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  • 個人経営の飲食店が大手外食各社から学ぶ「増税後の客離れを防ぐ方法」
     2019年10月の増税は、飲食業界に大きな影響を及ぼしました。飲食店は、値上げもしくは据え置きの選択を迫られました。このときの選択を誤った店舗は、いままさに、客離れに苦しんでいる真っ只中。消費税率10%への引き上げにともない、家計への負担を考えて外食を控える人が増えたのです。  大手外食各社は、業界で生き残っていくために、お客さまを呼び込むべくさまざまな取り組みをおこなっています。各社の動きを参考に、客離れを防ぐための対策を考えていきましょう。 大手外食各社の対応  株式会社シンクロ・フードが2019年10月におこなった、増税と軽減税率制度の影響についての意識調査があります。これによると、増税と軽減税率制度の影響について、もっとも多かった回答は「客足が減った」(49%)。消費税率たった2%の違いでも、多くの人が「外食は高いから控えよう」と意識するようになったのです。  今回の増税による客離れを防ぐために、大手外食各社はさまざまな方法をとりました。各社の対応を見てみましょう。 吉野家(株式会社吉野家)  大手牛丼チェーン『吉野家』は、10月1日~15日限定で10%オフキャンペーンをおこないました。あくまで消費増税の影響ではなく、創業120周年記念企画と銘打っていますが、増税後の客離れを防止する策ではないかとの見方もあります。  増税後も本体価格を変えず、イートインなら10%、テイクアウトなら8%とルールどおりに会計を分けています。 サイゼリヤ(株式会社サイゼリヤ)  イタリアンレストランチェーン『サイゼリヤ』は、現行の税込み価格を据え置き。実質値下げをしました。テイクアウトは8%のため、テイクアウトは税抜き価格据え置きということになります。  ちなみに、看板メニューの「ミラノ風ドリア」は、増税前は税込299円でした。これを増税後、イートインは272円(税抜)+消費税10%、テイクアウトは277円(税抜)+消費税8%と、どちらも税込299円になるようにそろえています。この対応に、SNSでは多くの反響が寄せられました。こうした企業努力で、さらなるファンづくりに成功しています。 ★こちらの記事もおすすめ★ 現金主義のサイゼリヤが一部店舗でキャッシュレス決済を導入!その理由についてリサーチしてみた 丸亀製麺(株式会社トリドール)  讃岐うどんチェーン『丸亀製麺』はほとんどのメニューで値上げを実施しました。看板メニューの「釜揚げうどん」をはじめ一部メニューについては据え置きとしています。  さらに、イートインとテイクアウトを税込み同一価格に設定。加えて、テレビCMに力を入れることで値上げ後の売上をアップさせることに成功したようです。 リンガーハット(リンガーハットジャパン株式会社)  長崎ちゃんぽんチェーン『リンガーハット』は、増税前からメニューの一部を値下げしました。その一方で、注文しやすい価格帯のメニューを発表。客単価の維持が狙いと見られています。さらに、平日15時までだったランチタイムを16時までに延長しています。 幸楽苑(株式会社幸楽苑)  ラーメンチェーン『幸楽苑』は、看板メニューの中華そばを値上げし、味噌ラーメンと塩ラーメンの値下げをおこないバランスをとっています。さらに、ワンコインで食べられる餃子定食を新設しています。 個人経営店がとり入れるべき対策  既出のように大手はさまざまな対応をとっています。値上げに踏み切った企業も多くありましたが、結果的には売上を落とさずに客離れを回避しています。  これを参考に、個人経営の飲食店がとり入れるべき対策を考えました。 「値上げ」にはお得感をプラスする  料理の内容を変えないまま値上げをしても、よい印象を持つお客さまはいません。見た目やボリュームを少しだけ豪華にして、お得感をプラスしましょう。原価率を上げるだけのバージョンアップをしては意味がありません。原価の低い食材を使用して、相対的に原価率を下げつつ、ボリュームと単価を上げる工夫が必要です。  看板メニューを値上げしたぶんほかのメニューを値下げすると、お得感が出ます。メニュー全体でとらえて、お客さまに「損をした」と感じさせない工夫をしましょう。 ※値上げ時の注意点  安さを売りにしたせんべろ居酒屋が思い切って100円の値上げをすると、お客さまは「高くなった」と感じてしまいます。これでは客離れも避けられません。一方、平均客単価が3,000円程度のレストランが100円の値上げをしても、お客さまはそこまで負担に感じないものです。値上げをするのであれば、お店のイメージによって調節しましょう。  看板メニューの「値下げ」は極力しない  看板メニューはほとんどのお客さまが注文する稼ぎ頭です。その価格を下げるということは、客単価の減少を招きます。売上増には結び付きません。むしろ値上げをしたほうが料理の価値が上がり、客単価も上がるため、よい影響を与えるでしょう。  値下げをするのならば『幸楽苑』のように、注文されにくいメニューを少しだけ値下げしてバランスをとりましょう。 看板メニューにバリエーションをもたせる  看板メニューは特別な一品です。季節限定のメニューやスペシャルメニューを展開し、看板メニューにバリエーションを持たせましょう。目新しさが集客につながるうえ、多少価格が高くても問題ありません。  限定メニューは、グランドメニューのトッピングを変えるだけでもつくれます。たとえばプレーンパンケーキに、春はいちご、夏はマンゴーをトッピングするといったかたちです。メニュー表に、「プレーンパンケーキ500円」、「春限定いちごパンケーキ600円」が並んで記載されていても、お客さまは後者を特別高いとは思いません。「春限定・いちご」というところに価値を感じて、オーダーしてくれるでしょう。 メニューを絞ってクオリティを上げる  あまり注文されていないメニューのために食材を確保することほど無駄なことはありません。売れ行きが悪いメニューは思い切ってカットし、主力商品に力を入れましょう。  メニューを増やすのならば、セットで頼めるサイドメニューの幅を広げるのもよいでしょう。客単価を上げながらお客さま満足度を高めることができます。 キャンペーンで目を引く  期間限定(または一部商品限定)の値引きキャンペーンはお客さまの目を引きます。「新生活応援キャンペーン!4月は定食全品10%引き」「金曜の夜はドリンク2杯で小鉢サービス」など、自店のコンセプトを活かしたキャンペーンを企画してみましょう。 サービスの質を高める  「お得感」を演出するために、サービスの質を高めましょう。値段が上がってもサービスが良くなれば、お客さまは不満に思わないものです。おもてなしを工夫して、サービス全体を見直しましょう。 ★軽減税率に関する記事はこちら★ 飲食店経営者が知っておくべき、軽減税率の基本 「新規開業したい」「店舗運営に困っている」 >>まずは開店ポータルBizに無料相談しよう<< ★軽減税率対応のレジに関する記事はこちら★ 消費税10%が飲食店に与えた影響と導入率の高い軽減税率対応レジ3社を調べてみた デリバリービジネス展開で販路を拡大しよう  イートインなら消費税率10%ですが、デリバリーやテイクアウトを選べば8%。たった2%の差とはいえ、お得なのは確かです。自社でドライバーを確保し、デリバリー事業に力を入れるのもよいでしょう。  今後は、デリバリーやテイクアウトの需要が高まることが予想されます。「Uber Eats」や「出前館」などのデリバリーサービスに出店し、あたらしくデリバリー事業をはじめるのも効果的です。より広範囲のお客さまに、お店を知ってもらうことができます。   「UberEatsについて詳しく知りたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<<   ★関連記事:デリバリービジネス★ UberEatsへの出店で赤字脱却!売上・集客力向上の仕組みと注意点【ご相談無料】 新規開業、店舗運営でのお困りごとは、開店ポータルBizにご相談ください  政府は今後も段階的に増税することを検討しています。増税が決まれば、さらなる消費の縮小は目に見えています。外食離れが続くなかで、お客さまにいかに魅力を感じてもらうか、そしていかに来店につなげて、リピーターになってもらうか。それを考えて何らかの行動を起こすことが、厳しさを増す飲食業界で生き残るための秘訣です。  開店ポータルBizでは、資金調達や融資に強い税理士のご紹介、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/12/25
  • 飲食店開業時のインターネット回線・電話回線の必要性と選び方
     飲食店にとって、快適な環境づくりや予約受付のために欠かせないのがインターネット回線と電話回線の導入です。しかしなかには、必要性をあまり感じられずに未導入のまま営業しているお店もあるでしょう。  本記事では、インターネット回線と電話回線の必要性や選び方、おすすめのサービスなどについてご説明します。導入のさいの参考にしてみてください。 インターネット回線と電話回線の必要性  インターネットや電話を置くことは、飲食店にとってもお客さまにとっても、大きなメリットとなります。  たとえば、お店は、POSシステムの導入によって営業がしやすくなったり、無線機ルーターを設置してWi-Fiを開放することで売上や集客アップに繋がったり。お客さまは、Wi-Fiのおかげで待ち時間を快適に過ごせたり、電話で問い合わせができたりと、双方に良い結果をもたらします。  そのため、飲食店を開業するのであれば、インターネット回線や電話回線を導入しておくのがおすすめです。  次項で、導入したさいのメリットについて具体的にご説明します。それぞれ見ていきましょう。 インターネット回線導入のメリット  インターネット回線の導入のメリットは以下の通りです。 ①業務効率の向上  売上や在庫、予約、勤怠、給与などの管理を、手書きや手計算でおこなうのはかなりの労力と時間が必要です。そういった作業も、パソコンやPOSシステムを利用することで時間短縮でき、業務効率の向上に繋がります。そのぶん、料理や接客のクオリティ向上に時間を割けるため、よりお客さま満足度の高いお店を目指せます。 ②集客効果  ホームページの作成やSNSのアカウントの開設で、集客アップの効果も見込めます。インターネット上でお店の情報を拡散してもらえれば、コストをかけることなく宣伝をおこなえます。  お客さまが自由に利用できるよう、無線機ルーターを設置してWi-Fiを開放するのも効果的です。Wi-Fiが使えるだけで入店してもらいやすくなり、外国人観光客の来店率も高まります。 ③売上アップ  Wi-Fiがあるお店とないお店とでは、お客さまの滞在時間に差が出ます。Wi-Fiがあると、調べものをしたり動画を見たりと、自然とお客さまの滞在時間が長くなります。そのぶん注文数が増えれば客単価が上がり、売上アップに繋がるでしょう。 電話回線導入のメリット  電話回線導入のメリットは以下の通りです。 ①幅広い層からの予約や問い合わせに対応可能  ネット予約の割合が増えていますが、電話予約の需要もまだまだあります。もしもネット予約しか対応していない場合、インターネットを利用していない層の来店機会を逃す可能性も。電話回線を導入して電話予約にも対応することで、より幅広い層のお客さまの来店に繋がります。また、お客さまだけでなく、業者や取引先とのやり取りにも役立ちます。 ②FAXが利用できる  仕入れ業者によってはFAXでのみ注文を受け付けているところも多いです。欲しい食材があったとしても、仕入れる手段がないのではどうしようもありません。FAX対応も可能にすることで、仕入れ業者の選択肢を広げられます。  オフィス街の近くにある店舗であれば、近隣の企業にFAXDMを送ることも可能です。大きな集客効果が期待できるでしょう。 ③信用を得られる  固定電話の番号があることは、その場所に存在していることの証明にもなります。そのため、お客さまは安心して予約や問い合わせをおこなうことができます。また、業者や取引先からもしっかりと信用してもらったうえで、契約を結べます。 インターネットと電話は同時契約がベスト  インターネット回線や電話回線を導入する必要性がわかっていても、「手間がかかる」、「面倒くさそう」と、行動に移せない方も多いでしょう。  そんな方におすすめなのが、「光回線」です。オプションとして電話を申し込めるため、一度の契約で済ませることができます。通常であれば、電話回線をひくための工事が必要になりますが、その必要もありません。    もちろん、インターネットと電話をそれぞれ別の会社で申し込むことも可能です。ただし契約や工事の手間が増えるうえに、料金が高い場合がほとんど。さらに、開通時期にも差が出てしまうことも。  そうなれば、オープン延期といった事態にもなりかねません。よほどのこだわりがないのであれば、インターネット回線と電話回線は同じサービスで契約するのがおすすめです。 お店にあったインターネット回線が知りたい! >>開店ポータルBizに無料相談する<< インターネット回線・電話回線の選び方  回線には多くの種類があります。たくさんあるサービスのなかで、どれを選んだら良いのでしょうか。選ぶときのポイントは以下です。 ①光回線であること  インターネット回線には、光回線やADSL、CATV。電話回線には、光回線やアナログ回線、デジタル回線と、それぞれにいくつかの種類があります。そのなかで現在主流となっているのが光回線です。いまある回線のなかで最も速度が速いため、快適に利用できます。 ②月額料金・通話料が安いこと  毎月発生するコストのため、できるだけ安く抑えたいところです。建物のタイプによって料金が決まっているので、利用可能なもののなかから安いものを選びましょう。申し込み名義や契約内容によっては、携帯電話とのセット割引が適用されるものもあります。 ③お得な特典やキャンペーンがあること  工事費無料やポイント還元、Wi-Fiルータープレゼントなど、各サービスでさまざまなキャンペーンをおこなっています。申し込み先によってキャンペーン内容が異なるため、比較してお得なところを選びましょう。 ④サポートが充実していること  毎日使っていれば、急にインターネットや電話が使えなくなるといった不具合が起こることも考えられます。営業に差支えが出てしまい、お客さまにも迷惑がかかります。そのさい、迅速に対応してくれたり、修理の保証や遠隔サポートがあるとスムーズにトラブルを解決できます。 ⑤早く開通できること  飲食店の場合、オープン日までという開通日の期限があります。そのため、それまでに確実に間に合うものでないといけません。オープン直前はそのほかの準備にも追われて忙しいはずなので、できるだけ余裕をもって開通できるものだと安心です。  上記のポイントを参考に、お店がある地域や建物で使えるサービスを探しましょう。長く使うものなので、サービス内容を比較しながら選んでみてください。 「複数のサービスを比較するのはめんどう!」 ✨開店ポータルBizにお任せください✨ >>お店にあったサービスについて無料相談する<< おすすめの光回線サービス  インターネットと電話の両方を利用できる光回線のサービスを3つご紹介します。 1.フレッツ光 2.SoftBank光 3.auひかり  それぞれどのようなサービスなのか見てみましょう。 法人・個人に人気の光回線15選!【ご相談無料】 1.フレッツ光 NTT東日本 公式HP:https://flets.com/  NTT東日本・西日本が提供しているサービスで、安定した速度で快適に利用できるのが強みです。お店のある地域や、建物のタイプ、集合住宅の場合は戸数によって、料金プランが異なります。光回線とあわせて、プロバイダの契約も必要です。  NTT西日本なら、BGM配信サービスやコミック配信サービスといった、飲食店におすすめのサービスも提供しています。  料金体系は以下の通りです。 【NTT東日本】 【NTT西日本】  料金は税抜き表示です。電話のプランは、基本プランとひかり電話A(エース)の2つ。ひかり電話Aには、ナンバーディスプレイやキャッチホン、ボイスワープなどのオプションがついているため、飲食店で利用するならこちらがおすすめです。料金プランにある初期費用には、ひかり電話の工事費1,000円が含まれています。  解約時には、割引サービス「2ねん割」もしくは「光はじめ割」の解約金と、工事費残債が請求されます。 >>フレッツ光について開店ポータルBizに無料相談する<<   2.SoftBank光  SoftBank光は、光コラボレーションサービスの一つです。フレッツ光とプロバイダが一体化したサービスのため、インターネットや電話の利用環境はフレッツ光とほぼ変わりません。  すでにフレッツ光を利用していれば、転用で切り替えることもできます。工事不要のため、手間がかからないのが魅力です。新規の場合でも、工事費実質無料や乗り換えキャンペーンを随時おこなっているので、お得に利用開始できます。  個人名義での申し込みの場合、SoftBankやY!mobileの携帯電話を持っていれば携帯電話料金が安くなる割引が適用されます。割引額は、契約内容に応じて変わります。  料金体系は以下の通りです。  料金は税抜き表示です。5年自動更新プランの場合は、月額料金と別途でソフトバンク光TVのサービス利用料が発生します。  工事費の分割は、24回、36回、48回、60回から選択可能です。解約時にはそれぞれの解約金と工事費の残債の合計金額が請求されます。 >>SoftBank光について無料相談する<< 3.auひかり auひかり HP:https://www.au.com/internet/  KDDIが提供している光回線のサービスがauひかりです。月額料金には光回線とプロバイダの料金が含まれており、プロバイダは7社のなかから選択できます。通常発生する移転費用が実質無料となっているため、万が一お店の移転があったときでも安心です。  フレッツ光同様に、発信番号表示や割込通話、着信転送、番号通知設定など、無料のものから有料のものまで電話のオプションが充実しています。  auの携帯電話をお持ちの場合、auひかりの申し込み名義や携帯電話の契約プランによっては、セット割引が適用になる可能性があります。  料金体系は以下の通りです。  料金は税抜き表示です。マンションタイプは、建物によって料金プランが細かくわかれています。それぞれ「お得プラン」もしくは「お得プランA」と、「標準プラン」がありますが、タイプE、タイプF、ギガ、ミニギガの料金は一律です。お得プランとお得プランAでは解約金が異なるため、注意しましょう。標準プランは契約期間の縛りがないので、工事費の残債が解約金として請求されます。 >>auひかりについて無料相談する<< ★おすすめの光回線に関する記事はこちら★ 飲食店におすすめのインターネット回線・光シリーズ3選! 回線選びは開店ポータルBizにお任せください!  インターネット回線も電話回線も、飲食店を営業するうえでなくてはならないものとなっています。お店にとってはもちろん、お客さまにとっても快適な環境がつくれるよう、使い勝手や料金、お得感、サービスの充実度などをポイントに、納得のいくものを選んでください。 飲食店で話題の自動音声応答システム「I-bot」の料金・導入メリットを解説!  開店ポータルBizでは、インターネット回線や電話回線のお申込みに関する相談を無料で受け付けています。下記のフォームからお気軽にご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2019/12/24
  • 飲食店フランチャイズ開業のメリットデメリットを押さえて経営を成功させよう
     飲食店経営を始める際、個人事業主として一からお店を作る方法のほかに、もともとある飲食店の看板を借り、加盟店としてお店を開くフランチャイズの方法があります。  フランチャイズ経営は、開業に必要な道具、食材、ノウハウを必要に応じて本部(フランチャイザー)が提供してくれるので、通常の独立に比べて短期間に開業できることが特徴です。今回は、フランチャイズ経営のメリットとデメリットをご紹介します。 フランチャイズ加盟の方法  フランチャイズ加盟を考えた場合、まずは資料を取り寄せることからはじめましょう。  その後は、店舗見学→加盟選考→研修→開店準備→宣伝といった工程を経て、本部(フランチャイザー)スタッフのサポートの下で、お店をオープンさせることになります。  フランチャイズ加盟のさいには、主に開業資金が用意できるか、過去の職場でトラブルを起こしていないか、必要な資格は持っているか、配偶者はいるかなど多角的な面から審査がおこなわれます。資金力、人物面、保有資格、能力面などが重視されるポイントとなるようです。 「助成金、補助金、クラウドファンディングを使って資金調達したい!」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< フランチャイズ経営のメリット  充実したサポートを受けながら、未経験から誰もがオーナーになれるフランチャイズはとても魅力的でしょう。主なメリットは以下です。 ①未経験からオーナーとして活躍できる ②集客支援を受けられる ③ブランド力を活かせる  一つずつみていきましょう。 ①未経験からオーナーとして活躍できる  フランチャイズ経営の一番のメリットといえるのは、未経験でもオーナーとして活躍していけることでしょう。本部社員から経営指導を受けられます。社員の育成などのサポートも受けられるため、はじめてお店を持つオーナーでも安心です。 ②集客支援を受けられる  安定した集客を期待できることは、飲食店の経営を安定させるためには大事なポイントです。個人店の多くは時間と費用をかけて宣伝活動をおこないます。小規模な店舗の場合は、あまり多くの費用をかけられないことも多いでしょう。  一方、フランチャイズに加盟した場合、宣伝は本部がおこなってくれるため、宣伝費用を気にする必要がありません。本部は企業を成長させるために、テレビCMや折込チラシで大規模な宣伝を行います。その宣伝により加盟した店舗の知名度アップにも繋がり、継続的な集客がのぞめるのです。  ③ブランド力を活かせる  有名飲食店がこれまで培ってきたブランド力を活用できる点もフランチャイズ加盟店のメリットといえます。有名飲食店は強いネームバリューを持っており、開業した店舗が初日からいきなり長蛇の列…なんてことも珍しくありません。  飲食店開業時には長い時間をかけて、メニュー開発、コスト設定、キャッチコピーの考案をおこなうもの。フランチャイズであれば商売のために必要な料理、メニューなどをあらかじめ用意されているので、オーナーはお店の経営に集中して取り組むことができます。 >>新規開業の悩みは開店ポータルBizに無料相談しよう<< フランチャイズ経営のデメリット  これまでは、フランチャイズのメリットを説明しました。一方で、フランチャイズ経営にはデメリットもあります。 ①新しいことに挑戦する難しさがある ②対価を支払う義務がある ③風評被害を受ける可能性がある    一つずつみていきましょう。  ① 新しいことに挑戦する難しさがある  個性を出しづらいことが多いのもフランチャイズ経営の特徴といえます。「新しいことをやりたい!」と考えた場合でも、本部へ確認をとらなければならないため、すぐに実行に移すことができません。また、そのアイデアがお店のブランドイメージに合わない場合は採用されません。  競合避止義務により、契約期間満了後に同じ業務形態での出店が禁止されることもあります。サポートが充実している一方で、自由度はあまり高くないようです。  ②対価を支払う義務がある  フランチャイズに加盟した店舗は、たくさんのメリットを受けられる代わりに、それに対する対価を支払わなければなりません。この対価はロイヤリティと呼ばれ、主にお店のロゴの使用や商品の販売権に使われています。  また、加盟には契約期間が定められており、契約期間が終わる前に自己都合で閉店することになると多額の違約金が発生するケースもあります。一度契約を結んだら、契約期間満了まで責任をもって業務に取り組みましょう。  ③風評被害を受ける可能性がある  風評被害によって来客が減ってしまい、加盟店が大きな損失を被ることもあります。飲食店の場合、ほかの加盟店で食中毒被害が発生してしまうと、同じ看板を持つ加盟店全体がその風評被害を受けてしまう可能性が非常に高くなります。このような被害を防ぐためにも、本部は経営指導をしっかりとおこなっているのです。 >>独立開業の悩みは開店ポータルBizに無料相談しよう<< ★あわせて読みたい記事はこちら★ 飲食店開業 良いフランチャイズ(FC)を見分ける7つのポイント 悩んだら開店ポータルBizに無料相談  フランチャイズは、開業に必要な道具、食材、ノウハウを必要に応じて本部が提供してくれるので、通常の独立開業に比べると大変魅力的です。しかし一方で、業務面は制約が多く、フランチャイズ本部の指示に従って経営することが基本となります。  「自分だけのお店を持ちたい!」と考えている人は、窮屈に感じる経営方法かもしれません。メリットとデメリットを把握し、自身にあった開業方法を選択しましょう。  開店ポータルBizでは、新規開業・店舗運営のサポートをしています。相談は無料です。まずはお気軽に下記フォームよりご連絡ください!
    開店ポータル編集部
    2019/12/23
  • 飲食店の事業計画書に必要な資金計画とは?作り方を知ろう
     事業計画書のなかでも重要な項が、今回ご説明する「資金計画」。その概要や作成方法について、理解を深めていきましょう。 資金計画は、銀行からの融資をはじめ、補助金の申請や周囲の協力を得るために欠かせない資料のひとつです。また、店舗を経営するうえでの指標としても役立ちます。  本記事では、資金計画の作成方法や注意点についてまとめてみました。  作成した資金計画は、開店時だけでなく、開店後も定期的に経営状況を確認する資料として大切に保管しましょう。 資金計画とは  資金計画は、事業計画書においてとくに注目される部分。「この事業に対して、これだけのお金を貸しても大丈夫か」「本当に返済ができるのか」といったことの判断材料になる、重要な項です。資金計画には次の4つを盛り込みます。 投資計画 何にいくらお金をかけるのか 売上計画 いつまでに、いくら売れるのか 利益計画 いつまでに、どれくらい儲かるのか 返済計画 借入金をどのように返していくのか  このような計画を数字で示すことで、金融機関の信頼を得ることができ、融資の審査に通りやすくなります。しかし、資金計画の役割は、それだけではありません。 資金計画のもうひとつの役割  資金計画のもうひとつの役割は、お店に入ってくる「利益」と手元にある「資金」のズレを把握し、スムーズな資金繰りができるようにすることです。  飲食業界は、オープンから3年以内に7割以上が廃業、10年生き残れるお店はわずか1割という厳しい世界です。  廃業に追い込まれるいちばんの理由は、資金繰りができなくなること。たとえ黒字経営でも、固定費の支払いや借入金の返済に困るようになれば、営業を続けることはできません。  どのお店も、最初は「売上を伸ばす」ことを意識しがち。しかし、「これだけ儲かればいいや」と安心し、資金がいくらあるのか把握せずにいるのは危険です。今月支払うべき家賃や光熱費に充てるお金が手元になければ、どんなに利益が出ていても経営は苦しくなり、黒字倒産まっしぐらなのです。  利益と手元にある資金はイコールではない。これを認識し、「いつまでに、資金がいくらあればいいのか」がわかるようにすることが、資金計画書の役割であるといえます。 資金計画書のつくり方  資金計画は、「投資計画」「売上計画」「利益計画」「返済計画」の4つによって成り立つとお伝えしました。ひとつずつ解説していくので、本章を参考に資金計画を立てていってください。 Step①:投資計画  資金計画の第一歩は、「何にいくらお金をかけるのか」といった投資計画を立てること。投資計画は、「設備資金」「運転資金」というふたつの面から考えます。  まず設備資金とは、開業時に必要な厨房機器や什器、インテリア、内装工事などにかかるお金です。いちど購入したら、しばらくの間使い続けるものです。  次に、運転資金とは、お店を営業するうえで継続的にかかるお金。家賃や水道光熱費、食材原価、人件費などが該当します。 設備資金  土地・建物・設備・什器備品など店舗のオープンに向けて必要な資金のこと。賃貸物件の場合は、入居のさいに必要な初期費用が該当します。  内訳は、「物件取得費」「設備工事・什器備品」「開業費」などです。  物件取得費は、一般的に家賃の10ヶ月分程度が目安です。例えば、家賃が20万円であれば、10ヶ月分で200万円。  設備工事・什器備品は、内装や外装などの工事費用やホールに設置するインテリアなどで、かかる費用は、店舗の規模によって違います。複数の会社から見積もりをとり、なるべく費用をおさえましょう。また、最低限必要な設備のみにして、費用をおさえる工夫も求められます。  開業費は、開業前の水道光熱費や、仕入れ資金などです。  以下はレストラン開業における、設備資金の例です。  場所や規模に応じて金額は変わります。 レストランにおける設備資金例 ■物件取得費(保証金)・・・200万 ■設備工事・什器備品費・・・600万 ■開業費・・・80万 合計 880万 運転資金  定期的または継続的に必要な資金のことです。従業員の給料や、仕入れに必要な資金、光熱費、通信費などが該当します。  事業が軌道に乗り利益が出るまでの日数は、平均で約7ヶ月とされています(※日本政策金融公庫調べ)。運転資金は、月にかかる固定費の3ヶ月分から7ヶ月分程度、余裕を持って準備しましょう。  以下はレストラン開業における、運転資金の例です。  場所や規模に応じて金額は変わります。 レストランにおける運転資金例(1ヶ月分の固定費) ■材料費…12万円 ■人件費…5万円 ■賃貸料…20万円 ■光熱費・通信費…20万円 ■消耗品…1万円 合計 58万円  上の場合、58万円の固定費がかかっています。この場合、最低でも174万円。7ヶ月分用意するのであれば、406万円程度必要です。  ほとんどの場合予算オーバーになるので、投資計画は多めに見積もっておいたほうがいいでしょう。 >>業界最安値・信頼できる税理士をお探しの方はこちらから<<   ★開業時に必要な資金の種類・必要金額に関する記事はこちら★ 飲食店開業に必要な資金と種類・必要金額の目安を簡単にまとめてみた Step②:売上計画  次は、「いつまでにいくら売るのか」という売上計画を立てましょう。まず、一日あたりの売上高を次の式で求めます。 売上高=客単価×席数×回転率×満席率 回転率…営業時間÷平均滞在時間 カフェであれば、近隣のカフェに訪れてお客さまの滞在時間を感じてみましょう。 満席率…客数÷席数 4名がけのテーブルを2人で使う場合もあるため、20席あっても満席時に10人しか座っていない(この場合は満席率50%)こともあります。  ランチやディナーなど時間帯ごとに売上高を計算して、合計すると一日の売上高がわかります。低調時(雨の日など)、標準時、好調時(連休など)の3パターンに分けて計算しておきましょう。 ★売上予測に関する記事はこちら★ 飲食店経営成功のカギは「売上予測(見込み)」を立てること Step③:利益計画  次に、「実際にいくら儲かるのか」という利益計画を立てましょう。まずは、「変動費」と「固定費」に分けた、ランニングコストの確認が必要です。  変動費は売上の増減によって変わる費用で、食材原価、水道光熱費、人件費、広告宣伝費などが該当します。トータルで売上の60~70%に抑えましょう。  固定費は、売上の増減に左右されない費用で、家賃、減価償却費、リース料などが該当します。こちらは、トータルで売上の15~25%が目安です。  理想は、変動費+固定費が売上の90%以下、つまり経常利益が売上の10%以上になることです。融資を受けると、税引き後の経常利益から毎月の返済をすることになるので、ここにも注意してください。計算してみて、残る利益が極端に少ないようであれば、売上計画やコンセプトを練り直す必要があります。 ★飲食店コストに関する記事はこちら★ 飲食店コストの考え方~FL・FLRを理解する~材料費・人件費・家賃 Step④:返済計画  資金計画のなかでも重要なのが、「どこからお金を借り、どのように返済していくのか」といった返済計画です。  まず借入先選びですが、新規開業者であれば、銀行の融資を受けるのは難しいでしょう。なぜなら、これまでの実績もなく、経営者としてどれくらいの力があるか分からないからです。倒産のリスクを避けるため、銀行はなるべくお金を貸したくないと考えるのです。  新規開業の場合は、日本政策金融公庫や地方自治体の融資に申し込みましょう。前提として、開業資金の3割は自分で用意すること。これが融資元からの信頼の土台になります。  借入金の返済は、税引き後の利益からおこないます。月々の返済額が、税引き後の利益と減価償却費の合計を上回らないように注意して、返済計画を立てましょう。 ★資金調達に関する記事はこちら★ 飲食店が開業時に頼れる7つの資金調達方法  資金計画は、完成したら終わりではありません。手元のお金の増減に合わせて、売上計画と利益計画の数字を変えていく必要があります。「いつ、いくら資金が足りなくなるのか」がわかれば、無理のない売上目標を設定でき、お金のやりくりに困りません。  また、お客さまが現金で支払った場合と、クレジットカードなどで支払った場合は入金のペースが違います。各種業者にお金を支払うときも、取引先によって代引か後払いかが変わるでしょう。  入金と支払いのペースが異なれば、手元にあるお金の額も変わります。そのため、「イートインと、お弁当の大口注文」「卸売業者Aと卸売業者B」などのように、取引を分けて計算しておきましょう。詳細な売上計画や利益計画を立てることができ、資金計画の信頼度が増します。 「むずかしい!」と感じるあなたは、頼れる税理士が必要かも! >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 資金調達の方法  資金調達は、親族や友人からの借り入れのほか、日本政策金融公庫や金融機関から借り入れる方法が一般的です。  ただし、一定の条件を満たせば、開店資金として活用できる補助金もあります。  例として、レストランの開業や経営のさいに利用が可能な補助金を紹介します。 地域創造的起業補助金  経済の活性化を目的に、創業者に経費の一部を助成する制度です。ただし、新しく従業員を1名以上雇い入れるなど所定の条件があります。  外部資金調達がない場合は、50万円から100万円まで。外部の資金調達がある場合は、50万円から200万円までの範囲で、補助金が受けられます。  公募期間が決められており、2018年度は、4月27日から2018年5月22日頃まで募集されていました。 小規模事業者持続化補助金  看板やチラシの作成、内装の改装に使える補助金です。補助率は2/3、補助金の上限額は1事業者に対し50万円です。  2018年度は、3月9日~5月18日まで受付をしていました。 資金調達や融資に強い税理士を探している方 >>開店ポータルBizに無料相談!<< 悩んだら開店ポータルBizに無料相談しよう  資金計画を含む、事業計画書は、融資や経営状態の見直しはもちろん、補助金の審査にも役立ちます。また、これらの資料はオーナーが自ら作成しましょう。そうすることで、開業後に起こりうるさまざまな事態を想定できます。  はじめて開業する場合、わからないことも多いはず。そんなときは、頼れる税理士やコンサルタントなどにも相談し、アドバイスをもらいながらすすめていくのがよいでしょう。 ★新規開業に悩んだら、開店ポータルBizのまるっとサポートを受けよう★ 開店ポータルBizって何?提供サービス・開店ポータルBizだからできること  開店ポータルBizでは、資金調達や融資に強い税理士のご紹介、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/12/20
  • 飲食店倒産件数が過去最多の勢い。廃業を避けたい店がとるべき対策
     2019年12月、帝国データバンクが2000年~2019年11月までの飲食店の倒産件数についての統計を発表しました。それによると2019年の飲食店の倒産件数は過去最多の勢いです。  なぜ飲食店の倒産件数が増加しているのでしょうか。大切な店が廃業の危機を迎えないために、実情を知り、対策をとる必要があります。 飲食店の倒産件数が過去最多の勢い  帝国データバンクの統計によると、2019年11月時点の飲食店の倒産件数は668件。これは、前年の653件を上回る結果となりました。このままのペースで推移すると、2019年の倒産件数は730件前後。過去最多の2017年の倒産件数707件を上回る可能性があります。  業態別にみると、「酒場・ビヤホール」が143件と最多の21.4%。次いで「西洋料理店」が110件で16.5%、「中華・東洋料理店」が96件で14.4%となり、この3業態で全体の52.2%を占めています。  一方、「日本料理店」(46件、6.9%)、「すし店」(18件、2.7%)、「そば・うどん店」(15件、2.2%)などの和食店は倒産件数が少なく、トレンドや消費者の嗜好に左右されにくいことが分かりました。これは、日本食体験を楽しみに訪れる訪日外国人の増加が影響していると考えられます。 その要因は?  なぜ2019年の倒産件数は、過去最多の勢いなのでしょうか。赤字経営や後継者問題のほかにも、考えられる要因があります。 ①「バイトテロ」の多発  アルバイトによる悪ふざけ動画や画像をSNSに投稿する「バイトテロ」が、2019年の初頭に多発しました。投稿はすぐに拡散され、客離れを引き起こします。バイトテロの発生した飲食店は、厨房機器の消毒や従業員の再教育に追われ、そのまま閉店するケースが目立ちました。 ②「消費増税」と「軽減税率」の影響  10月に消費税が増税され、軽減税率制度がスタートしました。税率を気にする消費者が多く、中食(テイクアウト)や内食(自炊)が増え、外食の利用率は減少傾向にあります。  さらに軽減税率に対応したレジの導入のほか、仕入れ価格の高騰に対応できず、閉店を決断するケースも見られました。 ③最低賃金の上昇  10月から全国で最低賃金が上昇し、人件費が上がったことも要因といえそうです。ただでさえ飲食店の人手不足が問題になっているところに、高い人件費の負担が経営を圧迫し、閉店を余儀なくされたケースもあるでしょう。 ④人口に対して飲食店が多すぎる  人口の減少が止まらない日本。総務省の発表によると2019年11月の総人口は1億2618万人で、前年同月と比較して28万人も減少しています。一方、経済センサスによると飲食店の総数は2016年時点で約62万店。店舗数は緩やかに減少傾向ですが、ほぼ横ばいです。人口の減少に対して飲食店の数が多すぎることも要因と考えられます。 ⑤「改正健康増進法」の影響  2020年に施行される改正健康増進法のため、飲食店では分煙・禁煙化対策に追われることになりました。喫煙専用室・加熱式煙草専用室の設置、未成年の入店禁止措置(従業員含む)などです。  これにより、飲食店は集客、求人、設備工事の点で打撃を受ける結果に。2020年の施行を前に閉店を決断した飲食店も少なくないでしょう。 受動喫煙対策として飲食店がとるべき対応とは? 廃業危機を乗り切る対策  以上のように、2019年は飲食店にとって風当たりの強い一年となりました。現在赤字経営に追い込まれ、まさに廃業の危機にある飲食店が赤字経営を乗り切るためには、どうすればよいでしょうか。すぐにはじめられる対策をご紹介します。 ①安売りをせずメニューを工夫する  経営が赤字に傾くと陥りやすい悪手が、看板メニューの安売りです。これは一時的に集客効果が出ますが、元の価格に戻すと再び離れてしまいます。  原価に対しての利益も下がってしまうので、有効な手段ではありません。値段を下げるのなら、サイドメニューの値段を下げ、看板メニューはちょっといい食材を使用した高価格帯のバリエーションを持たせましょう。  全体的に見てわずかに値上げするよう、メニュー構成を見直すことが大切です。ほとんど注文のないメニューは思い切って廃止しましょう。 「売上UP」は業務効率化・コスト削減・集客に力をいれて叶えるもの ②人件費を見直す  少しでも売り上げが欲しいと、アイドルタイムも営業を続けて無駄な人件費をかけてしまいがちです。お客さまが少ない時間帯を分析して、お客さまがいない時間帯は思い切って店を閉めましょう。  従業員のオペレーションを効率化するためにPOSレジやハンディを導入する、または食券制にする、食洗機を導入することも人件費削減に役立ちます。 ③QSCを意識する  QSCとはQuality(品質)、Service(サービス)、Cleanliness(清潔感)の3つを指し、飲食店経営の大前提です。ここが徹底されていないとお客さまは離れていきます。まずは自分の店に誇りを持ち、この3点のレベルを上げましょう。気持ちよく働ける店づくりをすれば従業員の士気が高まり、活気のある雰囲気のよい店になるでしょう。QSCのレベルをあげることでお店のファンを増やしましょう。 ④広告にお金をかける  経営が苦しくなってくると、広告掛けるコストを削りがちです。しかし、赤字経営の時ほど広告にはお金を掛けましょう。集客効果の薄いグルメサイトの契約は思い切って解除し、集客力のあるグルメサイトの掲載情報をこまめに更新してアピールするとよいです。  HPにインパクトがなかったり時代遅れのデザインの場合は、デザイン会社に依頼してお洒落なHPにしてもらうなどの工夫をしましょう。街頭でチラシを配るのも有効です。SNSでアピールすることで赤字の危機を乗り越えた飲食店も少なくありません。 飲食店集客に役立つ「グルメサイト」17選比較! ⑤経営の専門家にアドバイスを仰ぐ  どんなに手を尽くしても効果が出ない!という場合は、見落としがあるかもしれません。そんなときには税理士に相談してみましょう。経営状況を洗い出して、キャッシュフローや無駄なコストを見直し、立て直しのためのアドバイスをくれます。  自力で経営を見直すのには限界があります。経営の専門家にアドバイスしてもらえば、最悪の事態に陥る前に経営を軌道に乗せることができるかもしれません。 「資金繰りが厳しい…」 >>店舗運営の悩みを無料相談する<< 飲食店の資金調達・会計は税理士法人クロスポイントに任せよう 店舗運営に悩んだら開店ポータルBizに無料相談  2019年は飲食店にとって風当たりの強い一年でした。いまこそ、総合的な経営者の資質が試されます。既出のように、日本の人口は減少傾向にあります。インバウンド集客に目を向け、しっかりと対策をとることも有効です。あらゆる手を尽くしてこの苦境を乗り切りましょう。 UberEatsへの出店で赤字脱却!売上・集客力向上の仕組みと注意点  開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/12/19
  • 無断キャンセルの防止策と損害を最小限に抑える方法を知ろう
     社会問題となった飲食店の無断キャンセル問題。予約日時になってもお客さまがあらわれず、電話をかけても無反応…。そんな事態に困り果てたことはありませんか?  食材が無駄になる、新規のお客さまを案内できないなど、無断キャンセルによるお店の損失ははかり知れません。本記事では、無断キャンセルを防ぐための方法と、万が一無断キャンセルをされたときの損害を小さくする方法をまとめました。  あわせて、大手の飲食店が導入している予約台帳システム「TableSolution(テーブルソリューション)」を徹底解剖。「こんなシステムが欲しかった!」を叶える夢のシステムです。 なぜ無断キャンセルは起きるのか  経済産業省のレポート(2018年11月発表)によると、無断キャンセルによる飲食店の年間損害額は、2,000億円にのぼるとされています。2019年秋には、居酒屋に偽名でウソの団体予約を入れ、無断キャンセルをしてお店に損害を与えた男が逮捕されました。  このような悪意あるケースではないにしても、軽い気持ちで無断キャンセルをする人があとを絶ちません。無断キャンセルの背景には、どのような理由があるのでしょうか。 ①簡単に予約ができるグルメサイトの普及  株式会社テーブルチェックが20~60代の男女を対象におこなった、「無断キャンセルに関する意識調査」があります。これによると、無断キャンセル時に利用された予約手段は、半数以上がグルメサイト(50.8%)です。  高級店や人気店でも、画面をタップするだけで簡単に予約ができる時代。お店探しから予約までスマートフォンひとつで完結できることが、安易な無断キャンセルを増やしていると考えられます。 ②宴会幹事による「とりあえず予約」  テーブルチェックの調査では、無断キャンセルをした理由も調べられています。資料によると、無断キャンセルの理由のトップ2は「とりあえず場所を確保するために予約」(34.1%)、「人気店なのでとりあえず予約」(32.5%)。いわゆる「とりあえず予約」が、無断キャンセルのおもな原因となっています。  この傾向は、とくに宴会の幹事に見られます。人気店を何軒か予約しておき、日時が近づいてきたら参加メンバーに希望のお店を選んでもらう。そして、選んだお店以外の店舗にキャンセルの連絡をし忘れる、というパターンです。 ③「予約=契約行為」という意識の欠如  飲食店に予約を入れ、お店がそれを受けた時点で、予約者とお店の間には「契約」が生じます。無断キャンセルは、その契約を一方的に破棄し、お店に損害を与える行為。当然、予約者には損害賠償の義務が生じますが、そのように認識している人はほぼいません。  「予約=契約行為」。これを一人ひとりが意識しないことが、無断キャンセルの原因になっていると考えられます。 無断キャンセルの損害を最小限に抑える方法  無断キャンセルをされると、入るはずの売上が丸々無くなるばかりか、仕込みにかけた時間も食材もすべて無駄になります。お店の経営状況によっては、死活問題です。  無断キャンセルはお店との契約を一方的に破棄する行為ですが、訴訟を起こすオーナーはほとんどいません。裁判にはお金も時間もかかるうえ、お店の印象が悪くなりかねないからです。  無断キャンセルをされた場合には、慌てず、損害を最小限に抑えるための行動をとりましょう。たとえば、次のような対処法があります。 ①SNSで空席案内をする  キャンセルされた予約が大人数であるほど、空席が多く出て売上のロスになってしまいます。お店のSNSがあるなら、「今夜、空きあります!」と情報をシェアして空席を埋めましょう。来店を考えていたけれど、予約が入っているから…とあきらめていたお客さまが来てくれるかもしれません。 ②余った食材でつくれるメニューを考えておく  コース予約の場合、キャンセルによって大量の食材が余ってしまうことも。鮮度が命の野菜やお肉、魚などは、その日のうちに調理して新規のお客さまや常連さんにふるまいましょう。  慌てないためには、キャンセルが発生した場合を想定し、その食材で作れるメニューをいくつか考えておくことが重要です。お客さまに積極的に声をかける、SNSで拡散するなどして注文をうながし、食材を使いきれるようにしましょう。 ③無断キャンセルの全額保証サービスを利用する  毎月10,000円未満の保証金を支払うことで、無断キャンセルが発生したときのコース料金などを全額保証してくれるサービスがあります。  それが、ガルディア株式会社のNo Show保証サービス。飲食店のほかにも、美容室や宿泊施設にも導入されており、キャンセル料請求のサポートもしてくれます。10名以上の大人数のキャンセルを保証するパッケージもあるため、飲食店には特におすすめの無断キャンセル対策サービスです。 ④弁護士にキャンセル料回収を依頼する  無断キャンセルをした予約者に対し、弁護士がお店の代理人としてキャンセル料を請求するノーキャンドットコム。東京弁護士会の北周士弁護士が立ち上げたサービスです。  使い方は簡単です。まずは、会員登録(無料)を済ませましょう。無断キャンセルが発生したら、キャンセルが起きた日時や予約人数、予約者の氏名や電話番号、損害額などを申し込みフォームから入力します。すると、弁護士が無断キャンセルをした人にショートメールで連絡をし、損害額の支払いを督促します。  申込金や着手金はかからず、損害額を回収できたさいに、回収金額の30%の手数料を支払うシステムです。キャンセル人数1名分から、数百円単位の損害額からでもサービスを利用できるのがありがたいところです。  無断キャンセルを未然に防ぐTableSolution 公式HP:https://www.tablesolution.com/jp  「TableSolution(テーブルソリューション)」は、株式会社TableCeckの予約台帳システム。世界的に有名な一流ホテルや、星付きレストランも利用しています。  複数のグルメサイトや自社HPなどさまざまな媒体からの予約を一元管理してくれます。飲食店にうれしいのは、電話の受付を自動音声ガイダンスがおこなってくれるということ。18ヶ国語に対応しているので、インバウンド対策にもなります。  またドタキャン対策も万全で、自動でキャンセル料を徴収してくれるのもうれしいポイントです。 TableSolutionの充実した機能  「TableSolution」の機能を見ていきましょう。 ネット予約「TableCeck」  自社のネット予約ページを用意し、複数の媒体から入る予約を受付・管理します。予約がいっぱいで受付できない場合には、予約可能な代替時間や系列店を提案し、予約の取りこぼしを削減。「TableCeck」への誘導により、グルメサイトの手数料を下げることができます。 みせばん(電話自動応答)  24時間365日、自動応答で予約を受け付けてくれるサービスです。繁忙時間帯や営業時間外の予約でスタッフが電話をとれなくても大丈夫。オンライン予約をしたいお客さまへはSMSでURLを送信、そのまま電話で予約を完了したいお客さまには、音声ガイダンスでダイヤルを押していただき、予約時間を設定してもらうことができます。これまでは取りこぼしていた予約を獲得できるうれしいサービスです。 キャンセルプロテクション  電話、またはWEBからの予約時にクレジットカード情報を入力してもらうことにより、ドタキャンが発生した場合でも、確実にキャンセル料を請求することができます。  お客さまには、予約時に決済まで済ませる「事前決済型」と、カード情報のみ入力する「与信型」を選んでもらえます。 スマートチェックアウト  予約段階でカード情報を入力してもらうことにより、支払い時にカードを用意する手間やサインをもらう手間をカットできます。 CTI連携(オプション)  お客さまの電話番号から顧客情報を自動検索。入電と同時に顧客情報をTableSolution上に表示します。登録情報に該当がない場合は、新規としてデータを入力します。 POSシステム連携(オプション)  POSシステムと連携して、顧客情報を蓄積・参照できます。 グルメサイト連携(オプション)  20サイト以上の大手グルメサイトと連携し、一元管理できます。 特長  主な機能は既出のとおり。さらにTableSolutionには、以下の特長があります。 対応デバイスを選ばない  導入に大掛かりな専用デバイスは必要ありません。PCはWin/Macともに対応、iPadはもちろん、iPhone、Androidなどのスマートフォンからも管理することができます。 18ヶ国語対応でインバウンドもOK  世界中で利用されている「TableSolution」はワンタッチで言語を切り替えることができます。 SNS認証  お客さまが予約時にSNSと連携することにより、顧客情報が自動で作成されます。 気になる利用料金は?  利用料金はお店の規模によって変わります。  また、「みせばん」などの自動応答やSMSには、別途電話料金がかかります。 【利用料金】 【基本機能料金】 【オプション機能料金】 >>詳しく知りたい!そんな時は開店ポータルBizに無料相談<<  予約の取りこぼし、電話応答、ドタキャンなど、さまざまな問題を解決する画期的な予約台帳システム「TableSolution」。星付きレストランも導入している確かな実績のあるサービスです。料金やサービスについて詳しく知りたい方は、お気軽に開店ポータルBizまでお問い合わせください。 ドタキャンに悩んだら開店ポータルBizに無料相談!  無断キャンセルがこれまで大々的に取り上げられてこなかったのは、オーナーが「キャンセルされたのは、料理の味が劣っているから」と恥じて、表に出さない風潮にあったことが理由のひとつ。しかし、SNSで無断キャンセルの実状が拡散されるにつれ、「無断キャンセルは迷惑行為」という意識が一般に広まり、多くのお店が声を上げるようになりました。  無断キャンセルはいまや社会問題。TableSolutionの導入を検討するなどして防止策を打ったり、損害を少なくするための行動を学んでいくことが大切です。 ★予約台帳ebicaに関する記事はこちら★ 集客・売上・顧客満足度をアップさせる「ebica(エビカ)」の仕組み  開店ポータルBizでは、「TableSolution」の導入にお悩みの方のご相談を無料で承っています。下記のフォームからお気軽にご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2019/12/17
  • 飲食店経営におすすめのインターネット回線・光シリーズ3選と選び方
     飲食店でのインターネット回線の導入件数は年々増加傾向にあります。POSレジやIoT電話、お客さまが利用できるフリーWi-Fiが普及したことが、その背中をおしています。しかし、インターネット回線は種類も多く、いったい何を使えばいいのか分からないと頭を悩ませている方もいらっしゃるのではないでしょうか。    そこで今回は、インインターネット回線の種類や飲食店におすすめのもの、その選び方などについてご説明します。 飲食店にもインターネット回線は必要?  インターネット回線を導入することは、お店にとってもお客さまにとっても大きなメリットとなります。  インターネット環境を整えてPOSレジを導入すれば、レジ業務やデータ管理が簡単におこなえて業務効率向上が期待できますし、フリーWi-Fiとしてお客さまに開放すれば、集客効果も得られます。インバウンド対策にもなり、外国人観光客の来店率アップも目指せるでしょう。  さらには、滞在時間が長くなることで注文数の増加や、待ち時間が快適に過ごせることでお客さま満足度の向上にも繋がります。 「お店にあった回線を知りたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 【飲食店向け】主なインターネット回線は4種類ある   インターネット回線とは、名前のとおり「インターネットを使用するのに必要な回線」です。大きく分けると、有線で利用する固定回線と無線で利用するモバイル回線の2つになります。  ここでは、光回線、ADSL、CATV、モバイル回線の4つについて簡単にご説明します。 【有線】光回線  光ファイバーというケーブルを使ったインターネット回線で、現在主流に使われているものです。速度が一番速く、安定しているため、快適な環境のもと利用できます。通信制限がないので、インターネットを頻繁に利用するユーザーに適しています。 【有線】ADSL    電話回線を使ったインターネット回線です。面倒な工事の立ち合いなどがなく、気軽に利用を開始できるメリットがあります。しかし速度が遅いため、インターネットを頻繁に使う方には向いていません。現在、新規の申し込みを停止している会社もあり、光回線対応エリアではADSLのサービス提供を終了する流れとなっています。 【有線】CATV   ケーブルテレビの回線を使ったインターネット回線です。インターネットの利用にあわせて、さまざまなテレビチャンネルを視聴できるのが大きな特徴となっています。あくまでもテレビ回線のため、光回線よりも速度は遅いです。 【無線】モバイル回線  スマートフォンやモバイルルーターで利用する、無線のインターネット回線です。工事不要で持ち運び可能なため、屋外でも利用できるのがメリットです。ただし、通信制限があるので、長時間の動画視聴や大量のデータのダウンロードなどには適していません。  飲食店であれば、安定した速度で通信制限なく利用できる光回線がおすすめです。  今回は、そのなかからNTTフレッツ光、ドコモ光、NURO光の3つをご紹介します。それぞれどのようなサービスなのか見ていきましょう。 【飲食店向け】①NTTが提供フレッツ光にはうれしいサービスが充実!  まずおすすめなのが「フレッツ光」。フレッツ光は、NTT東日本・西日本が展開しているサービスです。高品質な光回線を提供し、安定した速度(最大概ね1Gbps)で利用できます。ただし、地域や物件のタイプによっては料金や最大速度が異なることもあります。  料金体系は以下の通りです。 【NTT東日本】 【NTT西日本】  料金は税抜き表示です。集合住宅のプランは、建物の戸数によって異なります。  フレッツ光を使うには別途でプロバイダーの契約が必要となるため、上記の月額料金とあわせて、1,000円前後のプロバイダー料金がかかります。  予約や出前を受け付けている店舗であれば、ひかり電話の利用もおすすめです。  光回線を使ったサービスなので、別途の電話回線工事は必要ありません。なお、初期費用の内訳にはひかり電話の工事費1,000円が含まれているため、利用しない場合はそのぶん安くなります。  表にある「2ねん割」と「光はじめ割」は、通常よりも月額料金が安くなる割引サービスです。解約時は、それぞれの解約金と工事費用の残債をあわせた金額が請求されます。  固定回線以外にも、ルーターを用意すればWi-Fiとしても利用可能です。NTT西日本では、そのWi-Fiを利用した店舗向けのオプションを用意しています。 BGM配信サービス「DoMUSIC」  アプリのインストールとスピーカーの設置だけで簡単にはじめられ、約1,000タイトルのなかから店舗の雰囲気に合ったものを選んでBGMとして利用可能です。 コミック配信サービス「Doコミック」  お客さまが自身のスマートフォンやタブレットで店舗のWi-Fiにアクセスするだけで、約2,500冊ものコミックが読み放題になります。 >>著作権料やJASRACを気にせずに使える店内BGMサービス5選!    「DoMUSIC」「Doコミック」は、お客さま満足度の向上が期待できるサービス。ほかでBGMの利用料金などを支払っている場合は、そこにかかるコストを削減することもできますよ。  このほか、万が一インターネット回線に不具合がみられたときや設定に困ったときには、電話や遠隔操作、訪問にてしっかりとサポートしてくれるので安心です。 「店にあったインターネット回線はどれ?」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 光回線とプロバイダを一元化!光コラボレーションは料金がお得!  フレッツ光を導入する場合は、NTTとプロバイダの2つの契約が必要です。そのため、料金の支払いやサポートも別々で対応しなければなりません。  そこで、回線業者とプロバイダを一元化し、支払いもサポートもひとつにまとめたサービス光コラボレーションが誕生しました!さまざまな会社が提供していますが、特におすすめなのがドコモ光です。 【関連記事】回線事業者とプロバイダを一体化「光コラボ」の仕組みや乗り換え時の注意点とは? 【飲食店向け】②フレッツ光利用店舗は工事不要のドコモ光  「ドコモ光」は光コラボレーションサービスのひとつです。フレッツ光と同じ品質で、最大1GBbpsの速度で提供しています。ドコモのスマートフォンを持っていれば、セット割引があるのでさらにお得になるのもうれしいポイント。もちろんほかの携帯キャリアをお使いの方でも利用できます。  通常、インターネット回線を申し込む場合には工事が必要です。しかし、既にフレッツ光を利用していれば、工事が不要。転用承諾番号を取得するだけで簡単に切り替えられます。毎日つづく営業で、工事日をもうけられない飲食店には、ぴったりのサービスですね。  料金は安くなりながらも、インターネットや固定電話、Wi-Fiなどのサービスを変わらない品質のまま利用できるのも同サービスならでは。全国で約2,300店舗(2019年12月時点)あるドコモショップでもサポートしているので安心です。  料金体系は以下の通りです。  料金は税抜きです。既にフレッツ光を利用しているユーザーは転用、他社で利用している方やなにも利用していない方は新規となります。新規でドコモ光電話を申し込む場合には、事務手数料がプラス1,000円かかります。  工事費用は、一括もしくは12、24、36、48、60回の分割払いから選択可能。ただし、工事の際に屋内配線を新設しない場合は、一括7,600円、派遣工事無しの場合は一括2,000円になります。  「もっと詳しくしりたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 【飲食店向け】③快適なネット環境を整えたいなら高速回線NURO光で決まり!  速さと安さを重視するなら「NURO光」がおすすめです。NURO光は先述したドコモ光同様にプロバイダを一元化したサービス。最大2Gbpsを実現した高速回線で、料金もお得です。  以前は関東エリアの戸建向けサービスとして提供していましたが、現在は東海エリアや関西エリア、九州エリアと提供範囲が広がっています。「NURO光 for マンション」であればマンションでの利用も可能です。  またNURO光にはルーターやセキュリティ機能も備わっているので、個々で購入や契約をする必要がないのもポイントです。余計な手間やコストがかからないのはうれしいですよね。  NURO光の料金体系は以下の通りです。 【戸建て】 【集合住宅】  料金は税抜き表示です。集合住宅の場合はHands-up会員になる必要があります。Hands-upとは、NURO光の導入にあたり発生する工事費や管理費の支払いに同意している任意団体のことです。月額基本料金とあわせてHands-up会費がかかり、その建物に会員が何人いるかで月額料金が変わります。もしも工事費用の支払いが完了しないうちに解約すると、解約金に工事費の残債が上乗せされた金額が請求されます。 固定電話サービス「NURO光でんわ」  NURO光でんわは、北海道や関東エリアは月額500円から、東海や関西、九州エリアは月額300円からで利用できます。NURO光同士はもちろん、ソフトバンクグループが提供するBBフォンなど、無料通話サービス連携機能も豊富に揃っています。なお、NURO光でんわを利用する場合は、回線工事費が別途で3,000円かかります。  「NURO光についてもっと細かく知りたい」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 【飲食店向け】インターネット回線選びのポイント  上記でご紹介したもの以外にも、インターネット回線にはたくさんのサービスがあります。自分のお店にあうものはどれなのか、選ぶときのポイントをご説明します。  注目するポイントは、「お店がある地域」「建物のタイプ」「使用予定量」「用途」「予算」「携帯電話のキャリア」です。  地域や建物によって使える光回線は異なるため、まずは自分のお店で何が使えるのかを確認しましょう。そのなかから、希望の利用スタイルにあったものを予算と相談しながら決めていきましょう。携帯電話のキャリアや契約内容によっては割引が適用されることもあるので、それも加味して選べばよりお得に使うことができます。  また、光回線によっては、個人向けのプランと法人向けのプランを用意しているものもあります。よほど使用量が多かったり規模の大きいお店でなければ、個人用プランで充分使えます。 >>お店にあった回線を開店ポータルBizに無料相談する<<   ★光回線の比較に関する記事はこちら★ 法人・個人に人気の光回線15選!【ご相談無料】 開店ポータルBizに無料相談!ネット回線を導入・見直して集客アップを目指そう  飲食店におすすめなのは、フレッツ光、ドコモ光、NURO光です。どの光回線にも、便利なサービスがさまざま備わり、飲食店にとって大きなメリットをもたらします。それらのサービスを上手に活用すれば、集客効果やお客さま満足度の向上も期待できるはずです。 【関連記事】飲食店がWi-Fiを設置することで得られる7つのメリットとは?  開店ポータルBizでは、お客さまにあったインターネット回線を専任のコンシェルジュが無料でご提案しております。お客さまの状況をヒヤリングしたうえで最適なサービスをご紹介いたします。ご相談は無料となっておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
    開店ポータル編集部
    2019/12/15
  • 個人事業主が揃えるべき3種の印鑑・ビジネス印を持つメリット
     印鑑は、個人事業主がビジネスをはじめるにあたって、必ず用意したいアイテムです。開業届や青色申告の申請書をはじめ、銀行口座の開設、各種契約など、あらゆる場面でその重要性を感じることになるでしょう。  大切なのは、プライベート用とは別にビジネス用の印鑑を持っていること。公的機関や取引先、お客さまによい印象を与え、経営者としての信頼度を高めることができます。 ビジネス用の印鑑を持つメリットは?  法律面からいうと、個人事業主がビジネスをはじめるときに、事業用の印鑑をあらためて用意する必要はありません。安価な三文判でも問題ないのです。  しかし「会社」というかたちをとらないだけで、個人事業主も立派な経営者。ビジネスをおこなううえで、契約書、納品書や請求書などの対外書類をつくる機会は多くあります。そのときに押されているのが、文房具店や100円ショップで買える三文判だったらどうでしょうか。経営者として社会的信用を得るのはやや難しくなるでしょう。  ビジネス用の印鑑を持つメリットは、「社会からの信頼と評価を得られること」。開業届を提出するときだけでなく、物件を借りるとき、工事の見積もりをとるとき、卸売業者と契約するとき、請求書を送るとき…。印鑑はさまざまな場面で、お店とあなたへの信頼をつくるアイテムになります。  プライベート用とは別にビジネス用の印鑑を用意することが、長くお付き合いするビジネスパートナーへのマナーと礼儀であるといえます。 丸印・角印・銀行印を揃えよう  会社を設立するときは、法人登記のさいに「代表者印」が必要です。個人事業主からすれば、会社のトップは自分。「個人でビジネスをはじめるときにも、代表者印が必要なのでは?」と思いますよね。  しかし、個人事業主は法人ではありません。そのため代表者印は必要なく、個人の実印があれば問題ありません。では、個人事業主にはどんな印鑑が必要なのでしょうか。 ①丸印(屋号印)  個人事業主に代表者印は不要で、個人の実印があれば問題ないとお伝えしました。しかし、例外もあります。  それは、屋号と代表者名が入った印鑑を持ちたい場合。この場合は、代表者印として丸印(屋号印)を作成します。  丸印は、認印として使われる角印とは異なり、ビジネスとして重要な契約書などに押印します。  作成方法は、「屋号のみ」「代表者名のみ」「二重書き」など、いくつかパターンがあります。 ②角印  屋号で作成する角印は、認印として使われる印鑑です。見積書や納品書、請求書、領収書などに押します。  書類に角印が押されていると、取引先への印象がぐっと良くなります。丸印とあわせて押されていればなおさらでしょう。お店の信頼度をアップさせる印鑑といったところです。書類の体裁をきちんと整え、ビジネスをスムーズにおこなうためにも、丸印(代表者印)と角印(認印)の両方をそろえておくのが望ましいでしょう。 ③銀行印  もうひとつは、銀行印。ビジネス用の銀行口座を開設し、入出金を管理するための印鑑です。屋号入り、もしくは、個人名で作成します。  個人事業主は会社ではないので、ビジネス用の口座を個人で開設することになります。そのため、屋号ではなく個人名で銀行印を登録する人が多いです。プライベートの印鑑をビジネス用の銀行印として使っても問題はありません。しかし、のちのちお金の管理がしにくくなります。銀行印と銀行口座は、プライベート用とビジネス用で分けて作成・管理しましょう。 ★3種の印鑑に関する記事はこちら★ 会社設立時・個人事業の開業時に揃える3種の印鑑 そのほかにビジネスで活躍する印鑑は? ゴム印  ゴム印は、屋号や住所、電話番号などの情報が彫られたはんこです。朱肉ではなく青や黒、赤などの速乾性インクを使うのが特徴で、「業務用スタンプ」とも呼ばれています。  ゴム印の便利な点は、ポンポンと押印するだけで、定型文をたくさんの書類に記載できるところ。事務作業がとてもはかどります。人によっては文字が読みにくかったり、一つひとつ書くのに時間がかかったりといった、手書きのデメリットをカバーしてくれます。こちらも、必要であれば用意しておきましょう。 「印鑑」でお悩みの方は開店ポータルBizに無料相談  プライベートでも使う機会の多い印鑑ですが、ビジネスでの使用頻度はそれ以上です。  経営者としてのステータスのためにも、そして社会的信用のためにも、仕事で使う印鑑をきちんと用意しておきましょう。 ★開業届の書き方に関する記事はこちら★ 飲食店の「開業届」の書き方を知ろう  開店ポータルBizでは開業・店舗運営に関するさまざまなご相談を無料で承っております。「本格的な印鑑をコストをかけずにつくりたい」という方は、お気軽に下記のフォームからご連絡ください。
    開店ポータル編集部
    2019/12/14
  • カフェ開業 開店日までにしておくべきこと・チェックリストを確認しよう
     いよいよ目前に迫った、念願のカフェオープン!幸先のよいスタートを切るためにも、開店日までにしっかりと準備を整えておくことが大切です。  本記事では、オープンまでにしておくべきことや、オープン前日からオープン日の流れについてご説明します。オープン前に確認しておきたいチェックリストもご用意!ぜひ参考にしてみてください。 オープンまでにしておくべきこと  物件を決めて工事が完了した後も、やるべきことはたくさんあります。  オープンにむけて、しておくべきこと、しておいた方がよいことをまとめました。 1.資格の取得や届け出の提出をする 2.保険に加入する 3.設備や備品を揃える 4.仕入れ業者を決める、食材を揃える 5.メニューを確定する、メニュー表を作成する 6.スタッフを雇用する、研修する  一つずつ見ていきましょう。 1.資格の取得や届け出の提出をする  カフェを開業するために、取得しておかなければならない資格や提出しなければならない届け出があります。完了しなければ営業できなくなってしまうため、忘れないようにしましょう。必須となる主な資格や届け出は以下の通りです。 【資格】 食品衛生責任者  カフェに限らず飲食店を営業する際に、必ず必要となる資格です。各都道府県衛星食品協会がおこなっている「食品衛生責任者養成講習会」を受講すれば取得できます。もし栄養士や調理士の資格を持っていれば、受講不要で取得可能です。 ★食品衛生責任者についてはこちらの記事をチェックしてください★ 飲食店開業のために必要な手続き「営業許可」【保健所編】 防火管理者  カフェの場合、お店の収容人員が30名以上のときに取得しなければならない資格です。日本防火・防災協会がおこなっている講習を受ければ取得できます。 ★防火管理者についてはこちらの記事をチェックしてください★ 飲食店開業のために必要な手続き【消防署編】 【届け出】 防火管理者選任届  お店の収容人員が30名以上の場合に、防火管理者の資格取得とあわせて提出が必須となっている届け出です。お店がある地域を管轄する、消防署に提出してください。 ★防火管理者選任届に関する記事はこちら★ 飲食店開業のために必要な手続き【消防署編】 飲食店営業許可申請  飲食店を開業する際、保健所への提出が必須となっている届け出です。提出した後、申請内容や施設に問題がないか確認検査を受けたら営業許可書が交付されます。 ★飲食店営業許可申請に関する記事はこちら★ 飲食店開業のために必要な手続き「営業許可」【保健所編】 個人事業の開業届出  新たに飲食店(事業)をはじめる際に、税務署へ提出しなければならない届け出です。開業だけでなく、増設や移転の際にも提出が必要となります。なお、法人として開業する場合は「法人設立届出書」を提出します。 ★個人事業の開業届出関する記事はこちら★ 飲食店開業のために必要な手続き【税務署編】  必須ではありませんが、よりこだわった料理やドリンクを提供するのであれば、調理師免許や栄養士免許、コーヒーマイスターなど取得しておくのもおすすめです。 2.保険に加入する  火事や地震、台風など自然災害による建物の損壊や休業、食中毒の発生で生じた損害賠償、就労中の事故による怪我など、カフェを営業するうえで起こりうるリスクはたくさんあります。万が一のときに備えて、オープン前に保険に加入しておくとよいでしょう。飲食店が加入すべき主な保険は以下の通りです。 【任意加入保険】 店舗総合保険  火災や風災、雪災、落雷、盗難、水害、衝突など、自然災害から人的なものまで、さまざまなリスクによる損害を補償しくれる保険です。 火災保険  火災による建物や家財などの損害を補償してくれる保険です。落雷や爆発による損害も対象になります。地震による火災は対象外となるため注意してください。 地震保険  地震や噴火が原因で起きた倒壊や津波などによる損害を補償してくれる保険です。基本的には単独では申し込めず、火災保険への同時加入が必須となっています。 店舗休業保険  やむを得ない事情でお店を休業しなければならなくなってしまったとき、その期間分の粗利益を補償してくれる保険です。補償外となるケースもあるため注意が必要です。 施設賠償責任保険  損害賠償を補償してくれる保険です。お店の建物や備品などの欠陥や不備が原因で、お客さまに怪我を負わせたり物を破壊してしまったときが対象となります。 生産物賠償責任保険  施設賠償責任保険と同様、損害賠償を補償してくれる保険です。主に食中毒など、お店が提供した料理や製品が原因で、お客さまに怪我などを負わせてしまったときが対象となります。 ★任意加入の保険に関する記事はこちら★ 自然災害・地震から飲食店を守る任意加入保険について調べてみた 【加入必須保険】 社会保険  厚生年金保険と健康保険をまとめた呼び方です。飲食店の場合は個人経営であれば任意、法人であれば加入必須となります。厚生年金保険は年金の給付、健康保険は怪我や病気で働けなくなってしまったときに給付金の給付や治療費の補償をしてくれます。 労働保険  雇用保険と労災保険をまとめた呼び方で、スタッフを一人でも雇うのであれば加入は必須となります。雇用保険は失業した際に失業給付金の給付、労災保険は就労中に怪我などをした場合に治療費の補償をしてくれます。 ★加入必須保険に関する記事はこちら★ 飲食店開業時に加入必須の保険「労働保険」「社会保険」について調べてみた   3.設備や備品を揃える  営業に必要な設備や備品などを揃えましょう。調達方法は、購入する以外にも、リースや割賦、レンタルの3つがあります。 リース  リース会社に代理購入してもらい、リース会社から借りる方法です。比較的長い期間利用可能。契約内容によっては、リース契約終了時に所有権がお店に移る場合もあります。 割賦  リース会社に代理購入してもらい、それを分割払いで購入する方法です。支払い期間が終了すれば所有権はお店に移り、その後は負担なく利用できます。高額で一括購入が難しいものを調達するのに適しています。 レンタル  レンタル会社から借りる方法です。自由に期間を決めて契約できるため、短い期間でしか使用しないものを調達するのに適しています。  それぞれメリットとデメリットがあるので、物によって調達方法を変えるとよいでしょう。費用も変わるため、予算と相談しながら決めてください。 ★メリットやデメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ★ リース・割賦・レンタルそれぞれの違いは?飲食店開業の豆知識 >>「厨房機器・店舗設備」の無料相談はこちら<< 4.メニューを決める、メニュー表を作成する  フードメインにするのか、ドリンクメインにするのか。フードなら食事とスイーツどちらを売りにするのか。コンセプトにあわせて、定番のものやオリジナルのもの、看板メニューなど、細かいラインナップを決めていきましょう。品数は、オープンして慣れてきたら徐々に増やしていくのがおすすめです。価格は、原価率とあわせて、客層や近隣の飲食店の相場も踏まえたうえで設定しましょう。  メニューが決定したら、次はメニュー表を作成しましょう。その際に重要となるのは、見やすさ。どのような料理かわかりやすいよう、文字だけでなく写真を載せておくとよいでしょう。料金は税込みなのか税抜きなのかも記載しておくと親切です。  また、日本語のみではなく、英語や中国語など複数言語に対応したものを用意しておくとインバウンド対策にもなります。 5.仕入れ業者を決めて食材を揃える  仕入れ業者を決めて必要となる食材を揃えておきましょう。そのために、まずは提供する料理やお店のコンセプトにあわせて、どのような食材が必要なのかをリストアップします。あわせて、産地や品質などこだわるポイントや、予算はどれくらいかけられるのかも明確にしておきましょう。  仕入れ方法としては、スーパーや小売店などに直接買いに行く、卸売業者や農家に配送してもらう、インターネットでの通信販売などがあります。 ★仕入れ方法に関する記事はこちら★ 業者・直接仕入・ネット…お店にあった仕入れ方法を見つけよう!  業品質や価格、支払い方法や配送方法、発注から納品までにかかる時間などをポイントに業者選びをしましょう。飲食業界にツテがあれば、参考までに仕入先を聞いてみるのもよいですね。  飲食店にとって、仕入れ業者選びはとても重要です。長く付き合っていけるところを選びましょう。 ★クロスマートに関する記事はこちら★ 仕入れコストに悩む飲食店経営者がコストカットのためにすべき3つのこと >>高品質・低コストの仕入れ先を探している方はこちらから無料相談<< 6.スタッフを雇用する、研修する  スタッフを雇ってお店を営業する場合は、スタッフの募集とあわせて研修まで済ませておきましょう。  まずはお店の席数や業務内容をもとに、募集予定の人数や給与、雇用条件などを決定。条件が決まったら、お店に「オープニングスタッフ募集!」といった張り紙の掲示や、求人媒体に掲載してみましょう。「週○日△時間〜OK」や「未経験者歓迎」など条件をわかりやすくしておき、あわせて「まかない付き!」など、よい条件をアピールしておくことが大切です。  研修はあらかじめマニュアルを作成しておくとスムーズにおこなえます。接客の基本から料理のレシピ、お店独自のルールなどを記載してください。その際、文字だけではなく絵や図もあるとわかりやすいです。オープン日までに、全員がしっかりと動けるようにしでおきましょう。 ★スタッフ育成に関する記事はこちら★ 従業員が辞めないカフェが実践しているスタッフ・アルバイトの育成方法 オープン直前から直後までの流れ  次にオープン直前から直後までの流れを見ていきましょう。 オープン2~3日前  一通りの準備を終えて、あとはオープンを待つだけの2~3日前。調理や接客のシミュレーションを繰り返しおこなってみましょう。  頭ではイメージできていても、実際にやってみると思い通りにいかないこともきっと出てくるはず。家族や友人などに協力してもらい、お客さま役をやってもらうとよいです。来店から退店までの一通りの流れや、料理提供までにかかる時間を計ってみましょう。いままでに見えてこなかった問題に気付くことができ、よりスムーズに案内できるアイデアが浮かぶかもしれません。 オープン当日  いよいよオープン当日。初日はいろいろとトラブルがつきものですが、今までのシミュレーションを思い出しながら、慌てず落ち着いて対応していくことを心がけましょう。オーナーとして、リーダーシップをとらなければいけない立場です。キッチンとホールどちらにも目を配り、トラブルが起きているところはないか、広い視野をもちながら接客にあたりましょう。 オープン直後  慌ただしい初日を乗り越え、安堵から疲れが出てくるころです。一日くらいは休みたいと思うかもしれませんが、オープンしてからしばらくの間はできるだけ休みなく続けた方がよいでしょう。  どの曜日のどの時間帯が混みやすく、逆にどの曜日のどの時間帯が空いているのか、お客さまの流れを把握する必要があります。それから、営業時間や定休日を確定するとよいでしょう。 ★営業時間・定休日の決め方に悩んだ時はこちらの記事がおすすめ★ 経営支援 営業時間・定休日はどう決める?集客に効果的な決め方を業態別に調べてみた ★カフェ開業までの流れに関する記事はこちら★ オープン日から逆算して考える、カフェ開業までのおおまかな流れ チェックリストを活用しよう  開店日をむかえる前に、チェックリストを作成して、確認作業をおこないましょう。  お店を開けても問題がないか、いま一度チェックできるようにしておきましょう。 ▲チェックリスト例  上の画像にあるように、設備の不具合や準備不足のものなどがないか項目をつくってみましょう。オープンの2~3日前から1週間前を目途に、確認を済ませておくとよいです。  オープン日までに少し猶予があれば、万が一問題があった時でも慌てず対応できます。事前にしっかりとチェックしておくことで、オープン後のトラブル発生も防げます。このシートをプリントして使うのもひとつの方法。ぜひご活用ください。 開業準備で悩んだら開店ポータルBizに無料相談!  順調に営業を続けていくためには、最初が肝心です。オープンしてから不備が発覚することのないよう、よいスタートを切るためにも本記事でご説明したことを参考に準備を万端に整えてください。  開店ポータルBizでは、開業にまつわるご相談のほか、インフラ周りのコスト削減、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2019/12/11
  • 会社設立時・個人事業の開業時に揃える3種の印鑑
     新たなことをはじめるとき、必ず必要になる印鑑。たとえば、個人事業主として開業する場合は、個人事業の開業届や青色申告承認申請書に。会社設立の場合は、法務局での登記に関する書類や、税務署に提出する法人設立届出書に、それぞれ印鑑を押印します。印鑑は、これらの場面で重要な役割を果たします。個人事業の場合も、会社設立の場合も、すべては印鑑からはじまるのです。 「個人事業」に必要な印鑑  個人事業の場合、必要な印鑑は、個人用印鑑と角印と屋号印の3種類です。  開業の手続きに実質必要となるのは、個人用印鑑だけですが、契約書や納品書など、書類に合わせて用意すると便利です。 個人用印鑑  個人用印鑑は、個人事業の開業届、事業開始申告書、青色申告承認申請書に押印する印鑑です。男性用は12mm~13.5mm、女性用は10.5mm~12.0mmくらいの大きさが一般的です。個人事業の場合、プライベートで使用している認め印をそのまま使うことも可能です。しかし、ビジネスにおいて、印鑑は書類の信頼度を高めるためのもの。プライベート用と区別するために、フルネームで作る人も珍しくありません。 角印  見積書や納品書、請求書、領収書などビジネスで必要な書類に捺印する印鑑です。サイズは、21mm~24mmが一般的です。この角印には、店の名前(屋号)を入れます。角印は最も使用頻度が高い印鑑です。重要度はそれほど高くないため、ゴム印やシャチハタタイプもあります。 屋号印  屋号印は、契約書などの重要な書類に捺印するための印鑑です。サイズは15mm~21mm。契約書などには、丸印を押すのが一般的であるため、店の名前(屋号)を入れた丸印があると良いでしょう。また、屋号で事業用の銀行口座を開設したい場合にも、屋号印があると便利です。 「会社設立」に必要な印鑑  会社設立の場合は、会社実印、会社銀行印、会社角印の3種類を用意します。 会社実印  会社実印は、登記申請書に押印する印鑑のことです。この印鑑の大きさには規定があり、「印鑑の大きさは,辺の長さが1センチメートルの正方形に収まるものまたは辺の長さが3センチメートルの正方形に収まらないものであってはならない(商業登記規則第9条第3項)」とされています。  また、すでに登録済みの印鑑や、ゴム印、端が欠けているものなども使用できません。法人の場合、個人用とは異なり、法務局での印鑑登録が必要になります。この会社実印は、契約の場面においても使用されます。 会社銀行印  会社銀行印は、法人口座開設の際に取引銀行へ登録する印鑑です。経理担当者が管理する印鑑となるため、会社実印と区別して、少し小さい16.5mm~21mmほどのサイズで作るケースが多いです。  法人用口座開設には、支店または事業所等の住所を確認できる書類や履歴事項全部証明書、法人の印鑑証明書などの書類が必要になります。また、審査期間として1~2週間くらいかかるため、余裕を持って手続きを行いましょう。 会社角印  見積書や請求書などの書類の押印に使用します。サイズは、18mm~24mmが一般的です。請求書や見積書に押印することは、法律で定められているわけではありません。書類のペーパーレス化が進み、電子文書でのやり取りも増えています。こうした背景から、電子文書用の電子印も増えています。 一般的な書体は?  印鑑の書体は、篆書体(てんしょたい)、印相体(いんそうたい)、古印体(こいんたい)を使用する場合が多いです。  篆書体や印相体は、偽造しにくいことから、会社実印や銀行印に向いています。古印体は、読み取りやすいので角印に向いています。同じ書体でも、販売店によってデザインは微妙に異なります。サンプルを確認して選びましょう。 印鑑の材質やケースはどう選ぶ?  印鑑の材質の種類はさまざまですが、大きく分けると、木材系、水牛系、象牙系、石系、金属系などに分類されます。  木材系は、柘植(つげ)、アグニ、彩樺(さいか)など。水牛系は、オランダ水牛や黒水牛。象牙系は、象牙の外側を使用したものや、中心部付近を使用したものなどランクがあります。石系は、水晶やメノウ、翡翠などがあり女性に人気があります。金属系は、チタンや耐食性の高い合金「コバルトクロムモリブデン」など、新素材が続々と誕生しています。  開業の際に使う印鑑の材質に決まりはありませんが、耐久性などを考えて、長持ちする材質を選びましょう。開業用の印鑑は、3種類がセット販売されていることも多く、場合によっては印鑑ケースも付いています。印鑑ケースが付いていないときは、購入になりますが、印鑑の形状やサイズによっては、合わないこともあります。必ず大きさを確認してから購入しましょう。 
    開店ポータル編集部
    2019/12/10