経営支援
飲食業界で倒産しやすい「酒場・ビアホール」閉業を回避する施策はなにか
2017年、飲食店の倒産件数が過去最多となり話題になりました。2018年はどうなるのでしょうか。
倒産件数から見る最も倒産しやすい業態の実態や、回避するための方法についてまとめました。
倒産件数から見る最も倒産しやすい業態の実態や、回避するための方法についてまとめました。
最も倒産しやすい業態とは?
業態別に見ると、居酒屋や焼き鳥屋といった「酒場、ビアホール」が最多で177件。焼き肉やラーメン、餃子などの「中華料理店、その他の東洋料理店」が104件、イタリアン、フランス料理などの「西洋料理店」が84件でした。
では、2018年はどうでしょうか。2018年9月の全体の倒産件数は621件で前年の同月と比べると減少傾向にあります。業種別に見ても、建設業や製造業、不動産業などは倒産件数が減っています。
しかし、サービス業については前年の同月と同数で196件。産業別に見ても倒産件数が多いことがわかります。さらに、サービス業のなかでも飲食業は、49件から58件と増加傾向にあります。
倒産しやすい業種は、飲食業などのサービス業であり、飲食業のなかでも「酒場、ビアホール」系の業態は倒産しやすいようです。今後も、個人経営の酒場やビアホール系の飲食店は倒産が続くと予想されます。
なぜ倒産するのか?
多くの飲食店が、販売不振に陥り倒産したことを考えると、オープンした当初は、目新しいメニューやビジネスモデルで集客に成功しても、客が飽きるのが早く、次第に客足が遠のいていくという状況が見えてきます。
そのうえ、仕入価格の高騰や人手不足による人件費の増加により経営状態は苦しくなります。飲食業界などの参入障壁が低い業界は、新しいライバルが出現しやすい業界です。ライバル店に勝つための施策を考える必要があります。
倒産を防ぐ3つの施策とは
倒産を防ぐ基本的な施策としては「キャッシュフロー」「メニュー開発」「宣伝」の3つがあります。
①キャッシュフロー
しかし、現金が手元にいくらあるかわからなければ、従業員の給料や仕入れ先への支払い、賃料などを滞りなく支払うことができません。そこで今手元にいくらあるか(キャッシュフロー)を把握しておくことが必要になります。
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②メニュー開発
個性的なメニューとは、その地域において、その店でしか食べられない料理もしくは味のこと。酒屋やビアホールが倒産しやすいのは、メニューに個性を出しにくいからです。この店でしか出していない味、目玉メニューなどを開発しましょう。
③宣伝
また、季節限定メニューやイベントなどはSNSを活用して広く宣伝することが必要です。宣伝にコストをかける余裕がない場合は、無料でできるものをなるべく活用しましょう。
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