集客方法・HP制作

立地が悪い飲食店が集客できないはウソ!効果的に集客をするコツ

開店ポータル編集部
2020/10/20

飲食店を開業するときに悩むのが「店舗の立地」です。立地の良さは、飲食店を繁盛させ、成功させる条件とも言われていますが、全ての飲食店に当てはまるとは限りません。

また、飲食店の立地は一度決めてしまうと簡単に変えることは難しいですよね。出店時の初期費用の関係や、限られた条件の中で決めなけれななりませんので、開業後に「立地が悪くて集客が出来ない」と頭を抱えるオーナーも多いのではないでしょうか。

しかし、そんな立地条件の悪い店舗でも、お客様が絶えない人気店もたくさんあります。本記事では、立地の悪い飲食店が効果的に集客をするためのコツを解説します。

どんなところを『立地が悪い』というのか



飲食店.COMによる「店舗の立地」に関するアンケート調査では、約4割の飲食店は店舗の立地に満足していないという結果が出ています。

(出典:飲食店.COM https://www.inshokuten.com/research/result/34?ref=foodist)

飲食店における重要な「立地」ですが、どんなところが「立地が悪い」という不満足の理由になってしまうのでしょうか。

(出典:飲食店.COM https://www.inshokuten.com/research/result/34?ref=foodist)

調査結果を基に、主に下記の項目が、不満足の理由に挙がっています。

・通行量が少ない

立地に対する不満足の理由の中で一番多かった回答がこの「通行量が少ない」ことです。人通りが少なく、通りがかりに店を知ってもらう機会が少ないことに課題を感じているというケースが多く見受けられました。

・視認性が悪い

1位の「通行量が少ない」ことと同様に、視認性が悪いとお店を知ってもらうチャンスが少なくなります。一言でいえば「目立たない」ということです。これは、人通りに関係なく人の視界に入らないような目立たない店舗のことも指しています。

・駅から遠い

特に、地方よりも大都市圏の場合の方が、駅から遠いということが不利だと課題を抱える店舗が多いようです。これは、店舗が街中から遠い場合にも共通しています。

調査結果では他にも「地下や建物の2階にある」「駐車場スペースが無い」「通りに面していない奥まった場所」「周辺に競合店が多い」などが挙がっています。

立地が悪いとお客は来ないのか?

「立地の不満理由」のアンケート結果を基に、来客数との関係を総合的にまとめると、人に認知されていないところには客が来ないということがわかります。

どのお店に行こうかと考えた時に、お店自体が認知されていないと、選択肢や候補にもあがりません。しかし、日本全国色々な地域で「どうしてこんなところで、こんなに繁盛しているの?」という店舗が多数存在します。

集客に必要なことは、まず人に認知されること、そして一度知ってもらったお客様の心を掴むことがポイントとなります。

最初は、立地の悪さが大きなマイナスとなり、なかなか集客に結びつかなくても、一度お客様の心を掴み、ファンになってもらえたら、それからは逆に、立地の悪さが魅力やウリにもなり得るのです。

出店する業態によって異なる立地条件

出店する業態や目指すべき店舗の形によっても立地条件は変わってきます。

例えば、ランチ時には、顧客単価よりも回転率で利益を上げる飲食店の場合は、日中に人通りが多く、入りやすい路面店というのが成功するための立地条件になります。人通りが多ければ、短時間で多くの来店客が見込めて、集客数で売上を稼ぎ出すことができるからです。

しかしそのような立地の物件は必然的に賃貸料が高くなります。

逆に、回転率ではなく、来店客の滞在時間を延ばし、顧客単価を上げることで売上を増やしていく店の場合は、立地にはそこまでこだわらなくても勝負できます。

お客様にとって居心地を重視するカフェやダイニングバーなどの場合は、人通りが少ない場所の方が、ゆったりとした時間を提供できるでしょう。

常連客重視で少し客単価の高い小料理屋などは、ひっそりと佇む隠れ家的な裏道立地の方が特別感が感じられるという場合もあるでしょう。

立地が悪い飲食店の効果的な集客方法

では具体的に、立地が悪い飲食店はどのような方法で集客をするのが効果的なのかを解説します。

話題性を作る

唯一無二メニューがあれば、それは集客の強力な武器になります。

噂になる話題性を作ることは非常に効果的です。

例えば、話題性を重視した看板メニューや、提供数を限定した特別感のあるメニュー、ここでしか味わえないレアなメニュー、蕎麦屋なのに一番人気は特製カレー、ニャーと鳴く看板犬がいる…などなど、パッと印象付ける話題性はとても大事です。

特に、最近はSNS文化ですので、話題はすぐに回ってきます。裏を返せば、話題にならないことは延々と伝わって来ないことになります。

Webを中心にプロモーションを行う

まず、店舗の存在を認知してもらうために広告などで情報を出す必要があります。

チラシやポスティング広告もいいのですが、閲覧されずに捨てられてしまえば意味がありません。

ネットのツールは、ホームページやブログ、SNSなど、多種多様で、今の時代、店選びの基本はインターネットを通じて行れています。

大手のポータルサイトへの登録は今では多くの店舗が取り入れていますが、よく見ると、情報の充実度が乏しかったり、メニュー画像もこだわりが無さそうな印象を受ける店舗ページも存在します。新規のユーザーにとっては店選びのポイントとなる重要な情報ですので、

グルメサイト等では魅力が伝わるような画像やコメントを丁寧に掲載することが大切です。

また、SNS広告ではその周辺地域に絞り込んで画像や動画で広告を出すことが可能です。

少ないコストで運用できることがメリットですので、店舗に合ったツールを選定して情報を発信することをおすすめします。

一度来店してくれた客を大事にする

来店した客のリピート化に注力することも大切です。

ビジネス全般では「2割の常連客が売上の8割を作る」と言われています。次の来店につなげるために、リピーターの特典として、次回利用可能なクーポンやスタンプカードを配布するのは一般的です。顧客管理システムの活用やQRコードを読み込むだけで、顧客情報を獲得できる「LINE@」もおすすめです。

クーポンの配信やポイントカード機能など、すべてLINE@で管理することができます。

アクセスの悪さをカバーする施策

駅から離れている立地に店舗がある場合は、車で来た人がアルコールを飲んでも安心して帰れるように、無料の運転代行サービスを実施したり、最寄りの駅まで送迎車を出したり、コインパーキングの駐車代を無料にしたりと、アクセスの悪さをカバーする施策を講じている店舗も多いです。

催事出店・ケータリングを行う

店舗の存在をアピールする手段として、お客様を待つだけでなく、こちらから「接近する」という手段です。

接近方法としては、催事出店や人通りの多い場所でケータリングを行う方法があります。イベントなどの出店も、後々集客につながります。近隣との接点が生まれますので、そこからお客様になってくれる関係性を作れる可能性があります。

デリバリー、通販を行う

コロナ禍で、テイクアウトやデリバリーを導入する店舗が急増しています。また、コロナ終息後の集客対策を見込んで、専用のメニューやサービスも増えています。今までは、店舗に行くことが出来ないから、好きなお店のメニューをデリバリーするといった既存客の利用が主流でしたが、今は、新規客がデリバリーでお店のファンになってから来店するという、逆の流れが定着しつつあります。

また、通販も、自宅でも名物の味を楽しめるようにするのは、結果として、実店舗への興味を促すことになります。「通販用のメニューがこんなに美味しいのだから、お店で食べたらもっと美味しいだろう!」と新たな客層の獲得にもつながります。

効果的な集客をするには外に発信すること

集客には、立地の条件よりも「情報の拡散力」が大切です。

店舗の魅力を伝えるための「拡散力」はとても重要です。

新規のお客様を呼び込むための集客戦術として、ホームページやチラシ広告、グルメサイトや口コミサイトの利用は一般的ですが、それだけではなかなか集客につながらない店舗も多いでしょう。立地が悪い店舗だと、新規顧客の呼び込みにおいて、一般的な宣伝方法だとハードルが高くなります。立地が悪い飲食店向けの効果的な情報発信の手法を解説します。

①SNSで情報拡散

今はスマホひとつで何でも情報を得る時代ですので、まずはSNSやブログを使って、どんどんお店の情報を発信していくことをおすすめします。

そこで集客の強力な味方になってくれるのが「常連客」です。

お店のメニューやサービスの価値を認めてくれているファンを絞り込んで宣伝が出来れば、低コストで費用対効果を向上させることができます。

FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSでの口コミはとても重要です。

常連客が気に入ったお店を投稿すれば、そのお店の情報は常連客がSNSで繋がっている友達広がります。そして、その友達の友達へと情報が拡散していくのです。

SNSを最大限に利用して、店舗からの情報発信&来店客の投稿の両方で効果的な集客を目指しましょう!

②自ら口コミの発信を行う

また、店舗周辺の法人企業への営業や、取引業者への挨拶、自治会や地域のイベントへの参加なども積極的に行い、できる限り知り合いを多く作ることを心掛けて、自ら口コミの発信をしていくことも効果的です。

そして、足を運んでくれたお客様が常連客になってくれるように大切にしていくと、また新しいお客様を呼び込んでくれるという、口コミの拡散による集客につながっていきます。

このように、立地の悪い店舗の集客戦略は、広く浅くPR情報を撒いて知名度を上げようとすることよりも、常連客を掴み、顧客になりえる人たちにピンポイントで発信をしていく方が、低予算で時間の効率もよくお客さんを集めることができます。

まとめ

店舗にとって立地条件は最も大切だと言われていますが、必ずしも良い立地に店舗を構えられるとは限りません。

今の店舗の立地が良くなくても、アプローチ法の工夫次第で集客につなげることが可能です。

まずは、店舗の個性やコンセプト、アピールポイントを洗い出し、不利な立地にあっても、それを跳ね返すくらいに、お客様に「行きたい!」と思わせる魅力を伝えられるよう戦略的にアピールしていきましょう!
 

開店ポータルBizでも、飲食店における集客方法のお手伝いやご相談を承っております。ご質問のある方は是非お気軽にお問合せ下さい。

開店ポータル編集部
2020/10/20