集客方法・HP制作

飲食店 グルメサイトのネガティブな口コミをプラスに変える方法

開店ポータル編集部
2018/06/29
この記事の目次 [表示する]
 お店を選ぶ際に欠かせない、食べログ、ぐるなび、ホットペッパーなどのグルメサイト。実際に訪れた方の口コミを閲覧できるとあって、普段のランチやデート、接待、旅行などさまざまなシーンで利用されています。

 お店にとってグルメサイトは集客の強い味方ですが、ネガティブな口コミが投稿されていると、イメージダウンとなりお客様を遠ざけてしまうことも。しかし、“料理が冷めていた”、“スタッフに笑顔がない”といったネガティブな口コミも、大切な「お客様の声」です。

 本記事で紹介する行動や考え方で、ネガティブな口コミをプラスに変えていきましょう。

辛口コメント、見て見ぬふりをしていませんか?

 クックビズ株式会社がおこなった2017年の調査によると、“グルメサイトの口コミに何らかの対応をしているか”という質問に対し、73%の飲食店が“していない”と回答をしています。これは、多くのお店が、お客様の声から目を背けているということ。

 飲食店にとって大切なのは、お客様の意見をもとにサービスを改善し、よりよいお店にしていくこと。ネガティブな口コミは成長のチャンスとなります。では、そのような投稿にたいして、どのような対応をとるのが良いのか、見ていきましょう。

1.お客様への返信で、誠実な姿勢を見せる

①不満を受け止め、まずはお詫びする
 グルメサイトには、口コミに対してお店が返信できるものが多数あります。ネガティブな口コミにはお詫びの旨の返信をおこない、誠実な姿勢を見せましょう。“スープが冷めていた”、“テーブルが汚れていた”など、小さな不満も“このたびは不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした”と真摯に受け止め、改善の姿勢を示しましょう。

 たとえネガティブな口コミが、お客様の思い違いから生まれたものであっても、反論や弁解はタブーです。まずは不満を受け止めたうえで、適切な説明をおこないましょう。

②お店の考えをさりげなく伝える

 お客様の気に入らない点が、営業上、仕方のないことや、お店のこだわりである場合は、そのことをしっかりと伝えなければなりません。
 あるオーガニックカフェでは、お客様から次のようなコメントをいただいたそうです。

 「グリーンスムージーを注文したら、氷がほとんど入っておらず、ぬるくて美味しくなかったのでがっかりしました。それに、冷蔵保存でないと、野菜や果物の栄養が失われてしまうのでは?」

 この口コミに対し、オーナーは次のように返信しました。
 「大変申し訳ございませんでした。グリーンスムージーは、酵素の働きを最大限に活かすために、常温の素材をジューサーにかけてその場で提供しております。暑いなかご来店いただいたのに、ご説明が足らず残念な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。またどうぞよろしくお願いいたします。」

 なんとこちらのお店では、この口コミ以降、グリーンスムージーの売上が3倍に伸びたとのこと。このように、お詫びの気持ちを表しながら丁寧に説明することで、お店の考えをさりげなく伝えることができるのです。

 真摯なお詫びの姿勢を見せつつ、マイナスの情報をプラスに変えることで、お客様からの信頼を厚くすることができます
 

2.気にしすぎはNG!方向性を見失わないようにしよう

①すべてのお客様に好かれようとしない!
 お客様の年齢、性別、ライフスタイルなどによって好みはさまざま。そのため、“すべての人に好かれるお店”にはなれないと心得ておくことが大切です。

 たとえば、大衆酒場に訪れた若い女性が、“がやがやうるさくて居心地が悪い”と口コミを書きました。この意見を受けて、“静かに飲んでください”との注意書きを貼りだしたり、女性好みの小ぎれいな内装に作り替えたら、ターゲット層のサラリーマンは離れてしまいます。

 ネガティブな口コミは、サービスに至らない点があったときだけでなく、お客様が求めるものとお店のコンセプトがマッチしなかった際にも生まれるもの。お店の方向性を見失うことなく、“ターゲット層のお客様を喜ばせること”にフォーカスしましょう。

②できないことは「できない」と伝えよう

 料理の味やサービスなどではなく、お店のコンセプトそのものに対して“改善してほしい”と言われることもあります。その際は、不可能である旨をきちんと伝えることが大切です。ある割烹を例にあげてみてみましょう。

新規のお客様が“古臭くて暗いお店だった。店内がもっと明るくてきれいなら、食事を楽しめたのに…”と口コミを書きました。それに対してオーナーは、“当店は、昭和の時代から地域で愛されている老舗です。経年による味わいがなくなってしまうため、改装は考えていません”との旨を返信しました。

  このお店が伝えているのは、“おしゃれな今風のお店で食事をしたい方は、当店ではなく他のお店を選ぶのがベストですよ”という、新規のお客様へのメッセージ。このように、コンセプトをぶらさない姿勢を持つことは、“お店とお客様とのミスマッチ”を事前に防ぐことに繋がります。

ネガティブな口コミは、どんどん利用しよう!

 飲食店にとって、ネガティブな口コミは見るのが辛いもの。しかし、“こんなことを書かれてしまった…”と頭を抱える必要はありません。お客様から厳しい意見をいただくことは、改善点に気づいたり、お店のコンセプトや考えを理解してもらうきっかけにもなります。

 口コミに対するお店の返信は、その口コミを投稿したお客様をはじめ、そのお店に行こうか迷っている方、お店探しをしている方など、たくさんの人が見ています。お客様の声をしっかりと受け止めたうえで、お店としての考えを伝える誠実な姿勢は、未来のお客様への立派なアプローチにもなるのです。

 ネガティブな口コミは、大切な“お客様の声”です。本記事で紹介した行動や考え方で、ネガティブな口コミをプラスに変えていきましょう。
 

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2018/06/29