経営支援

飲食店のQRコード決済導入メリット、キャッシュレス・消費者還元事業とは

開店ポータル編集部
2019/10/17
 2019年10月1日から消費税が10%に上がり、一部の商品・販売形態のみが軽減税率で8%が維持されるなど、消費者にとっても経営者にとっても懐に大打撃を与えています。

 一方で、この増税にあわせて、中小の店舗でキャッシュレス決済をすると、最大5%分がポイントなどで還元される制度が始まりました。今まさに、押し寄せているキャッシュレス化の波。

 キャッシュレス決済とは、現金を使用しない支払い方法のことで、クレジットカードや電子マネー、ICカードなどがこれにあてはまります。そして、最近よく耳にするのが、QRコード決済です。QRの読み取りだけで決済を完了できる手軽さが特徴で、導入を進める飲食店が増えています。

 本記事ではキャッシュレス決済の中でも特に簡単に導入できるQRコード決済について、仕組みや導入方法、メリットをご紹介します。

令和元年はキャッシュレス元年!


 2019年・令和元年はキャッシュレス元年と呼ばれています。それは、10月1日から消費増税・軽減税率と、キャッシュレス・消費者還元事業がスタートしたためです。
 食料品や生活必需品のみ消費税が8%に軽減され、その他は10%に値上がりした一方で、キャッシュバック対応加盟店でキャッシュレス決済をすれば最大5%キャッシュバックするという政府の消費推進事業もスタートしました。もちろん飲食店もキャッシュレス決済の話題は見過ごせません。飲食店ならではのメリットがたくさんあるのです。

飲食店がQRコード決済を導入するメリット


 キャッシュレス決済はメリットだらけ。それでは代表的なQRコード決済のメリットについてご紹介しましょう。

①初期費用・決済手数料が安いのでリスクがない

 QRコード決済はお手持ちのスマートフォンやタブレットがあればだれでも始めることが出来ます。初期費用はほとんどの決済サービスで0円をうたっています。決済手数料も期間限定で今なら0円のサービスが多いです。

②キャンペーンやポイント還元サービスでお得に利用できる

 QRコード決済サービスによってはお得なキャンペーンをおこなっています。例えばPayPayであれば11:00~14:00のランチタイムのみ20%キャッシュバックをおこなうキャンペーンがありました。また、ポイント還元サービスもあり、貯まったポイントで買い物や食事ができます。

③売上管理が簡単におこなえる

 QRコード決済アプリは売り上げをリアルタイムで集計してくれるので、面倒な計算はいりません。売上管理が簡単になるので、閉店後のレジ締め業務にかける時間も手間も削減できます。

④野外などのイベント出店時でも利用できる

 地域のイベントで屋台を出す時にもQRコード決済は役に立ちます。

⑤セキュリティ万全・盗難防止・防犯につながる

 QRコード決済は情報を暗号化して通信するので、お客さまの個人情報が漏洩する心配はありません。さらに、現金の授受ではないのでお釣りを間違える心配もなく、盗難や紛失の恐れもありません。万が一強盗が押し入っても、データ化された売り上げは盗まれないので、防犯にもつながります。

⑥インバウンドにも対応できる

 訪日中国人観光客が多い日本ですが、現地ではQRコード決済需要が非常に高まっています。PayPayやLINE PayなどQRコード決済サービスによっては、双方の国で利用できるものもあります。

導入方法は簡単!


 それではQRコード決済の導入方法をPayPayを例に挙げて解説します。PayPayの場合、必要な端末はスマホやタブレットが一台あれば導入できます。売上管理はタブレットやPCで管理します。導入には約一週間かかります。

①申し込みフォームに情報を入力し送信
②申し込み案内メールが届く
③審査情報を記入する
④審査(約2営業日で結果が来る)
⑤PayPayコードキットが届くので、初期設定をする
⑥店頭にPayPayコードを設置して利用開始


 大まかな流れはこのようになります。他のQRコード決済サービスでは、以下のような違いがあります。利用率の高い楽天Pay、LINE Payを見てみましょう。

●楽天Pay
 クレカ決済にも対応している楽天Payは、クレカ決済導入のために専用のカードリーダー(18,800円)が必要になります。

●LINE Pay
 LINE Payだけを導入する場合は0円で設置できますが、LINE Pay、WeChat Pay、Alipayといった複数のサービスを1台で処理するStarPay端末を導入する場合は、35,000円(税別)が必要になります。インバウンドに対応するなら導入しておきたい端末です。
★キャッシュレス化の問題点と推進理由に関する記事はこちら★
3分で解る「キャッシュレス」!キャッシュレス化の問題点と推進される理由

キャッシュレス・消費者還元事業


 政府の特別事業で、キャッシュレス決済がお得になるキャッシュレス・消費者還元事業がスタートしました。2019年10月1日から2020年6月30日までの期間限定となりますが、キャッシュレス決済をすると消費者側に2~5%のキャッシュバックがおこなわれます。これは認定された店舗のみのサービスですが、認定マークを取得すればお客さまにアピールできます。本記事ではQRコード決済をメインに取り上げていますが、クレジットカードや電子マネー、ICカードなどキャッシュ(現金)を使用しない支払い方法が該当します。
 
●中小企業・小規模事業者
 加盟店手数料2.17%以下、決済端末の負担0、ポイント還元5%
●フランチャイズチェーン
 加盟店手数料補助なし、決済端末補助なし、ポイント還元2%

対象店舗の条件
 飲食店などサービス業の場合…資本金5000万円以下、従業員100人以下
申請方法
 対象店舗かどうか確認後、決済事業者を選択・契約
申し込みから利用までの流れ
 ①決済事業者経由で参加申し込みをおこなう
 ②決済事業者が審査・登録申請をおこなう
 ③国・事務局から13桁のIDが発行される(審査受付)
 ④決済事業者が情報を提出する
 ⑤国・事務局が加盟店登録審査を実施する
 ⑥登録完了!
 ⑦店頭にポスターやステッカーを提示・利用開始


 基本の流れは上記になりますが、フランチャイズの場合はフランチャイザーからの指示を待ちましょう。
Point✨
 複数のキャッシュレス決済サービスの導入を検討している場合、一つひとつのキャリアに申請・手続き・申し込みをするのは、とても面倒ですよね。開店ポータルBizは、複数のキャッシュレス決済サービスの販売代理店です!店舗オーナーさまにとってご面倒なお手続きを無料でサポートしています。キャッシュレス決済サービスの導入をご検討中の方、より手軽にはじめたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

QRコード決済サービスについてのご相談は開店ポータルまで!

 キャッシュレス・消費者還元制度の影響もあり、導入費用が無料となるキャンペーンなども実施されています。店舗に合うQRコード決済サービスはどれなのかを、よく比較・検討してみてください。
★QRコード決済サービス14社の比較記事はこちら★
飲食店キャッシュレス対策「QRコード決済サービス14社」を比較してみた


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開店ポータル編集部
2019/10/17