅に抑えることができる内外装の工事費用を、上手に削減する方法をご紹介します。 居抜き物件を借りる  居抜き物件での飲食店開業には、多くのメリットがあります。そのひとつに、内外装費のコストダウンが挙げられます。前店舗の内装、外装、空調、水回りの設備などをそのまま使用できる場合もあるため、大掛かりな内装工事をせずに済むのです。前店舗が同じ業態だった場合、店内の雰囲気も活かしながら、調理器具や設備もそのまま使用することができます。それらの設備に関しては、無償で譲り受けられる場合もあれば、前店舗から買い取るケースもあります。 2.空中階、または地下階の物件を狙う  物件を探す際は、人目に付きやすいことから、“路面店”に重きを置きがちです。しかし、路面店は外装工事に多額の費用がかかるため、初期費用を抑えたい方にはデメリットとなってしまいます。少し視点を変えて、“空中階“または“地下階”の店舗に目を向けてみましょう。外装は看板のみに集中できる分、内装にお金を回すことができます。家賃も路面店と比べると安いことが多いので、初期費用はもちろん、維持費を抑えることもできます。空中階ならば、看板だけではなく窓にも工夫を施すことができ、地下階ならばこだわりの置き看板を建物の入口に設置することで、お客様の目にも留まりやすくなります。 3.自宅の一部を改装する  さらにコストを抑えたい方は、自宅の一部を店舗に改装するのも手です。持ち家なら家賃もかかりませんし、地域密着の隠れ家風のお店を開くことができます。キッチンや空調など、アイデアと間取り次第では工事費ゼロも不可能ではありません。  一般の住宅ということで、繁華街に比べると集客の点で工夫と努力が必要にはなりますが、初期費用を大幅に抑えることができ、オープン後も自分のペースで営業をしていけるのは大変魅力的ですよね。 4.DIYに挑戦する    近年、新規開店時のコストカット術でよく耳にするのが、“DIY”。材料はホームセンターで安く手に入れることができるので、自らの手で新店舗を作り上げる方も増えています。そうすることで、施工業者に頼らずとも思い描く理想の店舗デザインを追求でき、こだわりの店づくりを実現することができます。一見、世界観のある素敵なお店でも、安価な材料を使って上手に演出しているということがよくあります。壁はレンガに見えて“レンガ風”の壁紙、木造に見せかけた板張り、大理石のようなタイルなど、アイデア次第でコストはカットできるものです。何より“自分たちで作り上げた”という達成感と、店舗への愛着が湧くのもDIYならではですね。   5.複数の施工会社に見積もりを取る  まったくの素人が誰でもDIYで素敵な店舗を作れるわけではありません。“専門家を頼るのが一番安心”という方は、最低でも3社以上の施工会社に見積もりを頼み、見比べてみましょう。「一式○○万円」と、あいまいな表記だった場合は細かい内訳を聞くことも忘れずに。あとから追加料金が発生することもあります。  施工会社を選ぶ際は、デザインから施工までを一貫して請け負ってくれる会社が望ましいです。デザイン会社と施工会社を分けて発注すると、工事が割高になったり、施工期間が長くなったりするケースもあるようです。慎重に見比べて、相性の良い施工会社を見つけましょう。 工夫と努力で、上手に内外装の工事費用をカットをしよう  工夫と努力次第で、内外装費はぐっと抑えることができます。初めての自分のお店であれば初期費用を削減して、運転資金を余分に用意しておきたいものです。  無理のない範囲でできることはないか、どうすればコストを抑えながら理想に近づけられるかを考えて、素敵なお店を作り上げてください。  
    開店ポータル編集部
    2018/04/09
  • 会社のルールブック「就業規則」作成から届け出までの注意点・ポイントとは?
     “就業規則”には、会社や従業員が守らなくてはならないさまざまなルールが記載されています。労働基準法では、常時10人以上の従業員を雇う場合には、就業規則の作成・届け出が義務付けられています。しかし、従業員の人数や業種に関わらず、円滑な業務運営を行っていくことを考えたら、就業規則の作成は必ず行った方が良いと言えるでしょう。就業規則を作成する上での注意点を踏まえて、ポイントを整理していきましょう。 就業規則の作成方法 厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/140811-4.pdf    就業規則の作成を進めるにあたって、いくつかの方法があります。 1.専門家に相談  初めて作成する場合、分からないことだらけで不安もあると思います。その際には、専門家に依頼するのもひとつの手段です。そうすることで、法律に沿って、抜けのない就業規則を作成することができるでしょう。依頼をする専門家は、人事労務に関する知識が豊富な“社会保険労務士”や、労働問題に強い“弁護士”などが適切です。これまでの実績や、報酬額などをリサーチして、依頼先を決めることをおすすめします。 2.テンプレートを活用  自社で作成する際にも、就業規則のテンプレートを活用してみてはいかがでしょうか。労働基準監督署に置いてある雛形や、厚生労働省がホームページに記載している“モデル就業規則”をはじめ、インターネット上でダウンロードが可能な、無料の雛形やテンプレートが多く存在しています。  これらを活用する際に気を付けたいのは、雛形やテンプレートというものは、多くの会社に適応する一般的な内容で構成されています。また国が作成しているものは、基本的には従業員の権利を守るため、従業員に有利なルールが記載されている場合も。そのため、自分の会社に適しているかどうかの見極めが必要になるので、注意してください。 厚生労働省「モデル就業規則」:http://www.mhlw.go.jp/stf/ 3.自社で全て作成する   一から社内で作成する場合の手順を追っていきましょう。   ■作成手順①事前準備  会社の状況や環境などをしっかり把握することから始めます。社内の労務管理についての資料や、従業員の勤務実態について調べていきましょう。現状、社内でルール化されているものを全て洗い出し、それらを就業規則として明文化していくことになります。   ■作成手順②情報分析  揃った情報を分析し、現在抱えている問題と、今後改善していきたい問題、今後トラブルになりそうな事柄を確認していきます。また、きちんと規則として定める必要があるものとそうではないものの整理もしていきましょう。   ■作成手順③項目ごとに整理  内容の整理ができたら、テンプレートや見本を参考にしながら、内容に沿って項目を当てはめていきます。これが、就業規則の“章”になります。   ■作成手順④条文作成・確認  振り分けた項目(章)ごとに、条文を作成していきます。分かりやすい内容になっているか、会社の価値観と相違がないかなどの確認を行ってください。法律に違反している内容がないかもチェックしましょう。    作成が終えた時点で、最終チェックを専門家にお願いすることも選択肢のひとつです。作成自体を依頼するよりはコストも抑えられて、内容に不備がないかの確認もできるのでメリットは大きいです。 作成時の注意点  就業規則は、多くの人が目にするものです。誰が見ても理解できる内容で、実態に即しているものでなければなりません。   ■各事業場に合わせて作成する  就業規則は、雇用形態や環境に合わせて作ることが望ましいとされています。雛形やテンプレートがあるため、形式にとらわれがちですが、特に形式が定められているわけではありません。事業場の数だけ就業規則が存在すると言えるでしょう。自身の事業場の実態に沿った就業規則を作成しましょう。   ■分かりやすくハッキリ書く  内容は誰が見ても理解できるように、具体的に記しておきましょう。抽象的なものや複雑な内容だと、せっかくの就業規則も意味を成しません。結果、トラブルに繋がりやすくなってしまうので注意したいところです。   ■法律や契約違反がないように注意する  就業規則は、法令や事業場に適用される労働協約に違反する部分があった場合、その内容は無効となります。 ※労働協約:労働条件その他について、労働組合と使用者との間に結ばれる書面の協定。(労働組合法14条の要件を満たしたもの) 作成後の手続き 厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/ ■意見徴収  作成した就業規則は、労働基準法で労働者代表の意見書を作成しなければならないと定められています。代表者がいない場合には選出しなければなりません。また、会社役員や管理監督者からの選出は認められていないので注意してください。   ■労働基準監督署へ届け出  就業規則を新たに届け出る際に必要なものは、作成した就業規則、就業規則届、意見書になります。就業規則届、意見書ともに定められた形式はありません。各都道府県の労働局のホームページからフォーマットをダウンロードできる場合があるので参考にすると良いでしょう。  期限についての決まりは特にありませんが、“滞りなく届け出なければならない”とされているので、常識の範囲内で完了させましょう。届け出後は受付印が押された控えをもらえるので、大切に保管します。また、内容を変更した場合にも同様の手続きが必要です。   ■従業員に周知する  作成後に一番重要なことは、従業員に対して周知することです。これは労働基準法106条で義務付けられています。周知する際は、必要な時に閲覧できる状態にすることが条件です。これらを怠った場合には内容が効力を持ちませんので注意が必要です。  周知の方法は、事業場の見やすい場所に掲示、一部ずつ従業員に配布する、データ化してメールに添付するなどがあります。労働基準監督署への届け出前であっても、従業員の周知が完了した時点から就業規則は有効となります。 働きやすい環境づくりの第一歩  多くの手順を踏んで作り上げなくてはならない就業規則ですが、その分しっかり作成することで、会社と従業員にとって働きやすい環境を整えることができます。また、現状の洗い出しを行うことは、経営をするうえでも非常に重要なことです。  注意点を頭に入れて、就業規則の作成から届け出までを完了させ、会社と従業員がより安心して働ける環境づくりを目指しましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/04/07
  • 飲食店設計オープンキッチンのメリットとデメリットを調べてみた
     オープンキッチンは、その名のとおり開放されたキッチンのことをいいます。客席と同じフロアに調理場があることで、内装の一部としての演出効果や、お客さまに調理中のライブ感を楽しんでいただくこともできます。  キッチンのスタイルを決めるときには、お店のコンセプトに沿ったものかどうかをきちんと見極めることが大切です。本記事では、オープンキッチンのメリット・デメリットを見ていきましょう。 オープンキッチンとは?  写真のように、お客さまから調理中の様子が見えるように設計された調理場のことをオープンキッチンといいます。基本は、壁などの仕切りがなく、お客さまのいるフロアに設置されたキッチンを指します。  ひと昔前までは、お客さまからは見えない独立した調理場(クローズドキッチン)が主流でしたが、徐々にオープンキッチンが人気を集めるようになりました。日本では、カウンター越しに料理を提供するラーメン店や寿司店などが多いため、馴染みのあるスタイルともいえますね。 ★クローズドキッチンについてはこちら★ 飲食店設計クローズドキッチンのメリットとデメリットを調べてみた オープンキッチンのメリット  オープンキッチンには、さまざまなメリットがあります。 ①お客さまの視覚・聴覚・嗅覚を刺激できる ②お客さまに安心感を与えられる ③料理人のモチベーションを高められる ④オペレーションの簡素化  ひとつずつ見ていきましょう。   ①お客さまの視覚・聴覚・嗅覚を刺激できる  オープンキッチンは、お客さまに料理が出来上がっていく「ライブ感」を味わってもらうことができます。調理中の香りや音は食欲を刺激し、料理ができあがるまでの時間も楽しんでいただけるでしょう。中華料理や、鉄板焼きなどの豪快な調理スタイルのお店には特におすすめです。 ②お客さまに安心感を与えられる  調理場の様子や調理器具、料理人の手元も丸見えなので、衛生面に気をつけているかなどの確認ができます。これによってお客さまには安心感が生まれます。また料理人自身も、キッチン周りの整理整頓を常に心掛けることができるでしょう。 ③料理人のモチベーションを高められる  調理場から客席の様子が見渡せるのもメリットです。その日のお客さまの入り具合や、食べたときの反応も確認でき、料理人のモチベーションアップに繫がります。さらにお客さまとの距離も近く、気軽にコミュニケーションが取れる環境をつくることで、こだわりの料理についてなどの会話も盛り上がります。 ④オペレーションの簡素化  少人数経営のお店であれば、このメリットは大きいかもしれません。お客さまの様子が見えるので、料理を提供するタイミングも図りやすいです。カウンター越しに料理を提供するスタイルであれば、オペレーション人数も少なく済ませることができます。 オープンキッチンのデメリット  つぎに、 オープンキッチンのデメリットです。 ①デザイン性を考慮する必要がある ②内装が傷みやすい ③料理人に調理以外の技量が求められる ④店内演出に制限が生まれる  ひとつずつ見ていきましょう。 「厨房設備の一括見積をとりたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< ①デザイン性を考慮する必要がある  調理場のデザインや調理器具の配置など、すべてがお客さまに丸見えとなるオープンキッチン。調理場のデザイン性も考慮するとなると、料理人の使いやすいように設計できないというデメリットが生まれます。常に清潔感を維持するために、調理器具の配置や内装にも気をつけなければなりません。収納スペースも少なくなりがちなので、設計のさいにデザイナーとよく相談しましょう。 ②内装が傷みやすい  調理中の香りには、油煙が含まれているもの。この油煙が店内に充満することで、床が滑りやすくなったり内装が汚れたりと、内装が傷みやすい傾向にあります。定期的に業者をいれてのクリーニングを検討する必要があります。 ③料理人に調理以外の技量が求められる  フロアの様子が見渡せる一方で、常にお客さまに見られているという緊張感は、料理人にとってのストレスになります。お客様と会話をしながら、店内を見渡し、調理にも集中する…というマルチタスクが要求されます。 ④店内演出に制限が生まれる  調理中は、安全面を考慮してある程度の明かりを確保しなくてはなりません。そのため、客席の照明を落とすなどの演出に制限が生まれます。 新規開業の悩みは、開店ポータルBizに無料相談しよう  傾向として、少人数経営でアットホームな飲食店にとってはオープンキッチンのメリットは大きいといえます。また、店内の演出に制限は出るものの、オープンキッチン自体が高い演出効果を発揮してくれるでしょう。  お客さまにとってはもちろん、料理人にとってのメリットやデメリットもしっかりおさえたうえで、自分が目指す飲食店のコンセプトに沿ったキッチンのデザインを選びましょう。 ★おすすめ記事はこちら★ オープン日から逆算して考えるカフェ開業までのおおまかな流れ【相談無料】  開店ポータルBizでは、お店のサイズや予算にあった業務用冷蔵庫、厨房機器のご提案のほか、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っております。お気軽にご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2018/04/06