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冷蔵庫グリストラップ製氷機ドリンクディスペンサーのクリンネス方法を知ろう
飲食店には飲食店ならではの特別な設備や機器が多くあります。清潔な店舗づくりのためには基本的なクリンネスの箇所である床やトイレとは別に、それらのクリンネスも重要です。一般家庭でも使われている冷蔵庫や製氷機も、家庭用と業務用ではつくりが異なり、クリンネス方法も変わってきます。そのため“正しいクリンネス方法がわからない”と頭を悩ませている経営者も多いのではないでしょうか。そんな経営者のみなさまに、本記事では飲食店ならではの設備についてのクリンネス方法をお伝えしていきます。
飲店ならではの主な4つの設備
ここでご説明するのは、ほとんどの飲食店に設置されているグリストラップや冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、ドリンクディスペンサーといった設備のクリンネス方法です。
お店の構造にもよりますが、お客様の目に入る機会はほとんどないでしょう。だからと言ってクリンネスを怠ってしまうと菌が繁殖し最悪の場合は食中毒を引き起こす事態にもなりかねません。衛生面が重要視される飲食店において、バックヤードにある設備も清潔に保っておく必要があります。
1.グリストラップ
正式名称を油水分離阻集器と言い、シンクに流した油や汚水が下水道にそのまま流れないようせきとめる役割を持っています。
■クリンネスに使用する道具■
・ゴミ袋
・ブラシ
・油吸着シート
・アルコール
・グリストラップ専用洗剤
・ゴム手袋
グリストラップ内には鋭利な箇所があり、また、油や細菌で不衛生です。怪我や菌感染防止のためにゴム手袋を装着して取り組んでください。 プレパイ工業株式会社 グリース阻集器ステンレス側溝流入地中埋没型 HP:http://www.purepai.co.jp/guri.html
中は3つの部屋にわかれており、左端の部屋にはバスケットが設置されています。ここには残飯などのカスが溜まるので、毎日取り出して中身を捨ててください。網目に詰まったカスはブラシを使うと取りやすいです。また、バスケット自体も清潔に保つため、アルコールを吹きかけて、カスを取りながら本体も磨いておきましょう。
真ん中の部屋はシンクから流れてきた油が浮いている状態なので、これを全てすくいとります。そのままだと取りづらいので、専用の吸着シートで油を吸い込ませると簡単です。シートが無ければ、氷を入れて固めるのも取りやすくする方法の一つです。底には、バスケットでとりきれなかった沈殿物が溜まっています。油を取り終えたらあわせてすくいとっていきましょう。
右端の部屋にある“トラップ管”は、前2つの部屋で取りきれなかったカスや油をひっかける役割なので、細かいゴミが溜まります。トラップ管の大きさにあわせたブラシを差し込んでこすり落としましょう。
どれだけ油を使うかでグリストラップの汚れ具合は変わってきます。基本的には週1回程度のクリンネスで大丈夫ですが、多く油を使ったり臭いが気になるようであれば都度行うと良いでしょう。洗剤や油吸着シート、沈殿物をすくう機具は、グリストラップ専用のものもあるので、チェックしてみてください。
■クリンネスに使用する道具■
・ゴミ袋
・ブラシ
・油吸着シート
・アルコール
・グリストラップ専用洗剤
・ゴム手袋
グリストラップ内には鋭利な箇所があり、また、油や細菌で不衛生です。怪我や菌感染防止のためにゴム手袋を装着して取り組んでください。
中は3つの部屋にわかれており、左端の部屋にはバスケットが設置されています。ここには残飯などのカスが溜まるので、毎日取り出して中身を捨ててください。網目に詰まったカスはブラシを使うと取りやすいです。また、バスケット自体も清潔に保つため、アルコールを吹きかけて、カスを取りながら本体も磨いておきましょう。
真ん中の部屋はシンクから流れてきた油が浮いている状態なので、これを全てすくいとります。そのままだと取りづらいので、専用の吸着シートで油を吸い込ませると簡単です。シートが無ければ、氷を入れて固めるのも取りやすくする方法の一つです。底には、バスケットでとりきれなかった沈殿物が溜まっています。油を取り終えたらあわせてすくいとっていきましょう。
右端の部屋にある“トラップ管”は、前2つの部屋で取りきれなかったカスや油をひっかける役割なので、細かいゴミが溜まります。トラップ管の大きさにあわせたブラシを差し込んでこすり落としましょう。
どれだけ油を使うかでグリストラップの汚れ具合は変わってきます。基本的には週1回程度のクリンネスで大丈夫ですが、多く油を使ったり臭いが気になるようであれば都度行うと良いでしょう。洗剤や油吸着シート、沈殿物をすくう機具は、グリストラップ専用のものもあるので、チェックしてみてください。
2.冷蔵庫・冷凍庫
■クリンネスに使用する道具■
・たわし
・スポンジ
・アルコール
・柔らかい素材のふきん
・中性洗剤
まずはアルコールと柔らかい素材のふきんを使って冷蔵庫・冷凍庫の内外部を拭いていきます。食材を管理している場所なので、アルコールで落とせない頑固な汚れには中性洗剤など刺激の弱いものを使用してください。傷がつくとサビの原因となるのでふきんは柔らかい布のものを選びましょう。取っ手は多くの人が必ず触れるところなので、こまめに拭くと良いでしょう。
内部を拭く時には、扉ついているゴム部分・パッキンも忘れずに。汚れやカビによって破損してしまうと、扉が密閉されなくなります。内外部と同様にアルコールと水拭きで汚れを落としましょう。溶性洗剤は破損の原因となるので、使用は避けてください。長期間の使用による劣化も故障の原因なので、クリンネス時にはパッキンに異常がないかチェックしながら行うと良いです。
冷凍庫内にもし霜がついていたら、それもまた冷却機能低下の原因となります。内部を傷つけないように注意しながら氷用のスコップなどで削り落としておきましょう。
機械室パネルを開けるとコンデンサーと呼ばれる装置があり、フィルターがついています。そこにほこりがたまると冷蔵・冷凍機能の低下に繋がります。週に1回程度はフィルターを取り外して、ほこりがなくなるまで水とたわしでこすり洗いをしましょう。しっかりと乾燥させてからコンデンサーに戻すことが大切です。濡れていると故障の原因になります。
冷蔵庫や冷凍庫のクリンネスは、拭く作業がメインとなるので、あまり手間にならず、取り組みやすい箇所です。フィルター以外はできるだけ毎日行うと、カビや菌の発生を防いでより清潔に保ちやすくなります。
冷凍庫内にもし霜がついていたら、それもまた冷却機能低下の原因となります。内部を傷つけないように注意しながら氷用のスコップなどで削り落としておきましょう。
機械室パネルを開けるとコンデンサーと呼ばれる装置があり、フィルターがついています。そこにほこりがたまると冷蔵・冷凍機能の低下に繋がります。週に1回程度はフィルターを取り外して、ほこりがなくなるまで水とたわしでこすり洗いをしましょう。しっかりと乾燥させてからコンデンサーに戻すことが大切です。濡れていると故障の原因になります。
冷蔵庫や冷凍庫のクリンネスは、拭く作業がメインとなるので、あまり手間にならず、取り組みやすい箇所です。フィルター以外はできるだけ毎日行うと、カビや菌の発生を防いでより清潔に保ちやすくなります。
3.製氷機
製氷機が正常に作動しないといびつな形で不透明な氷に仕上がってしまいます。一週間に一度のペースでクリンネスを行いましょう。
■クリンネスに使用する道具■
・乾拭き用のふきん
・たわしやスポンジ
・ブラシ
・アルコール
・逆性石けん
製氷機にもフィルターがあります。冷蔵庫・冷凍庫の時と同様に、たわしやスポンジと水でこすり洗いをしましょう。また、外部も冷蔵庫・冷凍庫と同様の方法で拭いてください。
内部を掃除するときには、中の氷を全て取り出して空にします。逆性石けんと清潔なふきんやスポンジで洗っていきます。最後は洗剤が残らないようによく水で洗い流してください。その際には、水がちゃんと流れるかどうか排水口をチェックしておきましょう。カビが繁殖しやすい箇所であり、詰まると製氷機内に水が溜まってしまいます。流れが悪ければ細めのブラシを使って排水口内部の汚れを落としてください。
■クリンネスに使用する道具■
・乾拭き用のふきん
・たわしやスポンジ
・ブラシ
・アルコール
・逆性石けん
製氷機にもフィルターがあります。冷蔵庫・冷凍庫の時と同様に、たわしやスポンジと水でこすり洗いをしましょう。また、外部も冷蔵庫・冷凍庫と同様の方法で拭いてください。
内部を掃除するときには、中の氷を全て取り出して空にします。逆性石けんと清潔なふきんやスポンジで洗っていきます。最後は洗剤が残らないようによく水で洗い流してください。その際には、水がちゃんと流れるかどうか排水口をチェックしておきましょう。カビが繁殖しやすい箇所であり、詰まると製氷機内に水が溜まってしまいます。流れが悪ければ細めのブラシを使って排水口内部の汚れを落としてください。
4.ドリンクディスペンサー
■クリンネスに使用する道具■
・乾拭き用のふきん
・スポンジ
・アルコール
・中性洗剤
一人ひとりの意識と全員の協力
本記事では、飲食店ならではの設備、グリストラップ、冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、ドリンクディスペンサーについてのクリンネス方法をお伝えしてきました。どの設備も、メーカーによってクリンネス方法が異なることがあるので、取扱説明書を確認したうえで本記事を参考にしてください。
業務用設備のクリンネスと聞くと、大がかりなものを想像して後回しにしがちかもしれません。ひどい汚れや、箇所によっては少々大変な場合もありますが、どれも拭き掃除や洗浄といった基本の作業ばかりなので、アイドルタイムや営業後の時間を利用すれば簡単に行えます。それでも、どうしても行えない場合は、コストがかかってしまいますが専門の清掃業者に頼むのも一つの手段です。従業員全員で協力しあい、清潔な店舗づくりをしていきましょう。