スタッフ育成

お客様満足度向上「料理提供時に気をつけるポイント」をまとめてみた

開店ポータル編集部
2018/10/29
この記事の目次 [表示する]
 サービス業である飲食店において、料理の味と同じくらい重要とされる接客の質。せっかく自慢の料理をおいしいと喜んでもらえても、サービスが悪ければお客さまはマイナスの印象を抱いてしまうでしょう。ほんの些細なことであっても、気配りがあるかないかでお客さま満足度は大きく変わります。席へ案内する時や注文を受ける時、会計をする時などお客さまと接するタイミングがさまざま。

 本記事では「料理提供時に気を付ける注意点」をご説明します。

1.「お待たせいたしました」の一言を添える

 お客さまはみんながみんな、いつ料理が来るかを気にしながらスタッフを待ち構えているわけではありません。それぞれ思い思いに過ごしているため、料理を運んできたことに気付かない場合もあります。そのため、必ず「お待たせいたしました」と声をかけてから配膳しましょう。スタッフがそばにいることに気づかずにお客さまが立ち上がったり、身体を動かす可能性も十分に考えられます。もしもぶつかってしまったら衣類の汚れや火傷の原因となってしまいますよね。トラブル防止のためにも、この一言は欠かせません。

 また、この一言は料理の提供までにお待たせしてしまったことに対するお詫びでもあります。無言で提供するのはサービス的にも失礼となるので、お客さまが気付いているかどうかは関係なく、接客の基本として欠かさずに伝えましょう。

2.注意喚起の一言を添える

 飲食店によっては、例えばステーキやハンバーグ、グラタンなど容器が熱々の状態で料理を提供することもあるでしょう。その際には先述の「お待たせいたしました」に加えて「容器が熱くなっているのでお気を付けください」などと一言添えましょう。お客さまが知らずに触れて、火傷など怪我を負わせてしまわないよう未然に防ぐ必要があります。お客さまに安全に食事を楽しんでもらうためにも、例のようなケースだけに関わらず注意喚起の一言はとても大切です。

 また、最近では味を好きに調節できるよう調味料一式を各テーブルに設置している店舗も珍しくありません。その場合には、「そちらのタレをお好みでかけてからお召し上がりください」などと伝えてあげることを忘れずに。店舗のオリジナルやおすすめの食べ方があれば、一言付け加えてあげることでお客さまは料理をより楽しめます。初めて行く店舗や初めて食べる料理でも、安心して食事できる環境づくりをしていきましょう。

3.無理のない配膳で、未然にミスを防ぐ

 提供時に気を付けたいのが、料理やドリンクの「こぼし」です。ベテランのスタッフでもやりがちなミスであり、時にはお客さまに怪我を負わせたり賠償責任が発生したりと大きなトラブルに発展する可能性があります。そういった事態を避けるためにも、提供の際は細心の注意が必要です。効率を良くしようと無理して運ぶのは禁物。周囲に注意して、声をかけながら配膳していきましょう。

 万が一こぼしてしまった時には謝罪してすぐに清潔なふきんを用意すること。起きてしまったミスに対してどのような対応ができるかで、店舗の印象をプラスに変えることも可能です。

4.キッチンとホールの連携で「同時同卓」を心がける

 おひとりさまの場合であればタイミングを心配する必要はあまりありませんが、気をつけたいのはグループでのお客さま。料理によって調理時間が異なるため、提供時間に差が出てしまうことももちろんあるでしょう。しかしその差があまりにも大きく、一人分だけ先に来て他の料理が来ない、または一人分だけなかなか来ないといったことがあると、お客さま満足度の低下に繋がる恐れがあります。そのため、同じテーブルのお客さま分はできるだけタイミングをあわせて提供してあげると良いです。
 ただし、タイミングを意識しすぎて、熱いはずの料理が提供時に冷めていたり、冷たい料理がぬるくなっていては意味がありません。なるべく出来立ての状態を同時提供できるよう、キッチンとホールが工夫して上手く連携していくことが重要です。

5.キッズサイズの食器を用意する

 ファミリー客や大人から子どもまでの幅広い層をターゲットとしたお店の場合、小さな子どもにとっては大人と同じ食器やお箸だと食べにくいかもしれません。そのため、子ども連れのお客さまの場合にはキッズサイズのフォークやスプーン、お皿などを忘れずに出してあげましょう。特に要望がなかったとしても「良かったらお使いください」と一言添えて料理とあわせて出しておけば、配慮が行き届いているとお客さまにも喜んでもらえるはずです。

 キッズサイズの食器がなければ、準備できる範囲で小さいサイズのものを出してみてください。日頃から子どもが多く来店する店舗であれば導入を検討するのもおすすめです。

6.ドリンクやデザートは提供のタイミングが大切

 デザートやドリンクの注文が入った場合、食後に持ってきてほしいと頼まれることも多いはず。それらを提供するタイミングは、お客さまから頼まれる前にお店側から気づけると良いでしょう。客席に目を配り、タイミングを見て準備を整えておきます。

 ただし、食事が終わったからといってお店のタイミングで勝手に出してしまうのはいけません。食後すぐに欲しい方もいれば少しゆっくりしたい方など、食べるタイミングは人によりさまざま。出しても問題ないか一言声をかけて確認し、それぞれのペースにあわせて提供するよう心がけましょう。こ

さいごに

 本記事でとりあげた6つのポイントは基本的なのものばかり。しかしこの基本がとても大切です。しっかりとできていればトラブルを防いでお店を守るだけでなく、お客さま満足度の向上にも繋がります。最初は意識的におこない、自然とできるように癖づけていきましょう。一つひとつは些細なことかもしれませんが、少しでもお客さまが快適に食事を楽しめるよう、スタッフ全員で徹底することが大切です。

 

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2018/10/29