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【美容室開店】コロナ禍の意識調査からみる開店準備ポイント!

開店ポータル編集部
2021/05/01



美容師としてある程度キャリアを積み、将来的に自分の美容室を持ちたいと考えている方も中にはいらっしゃることでしょう。

 

しかし、このコロナ禍で不安になったり、そもそもどのような手順を踏んだらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、コロナ禍の意識調査からみた美容室の現状や、開業手続きに必要な書類など開店準備ポイントを分かりやすく解説していきます。

コロナ禍での意識調査からみる美容室の現状

まずは、これから美容業界に参入しようと考えている方に向けて、美容室の現状をコロナ禍の意識調査を元に紐解いていきます。

コロナ禍での理美容室における意識調査とは

コロナ禍での理美容室における意識調査とは、消費者参加型覆面調査・ミステリーショッパーサービス「ファンくる」を運営する株式会社ROIが、有効回答者999名の会員を対象に消費者の動向として2021年1月13日~15日に実施したものです。

3ヶ月に1度利用頻度減少傾向

下記の表からも見て分かるように、コロナ禍以前前には2ヶ月に一度のペースで理美容室の利用がありますが、今後は3ヶ月に一度以下に減る傾向にありコロナ禍での利用控えが目立ちはじめています。

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000040075.html

89%もの客がコロナ対策を重視

お客が美容室選びで最も重視しているのが、コロナ対策が十分に行われているかということです。やや気にする~非常に重視すると回答した方が全体の89%を占めており、さらに美容室が十分なコロナ対策を行っていない場合がこちらも76%と非常に多くの方が来店意思が変わると回答しました。

参考画像:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000040075.html

 

美容室の開店に必要な資格と、提出書類について

美容室の開店準備には次の資格と書類が必要になります。

必要な資格

①美容師、管理美容師の資格取得

まずは、国家資格の一つである美容師免許を取得しなければなりません。これは、厚生労働省指定の美容師養成施設にて所定の学科を取得し、その後実技試験と学科試験に合格すると免許を取得することができます。

 

開業するにあたっては美容師免許のみでも可能ですが、従業員を雇うとなった場合には管理美容師の資格取得も必要になります。

管理美容師とは、美容室の管理衛生管理を行うという目的で設置することが法律で決められており、美容師の免許を受けたあと3年以上の業務に従事し、なおかつ、厚生労働省の基準に従い都道府県知事が指定した講習会の過程を終了した者でなければならないと規定があります。

仮に複数店舗を出店する場合は、常時2人以上の店舗につき1人の管理美容師が必要になるわけですが、管理美容師の資格取得までに時間が必要となるため、美容室開店当初から将来をイメージし従業員を育成する必要も出てきます。

参考:公益財団法人理容師美容師試験研修センター | 管理理容師・管理美容師講習会 | 管理理容師・管理美容師の概要 (rbc.or.jp)

提出書類

②美容室開設届け(施設の名所、開設者の名前、管理美容師番号を明記したもの)

③施設平面図や付近の見取り図

④従業員の名簿(免許番号含む)

⑤健康診断書(3ヶ月以内に発行されたもの)

 

提出書類については、以上のものが必要になります。この開設届けは保健所に提出するものであり、提出後1週間ほどで開設検査が行われ検査に合格することで改めて開業届けを税務署に提出することになります。

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いま必要な美容室のコロナ対策

いまや美容室選びの基準は、前述したように徹底したコロナ感染対策です。では、具体的にどのような対策が必要になってくるのでしょう。

コロナ感染対策予防ラインの見直し

コロナ感染対策予防ラインとは、全日本美容業生活同業組合連合会(全備連)が作成したものです。これに加え、それぞれの美容室ならではの感染対策も行われていることでしょう。

 

しかしながら、コロナ禍に慣れマスクを正しく着用していなかったり、消毒液をおくだけできちんとした案内を怠っていてはお客側にきちんと伝わっておらず、対策が行われていないと感じることもあるのです。

 

いま一度、従業員の安全安心への意識強化を図りばらつきのない指導を行うことが重要です。

 

コロナ感染対策予防ラインに関しては下記の記事を参考にご覧ください。

サロン経営|「美容業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」をわかりやすく解説! 

覆面調査員による人気店の対策

2020年4月~7月、ミステリーショッピングリサーチが導入している美容界の店舗に覆面調査を行ったところ、お客が期待してるコロナ対策の水準が調査員のコメントから分かってきましたので一部ではありますがご紹介いたします。

 

・「シャンプーやパーマの際にマスクが濡れるので、外すか外さないか都度確認してくれきちんとした対応だと感じた。」

・「予約電話の際に、コロナ禍なのでマスクにて対応させて頂くことをご了承頂くことをお伝えされ、言葉使いも丁寧で歓迎されている雰囲気を感じた。」

・「電話対応の際に『コロナのため検温させて頂きます』と丁寧な説明があり、来店時は清潔さも感じられお見送りも丁寧でとても親切だった。」

 

やはり、コロナ禍での人気店に共通することは真摯にコロナ対策に向き合っている姿勢です。当たり前のことかもしれませんが、意外とできていない部分なのかもしれません。

接客の丁寧さが安心に繋がる

コロナ対策はできていて当たり前の中、それ以上に「また利用したい」と感じてもらえる丁寧さが実はコロナ感染対策が徹底しているという安心感にも繋がっています。もちろんそう感じてもらうにはコロナ感染対策予防ラインを徹底して行うことや、各店舗ごとに必要な対策が第一条件になります。

美容室が開店準備として行っておきたいこと

後半に、開店するにあたり準備ポイントを3つご紹介していきます。

お客目線での万全なコロナ対策 

1つめのポイントは、お客目線での万全なコロナ対策です。

特に清潔感においてはお客はこれまでより敏感になっている可能性があり、覆面調査員のコメントの中には、「毛布を借りた際に少し汚れがあり前の方の使い回しではないか」と不安に感じたとありました。

そうした少しのことから予想以上に不安感を抱いてしまう場合があるので、消毒済であることをお客側に見えるよう対策していくことも必要です。

 

具体的には、

①入店時の体温チェックと消毒の声かけ

②座席は消毒済であるとの声かけ

③お待ち頂く際の距離を保って頂くよう声かけ

などです。このように、きちんと伝えるよう努めていくことがいまのコロナ禍では必要な対策です。

 

リピート率を上げる対応

2つ目のポイントは、リピート率を上げる対応です。

リピート率を上げるためには、何らかのアクションを起こし再来店を促すよう努めることが重要です。

 

特にDMには、「親近感」と「新鮮」この2つの特徴がありデジタル化が目立つ中、手書きによるDMは効果を発揮します。美容室は、コンビニの店舗数より多いと言われている中、他店に埋もれ忘れられないよう来店のお礼とアフターフォローの内容を書くと良いです。

 

そのほか、施術中では髪の悩みをうまく引き出すカウンセリング力を高める必要もあります。飛沫感染予防などから控えている店舗もありますが、お客によってはカウンセリングにもう少し力を入れて欲しいと感じることもあるため、臨機応変に対応することも大切です。

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リピーター向けのメリット提案

3つめは、リピーター向けのメリット提案です。

提案にあたっては、前述したように日頃からのカウンセリング力が大きく作用します。というのもコロナ禍では外出自粛が続く中、ヘアケアに関心が高まる人々が増加してきており、(株)アイスタイルが運営する@cosnoによる「美容とライフスタイルに関するアンケート」では、プロディースメンバーの6,732人(15~69歳)の半数がヘアケアへの関心が高まったと報告しています。

 

これは、コロナ感染拡大前と後との比較によるものですがヘアケアに関心が高まると同時に、美容室に求めるものがトリートメントやヘッドスパなど髪を根本から綺麗にしたい方も増加すると考えられます。

 

今後は、来店頻度を抑えながらもこうしたヘアケアにお金をかける方も増えてくることが予想されますので、カウンセリングにも力を入れ必要な時にお客にあった提案ができるよう準備しておくことも必要です。

開店前の見直しで求められる美容室づくりを!

コロナ禍でのお客獲得は、これまで説明してきたように非常に厳しい状況にあります。

しかし、コロナ禍だからこそ安心して通える店舗は多く存在し、コロナ禍の意識調査からも同じ美容室を利用している方の特徴として、一度安心するとリピーターになる傾向が分かっています。この状況や傾向をうまく利用し、開店前の見直しで求められる美容室づくりを一緒に目指していきましょう。

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まとめ

本記事では、コロナ禍の意識調査からみた美容室の現状や、開業手続きに必要な書類など開店準備ポイントを解説いたしました。

 

コロナ禍での営業や開業は、どの店舗も不安を抱えていることでしょう。

今回の意識調査からも分かったように、お客も同じようにコロナ感染対策が行われているかを重視しています。

 

まずは、店舗ごとでどこまで対策がしっかりできているのか見直すことも重要になりますので、細かいことから不安に感じていること、そして開業するにあたっての物件探しなど開店ポータルBizまでお気軽にご相談ください。

 

開店ポータル編集部
2021/05/01