調理機器・器具

エアコンのオーバーホール、料金相場はどれくらい?汚れ・ニオイを完全分解洗浄で除去しよう

開店ポータル編集部
2020/01/30
 エアコンは、長い間クリーニングをしていないと、内部にカビや細菌が繁殖します。ただでさえ飲食店は、たばこの煙や調理中に出る蒸気が充満する、エアコンにとって過酷な環境。お手入れを後回しにしていると、あっという間に汚れがたまってしまいます。

 空調をつけたときのイヤなニオイや、ぜんそくなどの健康被害を防ぐためには、通常のエアコンクリーニングでは落とせない内部の汚れを一掃する必要があります。
 そこで効果的なのが、「オーバーホール」という方法。本記事では、その必要性について考えていきます。

エアコンのオーバーホールとは?


 エアコン内部の汚れを放置すると、スイッチを入れるたび、カビやホコリ、細菌などを店内にまき散らすことになります。

 通常のエアコンクリーニングでは、フィルターやファンを洗浄する程度が限界でしょう。熱交換器や送風ファン、ダクト内など見えない部分の汚れは落とせません。
 しかし見えない部分の汚れこそが、イヤなニオイや健康被害の原因です。「お店が臭い」というマイナスイメージをお客さまに与えるだけでなく、ぜんそくやアレルギーを引き起こすおそれもあります。

 オーバーホールは、エアコンを壁から取り外して完全に分解し、各部品を徹底的に洗浄する方法。業者がエアコンを持ち帰り、数日かけておこなう大がかりなクリーニングです。エアコン内部のカビやホコリ、たばこのヤニなどがすべて洗い流され、新品同様のきれいさになって返ってきます。
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オーバーホールをおこなうメリット

 通常のエアコンクリーニングではなく、オーバーホールをおすすめする理由は次の4つです。

①イヤなニオイがしなくなる
②エアコンが汚れにくくなる
③健康被害を防げる
④電気代をカットする


 一つずつ見ていきましょう。

①イヤなニオイがしなくなる

 「クリーニングをしたはずなのに、イヤなニオイが残っている…」と感じませんか?それは、通常のクリーニングでは落とせない、エアコン内部の部品の汚れが原因です。

 オーバーホールでは、エアコンを完全に分解して、部品一つひとつを丁寧に洗浄します。そのため、細かい部分にたまった汚れがすべて洗い流され、新品同様の状態に。ニオイの原因となるカビやホコリ、たばこのヤニなどが一掃され、清浄な空気を送り出せるようになります。

②エアコンが汚れにくくなる

 オーバーホールをおこなったあと、仕上げにエアコン内部のフッ素コーティングをしてくれる業者もいます。コーティングによって表面がなめらかになり、新たな汚れがつきにくくなります。

 このコーティングは、オーバーホールのサービスに含まれている場合もあれば、別料金となる場合もあります。

③健康被害を防げる

 エアコン内部の汚れを放置すると、カビやホコリ、細菌が風にのってまき散らされます。これらは、アレルギーやぜんそくといった健康被害の原因です。止まらない咳やくしゃみ、のどの痛みなどの症状が出ます。

 通常のエアコンクリーニングと違い、オーバーホールには「洗い残し」がありません。健康被害を引き起こすカビの胞子、ダニの死骸、細菌などをすべて落としきり、エアコン自体の故障も防ぎます。

④電気代をカットする

 ファンやダクトにカビやホコリがたまると、エアコンの効きが悪くなります。すると、部屋がなかなかすずしく(あたたかく)ならないため、不必要に設定温度を動かすことに。冷房・暖房により多くのエネルギーが費やされ、電気代が上がってしまうのです。

 オーバーホールをおこなうと、内部の汚れがしっかり落とされるのでエアコンの効きがよくなり、省エネにつながります。「最近、電気代が高い」と感じたら、エアコンの汚れが原因かもしれません。オーバーホールを検討しましょう。
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オーバーホールの作業手順

①エアコンの動作確認をする

 まずは、エアコンが正常に作動するかを確認し、内部にトラブルがないことを確かめます。エアコンが正常に作動しない場合、オーバーホールをすることでかえって故障させてしまう恐れがあるからです。

②壁や床が汚れないようにカバーする

 動作確認が終わったら、作業をはじめる前に、エアコン周辺の養生作業をします。エアコンを壁から取り外すときや分解するときには、ホコリや汚れが落ちたり、汚い水が垂れてきたりします。壁や床、周辺の家具を汚さないために、ビニールなどでしっかりとカバーします。

③エアコンを分解・洗浄

 ファンやパネルなどの大きな部品だけでなく、小さな部品も分解できるところまで完全に分解します。たとえば、冷房時に水がたまる受け皿には雑菌が繁殖し、送風をおこなうファンはカビの温床になっています。また、アルミフィン(熱交換器)は細かい隙間が多いため、カビやホコリがびっしり付着していることも。

 分解したら、各部品を薬品で洗浄します。見た目はきれいでも、カビの胞子や細菌がついていることもあるため油断はできません。

④エアコンを組み立てる

 部品の洗浄が終わったら、エアコンを元通りに組み立て、壁に再度設置します。

⑤再度、動作確認をする

 すべての作業が終わったら、再度スイッチを入れて動作確認をします。問題なくエアコンが作動するようなら、クリーニングはすべて完了です。
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料金相場はどれくらい?


 いいことづくめのオーバーホールですが、「業者に依頼すると高いのでは…?」と心配な方もいらっしゃいますよね。

 オーバーホールの料金相場は、25,000~35,000円ほど。エアコンを取り外して持ち帰り、時間をかけておこなうクリーニングであるため、その場でおこなう通常のクリーニングより価格は高くなります。それでも、内部の細かい部品まで丸洗いされ、新品のようにピカピカになって返ってきたエアコンを見れば、時間とお金をかける価値を充分に感じられるでしょう。

 エアコンが数台ある場合は、いちどに依頼した方がお得になります。開店ポータルBizでは、オーバーホールに関するご相談を無料で承っているほか、地域の見積もり相場が安い業者を、無料でご紹介しています。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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 フィルターのほこりを取って洗う、本体をこまめに拭くなどのセルフメンテナンスも確かに大切です。しかし、見た目がきれいなエアコンでも、内部はドロドロに汚れている…なんてことがよくあります。専門技術を持っていないと掃除できない、内部のカビやホコリ、細菌。それらをオーバーホールで一掃すれば、イヤなニオイや健康被害のもとをきれいに取り除くことができます。

 「電気代が高い」、「エアコンからでる風のにおいが気になる」と感じたら、エアコンのオーバーホールを検討してみてください。
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開店ポータル編集部
2020/01/30