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3分で解る「キャッシュレス」!キャッシュレス化の問題点と推進される理由

開店ポータル編集部
2019/11/07
この記事の目次 [表示する]
 2019年10月1日からキャッシュレス・消費者還元事業がスタートしました。2020年6月30日までの期限付き事業ではありますが、これによりメディアでもたびたび「キャッシュレス決済」が取り上げられるようになりました。

 本記事では「キャッシュレスとは何か」という根本的なことから、キャッシュレスの種類、日本が抱えるキャッシュレス化の問題点について見ていきます。

キャッシュレスとは一体なにか


 そもそも「キャッシュレス」とはいったい何なのでしょうか。キャッシュレスを一言で説明するならば、「物理的な現金を使用しなくても活動できる状態」ということになります。ここでいう物理的な現金とは、紙幣・硬貨をさしています。

 つまり、ひと昔前からあるテレホンカードもキャッシュレスですし、クレジットカードやデビッドカードも、現金をチャージした電子マネーで支払いをすることもキャッシュレスといえます。近ごろ巷をにぎわせているQR・バーコード決済の印象が強いキャッシュレスですが、意外とその歴史は浅くないのです。

キャッシュレスの種類と支払方法


 キャッシュレスは大きく3つのタイプに分けられます。

① 前払い/プリペイド
② 後払い/ポストペイド
③ 即時払い/リアルタイムペイメント


 一つずつ見ていきましょう。

① 前払い/プリペイド

 前払い制のキャッシュレスをプリペイド(prepaid)と呼びます。「プリ=あらかじめ」、「ペイド=支払う」という意味です。コンビニ各社の電子マネーや、Suica、Pasmoなどもプリペイドのキャッシュレスです。ちなみに、昭和の時代からあるテレホンカード、平成初期に誕生したQUOカードや図書カードもプリペイドに分類されます。

■長所
・設定された金額内で支払うため、どのくらい使ったかを把握しやすく、使い過ぎを防止できる
・歴史が長くポピュラーなため、利用しやすい

■短所
・設定金額以上は支払えないため、その都度チャージや追加のカード購入などの手間がかかる

【代表的なプリペイド】
テレホンカード、QUOカード、Suica、Pasmo、nanaco、WAON、Ponta、QR決済サービスのチャージ式決済

② 後払い/ポストペイド

 プリペイドに次いでメジャーな支払い方式がポストペイド(post paid)です。「ポスト=あと」、「ペイド=支払う」という意味です。クレジットカードなどがその代表的な例といえます。ポストペイドは、毎月決まった日にまとめて請求されるものがほとんどです。最近は携帯電話料金と一緒にまとめて支払うキャリア決済もポストペイドとしてメジャーになりつつあります。ちなみに、電子マネーの中にもポストペイドを採用しているサービスもあります。

長所
・現在現金を持っていなくても、決済できる
・支払方法を後から変更できるため、無理なく支払い計画を立てることができる

短所
・支払い能力の有無の審査があり、審査に通らなければ利用できない
・使い過ぎを把握しにくく、まとめて請求が来た時に支払い切れない場合もある

【代表的なポストペイド】
クレジットカード、キャリア決済、ID、QUICPAY

③ 即時払い/リアルタイムペイメント

 購入と同時に代金が支払われることをリアルタイムペイメント(Real Time payment)といいます。代表的なものはデビッドカードでしょう。銀行口座と紐づけられているため、即時に代金が引き落とされます。

■長所
・銀行から現金を引き出す手間がかからない
・預金口座の残高が利用限度額となるため、使いすぎる心配がない

■短所
・預金口座の残高が足りないと支払いができない

【代表的な即時払い】
デビッドカード、ゆうちょPay
Point
 複数のキャッシュレス決済サービスの導入を検討している場合、一つひとつのキャリアに申請・手続き・申し込みをするのは、とても面倒ですよね。開店ポータルBizは、複数のキャッシュレス決済サービスの販売代理店です!店舗オーナーさまにとってご面倒なお手続きを無料でサポートしています。キャッシュレス決済サービスの導入をご検討中の方、より手軽にはじめたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
 

日本が抱えるキャッシュレス化の問題点


 以上のように、キャッシュレスは賢く使えば便利な決済方法だということが分かります。しかし、日本は世界的にみればまだまだ利用率が低いのが現状です。政府が発表したデータによると、韓国は89.1%の普及率に対して、日本はわずか18.4%にとどまっています。先進国の平均が60%~40%の普及率なのに対して、日本のキャッシュレス化がいかに遅れているかは一目瞭然です。日本の現金主義が根強い点には、以下の理由が挙げられます。

社会情勢
・盗難被害が少なく、落とし物が返ってくる治安の良さ
・偽札の流通が少ないために現金への信頼が厚い
・POSレジの処理が高速かつ正確なため、現金の取扱いに煩雑さが少ない
・ATMの利便性が高く、現金の入手が容易

実店舗
・キャッシュレス決済端末の導入コストの高さ
・キャッシュレス支払い利用時の手数料が店舗側に発生
・売り上げが資金化するまでにタイムラグが発生

消費者
・キャッシュレス未対応店舗が多いため、キャッシュレスへの移行を躊躇
・キャッシュレス支払いに対する不安

支払いサービス事業者
・クレジットカード会社、銀行、電子マネー事業者側のコスト負担がある
・世界的にも珍しいマルチアクワイアリング環境

その他の問題
・コストの多さに対してメリットを伝えきれていない

 以上のように、日本ではキャッシュレス化に踏み切れない問題が山積となっているのです。

キャッシュレス推進に追い風


 しかし、ここにきてキャッシュレス化にまつわる問題に追い風が吹き始めました。

社会情勢
・現金取り扱いに対するコスト(移動、管理、集計等)削減のニーズが高まっている

実店舗
・キャッシュレス決済端末の導入コストを下げるサービスの登場
・電子レシートや購買履歴データの活用の動き
・人手不足
・訪日外国人対応

消費者
・キャッシュレスの多様化により、ポイントを利用しての買い物ができるようになった
・個人資産管理サービスの普及
・デジタルコインやスマホを活用した個人間送金・支払いサービスを利用する動き
・スマホとインターネットを利用した支払方法の登場

支払いサービス事業者
・グローバルなデジタルプラットフォーマーの存在感が高まっている
・新しい支払いのビジネスモデルを展開する企業が登場

政府
・商流、物流、金流のスマート化を推進する動き
・マイナンバーを支払いに活用する仕組みを構築中
・キャッシュレスで納税の効率化と公平性を確保

 このように、徐々に社会全体がキャッシュレス化に向けて動きはじめています。今後はさらに環境が整い、キャッシュレスへのハードルも低くなるでしょう。
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 政府がキャッシュレスを推進する一方で、現金主義から抜けだせない日本。しかし、キャッシュレスはすでに私たちの身近にあり、便利で活用しやすい決済方法であることが分かります。今後はますますキャッシュレス環境が整い、キャッシュレス先進国のように、紙幣や硬貨を持たずに買い物ができるようになるでしょう。キャッシュレスへの正しい知識を身につけ、賢く利用し、キャッシュレス化の波に乗り遅れないようにしましょう。

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