飲食店向け情報 一覧

  • 動物系カフェ開業「アニマルカフェ」を開く時に必要な資格や許可を調べてみた
     いまやカフェは、おいしいドリンクやデザート、食事を楽しむだけの場所ではありません。犬や猫、フクロウや小鳥、爬虫類やハリネズミ…さまざまな動物と触れ合えるアニマルカフェが人気を博すようになり、多くのお客さまに癒しの時間を提供しています。  経営者は自分の好きな動物と一緒にお客さまをおもてなしできる、そんな夢のようなアニマルカフェですが、そう簡単な話ではありません。お店を経営するだけでも大変なのに、一緒に働く従業員は動物たちです。言葉も通じなければ、営業後も定休日も、彼らのお世話が待っています。  一緒に働き、生活を共にするのですから、それ相応の責任と覚悟が必要になることは言うまでもありません。そして、飲食店を開業するさいの手続きにプラスしておこなわなければならないこともあります。本記事ではアニマルカフェを開業するにあたって、必要な資格や許可についてみていきましょう。 アニマルカフェを開業するために必要な手続き  まず、アニマルカフェを開業するための、一連の手続きを確認しましょう。  申請する内容の基本は、猫、犬、ウサギなど種類を問わず同じものとなります。   1.営業許可の取得 2.第一種動物取扱業の登録 3.動物取扱責任者の選定 4.ペットフードの製造と販売に関する届出※犬猫のみ 5.消防署への届出 6.税務署への届出 申請方法や要件の詳細 1.営業許可の取得   お客さまに食事を提供する場合は、一般のカフェと同じく保健所から営業許可を取得する必要があります。  自治体によっては、アニマルカフェに特化した基準を設けている場合もあり、衛生面に関してはより厳しく審査されることもあります。  ■料理を提供する場合:飲食店営業許可  ■飲物と簡単な菓子類の提供:喫茶店営業許可  ■他に菓子類等の販売:食品製造業許可 飲食店開業のために必要な手続き~営業許可~【保健所編】はコチラ>>>   2.第一種動物取扱業の登録  これは、実験動物や産業動物を除く、哺乳類、鳥類、爬虫類が対象の登録制度です。営利を目的とし、下記業種に該当する場合は必ず届け出ましょう。  必要に応じて各都道府県の担当者による検査も行われます。犬や猫の動物たちが、カフェスタッフとしてお客さまとの触れ合いサービスを行う場合は下記業種の「展示」にあたります。また、カフェで動物を預かる場合は「保管」の登録も必要になります。  ※ペット同伴で食事ができるスタイルのカフェは、この登録は必要ありません。   >>新規開業の悩みを無料相談しよう<< ■該当する業種 販売:ペットショップ・ブリーダー・ブローカーなど 保管:トリマー・ペットホテル・ペットサロン・ペットシッターなど 貸出:ペットレンタル・ペットモデル・タレント犬など 訓練:ドッグトレーナー・ペットトレーニングなど 展示:動物園・水族館・動物ふれあいパークなど 競りあっせん業:会場でおこなう動物のオークションなど 譲受飼養業:老犬などを有償で動物を譲り受けて飼養する業務   ■申請方法 上記種別ごとに申請   ■申請場所 管轄の保健所か動物愛護センター   ■守るべき事項 動物取扱責任者の選定、管理方法、営業施設の構造など   ■基準、登録違反の場合 業務停止命令、100万円以下の罰金 可能性あり   3.動物取扱責任者の選定  上記の業種に該当する場合は、動物取扱責任者を選定しなければなりません。  責任者は次の3つのうち、いずれかの要件を満たすことが求められています。 申請したい第一種動物取扱業の種別について、 ①半年以上の実務経験があること ②専門学校・スクール(一年以上)を卒業していること ③民間が営む独自の資格を有していること    半年以上でもアルバイト経験があれば条件を満たすことができるので、難しくはないでしょう。  動物取扱責任者となった人は、各自治体の研修を初回と年に一度受講しなければなりません。   4.ペットフードの製造と販売に関する届出 ※犬猫のみ   お持ち帰り用の犬と猫のペットフードを店内で調理し、販売する際には各都道府県の農政局または地域センターに届け出なければなりません。  これは愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律に則ったもので、有害な飼料からペットを守るため平成21年6月1日に施行されました。もし、届け出をしなかった場合には罰則があるので、注意してください。  お持ち帰り用の犬と猫のペットフードを店内で調理し、販売する場合には製造と販売の帳簿をつけ、保管しておくことが義務付けられています。製造したペットフードを店内だけで提供する場合には、手続きの必要はありません。   5.消防署への届出   アニマルカフェであっても、多くのお客さまが来店する場所のため、消防法上の届け出は必要です。 ■防火管理者責任届 従業員を含め収容人数が30人を超える場合、営業開始までに届出 ■防火対象設備使用開始届 建物を利用する場合、利用開始10日程度前までに届出 ■火を使用する設備等の設置届 火を使用する設備を設置する場合、設置前までに届出 飲食店開業のために必要な手続き【消防署編】はコチラ>>>   6.税務署への届出  また、個人事業主として以下の項目を、管轄の税務署に届け出る必要があります。   ■開業届 開業から1ヶ月以内 ■給与支払事務所等の解説届出書(給与支払委がある場合) 開業から1ヶ月以内 ■青色申告承認申請書 開業から2ヶ月以内 飲食店開業のために必要な手続き【税務署編】はコチラ>>> 飲食店開業の悩みは開店ポータルBizに無料相談しよう  このように、アニマルカフェの開業には、通常の飲食店には必要のない資格や許可、届け出が必要となります。手続きが多く大変な点もありますが、お客さまが安心して利用できるようもれなく準備をすすめましょう。  アニマルカフェ開店後の注意点は、衛生管理・飼育管理を徹底することです。動物の臭いは周辺に伝わります。こまめに掃除をして、動物たちも人間も気持ちよく過ごせる環境づくりが必要です。  動物たちを従業員とするわけですから、配慮しなければならないこともたくさんあります。たとえばフクロウなどの場合、一日中狭い部屋のなかで、紐に繋いでいてはいけません。ストレスを抱えてしまわないように、人目を気にせず自由に過ごせる時間を設けてあげる必要があります。また、糞尿の匂いが気になるからと彼らにあたえるご飯や水の量を減らすなどのずさんな飼育管理をしてはいけません。きちんと尊重し、快適に過ごせる環境づくりをおこないましょう。 ★アニマルカフェに置いてはいけない観葉植物★ 取扱い注意!実は危険な観葉植物 子どもやペット同伴可のお店は要チェック ★はじめての飲食店開業★ はじめての飲食店開業 お店をはじめるために必要な7つのステップ  このほか、忘れてはいけないのが、動物の愛護及び管理に関する法律です。犬及び猫の販売業者、貸出業者、展示業者の営業時間は20時までと定められています(一定の条件を満たせば22時まで営業可能)。  生き物を扱うお店として、動物たちの労働・生活環境を整備することで、長く愛されるアニマルカフェを目指しましょう。  開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。あなたのお店にあったサービスをご提案いたします。お気軽に下記フォームよりお問い合わせください。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/26
  • 飲食店集客の鍵は女性が握っている?!来店率を高める3つのポイント
     飲食店が順調に営業を続けていくために欠かせない“集客”ですが、そこで特に重要となるのが女性客の存在です。近年、日本の消費財の80%は女性によって決定されているといわれています。  そのほかにも女性はお気に入りのお店の情報を積極的に広めたり、評判や口コミを参考にお店選びをしたりと、情報の共有や交換を活発におこなう傾向があります。つまり女性客に気に入られる店づくりをおこなうことは集客につながるということ。  では、女性に気に入られるためにはどのような工夫をしたら良いのでしょうか。女性客の来店率を高めるための3つのポイントを見ていきましょう。 1.清潔感を保って居心地の良い空間に  女性に好かれるお店となるためには、まず第一に、居心地の良い空間である必要があります。そのためには、こまめな清掃で清掃感を保つことが大切です。特にテーブルや椅子、床はお客様が触れる箇所でもあるので、ベトベトしていたり汚れがついていないか念入りに確認してください。見落としがちな窓や照明もお客様の目に入るところなので忘れてはいけません。  そして一番気をつけたい場所がトイレです。トイレは、女性にとって本来の目的以外にも、メイク直しの場として利用しています。いくら食事スペースが清潔でも、トイレが汚ければお店の評価はマイナスになってしまいます。女性客のハートを掴みたければ、トイレこそ清潔にしておきましょう。 2.“プラスアルファ”の細やかな気遣いを  女性にとって、プラスアルファの細やかな気遣いがみられるお店は、とても印象が良く“また来たいな”“誰かに教えたいな”と思うお店でもあります。もちろん、店員さんの笑顔が素敵だったり、接客が丁寧であることもポイントですが、かゆいところに手がとどく“あったら嬉しいサービス”が用意されていると、お店に対して好意と親しみをもつものです。ここでは、そんな女性のハートをつかむために、簡単に取り入れられるサービスの例を4つ挙げてみましょう。 ①ひざ掛けで冷え対策  女性は体質的に冷えやすく、冷え性の方も多いです。冬や冷房を効かせる夏には、ひざ掛けを準備しておきましょう。お客様に一言声をかけてあげるとより丁寧です。また、声をかけた時には不要でも、後々になって必要になる場合もあるので、あらかじめ全席に置いておくか、棚を用意して自由に利用できるスタイルにするのも良いでしょう。 ②トイレに充実のアメニティ  トイレにアメニティが揃っていると印象はぐんとアップします。コットンや綿棒、あぶらとり紙などメイク直しに役立つものは特に喜ばれます。また、食事後のケア用にマウスウォッシュを置いておくのもおすすめです。臭いの心配がなくなり、より食事を楽しんでもらえますよ。 ③バッグ入れの設置  男性は荷物が少なく、ポケットにお財布と携帯電話をいれて身軽に行動する方も多いですが、女性の場合は、全員といっていいほど必ずバッグを持っています。置き場に困らないよう、椅子の下や横に荷物入れを用意しておきましょう。あわせて、上から布をかぶせて汚れを防止してあげるとさらに印象が良くなります。 ④靴の脱ぎ履き用に椅子を用意  座敷席があるお店や靴を脱いであがるお店であれば、下駄箱やたたきの近くに椅子を用意しておきましょう。サンダルやブーツなど靴によっては脱ぎ履きがしにくかったり、スカートを履いていてかがむのに抵抗がある方もいます。椅子があれば、そのようなお客様にも安心してもらえますよね。  一つひとつはちょっとしたサービスですが、それらに配慮をすることで、女性客からの印象はぐっとアップします。どれも手軽に始められるものばかりです。少しずつ取り入れて女性のニーズを満たしていきましょう。 3.“フォトジェニック”な店内とメニューを  情報共有が活発な女性の集客において、SNSは強い味方。特に、Instagramを利用して人気となったお店は多くあります。それにならい、思わず写真を撮りたくなる“フォトジェニック”な内装やメニューづくりをしてみましょう。  看板やインテリア、メニューブック、コースター、食器、小物など、お店にあるもの全てがフォトジェニックの対象となります。お店のコンセプトをしっかりと決め、それにあわせて統一感のある内装にしましょう。話題となったお店は、大人の雰囲気漂うシンプルなものやカラフルでかわいらしいもの、まるで外国にいるかのような異国情緒あふれるものなどが多いようです。店内の写真を撮ることが目的でその場所を訪れるケースもあるので、あわせて店内にフォトスポットを作ってみるのもおすすめですよ。  メニューもフォトジェニックなものを選びましょう。通常使われる食材とは異なるものを使って色合いを変えてみたり、特大サイズを作る、盛り付け方を工夫するなど方法はさまざまです。一からメニュー開発をしなくても、既存の料理を一工夫するだけでフォトジェニックに仕上げられます。 大切なのは、女性の立場になって考えること  ターゲットとしている女性客が少ないなどの悩みをもつお店には、女性からのニーズを満たせていない原因がなにかしらあるはずです。自分のお店には“どのようなサービスが必要か”“何が足りないのか”を、女性客の立場になって考えてみてください。とはいえ、男性からの目線では気が付かないこともたくさんあるでしょう。そんなときには、女性のスタッフや知り合いの意見を聞いてみてください。集客につながる、新たなカギが見つかるかもしれません。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/26
  • 【売上に直結する販促ツール】メニューブックの作成時に気を付けたい4つのポイント
     飲食店で席についたらまず見るのがメニューブック。そのお店にはどのような料理があり、どれくらいの価格で提供しているのかを一目で確認できる、飲食店に欠かせない重要なものです。しかし、“何の料理があるのかさえわかればいいんでしょ?”と、なんとなく適当に作っているお店も多いのではないでしょうか。しかし、料理を提供する飲食店にとってメニューブックは、大切な販売促進ツールです。その出来次第では、店舗の売り上げを左右させることがあることをしっかりと把握して、メニューブック作りに活かしましょう。  これからメニューブックを作成する、既存のメニューブックを見直したい、少しでも売り上げをアップさせたい。そんな経営者の方々にお伝えしたい、メニューブック作成時に気を付けたい4つのポイントをご説明します。是非参考にしてみてください。 ポイント①【料理のネーミングを一工夫しよう】  同じ料理でも、ネーミングによってお客様が受ける印象は大きく異なります。ただ料理名を並べるのではなく、特徴や具材などを少し具体的に表現するだけで食欲をそそるものになるのです。  例えば、“オムライス”の場合。ただ、オムライスと書くだけでは、そのオムライスにはどのようなソースがかかっていて、たまごはどのような状態のものなのか、イメージがつきにくいとおもいませんか?そこで、“とろとろ卵とデミグラスソースたっぷりの特製オムライス”のように、すこし凝ったネーミングにしてみるとどうでしょう。どのようなオムライスなのかがわかりやすくなるだけでなく、おいしそうに聞こえますよね。  このほか、“〇時間煮込んだ●●”や“〇〇産●●”など表現方法はさまざまです。難しければ“激辛!●●”や“酸味の効いた●●”など簡単に味を書くだけでも、お客様はその料理をイメージしやすくなるので、注文に繋げることができます。お店ならではのこだわりがアピールできるネーミングを考えてみましょう。  ただし、やり過ぎは禁物です。表現を工夫しすぎて、かえってわかりにくい名前にならないよう注意してください。  また、名前だけではどのような料理か伝わりにくいものもあります。メニュー名の下に、簡単な説明を加えてあげると良いでしょう。おいしい食べ方や順序があればそれも書いておくと喜ばれますよ。 ポイント②【写真を貼って、視覚から“食べたい!”を誘おう】  料理名や説明の文章だけでは、どのような料理かを完全に把握することができません。“注文してみたらイメージと違った…”とがっかりされないために、メニューブックに写真を貼りましょう。しかしそこでこだわらなければいけないのが、写真のクオリティです。本当は味がおいしかったとしても、写りが悪ければお客様は注文したいと思いません。それほど料理の見た目は重要なのです。どのような食材がつかわれているのかがわかるサイズで、角度や色合いを調整し、撮影しましょう。しかし実物とのギャップが出過ぎる写真は、クレームになりかねないので注意が必要です。   ポイント③【サイドメニューを並べて、複数注文を促そう】  お客様からの注文数をできるだけ増やすために、メインメニューのページにサイドメニューも載せておきましょう。例えばハンバーグのページなら、ライスやパン、スープ、サラダ、おすすめのトッピングなどを載せておくことで、セットで注文してもらえる確率がぐんと上がります。お客様にとっては注文がしやすく、お店としては複数注文がとれるので売り上げに繋げることができます。  また、人の目線は左上からアルファベットの”Z”の順に移動すると言われています。この特徴を活かして、おすすめの順にメニューの配置を決めると良いですよ。 ポイント④【複数言語に対応したメニューブックを作成しよう】  日本には年間多くの外国人旅行客が訪れます。もちろん全員が全員、日本語を理解できるわけではありません。言葉の壁によって、お客様の希望に応えられなかったり、販売機会を逃してしまうのはとてももったいないことですよね。そうならないために、日本語だけでなく複数の言語に対応したメニューブックを用意しておくと良いでしょう。日本ならではのおもてなしの精神をもって、海外からのお客様にも喜んでもらえる環境づくりをおこないましょう。   お客様目線を大切に  メニューブックはお店によって、紙だったり電子端末だったり、その形や大きさもさまざまで、それぞれのお店が工夫を凝らしたオリジナリティ溢れるものを作っています。  しかし、実際に使うのは、お客様だということを忘れてはいけません。飲食店にとってメニューブックは、大切な販売促進ツールです。デザインにこだわるあまり、読み難いフォントにしてしまったり、加工しすぎた写真を並べすぎてはいませんか?  今回説明した4つのポイントをもとに、お客様にとって使いやすく読みやすいメニューブックを作成しましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/25
  • 飲食店開業のために必要な手続き【税務署編】
     開業をする際に、書類を提出しなければならないのは保健所や警察署、消防署だけではありません。忘れてはならないのが“税務署”での手続きです。お店を経営するわけですから“事業を開始しますよ”という届出を税務署に提出する必要があります。雇われていた頃には、給与から所得税などの税金を差し引いて国に納付する“源泉徴収”や、年末調整を会社にしてもらっていましたよね。お店を経営する立場になった場合は、自身で売り上げや支出の管理をし、申告を行い、所得税を納めなければなりません。そのため、開業時には税務署への届出が必ず必要になるのです。  また、個人が開業する場合と、法人がオーナーとなる場合では手続き内容が異なりますので注意してください。本記事では個人事業主として必要な税務署関係の手続きをみていきます。 1.個人事業の開業届出書  新しく事業を始めた時に必ず提出しなければならないのが“個人事業の開業届出書”です(所得税法229条)。期限は、“事業の開始等の事実があった日から1ヶ月以内”と決められています。提出期限が、土・日・祝日に当たる場合は、その翌日が期限となります。  また、この開業届を提出しなければ、所得税の確定申告を“青色申告”で行うことができません。これは個人事業主にとって、非常にデメリットとなるので“開業届出書”と“青色申告書”はセットで考えましょう。 個人事業の開業届出・廃業届出等手続/国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/   2.所得税の青色申告承認申請書  事業主が1年に1度行う、所得税の確定申告を“青色申告”で行うために提出する申請書が“所得税の青色申告承認申請書”です(所得税法第144条、所得税法第166条)。確定申告は“白色申告”と“青色申告”の2種類がありますが、白色申告と比べて青色申告は、若干手間はかかるものの、節税面でお得な点が多々あります。この申請書を、前述の開業届出書と一緒に提出しておかないと、青色申告はできません。忘れずに申請しておくことをおすすめします。  期限は、青色申告をしようとする年の3月15日迄、その年の1月16日以後、新たに事業を開始した場合には、その事業開始等の日から2ヶ月以内に提出してください。 ■白色申告とは   開業したばかりで節税するほど所得が高くないという場合や、会計に詳しくない方に適した確定申告と言えるでしょう。メリットとしては、誰でも記入できるフォーマットを使って“単式簿記”で記帳するため、会計業務が非常に簡単に行える点です。納税者が所得と税額を計算して、税務署に申請して納税します。   ■青色申告とは  一定以上の事業収入がある方に適した確定申告です。まず忘れてはいけないのが、前述の“開業届出書”を提出していないと、青色申告をすることができず、自動的に白色申告となります。  青色申告は、申請書を提出して税務署の承認を受ける、帳簿の記入は複式簿記で行うなどの条件をクリアして、初めて申告ができます。白色申告と比べて、かなり手間はかかりますが、その分メリットも大きいのが特徴です。総収入額から65万円を差し引く特別控除があり、大幅な節税ができるのです(単式簿記の場合には10万円控除)。その他にも、控除される項目が多々あるので併せて確認しましょう。   所得税の青色申告承認申請手続/国税庁HP:https://www.nta.go.jp/   3.青色事業専従者給与に関する届出手続   これは青色申告を行う事業主が家族や親族を従業員として雇用した場合に必要な届出です(所得税法第57条)。青色申告では、家族従業員に支払った給与を全て経費として計上ができます。この手続きを行わなければ給与を支払うことができませんし、もちろん経費にもできません。  青色事業専従者給与の提出期限についても、申告を行う年の3月15日迄で、1月16日以後に開業した場合は開業から2ヶ月以内となっています。 青色事業専従者給与に関する届出手続/国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/ 4.給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出  アルバイトやパートなど従業員の所得税を給与から源泉徴収する際に必要な手続きです(所得税法230条、所得税法施行規則第99条)。これには家族従業員の給与も含まれます。所得税が発生しない給与が少額の従業員であっても届け出なければならないので注意してください。期限は、給与支払事務所の開設の事実があった日から1ヶ月以内。  また、開業時に提出する“開業届出書”に給与支払いに関する項目があるので、そこに記入すれば給与支払事務所等の開設届出書は不要ということになっています。しかし、実際には提出を求められることがあるようです。二度手間を避けるためにも、あらかじめ提出をしておいた方が良いでしょう。 給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出/国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/   5.源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請   これを申請することによって、毎月税務署へ納める所得税を、年2回(1月・7月)にまとめて納められるようになります(所得税法第216条、第217条)。個人経営の飲食店にとって、毎月の納税は負担も大きいのではないでしょうか。そういった手間を少しでも減らし経営をスムーズに行うためにも、申請をしておくと良いでしょう。ただし、適応される条件は従業員9人迄となっているので注意してください。 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請/国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/   個人事業主としての自覚を持とう!  飲食店をオープンする際には、さまざまな届出や申請を行わなければいけません。届出を行わないと開店できないものであれば、見落とすことも少なくなりますが、税務署への届出は、開業後に行うものばかりです。忙しさにかまけて、うっかり忘れていたなんてことも。お店を経営し従業員を雇うことは、自分だけでなく従業員の生活を支えていかなければなりませんよね。個人事業主としての自覚を持ち、税金や記帳などに関する知識をつけていきたいところです。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/18
  • 社員のモチベーションを低下させずに人件費をコントロールする方法
     2017年度厚生労働省のデータによれば、最低賃金の全国平均は737円から958円。過去5年間の推移をみても、毎年最低賃金が上がっていることがうかがえます。人件費の削減は、世間の風潮とは逆行しているのかもしれません。しかし、売上が減っているにもかかわらず、周りに合わせて人件費を上げることは、会社の経営状態をさらに悪化させることに繋がってしまいます。売上が減るなかで、会社の利益を上げるためには、人件費をうまくコントロールすることが大切です。  人件費を抑えるための方法としてもっとも一般的なのは、給料の引き下げと解雇ですが、これらは社員のモチベーションを低下させます。優秀な社員が次々に退社してしまい、結果的に会社存続の危機に陥ることになりかねません。  では、どのようにして人件費を削減するとよいのでしょうか。社員のモチベーションを低下させずに、人件費をコントロールする方法を考えてみましょう。 1.業務効率を向上させる  業務時間が長くなればなるほど多くの人件費がかかります。人件費を抑えるために、まず業務効率を向上させ、勤務時間を減らす取り組みを行いましょう。まずどの業務が効率化できるのか考えます。一つの業務に対して、適切に人員が配置されているか、過剰に配置され、効率が悪くなっているところはないか見直しましょう。特に業務が多い部署は、業務の1部を外注化するのも一つの手です。システム開発や会計業務など外注したほうが人件費を抑えられることもあります。 2.労働時間をコントロールする  残業する雰囲気がある場合は、通常業務時間内に仕事を終えるという意識に変える必要があります。定時には、オフィスの電気を消灯させるなど、定時で帰宅する環境作りを進めましょう。 ・残業許可制度の導入  残業に関しては、残業許可制度を導入する方法も有効です。残業許可制度とは、残業をする場合に上司に届け出を行い許可された場合だけ残業できる制度のこと。残業代を稼ぎたくてやることもないのに残っている人や、他の人が帰らないからなんとなく残っている人などムダな人件費の削減になります。届け出があった場合、残業内容、残業時間が適切であるか必ず確認しましょう。 ・フレックスタイム制の導入  フレックスタイム制とは、労使協定に基づいて社員が出社や退社の時間を決定できる制度のことです。労働時間が柔軟になることで、優秀な人材の流出を防ぎ、新しい人材の確保もしやすくなります。また、夜や夕方に商談が入った場合、基本的には残業になりますが、始業時間が調節できるフレックスタイム制なら残業扱いにならない場合もでてきます。フレックスタイム制の精算期間は、最長で1カ月でしたが、2016年4月より3カ月に延長されました。より柔軟な働き方ができるように改正されています。 ・ワークシェアリングの導入  ワークシェアリングとは、一言でいえば、雇用を確保するために仕事を分かち合う制度のことです。ワークシェアリングは、フランスやイギリス、オランダで導入されています。例えば、会社内の仕事が減り、人員が過剰な状態になったときに、社員の労働時間を短縮して給料を減額すれば、解雇することなく雇用を維持できます。また、短時間正社員の導入により、育児や介護などライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。 3.会社の危機を社員全体で共有する  売上が伸びないなか、人件費を抑えるために、どうしても解雇や減給をしなければならないこともあります。減給や解雇によって社員のモチベーションが下がるのは、頑張って仕事をしているにもかかわらず、給料が下がるという納得できない状況になっているからです。  ここで必要となるのが、会社の売上が伸びていないときは、給料が減っても仕方がないという意識改革。これはいわば、会社の危機を社員全体で認識する取り組みです。会社の利益を社員に認識させ、それに給料を反映させましょう。利益が上がっているときは、給料が増え、利益がないときは、給料が減る。これをはじめから理解していれば、給料が下がってもモチベーションが下がることはありません。自分の給料を上げるためには、会社の利益を上げるしかないと奮起する社員もでてくるでしょう。社員一人ひとりが、会社の利益のために率先して行動できるようになると、売上の増加も期待できます。 4.給料以外に得られるものを用意する  給料は社員のモチベーションを高めるために重要な要素の一つです。でも実はそれだけではありません。給料だけでなく、働くことによって給料以外にも得られるものがあれば働く意欲に繋がることもあります。  たとえば、英語のスキルを高めたいと考えている人が、その会社で働くことで英語のスキルを高めていけるのであれば、給料が同業種と比べて少し安くなったとしても、働く意欲が失われることはないでしょう。給料を下げなければならなくなった時、その他の魅力を用意することで、モチベーションを維持させる手助けとなってくれます。 労働時間に応じた給料ではなく、利益や仕事内容に応じた給料に  人件費を抑えながらも、社員のやる気を保つためには、まず、業務の効率化と労働時間の調整が必要です。また、会社の経営状況を把握させ、会社の業績が悪ければ給料が下がるという、危機感をもたせることも必要になります。  労働時間に応じた給料ではなく、利益や仕事内容に応じた給料にすることで社員のやる気を保つ人件費の削減につながるのではないでしょうか。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/16
  • SNS・Web集客は必須の時代!飲食店の集客に有効な5つの無料サービスを知ろう
     一人でも多くの人にお店の存在を知ってもらい足を運んでもらうきっかけを作るために、多くの飲食店が広告掲載やクーポンの発行、期間限定キャンペーンなどさまざまな試みをしています。しかしそれをするにもけっこうな費用がかかり継続が難しいことも。  そこで「集客はしたいけど費用はできるだけ抑えたい」といった方に、無料で始められる集客に有効な5つのサービスをご紹介します。まだ導入していないものがあれば参考にしてみてください。 集客に繋がる無料のサービス   本記事で取り上げるツールは以下の5つです。 1.Googleマイビジネス 2.Facebookページ 3.Instagram 4.Twitter 5.Line@  「すでに運用している」という方も多いでしょう。いまあなたが運用しているその方法は、はたして集客に効果があるものでしょうか。  いそがしい時間をやりくりして運用をしているのですから、どうせなら「集客に有効な運用」をしていきたいですよね。「集客に効果的な運用方法」が知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。 1.Googleマイビジネス  Googleマイビジネスは、お店の情報をまとめて整理しておく「Web上の箱」のようなもの。所在地や営業時間などの基本情報をはじめ、写真、経路案内、ホームページといった情報を追加することで、集客が期待できます。 Googleマップ上に店舗情報を掲載できる  「道に迷ったとき」や「目的地までのナビ」に利用する機会の多いGoogleマップ。地図上に店舗情報が掲載されているのを目にしたことがあるでしょう。  実はこれ、Googleマイビジネスに登録するだけで、どの店舗でも簡単に店舗情報を載せることができるのです。付近の住所が検索されたとき、付近でマップを開いたときに、地図上に店舗名が出ていればそれを見た人がお店に訪れるかもしれません。  登録は簡単!まだお済ではない方、集客に効果的な運用の仕方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。 2.Facebookページ  SNSのなかでも経済的自立を果たしている30代から40代の世代に人気のSNSと言えば、facebookです。写真も文章も投稿できるという点から、飲食店の登録率が高いSNSでもあります。 ホームページとして使える  店舗や会社などビジネス用のFacebookページは、Facebookに登録していない人でも閲覧が可能なため、ホームページのかわりとして利用されるケースもあります。Facebookページには、グルメサイト顔負けの予約機能や問い合わせ機能があり、チェックインや店舗評価、クーポン発行など便利な機能が豊富に備わっています。ページや投稿をシェアしてもらえれば宣伝効果もありますよ。  Facebookページを作成するには大前提として、個人アカウントを持っている必要があります。もしお持ちでなければアカウント作成から行いましょう。Facebookページについてより詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。 3.Instagram  Instagramは写真の投稿がメインのSNS。店舗で提供している料理や商品の写真を投稿することで視覚的にアピールができるため、飲食店には特におすすめです。  Instagramのユーザーは若い年齢層や流行に敏感な層が多いため、20代~40代、女性客、カップルなどをターゲットとしている店舗は集客対策でアカウントを作成しましょう。 投稿を工夫すれば、ターゲットとしている層にアピールできる  投稿時のポイントはたくさんありますが、初心者でも簡単にはじめられるのは「#(ハッシュタグ)」を付けて店舗と関連のあるキーワードを入れておくこと。たとえばハンバーグの料理なら”#ハンバーグ”と入れることで、ハンバーグで検索されたときにより多くの人に投稿を見てもらえる可能性が高まります。Instagramの効果的な運用方法についてはこちらの記事をチェックしてください。 4.Twitter  「つぶやき」と呼ばれる短い文章で投稿できる気軽さとリアルタイムの情報を配信できることが魅力のTwitter。投稿をすれば「いいね」や「リツイート」、「アクティビティ」や「アナリティクス」で、どれだけの人に見てもらえたか、どのような層の人が気になってくれているのかなどユーザーの反応を確認できます。 手軽に情報発信ができ、コミュニケーションもとれる  投稿へのコメント機能があるため、コミュニケーションがとりやすく、親近感をもってもらいやすいのがTwitterの特徴です。営業時間や本日のおすすめメニュー・商品、混雑状況などの情報を簡単に発信することができます。リツイート機能があるので、情報を拡散してもらいやすく、Instagram同様にハッシュタグをつければより多くの人に見てもらえます。効果的なTwitterの運用方法はこちらの記事で詳しく説明しています。 5.LINE@  いまやLINEはコミュニケーションツールとして最も利用されているといっても過言ではないほど人気のサービスです。LINE@はそれの企業版です。 リピーターを育てたいときにおすすめ  LINE@は有料プランがメインですが、無料のプランもあります。LINE同様に、まずはユーザーに「友だち」になってもらう必要があります。友だち限定のお得な情報配信やクーポン発行で、リピーター獲得に繋げましょう。  LINE@についての詳細、集客UPに繋がる運用方法についてはこちらの記事をチェックしてください。 さまざまな工夫で効率的な集客を  どれも無料でありながら、手間や負担なく導入できるのはうれしいところです。大切なのは、導入して満足するのではなく、きちんと運用して活かすこと。    せっかく登録しても更新がおざなりになっていては、かえってお店の印象を悪くしてしまいます。おすすめの運用方法としては、それぞれを組み合わせることです。  LINE@のQRコードをInstagram に投稿、さらにInstagramの投稿をFacebookページ・Twitterでシェア…さまざまな方法を試し、店舗独自の活用法を見つけましょう。    開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください! 
    開店ポータル編集部
    2018/06/14
  • 外国人を雇用するときに気を付けたい、労働通知書作成時のポイントとは?
     近年、さまざまな店舗で外国人スタッフが働いているのをよく見かけるようになりました。外国人が経営する外国料理店も年々増え続けています。それもそのはず、最新の統計では現在日本で働く外国人労働者は約128万人(2018年4月現在)、この人数は現在も増え続けています。  飲食店の人材不足が深刻ないま、外国人労働者の雇用は珍しくありません。本記事では外国人を雇用する際に気を付けたい労働条件通知書(雇用契約書)作成時のポイントについてご説明します。 労働条件通知書(雇用契約書)とは  労働条件通知書(雇用契約書)とは、労働者を雇うときに労働条件をわかりやすく明示した書類のこと。特に日本語が不自由な外国人を雇う場合は、労働条件に誤解やトラブルがないよう母国語や英語などで、雇用条件を正確に、意味が分かるように書く必要があります。  雇用契約は本来、求人を出して雇用が決まった時に、応募者が求人の労働条件に合意した瞬間に成立するもので、雇用契約書を交わして初めて効力を発揮するものではありません。しかし、外国人にとって日本は外国です。慣習や文化、言語の違いから誤解が生じやすいため、労働条件通知書を作成することで、雇用後のトラブルを回避することができます。 労働条件通知書作成のポイント  労働条件通知書は“契約”という法律行為の一種です。ここで重要なのは、内容に誤解があった場合は契約が成立しているとは言えず、雇用契約が無効になる恐れがあるという点。誤解なく契約をすすめられるように、労働条件通知書作成のポイントを押さえておきましょう。 ■母国語・または英語で文書を作成する  日本語が不自由な外国人に限らず、日本語検定1級の外国人であっても、日本語で労働条件がびっしり書かれた書面は分かりにくいもの。誤解なく内容を理解してもらうために、母国語や英語で作成しましょう。  外国語の書面を作成する自信がない場合は、厚生労働省が労働条件通知書のモデルをインターネット上で公開しているので、それを利用するのがよいでしょう。 厚生労働省 HP:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/040325-4.html ■最低限労働条件通知書に盛り込む項目 ・労働契約の期間  ※契約満了時期、契約更新の有無、契約更新要件などをしっかり明示しましょう。 ・就業場所・転勤の有無 ・始業時間、終業時間、休憩時間、休日について ・賃金額、支払い方法、締め切り日、支給日、昇給制度について ・退職に関する規則 ■記載しておいた方がいい項目 ・年次有給休暇について、取得方法、取得時期など ・時間外労働に関して、賃金など ・業務上の守秘義務について ・試用期間について    誤解なく労働条件を理解し合意をした場合は、労働条件通知書の末尾にサインをもらいましょう。万が一、トラブルが起きた場合にはこのサインがあることが重要になってきます。 労働基準法に則った雇用を  外国人を雇用する場合の労働基準は厳しく定められています。そのため、これらを犯して雇用した企業は、法律で処罰されることになります。また、当然のことですが、日本人を雇用する時と同様に、最低賃金を守らなければなりません。   ①以下の業種で労働してはいけません  パチンコ店・麻雀店・ゲームセンター・キャバレー・スナックなどの風俗店 ②“就労ビザ”を取得した外国人、または、“資格外活動許可”を取得した留学生であること ③就労ビザの定めた期間内の雇用契約期間であること ④留学生の場合は週28時間以内の労働時間であること   労働条件に誤解やトラブルが起きないよう細心の注意を  外国人の雇用については、さまざまな条件があります。日本に帰化して国籍を日本に変えた場合を除いては、外国人の雇用には、日本人を雇う以上に気をつけなければならないポイントが沢山あります。しかし、日本を愛し、日本で働こうという希望に満ちた外国人はお店にとっても有益な人材となってくれるでしょう。労働条件に誤解やトラブルが起きないよう細心の注意を払い、円滑な雇用をすすめましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/11
  • カードの時代は終わり!スタンプアプリ“Stamps!” で集客UP
     飲食店はもちろん、さまざまなお店が集客目的で取り入れている“スタンプカード”。スタンプを貯めることを楽しみの一つとしてお店に通うという点では、一定の集客効果があることは間違いありません。ですが、従来のスタンプカードではどのお客様がどれだけスタンプをためているのか、どれくらいの頻度でお店に来てくれているのかを、リアルタイムで知ることができません。スタンプカードが全てたまり、カードを回収することができれば確認をとることも可能ですが、そのためにはどれだけの時間が必要でしょう。想像するだけでも気が遠くなりますよね。  また、お客様にとっても、財布のスペースを占領するスタンプカードは、かさばってしまうため出来るだけ持ち歩きたくないものです。  本記事では、これらの問題を解決してくれるアプリ“Stamps!(スタンプス)”をご紹介します。 Stamps!はどんなサービス? Stamps!公式HP:https://stamp.sc/  Stamps!を使用する場合、お客様は普段使用しているスマートフォンやタブレットに、Stamps!のアプリをインストールするだけで従来のポイントカードのようにスタンプをためることができます。スタンプの集め方も簡単です。お客様は店舗に設置されたQRコードを読み取ることでスタンプを取得し、集めたスタンプ数に応じて、クーポンや特典を受け取ることができます。  また、お店にとっても充実した機能やメリットが備わっています。料金は“スタンダード”と“デラックス”の2つのプランから選べます。用途と予算に合わせて選ぶことができるのは嬉しいですよね。   お店にとってのメリットは? ■プッシュ通知でPRができる!  プッシュ通知の際は、誕生日や天気、世代などさまざまな条件を設定しておくと、そのタイミングで、自動通知をだすことができます。端末の画面上に通知が表示されるので、開封率も高くPRや集客に繋げられます。  たとえば「雨の日にだけ割引サービスをしたい。」「朝は来客が少ないから、その時間にアピールしたい。」など。細かい条件に沿った情報をリアルタイムな発信ができるのです。   ■マーケティング分析に役立つ機能が搭載!  お客様の性別や年代、利用回数、プッシュ通知の開封履歴、クーポンの利用回数などが確認できます。そのため、どのようなお客様がどれだけ来店しているのか、どのような時間帯にどのようなクーポンが利用されるのか等を把握することができるのです。  また、お客様の来店頻度や、混雑する時間帯などを分析することで、プッシュ通知やクーポンの効果を確認することも。従来の紙のスタンプカードでは難しかった、マーケティングに役立つ情報を収集・分析することで、今後のキャンペーン企画や商品開発にも役立てることができます。   ■アンケート機能が搭載されている!  Stamps!には、アンケート機能が搭載されています。登録しているお客様の中から、性別や年代を絞り、プッシュ通知配信をすることで、ターゲット層への効率的なアンケート回収が実施できます。回答してくださったお客様へは、スタンプやクーポンなどの特典を付けることで、再来に繋げることも可能です。   お客様にとってのメリットとは? ■スマホアプリだから管理が楽!  これまでの紙のスタンプカードのように、財布を圧迫することはありません。携帯しているスマートフォンやタブレットに、Stamps!のアプリをインストールするだけでいいのです。家にカードを忘れることも財布の中から探すこともなく、ストレスフリーでスタンプを貯めることができます。   ■楽しくスタンプが貯められる!  スタンプをたくさん集め、カードが一巡したところで、背景のデザインが変わったり、特典が変わったりする“ランクアップ機能”があります。お客様はゲーム感覚で楽しくスタンプを集めることができるのです。  また、特定の店舗・場所でスタンプを取得すると1枚の絵が完成する“スタンプ絵合わせ”機能も。お客様が飽きずにスタンプを貯めることができます。 ■口コミと友達紹介システム  お客様からご友人へ、クーポンを贈れる機能があります。ご友人が利用すれば紹介したお客様にもクーポンが還元される仕組みです。さらにSNSに投稿すればボーナススタンプがもらえるサービスも!紹介システムと口コミは、お客様にとってはクーポンやスタンプを取得することができ、お店としては新規のお客様獲得に繋げることができます。 2つの料金プラン ■スタンダードプラン  月額9,800円で、本格的な集客アップを実現するスタンダードプランです。 <主なサービス内容>  ・スタンプ&ポイントカード  ・クーポン  ・ランクアップカード  ・プッシュ通知  ・紹介クーポン  ・データ分析  ・CSVデータ出力(※過去1年分まで)   ■デラックスプラン  月額19,800円で全てのサービスが利用可能になる、本格的な集客・マーケティングを実現するデラックスプランです。上記スタンダードプランの機能に加え、さらに楽しめるサービスと詳しい顧客分析が可能になる充実のサービス内容となっています。 <主なサービス内容>   ・スタンプ絵合わせ  ・アンケート  ・会員管理   性別、生年月日、来店状況、クーポン利用状況など集客戦略に活用できる情報を収集できます。  ・取得プロフィールカスタマイズ   任意で取得する会員情報を設定できます。   Stamps!を利用して楽しく集客アップ!  便利なサービスやツールが次々と登場するなかで、自店にとってプラスになるものをいかに工夫して取り入れていくか、情報収集と研究は不可欠です。  従来の紙のスタンプカードで生じていた問題を解決した“Stamps!”は、お店にとってはもちろん、お客様にとってもメリットがあります。集客アップに繋げられるStamps!を導入して、リピーターの多い繁盛店を目指して行きましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/10
  • 【居抜き物件検討中の方必見!】内見をするときのタイミング別チェックポイント
     飲食店をオープンさせるのに重要となる物件選び。検討している物件の広さや設備、内装がどのようなものか、自分の店舗にそのまま活かせるものがあるかなどを確認するために内見は欠かせません。確認すべき箇所が多いので、内見後に”あそこも見ておけばよかった…”とならないために優先的なチェックポイントをあらかじめまとめておく必要があります。また、内見はタイミングも重要であり、いつ行くかによって得られる情報が変わるのです。そこで、本記事では内見するタイミング別のチェックポイントをお伝えしていきます。 1.リアルな事情が聞ける!~営業中の内見~  良い物件を見つけるには、営業停止前の店舗を内見させてもらうのもひとつの手です。営業中に内見する最大のメリットは、現オーナーから直接話を聞けること。近隣のライバル店や、客層、曜日と時間帯による集客の違いなど、細かな情報が得られます。また、厨房機器の動作や空調の効き具合、過去のメンテナンス歴など、普段から使用していなければ分からない設備状況までわかるため、開業後の参考になります。    ~チェックポイント~  営業中の内見は迷惑にならないよう限られた時間でチェックしなくてはなりません。以下にチェックポイントをまとめたので、当日のスムーズなチェックに役立ててみてください。 ①厨房内の整理整頓がされているか ②グリストラップはきちんと掃除されているか ③床に汚れ、ヌメリがないか ④店内のあちこちに害虫駆除や害獣駆除用品が設置されていないか ⑤排気用ダクトやグリスフィルタ、空調のフィルタは装着されているか  もし、これらがきちんと対処されていなければ、あまりメンテナンスには力を入れてこなかった店舗だと分かります。今は大丈夫でも後から設備の不具合が次々に起きる可能性も。明け渡し後に不具合があった場合に備えて、処置方法と費用の負担を事前に決めておくことが重要です。 2.じっくりと隅々まで確認できる~閉店後の内見~  営業中の内見では、物件の売り手にとって不利となるような情報はあまり詳しく教えてもらえない可能性も。それが閉店後なら、設備や機器の不具合など気になるところを自身の目で直接確認できます。また、時間やお客様を気にしなくて良い分、じっくりと隅々まで確認ができます。   ~チェックポイント~  営業停止後に見ておきたい主なチェックポイントは以下の通りです。 ①店内に入った時に油や腐ったにおいがしないか ②グリストラップと排気用のダクトが汚れていないか ③電気がきちんと通っているか ④冷蔵庫、空調などの機械類はきちんと動作するか ⑤ガスと水道がきちんと使えるか ⑥インフラ設備の容量を確認 ⑦近隣店舗、住民との関係性  設備がしっかりと動作するのか確認するため、閉店後であっても、電気やガス、水道は内見時に使えるようにしてもらいましょう。以前営業していた業態と開業を考えているものが大きく異なる場合はその容量も見ておくことがポイントです。  また、近隣住民や店舗との関係性も重要です。良好な関係だった場合には問題ありませんが、においや音が原因でトラブルに発展しているケースも少なくありません。後々、ダクトや防音など設備の改修を余儀なくされるかもしれないので、不動産会社へしっかり確認しておきましょう。 後悔のない物件選びを  内見時には、物件や設備そのものの状況だけでなく、周りの環境もあわせて確認しておくことが大切です。チェックポイント以外にも気になる点はメモをとっておき、疑問や懸念点は解消しておきましょう。営業中と閉店後では状況が異なるため、新たな気付きがあるかもしれません。あとになって後悔することのないよう、チェックポイントを参考に良い物件とそうでないものを見分けて納得のいく物件を見つけてください。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/07
  • 【事前準備をして内見に臨もう!】失敗しない“居抜き物件”選びのチェックポイントとは?
     飲食店を開店する際に、頭を悩ませる問題の一つに高額な初期費用が挙げられます。その初期費用を大きく左右するのは、“スケルトン物件”にするか“居抜き物件”にするかの選択。設備が揃っている居抜き物件なら初期費用が抑えられるからと、安易に選んではいけません。下調べをせずに即決してしまい、後になって設備の不具合が多発したり、電気容量が足りなかったりと、かえって費用がかかってしまい、開店前から大赤字なんてことも。そこで、本記事では居抜き物件を選ぶ際に失敗しないためのチェックポイントをご紹介します。 物件選びで重要な“内見”  居抜き物件に限らず、物件を選ぶ際には“内見”が非常に重要になってきます。「ちょっと見せてもらおう。」などと軽い気持ちで臨んではいけません。必要であれば、厨房機器業者や内装業者にも一緒に来てもらい、プロの意見も取り入れながら、自身のお店に適した物件かどうかを判断するのも良いでしょう。   内見時に必ず確認すべきポイント  内見は、限られた時間の中で進めていかなければなりません。効率よく漏れなく確認できるよう、あらかじめポイントを決めておくなどの準備が大切です。ここでは、内見で必ず確認しておきたいポイントを押さえておきましょう。   ■水漏れ  物件を決める判断材料の一つに“水漏れ”が挙げられます。水漏れは原因を特定するのが難しく、さらに改善するための工事となると、高額な費用がかかってしまいます。そのため、確認は念入りにおこないましょう。天井からの水漏れ、床からの水漏れの両方をチェックします。天井裏や床下を確認したいところですが、それが難しい場合でも、外壁に水漏れのシミができていないかの確認を必ずしましょう。   ■排水  厨房で実際に水を貯めて排水をおこない、水の流れを確認する必要があります。そこでスムーズに流れない場合、それが汚れによるものなのか、排水設備の不具合なのかの見極めが重要です。汚れであれば落とせますが、設備の不具合となると高い出費になってしまいます。   ■グリストラップ  油を多く使う飲食店の場合、厨房に必要な“グリストラップ”の有無を確かめましょう。グリストラップとは、排水中の油やごみをろ過する装置です。グリストラップは埋め込み型の高額な物から、シンク下に設置する安価なものまでさまざまです。物件になかったとしても設置を検討し、スペースの確保が可能か、念入りに確認しましょう。 ■空気の流れ  店内の排気ができていないと、料理の匂いや調理時に発生する煙などがこもってしまいます。匂いや煙の出やすい業種・業態の場合、ダクトは設置されているか、空気の流れがしっかり作られているかをチェックしましょう。店舗に足を踏み入れた時に、匂いがこもっていないか、第一印象を大切にしてください。排気と給気は、お客様にとって居心地の良い店づくりに重要となります。   ■インフラ設備  その物件でこれまで営業していた業種・業態と異なる場合は、電気やガスの容量が足りない可能性もあります。厨房機器の業者に、自店で利用する設備に必要な容量を確認しておくと良いでしょう。また、厨房機器を譲り受ける場合も同じです。どの設備にどれだけの容量が必要かを確認してください。実際設備を使用し始めてから足りないことに気付き、工事に高額な費用がかかったり、設備の使用に制限が出たりすることのないようにしましょう。   ■造作譲渡  居抜き物件の最大のメリットである、造作譲渡についてもしっかりと確認をしましょう。ここで気を緩めてしまうと、後々トラブルになりかねません。どこまでが譲渡対象になるのか、お互いの認識にズレがないよう、対象物のリストを作り共有するのが良いでしょう。もちろん、壊れていないかなどの動作確認は基本です。お金を出して買ったにもかかわらず、またお金をかけて直すという悲惨な事態になりかねません。  また、設備の中には、リース契約されたものもあります。譲渡されると思っていた設備が実はリースされていたもので、リース会社が引き揚げてしまったなんてことも。細かいチェックを怠らないようにしましょう。 万全の態勢で内見へ!  物件探しは、繁盛店への道を歩む最初の一歩です。忙しいからと言って、内見を簡単に済ませてしまうのは、失敗のもと。素人判断で済ませるのではなく、念には念を入れて、厨房機器の業者や内装業者などプロの力を借りましょう。居抜物件は、初期費用が抑えられるというメリットはあるものの、設備もそのまま譲り受ける場合は中古の設備を使用することになります。しっかり確認作業をおこなわなければ、かえってメンテナンス費用がかかることもある点を忘れてはいけません。業態に合わせた確認事項をあらかじめリストアップして、万全の態勢で内見に臨みましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/06/06